ドル円コンパス

【ドル円コンパス】今日の為替相場予想(2026年8月10日)

おはようございます。Trader MTです。先週末のドル円は、158円台前半で米雇用統計を待つ展開が続いたあと、非農業部門雇用者数が予想を大幅に下回ると156.65円まで急落しました。その後は157円台後半まで戻し、週明け早朝も157.8円台で推移しています。日足は200日線を下回る一方、5分足では短期的な戻りが続いており、まずは158円付近の攻防が焦点になりそうです😌(公開時刻:08:05/日本時間)。

ドル円:先週末の振り返り(2026年8月7日)

先週末7日のドル円は、東京時間に158円台半ばまで上昇したあと、夜の米雇用統計をきっかけに一転して大幅下落となりました。東京午前は中東情勢への警戒や実需のドル買いを背景に158.574円まで上値を伸ばしましたが、158円台では日本当局による追加の為替介入への警戒感も強く、午後から欧州時間にかけては158.30円前後を中心に方向感の乏しい値動きが続きました。

流れが大きく変わったのは21時30分の米雇用統計です。7月の非農業部門雇用者数は市場予想の+8.0万人に対して-2.3万人と大幅に下振れし、5月・6月分も合計10.3万人下方修正されました。米利上げ観測の後退と米金利低下を受け、ドル円は158円台前半から一時156.655円まで急落。ただ、安値では買い戻しも強まり、NY後半には157円台後半まで値を戻しました。

結果として、8月7日(金)の日足は始値158.410円、高値158.574円、安値156.655円、終値157.760円でクローズ。長い下ヒゲを伴う陰線となり、雇用統計直後の円買い・ドル売りの勢いに対して安値圏ではかなりの買い戻しが入ったことも確認できます。ただし終値は200日移動平均線を下回っており、日足ベースではこれまでの上昇基調から調整局面へ移行する可能性を意識させる形となっています。

日付 始値 高値 安値 終値
2026年8月7日 158.410 158.574 156.655 157.760

※当データはTradingViewの日足チャートに基づいています。

東京時間

7日の東京時間は158.40円前後でスタートしました。前日の海外市場でホルムズ海峡をめぐる緊張から原油価格と米金利が上昇していたことに加え、仲値に向けた国内輸入企業のドル買いも入り、午前中には158.574円まで上昇。158円を回復したことで一時はドル買いの勢いが強まりました。

ただし、158円台半ばでは前週の日米協調介入を意識した警戒感が強く、上値を追う動きは限定的でした。午前の高値から158.20円近辺まで押し戻されたあと、午後は158.30円台を中心に小動きとなり、米雇用統計を前に様子見姿勢が強まりました。5分足を見ても、東京後半から欧州序盤までは158.30〜40円台を中心とした狭いレンジが続いています。

欧州・NY時間

欧州時間も基本的には雇用統計待ちとなり、158.30円前後で方向感の乏しい展開が続きました。中東情勢を背景とした原油高がドルを下支えする一方、158円台では追加の為替介入に対する警戒感も強く、上下いずれにもポジションを傾けにくい状態でした。

21時30分の米雇用統計発表後は状況が一変しました。非農業部門雇用者数がまさかのマイナスとなったことで米利上げ観測が後退し、米金利も低下。ドル円は数分のうちに158円台前半から156円台後半まで急落し、安値156.655円を付けました。ただ、その後は急落に対する反動も大きく、157.20円台、157.50円台と段階的に値を戻し、NY終盤には157円台後半まで回復して取引を終えています。

ドル円:今日の注目材料(2026年8月10日)

✅ 8月10日(月)の重要度の高い注目材料
時間 通貨 指標 重要度 前回 予想
重要度の高い経済指標・要人発言はありません

今日は重要度の高い経済指標や要人発言の予定がないため、先週末の米雇用統計を受けた金利見通しの修正が引き続き相場の中心材料になりそうです。7月の非農業部門雇用者数が-2.3万人となり、5月・6月分も大幅に下方修正されたことで、9月FOMCでの追加利上げ観測は後退しました。米金利が低い状態を維持するようなら、ドル円の上値を抑える要因になります。

一方で、週末を挟んでも中東情勢は依然として不透明です。イランとオマーンによるホルムズ海峡をめぐる協議は進んでいるものの、海峡の完全再開にはなお条件が残っており、週明けの原油価格は再び上昇しています。原油高や地政学リスクが強まればドル買い・円売り方向への力が加わる可能性もあり、今日は「弱い米雇用統計」と「中東・原油情勢」の綱引きがポイントになりそうです。

ドル円:今日の見通し(2026年8月10日)

今日のドル円は、日足では下方向への調整圧力が残る一方、短期足では先週末の急落からの戻りが続いており、まず158円を回復できるかが重要なポイントになりそうです。週明け早朝は157.8円台まで持ち直しており、5分足では短期・中期移動平均線を上回っています。ただ、そのすぐ上には5分足200本線と日足200日線が位置しており、157.90〜158.05円付近は最初の重要な攻防ゾーンと考えられます。

ファンダメンタルズ分析

ファンダメンタルズ面では、先週末の米雇用統計がドル円の地合いを大きく変えました。非農業部門雇用者数のマイナス転落だけでなく、過去2カ月分も大きく下方修正されたことで、米労働市場の減速が単月だけの問題ではない可能性が意識されています。これまでインフレ抑制を優先して追加利上げを検討していたFRBにとって、雇用の弱さは政策判断を慎重にさせる材料となり、米金利上昇を前提としたドル買いは入りにくくなっています。

ただし、ドル円の下落を一方向に考えるのも難しい状況です。ホルムズ海峡をめぐる不透明感から原油価格が再び上昇しており、地政学リスクが強まれば安全資産としてのドル需要やインフレ懸念が再び意識される可能性があります。さらに、先週末の雇用統計後には156円台後半から157円台後半までかなり大きく値を戻しており、弱い雇用統計だけでドル売りが一方向に続く地合いではない点も押さえておきたいところです。

テクニカル分析

📈 移動平均線(25日・75日・200日線)
8月7日時点の25日線は161.416円、75日線は160.225円、200日線は158.033円です。移動平均線そのものは25日線>75日線>200日線という上昇トレンド型の並びを維持していますが、終値157.760円は3本すべてを下回りました。とくに200日線を終値ベースで割り込んだことは重要で、目先は158.00円前後がサポートから上値抵抗へ変化するのかが焦点です。

📈 一目均衡表(雲・基準線・転換線)
一目均衡表でも、先週末の急落によってローソク足は雲の下側へ抜ける形となりました。転換線・基準線も価格より上方に位置しており、日足ベースでは戻り局面で上値が重くなりやすい配置です。まずは200日線の158.03円、その上では雲下限が位置する158円台後半付近を回復できるかどうかが、日足の地合い改善を判断するポイントになります。

📈 MACD(シグナル・ヒストグラム)
日足MACDは8月7日時点でMACDが-1.042、シグナルが-0.436、ヒストグラムが-0.606となり、マイナス圏で下方向への勢いが強まっています。直近の大幅下落によってモメンタムは明確に悪化しており、日足だけを見ると調整局面が継続しやすい状態です。今後はヒストグラムのマイナス幅が縮小してくるか、それともさらに拡大するのかを確認したいところです。

5分足では、21時30分の米雇用統計発表と同時に158.30円前後から156.80円近辺まで一気に急落したあと、NY時間を通じて157円台後半まで回復しています。週明け早朝も戻り基調が続き、7時30分台には157.85円近辺まで上昇。価格は25本線の157.747円、75本線の157.579円を上回り、一目均衡表の雲の上側にあります。一方、200本線は157.898円に位置しており、短期的には157.90〜158.00円が最初の上値抵抗です。MACDもプラス圏へ戻しており、日足の弱さに対して5分足では自律反発が続いている状態です。

シナリオ分析

上昇シナリオ(確率45%)
上昇シナリオでは、週明けから続いている短期的な戻りが維持され、まず5分足200本線と日足200日線が重なる157.90〜158.05円付近を明確に上回るケースを想定します。ここを回復すると158.20〜158.30円、さらに先週末東京時間の高値圏である158.50〜158.60円方向への戻り余地が出てきます。中東情勢の悪化や原油高を背景に米金利が持ち直す場合には、ドル円の戻りを後押しする可能性があります。

下落シナリオ(確率55%・やや優勢)
下落シナリオでは、158円前後の200日線を回復できず、先週末の弱い米雇用統計を背景とした米金利低下が再び意識されるケースを想定します。157.50円付近を割り込むと157.20円前後、その下では先週末安値156.65円近辺が重要な下値メドになります。日足では価格が主要移動平均線と一目均衡表の雲を下回り、MACDも弱いため、中期的にはまだ下方向への調整圧力が残っています。

時間帯別の展開予想

東京時間
東京時間は、週明け早朝からの戻りが158円台へつながるかが最初の焦点です。157.90〜158.05円には5分足200本線と日足200日線が重なっているため、このゾーンでは売り買いが交錯しやすくなります。158円台を維持できれば158.20〜30円方向への戻りが意識される一方、上抜けに失敗した場合は157.50円付近まで押し戻される展開も考えられます。

欧州・NY時間
今日は大きな米経済指標が予定されていないため、欧州・NY時間も米長期金利と原油価格、中東関連のヘッドラインが主な材料になりそうです。米金利が先週末の低下基調を維持すれば157円台前半から156円台後半への下押しが意識されやすく、反対に原油高や地政学リスクを背景に金利が反発すれば158円台半ば方向への戻りが焦点になります。指標による明確な時間軸がないぶん、突発的なニュースによる値動きには注意が必要です。

ドル円:今日の予想レンジ(2026年8月10日)

予想レンジ:156.80円〜158.60円
今日は重要指標がないことから、先週末の雇用統計発表時ほどの急激な値幅拡大は基本シナリオとして想定していません。ただし、中東情勢や原油価格、米金利の変化によってはレンジの上下を試す可能性があります。中心レンジとしては157円台半ば〜158円台前半を想定し、上下の節目を確認する一日になりそうです。

🔁 上値抵抗線:158.05円、158.55円
まず158.00〜158.05円付近には日足200日線と5分足200本線が重なっており、最初の重要な抵抗帯です。ここを明確に上回ると158.20〜30円へ戻りやすくなり、その上では先週末高値158.574円に近い158.50〜55円が次の強い抵抗帯として意識されます。

🔁 下値支持線:157.50円、156.65円
下方向では、週明け早朝の上昇過程でも意識されている157.50円前後が最初のサポート候補です。ここを下回ると157.20円近辺を経て、先週末の雇用統計直後につけた156.655円が重要な下値支持線になります。156.65円を明確に割り込む場合は、日足の調整がさらに深まる可能性があります。

📉 ブレイクアウト条件
上方向では、157.90〜158.05円の抵抗帯を上抜けたあとも158円台を維持できるかがポイントです。この場合は158.30円、さらに158.50〜60円方向が意識されます。下方向では157.50円を明確に割り込み、戻りでも157.50円を回復できない状態になると、157.20円から156.65円方向への下押しが強まりやすくなります。

⚠️ 注意すべきリスク要因
今回の相場では、
・先週末の米雇用統計を受けたFRB利上げ観測の変化
・米2年債、10年債を中心とした米金利の動向
・ホルムズ海峡をめぐる米国・イラン間の突発的な報道
・原油価格の急変動
・158円台から上で再び強まりやすい為替介入への警戒感
などが重要です。今日は経済指標による明確なイベント時刻がないため、ニュースヘッドラインをきっかけに突然値幅が広がる可能性があります。

☑️ 投資判断における留意点
現在は、日足では主要移動平均線と一目均衡表の雲を下回る弱い形になっている一方、5分足では156円台後半からの戻りが続いており、時間軸によって方向感が異なっています。そのため、短期的な反発だけで日足の調整終了と判断したり、反対に日足の弱さだけで一方向の下落を想定したりするのは難しい局面です。まず157.90〜158.05円を回復できるか、下方向では157.50円を維持できるかを確認しながら、急変しやすい中東関連ニュースにも注意して見ていきたいところです。

免責事項

本記事は、為替相場の動向に関する一般的な情報提供・分析を目的としたものであり、特定の通貨ペアの売買や投資を推奨するものではありません。投資判断は、読者ご自身の責任と判断において行ってください。本記事の内容に基づいて生じたいかなる損失についても、当サイト運営者は一切の責任を負いません。