おはようございます。Trader MTです。昨日のドル円は、159円台前半でスタートしたあと、米長期金利の上昇や中東情勢をめぐる不透明感、さらに米ISM製造業景況指数の強さも重なり、NY時間に159.77円近辺まで上値を伸ばしました。160円が近づくにつれて介入警戒は強いものの、下値では買いが入りやすく、日足は高値圏で陽線引けとなりましたね😌(公開時刻:08:10/日本時間)。
ドル円:昨日の振り返り(2026年6月1日)
6月1日(月)のドル円は、始値159.356円、高値159.767円、安値159.294円、終値159.658円となり、日足では+0.428円の陽線で引けました。値幅は0.473円と極端に大きいわけではありませんが、安値・高値・終値を切り上げる形となり、159円台前半から後半へじりじり水準を押し上げた一日でした。
背景には、米イラン協議をめぐる不透明感が残るなかで、原油価格や米長期金利が上昇し、「有事のドル買い」が再び意識されたことがあります。加えて、前日に発表された米ISM製造業景況指数が54.0と予想を上回り、米景気の底堅さや高金利長期化への見方を補強したことも、ドル円の下支え材料になりました。ただし、160円が視野に入る水準では日本政府・日銀による為替介入への警戒感が強く、上値追いには慎重さも残っています。
| 日付 | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 |
|---|---|---|---|---|
| 2026年6月1日 | 159.356 | 159.767 | 159.294 | 159.658 |
※当データはTradingViewの日足チャートに基づいています。
東京時間
東京時間のドル円は、159円台前半で小動きのスタートとなりました。前週末から中東情勢を見守るムードが続き、朝方は159.30円台を中心に方向感を探る展開でした。もっとも、時間外取引で米長期金利が上昇し、原油価格も底堅く推移したことで、午前中は仲値にかけてドル買い・円売りがやや優勢となりました。
午後に入ってからは、159.40〜50円台でこう着感が強まりました。国内輸入企業のドル買いも下支えになった一方で、160円接近時の介入警戒が上値を抑え、積極的に買い上がる動きは限定的でした。5分足でも、東京時間は159.30円台から159.40円台へじり高となったあと、25本線・75本線が横向きに近づき、方向感よりもレンジ色の強い時間帯だったと言えます。
欧州・NY時間
欧州時間は、東京時間の流れを引き継ぎ、159.40円台を中心とした狭いレンジで推移しました。米イラン協議をめぐって、停戦延長やホルムズ海峡の扱いをめぐる駆け引きが続いているとの報道が意識され、為替市場では「合意期待」と「不透明感」が交錯する状態でした。リスク回避一辺倒ではないものの、原油高と米金利上昇がドルを支える構図は残りました。
NY時間に入ると、ドル円は一段高となり、一時159.767円まで上昇しました。米ISM製造業景況指数が市場予想を上回ったことで、米景気の底堅さとインフレ圧力への警戒が意識され、米10年債利回りも4.5%台へ上昇。ドル円は159円台後半まで買われました。ただ、その後はトランプ大統領が中東交渉の継続に言及したことで金利上昇に一服感も出て、終盤は159.50円台へ押し戻される場面もありました。最終的には159.658円と高値圏を保って引けており、下値の堅さが目立つ一日でした。
今日の注目材料(2026年6月2日)
| 時間 | 通貨 | 指標・要人 | 重要度 | 前回 | 予想 |
|---|---|---|---|---|---|
| 14:50 | 🇺🇸 | ミネアポリス連銀総裁カシュカリ氏の発言 | ⚡️⚡️ | ― | ― |
| 21:30 | 🇺🇸 | クリーブランド連銀総裁ハマック氏の発言 | ⚡️⚡️ | ― | ― |
| 23:00 | 🇺🇸 | JOLTS求人 | ⚡️⚡️ | 686.6万件 | 686.5万件 |
今日は、FRB高官発言とJOLTS求人が注目材料です。カシュカリ氏、ハマック氏の発言では、前日の強いISM製造業景況指数や中東情勢に伴う原油高を踏まえて、FRBがインフレ再燃リスクをどの程度警戒しているかがポイントになります。タカ派寄りの発言が目立てば米金利が下がりにくくなり、ドル円の下支えになりやすい一方、景気減速や雇用の軟化に言及が増えると、いったんドル買いの勢いが鈍る可能性があります。
23時のJOLTS求人は、週末の米雇用統計に向けた前哨戦として見られやすい指標です。ただし、今日のドル円はJOLTSだけで方向が決まるというより、米金利、中東情勢、原油価格、160円手前の介入警戒、そして明日の植田日銀総裁講演への思惑が重なり合う相場になりそうです。数字の強弱だけでなく、「その結果を受けて米金利がどう動くか」を確認したい一日です。
今日の見通し
今日のドル円は、159円台後半を維持しながら160円を試せるか、それとも介入警戒で上値を抑えられて159円台半ばへ戻されるかが焦点です。昨日の値動きだけを見ると、日足は陽線で、5分足でも急騰後の押し目から159.60円台へ戻しており、短期的な地合いは底堅い印象です。ただ、160円という心理的節目が近いため、上方向は材料が出ても伸びが鈍くなりやすく、ヘッドライン次第では急な反落もあり得ます。
ファンダメンタルズ分析
ファンダメンタルズ面では、米国側の材料が引き続きドル円を支えています。米ISM製造業景況指数が予想を上回り、製造業の回復感が示されたことで、FRBの利下げ観測は前倒しされにくい状況です。さらに、中東情勢の不透明感から原油価格が上がりやすく、インフレ再燃への警戒が米長期金利を押し上げやすい構図も残っています。これらは基本的にドル買い・円売りに働きやすい材料です。
一方で、日本側では160円接近時の為替介入警戒がかなり強く意識されています。直近では、財務省による過去の介入実績公表や、日銀の利上げ・国債買い入れ方針への思惑もあり、円売りを一方向に積み上げにくい環境です。つまり、今日の相場は「米金利上昇で上を試す力」と「160円手前でブレーキがかかる力」の綱引きになりやすいと見ています。
テクニカル分析

日足チャートでは、ローソク足が25日線・75日線・200日線の上で推移しており、上昇基調は維持されています。昨日は159.294円まで下押ししたあと、終値159.658円まで戻しており、下ヒゲを伴う陽線となりました。160円手前で上値は重いものの、日足ベースでは高値圏での持ち合いから、再び上方向を試す余地を残した形です。
📈 移動平均線(25日・75日・200日線)
25日線は158.35円付近、75日線は158.28円付近、200日線は155.10円付近に位置しており、価格は主要移動平均線をしっかり上回っています。特に25日線と75日線が近い位置で上向きを維持しているため、158円台前半〜半ばは日足ベースの重要サポートとして意識されそうです。短期的には159.30円台を守れるかが最初の焦点で、ここを維持できるなら押し目買いが入りやすい地合いです。
📈 一目均衡表(雲・基準線・転換線)
一目均衡表では、ローソク足は雲の上で推移しており、上昇トレンドの形は崩れていません。転換線・基準線も下値支持として機能しやすい配置で、雲上限との距離も十分にあります。一方で、160円手前では上ヒゲが出やすく、テクニカル的に強い形でも、節目では利益確定や介入警戒の売りが入りやすい点には注意が必要です。
📈 MACD(シグナル・ヒストグラム)
MACDはプラス圏で推移しており、短期モメンタムは改善傾向です。直近の深い調整局面からは持ち直しており、ヒストグラムも再び上向きに戻りつつあります。ただし、3月末から4月にかけての強い上昇局面ほどの勢いはまだなく、現状は「高値圏での上昇再開を試す局面」といった印象です。MACDの改善が続けば160円トライ、失速すれば159円台でのレンジ継続という見方になります。

5分足チャートでは、東京時間に159.30円台から159.40円台へじり高となり、欧州時間は159.40〜50円台で横ばい。NY時間に入ると出来高を伴って159.70円台へ急伸し、その後はいったん159.50円台まで押し戻されました。終盤は159.60円台へ再び戻しており、短期的には乱高下しながらも200本線の上を維持しています。25本線と75本線は159.60円台で収れんしており、目先は159.50円を下回るか、159.75円を上抜けるかが短期トレンドの分岐点になりそうです。
シナリオ分析
↗ 上昇シナリオ(確率55%・やや優勢)
上昇シナリオでは、米金利が高止まりし、FRB高官発言もインフレ警戒や高金利維持をにじませる内容になるケースを想定します。JOLTS求人が予想を上回る、または労働市場の底堅さが確認されれば、ドル円は159.75円を上抜け、160.00円方向を試す可能性があります。ただし、160円ちょうどは心理的節目であると同時に介入警戒が非常に強い水準です。上昇しても一気に伸びるというより、159.80円〜160.00円台前半で上値の重さを確認しながらの展開になりやすいでしょう。
↘ 下落シナリオ(確率45%)
下落シナリオでは、JOLTS求人が弱めに出る、FRB高官発言が景気減速に配慮した内容になる、または中東情勢の緊張緩和期待が再び広がるケースを想定します。この場合、米金利が低下し、ドル円はまず159.50円を割り込むかが焦点になります。159.30円台を明確に下抜けると、昨日安値の159.294円、さらに159.00円方向まで調整が広がる可能性があります。もっとも、日足の主要サポートはまだ下にあるため、現時点では大きなトレンド転換というより、高値圏でのスピード調整として見ておきたい局面です。
時間帯別の展開予想
🕘 東京時間
東京時間は、前日NY終盤の159.60円台を引き継ぎ、まずは159.50円台を維持できるかが焦点です。仲値にかけて実需のドル買いが入れば159.70円台を再度試す可能性がありますが、160円手前では国内勢の介入警戒も強まりやすく、上値を追いすぎる動きには注意が必要です。下方向では159.50円、159.30円が短期サポートとして意識されそうです。
🕔 欧州時間
欧州時間は、米指標とFRB高官発言を控えたポジション調整が中心になりやすい時間帯です。中東関連のヘッドラインや原油価格の動き次第で瞬間的に振れやすいものの、基本的には159.40〜159.80円台のレンジを見ています。東京時間に160円を試せなかった場合は、欧州勢の戻り売りでいったん159.50円方向へ押す展開も考えられます。
🕘 NY時間
NY時間は、21時30分のハマック氏発言、23時のJOLTS求人がメインイベントです。JOLTSの結果が強ければ、米雇用統計への警戒も高まり、ドル円は160円方向を再び試す可能性があります。一方で、求人件数が予想を下回り、労働市場の緩みが意識される場合は、米金利低下を通じて159円台前半へ押し戻される展開もあり得ます。今日は指標結果だけでなく、発表後の米金利と原油価格の反応をセットで確認したいところです。
今日の予想レンジ
↕ 予想レンジ:159.10円〜159.9円
今日は、159円台前半を下値メド、159.90円を上値メドとするレンジを想定しています。前日の陽線引けを受けて上方向への意識は残りますが、160円接近では介入警戒が強く、上値は伸びても慎重な展開になりやすいと見ています。
🔁 上値抵抗線:159.80円、159.90円、160.00円
上方向では、まず昨日高値圏の159.75〜159.80円が最初の抵抗帯です。ここを明確に上抜けると、心理的節目の160.00円が次のターゲットになります。ただし、160円台では介入警戒による売りや利益確定が出やすく、160.20円方向まで伸びるには、米金利上昇や強い米雇用関連指標など、追加のドル買い材料が必要になりそうです。
🔁 下値支持線:159.50円、159.30円、159.00円
下方向では、まず5分足で何度も意識された159.50円前後が短期サポートです。ここを割り込むと、昨日安値に近い159.30円前後が次の下値メドになります。159.00円を明確に下抜けると、短期的には上昇一服感が強まり、158.70円台〜158.30円台の主要移動平均線方向まで調整余地を見ておく必要があります。
📉 ブレイクアウト条件
上方向のブレイクアウト条件は、159.80円を明確に上抜けたうえで、米金利上昇とドル買いが継続することです。その場合は160.00円トライが視野に入ります。下方向のブレイク条件は、159.50円を割り込み、さらに159.30円を終値ベースで下回ることです。この場合は、いったん159円台前半で押し目の強さを確認する展開になりやすいでしょう。
注意点・投資判断の留意事項
⚠️ 注意すべきリスク要因
今日の最大の注意点は、160円接近時の値動きです。通常であれば、強い米指標や米金利上昇はドル円の上昇材料になりますが、現在は介入警戒があるため、材料通りに素直に伸びない可能性があります。また、中東情勢をめぐる報道はヘッドラインひとつで原油価格・米金利・ドル買いの方向を変えやすく、指標発表前後はスプレッド拡大や急反転にも注意が必要です。
☑️ 投資判断における留意点
今日のように材料が多く、かつ160円という大きな節目が近い日は、「全部取りに行かない」意識が大切です。159.80円上抜けを確認してから短期の流れを見るのか、159.50円割れを確認して調整を待つのか、事前に条件を決めておくと判断がぶれにくくなります。無理にポジションを持たず、JOLTSやFRB高官発言を通過してから相場の反応を確認する“ノーポジ”も、立派な選択肢として考えておきたいですね。
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