おはようございます。Trader MTです。昨日のドル円は、東京時間に157円台半ば〜後半でもみ合ったあと、NY時間に節目の158円を上抜け、158.55円まで上昇しました。原油価格の反発と米長期金利の上昇に加え、日米協調介入後の円買いが巻き戻されたことがドルを支えた形です。ただし、日足では200日線を回復した一方、25日線・75日線・一目均衡表の雲を下回っており、中期的な調整局面はまだ終わっていません。今日は米雇用統計が控えているため、発表前後の急変動と追加介入への警戒が最大のポイントになりそうです😌(公開時刻:07:48/日本時間)。
ドル円:昨日の振り返り(2026年8月6日)
昨日のドル円は、157.741円でスタートしたあと、東京午前に157.557円まで下落しました。前日に発表されたADP雇用統計やISM非製造業景況指数の弱さがドルの重しとなったほか、日経平均株価の大幅安を受けてリスク回避の円買いが入る場面もありました。ただ、157円台半ばでは国内輸入企業を中心とした実需のドル買いが入り、午後にかけて157円台後半へ持ち直しました。海外時間では、原油価格の反発と米長期金利の上昇を背景にドル買いが強まり、NY時間に158円を突破すると上昇が加速。一時158.553円まで値を伸ばし、終値は158.400円となりました。
| 日付 | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 |
|---|---|---|---|---|
| 2026年8月6日 | 157.741 | 158.553 | 157.557 | 158.400 |
※当データはTradingViewの日足チャートに基づいています。
東京時間
6日の東京時間は、157.60〜70円台で取引を開始しました。前日の米ADP雇用統計とISM非製造業景況指数が市場予想を下回った流れを受け、朝方はドル売りがやや優勢となり、9時前後には157.56円近辺まで下落しました。さらに、日経平均株価が一時1,300円を超える下げとなったことでリスク回避の円買いも入り、ドル円の上値は抑えられました。
もっとも、157円台半ばでは実需筋のドル買いが入り、仲値にかけて157.70円台へ反発しました。その後も157.60〜80円台を中心に方向感の乏しい推移が続きましたが、午後は株価の下げ幅縮小とともにやや買いが優勢となり、欧州勢の参入後には157.80円台へ上昇しました。5分足では、朝方の安値を付けたあと25本線と75本線が緩やかに上向きへ転じ、下値を切り上げる流れが確認できます。
欧州・NY時間
欧州時間は、日米協調介入後の円高に対する持ち高調整の円売りと、追加介入への警戒感が交錯し、157円台後半での小動きが続きました。前日の米指標が弱かったことや、翌日に米雇用統計を控えていたことから積極的に上値を追う動きは限られ、節目の158円手前では売り買いが拮抗しました。
NY時間に入ると、米新規失業保険申請件数は19.9万件と低水準を維持し、米労働市場の底堅さが意識されました。さらに、ホルムズ海峡をめぐる不透明感から原油価格が反発し、米10年債利回りも上昇したことでドル買いが強まりました。ドル円は158円を上抜けると短時間で158.20円台へ上昇し、その後も買いが続いて158.553円まで上値を拡大。終盤は158.40〜50円台で高値圏を維持し、日足は陽線で取引を終えました。
ドル円:今日の注目材料(2026年8月7日)
| 時間 | 通貨 | 指標 | 重要度 | 前回 | 予想 |
|---|---|---|---|---|---|
| 21:30 | 🇺🇸 | 雇用統計:非農業部門雇用者数 | ⚡⚡⚡⚡⚡ | +5.7万人 | +8.0万人 |
| 21:30 | 🇺🇸 | 失業率 | ⚡⚡⚡⚡ | 4.2% | 4.2% |
| 21:30 | 🇺🇸 | 製造業雇用者数 | ⚡⚡⚡⚡ | +0.3万人 | +0.3万人 |
| 21:30 | 🇺🇸 | 平均時給(前月比) | ⚡⚡⚡⚡ | +0.3% | +0.3% |
| 21:30 | 🇺🇸 | 平均時給(前年比) | ⚡⚡⚡⚡ | +3.5% | +3.5% |
本日の最大の注目材料は、21時30分に発表される7月の米雇用統計です。非農業部門雇用者数は前月の5.7万人増から8.0万人増へ持ち直す予想ですが、依然として雇用拡大のペースは緩やかです。市場はヘッドラインの雇用者数だけでなく、失業率、平均時給、製造業雇用、前月分の改定値を組み合わせて、米労働市場が「緩やかな減速」にとどまっているのか、それとも一段と弱まっているのかを見極めることになります。
とくに今回は、雇用統計が9月のFOMCに向けた利上げ観測を左右しやすい点が重要です。雇用者数と平均時給がそろって強ければ米金利上昇を通じてドル買いが強まりやすい一方、雇用者数の下振れや失業率上昇、下方改定が重なる場合はドル売りにつながる可能性があります。ただし、原油価格と中東情勢、日米通貨当局による追加介入への警戒も続いているため、指標結果とドル円の反応が単純に一致しない展開にも注意が必要です。
ドル円:今日の見通し(2026年8月7日)
今日のドル円は、米雇用統計の発表までは158円台前半〜後半を中心とした持ち合いになりやすく、21時30分以降に方向感が大きく変わる可能性があります。昨日の上昇で200日線を回復したことは下値の支えですが、日足では25日線・75日線・一目均衡表の雲を下回っており、158円台の反発だけで上昇トレンドへ戻ったとは判断しにくい状態です。雇用統計が強ければ159円台を試す余地がある一方、弱い結果なら200日線と昨日安値を順に試す展開を想定しておきたいところです。
ファンダメンタルズ分析
ファンダメンタルズ面では、米労働市場が急激に悪化していないことと、原油価格の反発によるインフレ懸念がドルを支えています。昨日の新規失業保険申請件数は19.9万件と低水準にとどまり、解雇の増加を示す内容ではありませんでした。さらに、中東情勢をめぐる不透明感から原油価格と米長期金利が上昇し、日米金利差を意識したドル買いが再び入りやすくなっています。
一方で、米雇用者数の伸びは春先と比べて鈍化しており、今日の雇用統計が予想を下回れば、9月利上げ観測が後退して米金利が低下する可能性があります。また、ドル円が再び159円台から160円方向へ近づけば、日米通貨当局による追加介入への警戒が急速に強まります。したがって、強い雇用統計はドル高要因ですが、上昇局面では介入警戒が上値を抑え、弱い雇用統計では原油高と構造的な円売りが下値を支えるという、上下とも一方向に進みにくい地合いです。
テクニカル分析
📈 移動平均線(25日・75日・200日線)
8月6日の終値158.410円は、200日線の158.008円を上回りました。介入後の急落で一度割り込んだ長期線を回復したことは、158円付近の下値の堅さを示しています。ただし、価格は25日線の161.559円と75日線の160.246円を大きく下回り、25日線も下向きへ傾いています。中期的には上昇トレンドから調整局面へ移行した状態であり、まずは200日線を維持できるか、上方向では159円台後半から75日線へ戻せるかが焦点です。
📈 一目均衡表(雲・基準線・転換線)
一目均衡表では、終値は転換線159.588円、基準線159.606円を下回り、雲の下側で推移しています。雲の下限にあたる158.90円前後から、転換線・基準線が位置する159.60円近辺までは戻り局面の抵抗帯になりやすい配置です。反対に、158.00円前後の200日線を維持できれば短期反発を続ける余地がありますが、明確に割り込むと再び157円台半ば方向へ調整が進みやすくなります。
📈 MACD(シグナル・ヒストグラム)
MACDはマイナス圏でMACD線がシグナル線を下回り、ヒストグラムも大きくマイナスとなっています。日足ベースでは下落モメンタムがまだ優勢で、昨日の陽線だけでは反転確認には至っていません。今後、200日線を維持しながらMACD線とヒストグラムの下向き幅が縮小すれば底打ちの兆候になりますが、再び価格が157円台へ沈む場合は調整継続の可能性が高まります。
5分足では、東京朝方に157.56円まで下げたあと、安値を切り上げながら157.80〜90円台へ回復しました。NY時間に158円を突破すると出来高を伴って上昇が加速し、158.55円まで上値を伸ばしています。その後は158.35〜50円台で高値持ち合いとなり、25本線・75本線・一目均衡表の雲を上回って終了しました。短期的には上向きですが、158.55円近辺で何度か上値を抑えられているため、今日の東京時間はこの水準を突破できるか、反対に158.35円前後の短期サポートを維持できるかが焦点です。
シナリオ分析
↗ 上昇シナリオ(確率45%)
米雇用者数が予想を上回り、平均時給も強い結果となって米長期金利が上昇するケースです。まず昨日高値の158.55円を明確に上抜けると、雲下限と心理的節目が重なる158.90〜159.00円が次の目標になります。さらに159円台を維持できれば、転換線・基準線が位置する159.60円近辺まで戻りを試す可能性があります。ただし、159円台では追加介入への警戒が強まりやすく、上昇しても値動きが不安定になりやすい点には注意が必要です。
↘ 下落シナリオ(確率55%・やや優勢)
非農業部門雇用者数が予想を下回る、失業率が上昇する、平均時給が鈍化する、または前月分が下方改定されるケースです。米金利低下とともに158.00円前後の200日線を割り込むと、昨日安値の157.55円が次の重要な下値メドになります。157.55円を明確に下抜けた場合は、157.30円から157.00円方向まで調整が広がる可能性があります。日足MACDが弱いため、指標後に158円台へ戻せない場合は下方向をやや警戒したい局面です。
時間帯別の展開予想
東京時間
東京時間は、前日NYの上昇を引き継ぎつつも、米雇用統計を控えて積極的な売買は手控えられやすいでしょう。158.30〜60円台を中心に、国内株価、時間外の米金利、原油価格をにらんだ推移を想定します。昨日高値の158.55円を上抜けても、雇用統計前は158.90円前後で上値が重くなりやすい一方、158.00円近辺では200日線を意識した下げ渋りが見込まれます。
欧州・NY時間
欧州時間も21時30分まではポジション調整が中心となりやすいものの、米金利や原油が大きく動けば先回りした値動きが出る可能性があります。NY時間は雇用統計の各項目が同時に発表されるため、初動が急反転する展開にも注意が必要です。強い結果では158.55円突破から159円台、弱い結果では158円割れから157.55円方向が焦点になります。ヘッドラインと賃金、失業率、改定値が食い違う場合は、方向感が定まるまで荒い往来が続く可能性があります。
ドル円:今日の予想レンジ(2026年8月7日)
↕ 予想レンジ:157.30円〜159.60円
米雇用統計前は158円台を中心としたレンジを想定していますが、21時30分以降は結果次第で値幅が大きく拡大する可能性があります。上方向は一目均衡表の転換線・基準線が位置する159.60円近辺、下方向は昨日安値を割り込んだ場合の157.30円近辺を一日の目安とします。
🔁 上値抵抗線:158.55円、159.60円
最初の抵抗は昨日高値の158.55円です。ここを明確に上抜けると、158.90〜159.00円の雲下限・心理的節目が意識されます。その上では、転換線と基準線が重なる159.60円近辺が重要な戻りの目安です。
🔁 下値支持線:158.00円、157.55円
下方向では、200日線が位置する158.00円前後が最初の支持帯です。ここを割り込むと、昨日安値の157.55円が次の焦点になります。157.55円を下抜けて戻せない場合は、157.30円、さらに157.00円方向への調整余地が広がります。
📉 ブレイクアウト条件
上方向は、米雇用統計が総じて強く、米長期金利の上昇を伴って158.55円を明確に突破し、158.90〜159.00円を維持できることが条件です。この場合は159.60円方向への戻り余地が生まれます。下方向は、雇用統計の弱さと米金利低下を背景に158.00円を割り込み、さらに157.55円を下抜けることが条件です。この場合は157.30〜157.00円方向まで値幅が広がる可能性があります。
⚠️ 注意すべきリスク要因
・米雇用者数、失業率、平均時給、改定値が食い違うことによる乱高下
・米長期金利と9月FOMCの利上げ観測の急変
・ホルムズ海峡や米・イラン情勢をめぐる突発的な報道
・原油価格の急騰または急落
・日米通貨当局による追加介入や円安けん制発言
・週末のポジション調整による指標後の反転
☑️ 投資判断における留意点
米雇用統計は、発表直後にヘッドラインの雇用者数へ反応したあと、失業率や平均時給、過去分の改定値を織り込んで方向が反転することがあります。結果の強弱だけで判断せず、米金利が同じ方向へ動いているか、158.00円・158.55円などの節目を維持できているかを確認することが重要です。発表直後はスプレッド拡大や価格の飛びも起こりやすいため、通常以上に値動きの速さと流動性へ注意してください。
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