ドル円コンパス

【ドル円コンパス】今日の為替相場予想(2026年7月21日)

おはようございます。Trader MTです。昨日のドル円は、東京市場が祝日で薄商いとなるなか、162円台前半から半ばで方向感を欠く展開となりました。欧米時間には、中東情勢の緊迫化を背景とした原油高と米長期金利の上昇が円売り・ドル買いを支え、一時162.50円台まで上昇。ただ、日本当局による為替介入への警戒感も根強く、高値を追う動きは限られました。日足の上昇基調は維持されていますが、足もとは高値圏での持ち合い局面に入っています😌(公開時刻:08:06/日本時間)。

ドル円:昨日の振り返り(2026年7月20日)

20日(月)のドル円は162.480円で始まり、東京市場が海の日の祝日で休場となるなか、日中は積極的にポジションを傾ける動きが限られました。朝方に上値を試したあとはドル買いが一服し、一時は162円台前半へ軟化。その後は162.40円前後を中心とした小幅な値動きが続きました。海外時間には原油価格と米長期金利の上昇を受けてドル買いがやや優勢となりましたが、162円台後半を積極的に追う展開には至らず、終値は162.491円となりました。

日付 始値 高値 安値 終値
2026年7月20日 162.480 162.513 162.438 162.491

※当データはTradingViewの日足チャートに基づいています。

東京時間

東京時間のドル円は、週明け早朝に162.50円台で底堅く推移したものの、早朝からのドル買いが一巡すると徐々に上値が重くなりました。東京市場が祝日で休場となり、本邦の実需勢や機関投資家の参加が限られるなか、午前中は162円台前半まで軟化する場面がありました。ただ、下方向へ積極的に売り込む材料も乏しく、値動きは次第に落ち着きました。

午後に入ると、ドル円は162.40円を挟んだ小幅なもみ合いへ移行しました。5分足では短期の移動平均線が絡み合い、上下どちらにも明確な方向感が出ない状態が続いています。原油価格や米長期金利の変動に対する反応も限定的で、海外勢の本格参入や中東情勢に関する新たなヘッドラインを待つ展開となりました。

欧州・NY時間

欧州時間も、序盤は162円台前半から半ばでの小動きが続きました。中東地域の軍事的緊張が続くなか、原油価格の上昇によるインフレ再燃懸念が意識されましたが、ロンドン市場では新たな決め手を欠き、積極的な売買は手控えられました。ドル円は162.30〜40円台を中心に推移し、米国市場の参加を待つ状況となりました。

NY時間に入ると、米国とイランの対立激化や、親イラン武装組織による海上輸送への威嚇を背景に原油価格が上昇。米長期金利も高止まりしたことで円売り・ドル買いが優勢となり、ドル円は162.50円台まで上値を伸ばしました。もっとも、日本政府・日銀による為替介入への警戒感に加え、薄商いのなかで大きくポジションを傾けにくかったことから上昇は続かず、NY後半は162.40〜50円台での持ち合いとなりました。米景気先行指数が市場予想を下回ったものの、相場への影響は限定的でした。

今日の注目材料

✅ 7月21日(火)の重要度の高い注目材料
時間 通貨 指標 重要度 前回 予想
重要度の高い経済指標・要人発言はありません

本日は重要度の高い経済指標や主要な金融当局者の発言が予定されていないため、ドル円は経済指標の結果よりも、原油価格、米長期金利、中東情勢に関する速報に左右されやすい一日となりそうです。とくに原油価格が一段高となれば、米国のインフレ長期化やFRBの金融引き締め観測を通じて米金利が上昇し、ドル円の下支え材料になる可能性があります。

国内では、「経済財政運営と改革の基本方針2026」、いわゆる骨太の方針の閣議決定が見込まれており、金融政策や物価対策に関する文言が注目されます。内容が日銀の追加利上げに慎重な姿勢と受け止められれば円売り要因となる一方、急速な円安への懸念が示されれば、介入警戒を強める可能性もあります。発表時刻が明確な経済指標ではないため、東京時間の突発的な報道には注意が必要です。

今日の見通し

今日のドル円は、日足の上昇トレンドを維持しながらも、162円台後半では為替介入への警戒感が強まりやすく、上値と下値の双方が限定される展開を想定しています。昨日は祝日で値幅が縮小しましたが、本日は本邦勢が市場へ戻るため、東京時間から実需フローやポジション調整によって値動きが広がる可能性があります。まずは162.60円を突破できるか、反対に162.30円を割り込むかが短期的な方向性を判断するポイントになりそうです。

ファンダメンタルズ分析

ファンダメンタルズ面では、中東情勢の緊迫化と原油高が引き続き重要な相場テーマです。原油価格の上昇は米国のインフレ再燃懸念を強め、FRBが高い政策金利を長期間維持するとの見方につながりやすくなります。米長期金利が上昇すれば日米金利差を意識したドル買い・円売りが入りやすく、ドル円は直近高値方向を試す可能性があります。また、エネルギー輸入国である日本にとって原油高は貿易収支の悪化要因となるため、円にとっては重しになりやすい材料です。

一方で、中東情勢をめぐって停戦交渉や外交的解決に向けた報道が出れば、原油価格と米金利が低下し、これまで積み上がったドル買いが巻き戻される可能性があります。また、ドル円は40年ぶりの高値圏にあり、日本当局による円買い介入への警戒感も無視できません。円安をけん制する発言や、急激な上昇が見られた場合は、実際の介入がなくても短時間で円高方向へ振れる可能性があります。

テクニカル分析

📈 移動平均線(25日・75日・200日線)
日足では、終値162.491円に対して25日線が161.934円、75日線が159.958円、200日線が157.462円付近に位置しています。三つの移動平均線はいずれも上向きで、価格もすべての移動平均線を上回っているため、中期的な上昇トレンドは維持されています。目先は25日線との距離を保ちながら高値圏で持ち合っており、161.90〜162.00円付近が調整時の重要なサポート候補となります。

📈 一目均衡表(雲・基準線・転換線)
一目均衡表では、ローソク足が雲を大きく上回り、転換線と基準線も価格の下側に位置していることから、上昇優位の形が続いています。転換線は161.94円付近、基準線は161.44円付近にあり、先行スパンが形成する雲も159円台後半から161円台後半に位置しています。ただし、現在値は雲や基準線から大きく上方へ離れているため、上昇基調を維持しながらも短期的な過熱感には注意が必要です。

📈 MACD(シグナル・ヒストグラム)
MACDはプラス圏を維持しているものの、MACD線がシグナル線を下回り、ヒストグラムも小幅なマイナスとなっています。これは中期的な上昇トレンドが続く一方で、短期的な上昇モメンタムが鈍化していることを示しています。価格が高値圏を維持したままMACDが再び上向けば上昇再開の可能性が高まりますが、ヒストグラムのマイナス幅が拡大する場合は、162円割れ方向への調整に注意したいところです。

5分足では、東京時間に162円台前半へ下押ししたあと、欧州時間までは162.30〜40円台を中心としたもみ合いが続きました。NY時間に入ると162.50円台まで上昇しましたが、その後は利益確定売りに押され、終盤は162.49円前後で収束しています。25本線と75本線はほぼ横ばいで重なり、MACDもゼロライン付近まで収縮しているため、短期的にはエネルギーをためている状態です。162.60円または162.30円のどちらを先に抜けるかが、次の方向性を決めるポイントになりそうです。

シナリオ分析

上昇シナリオ(確率55%・やや優勢)
上昇シナリオでは、中東情勢の緊迫化によって原油価格と米長期金利が再び上昇し、円売り・ドル買いの流れが強まるケースを想定します。162.60円を明確に上抜けると、まず直近の年初来高値圏である162.80〜162.85円が意識されます。さらに、この水準を維持できれば心理的節目の163.00円方向へ上値余地が広がります。ただし、162円台後半では介入警戒が一段と強まりやすく、上昇しても値動きが急に反転する可能性があります。

下落シナリオ(確率45%)
下落シナリオでは、中東情勢に関する緊張緩和報道や原油価格の反落によって米長期金利が低下するケース、あるいは日本当局の円安けん制が強まるケースを想定します。162.30円を割り込むと、心理的節目の162.00円付近まで調整が広がる可能性があります。162円を明確に下回った場合は、25日線が位置する161.90円前後が次の重要なサポートになります。

時間帯別の展開予想

東京時間
東京時間は、祝日明けで本邦勢が市場へ戻るため、昨日よりも取引量が増える可能性があります。仲値に向けた実需フローに加え、骨太の方針をめぐる国内報道が材料視されやすく、162.40〜50円台を中心に神経質な値動きが想定されます。162.60円を上抜ける場合は高値更新を試す一方、上値が重い場合は162.30円付近までの調整に注意が必要です。

欧州・NY時間
欧州・NY時間は、重要な米経済指標が予定されていないため、原油価格と米長期金利の動きが中心材料となりそうです。中東情勢をめぐる報道によって原油が上昇すればドル円も上方向を試しやすく、反対に外交的な緊張緩和が伝われば円買い戻しが入りやすくなります。材料不足からレンジ推移が続く可能性もありますが、薄い時間帯に突発的な報道が出た場合は、一時的に値幅が拡大する点に注意したいところです。

今日の予想レンジ

予想レンジ:162.10円〜162.90円
今日は162.10円〜162.90円のレンジを想定しています。重要な経済指標がないため、基本的には162円台での高値持ち合いを想定していますが、中東情勢、原油価格、米長期金利、国内政策報道によってレンジの上限または下限を試す可能性があります。

🔁 上値抵抗線:162.60円、162.85円
上方向では、まず昨日の海外時間に上値を抑えられた162.60円付近が最初の抵抗帯です。ここを明確に上抜けると、直近の年初来高値圏である162.80〜162.85円が次の目標になります。162.85円を超えた場合は、心理的節目の163.00円を意識した値動きが想定されます。

🔁 下値支持線:162.30円、162.00円
下方向では、昨日の東京から欧州時間に下げ止まりが確認された162.30円付近が最初のサポートです。ここを割り込むと、心理的節目の162.00円が意識されます。162円を明確に下回った場合は、日足の25日線が位置する161.90円前後まで調整余地が広がる可能性があります。

📉 ブレイクアウト条件
上方向のブレイクアウト条件は、中東情勢の緊迫化や原油高を受けて米長期金利が上昇し、162.60円を明確に上抜けることです。この場合は162.85円から163.00円方向への上昇余地が広がります。
下方向のブレイクアウト条件は、原油価格と米長期金利が低下するか、日本当局の円安けん制が強まり、162.30円を割り込むことです。この場合は162.00円から161.90円方向への調整が進みやすくなります。

⚠️ 注意すべきリスク要因
・米国とイランを中心とした中東情勢の突発的な変化
・ホルムズ海峡や紅海の海上輸送をめぐる報道
・原油価格と米長期金利の急変動
・骨太の方針における金融政策関連の文言
・日本当局による円安けん制発言や為替介入への警戒
・重要指標がないなかでの流動性低下と短時間の値動き拡大
といった点が挙げられます。とくに高値圏では、材料が出た直後に一方向へ動いたあと、介入警戒によって急反転する可能性があります。

☑️ 投資判断における留意点
本日は重要な経済指標がないため、値動きの背景を確認せずに短期的な変動だけを追いかけると、突発的な報道による反転に巻き込まれる可能性があります。162.60円と162.30円の間では方向感の乏しい持ち合いが続くことも想定されるため、原油価格、米長期金利、国内政策報道がどのように為替へ波及しているかを確認することが重要です。また、162円台後半では日本当局の対応への警戒が強まりやすいことも念頭に置いておきたいですね。

免責事項

本記事は、為替相場の動向に関する一般的な情報提供・分析を目的としたものであり、特定の通貨ペアの売買や投資を推奨するものではありません。投資判断は、読者ご自身の責任と判断において行ってください。本記事の内容に基づいて生じたいかなる損失についても、当サイト運営者は一切の責任を負いません。