おはようございます。Trader MTです。昨日のドル円は、東京時間に159円台後半まで上値を試したものの、160円接近による介入警戒と、NY時間の米PCE・GDP改定値、さらに米イラン停戦延長をめぐる報道を受けて、終盤は159円台前半まで押し戻されました。日足は陰線ですが、25日線の上は維持しており、基調そのものはまだ崩れていません。今日はFRB高官発言に加えて、月末フロー・米金利・中東情勢のヘッドラインを合わせて見る一日になりそうです😌(公開時刻:08:09/日本時間)
ドル円:昨日の振り返り(2026年5月28日)
昨日のドル円は、始値159.498円、高値159.652円、安値159.110円、終値159.230円となり、日足では陰線でのクローズとなりました。値幅は約54銭と極端に大きくはありませんが、東京時間に159円台後半まで上げたあと、NY時間に159.10円台まで押し戻されており、上値の重さがやや目立つ一日でした。
背景としては、まず東京時間に中東情勢の不透明感を受けた「有事のドル買い」が入りやすく、加えて月末を控えた実需のドル需要も下支えとなりました。一方で、159円台後半では政府・日銀による為替介入への警戒感が強く、160円方向を一気に買い上がるには慎重なムードも残りました。
NY時間に入ると、米4月PCE価格指数や米1〜3月期GDP改定値を受けてドル売りが入りました。PCEはインフレの高さを残しつつも一部項目が市場予想を下回り、GDP改定値も速報値から下方修正されたことで、米利上げ観測はやや後退。さらに米イランの停戦延長合意をめぐる報道も重なり、これまでドル円を支えていた「有事のドル買い」が一部巻き戻された印象です。
| 日付 | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 |
|---|---|---|---|---|
| 2026年5月28日 | 159.498 | 159.652 | 159.110 | 159.230 |
※当データはTradingViewの日足チャートに基づいています。
東京時間
東京時間のドル円は、159円台半ばを中心に底堅く推移しました。朝方からイラン情勢をめぐる不透明感が意識され、「有事のドル買い」が入りやすい地合いとなり、仲値にかけては実需のドル買い・円売りも支えになりました。5分足でも、午前中は25本線が75本線を上回る場面があり、159.50円台から159.60円台へじりじりと水準を切り上げる動きが確認できます。
ただし、159.60円台では戻り売りも出やすく、上昇は長続きしませんでした。節目の160円が視界に入る水準では、政府・日銀による為替介入への警戒感が強く、買い方も積極的に上値を追いにくい雰囲気でした。午後に入ると、5分足では25本線がやや下向きに転じ、159.50円台から159.40円台へとゆっくり重くなる流れに変わっています。
欧州・NY時間
欧州時間は、東京時間の高値圏からやや上値を抑えられ、159円台半ばでのもみ合いが続きました。中東情勢への警戒は残りつつも、160円手前の介入警戒が相場の上値を抑え、短期筋は次の材料待ちという印象です。5分足では200本移動平均線が上値抵抗として意識され、159.40〜159.50円台で方向感を探る展開になりました。
NY時間に入ると、米PCE価格指数とGDP改定値を受けてドル売りが入り、ドル円は159.30円台へ下押し。その後、米イランの停戦延長合意をめぐる報道が伝わると、「有事のドル買い」が巻き戻される形で159.10円台まで下げる場面がありました。この急落局面では5分足の出来高も膨らんでおり、短期勢のポジション調整が一気に入った印象です。終盤は159.20円台へ小幅に戻したものの、日中高値からは押し戻されたまま引けました。
ドル円:今日の注目材料(2026年5月29日)
| 時間 | 通貨 | 指標・要人 | 重要度 | 前回 | 予想 |
|---|---|---|---|---|---|
| 15:00 | 🇺🇸 | ミネアポリス連銀総裁カシュカリ氏の発言 | ⚡️⚡️ | ― | ― |
| 22:10 | 🇺🇸 | FRB副議長ボウマン氏の発言 | ⚡️⚡️ | ― | ― |
| 22:15 | 🇺🇸 | フィラデルフィア連銀総裁ポールソン氏の発言 | ⚡️⚡️ | ― | ― |
今日は米国の重要経済指標というよりも、FRB高官発言が中心の一日です。前日の米PCEではインフレの高さが残った一方、コア前月比やGDP改定値の弱さも確認されており、市場では「FRBがどこまでタカ派姿勢を維持するのか」を改めて見極める流れになりそうです。カシュカリ氏、ボウマン氏、ポールソン氏の発言が、利上げ観測・利下げ後ずれ観測のどちらに寄るのかが、米金利経由でドル円に影響しやすいポイントです。
ただし、今日の相場をこれらの発言だけで説明するのは少し狭い見方です。実際には、米イラン情勢をめぐる停戦延長報道、原油価格の反応、米長期金利の方向感、そして160円接近時の日本当局のけん制リスクが複合的に効いてきます。特に今のドル円は「有事のドル買い」と「介入警戒による上値抑制」が同時に存在しているため、材料ごとの反応が一方向に出にくい点には注意したいところです。
ドル円:今日の見通し(2026年5月29日)
今日のドル円は、159円台前半を中心に、上方向は159.60円台、下方向は159.00円前後を意識する展開を想定しています。昨日の下落で短期的な上値追いムードはやや後退しましたが、日足では25日線・75日線の上を維持しており、トレンド全体が弱気に転換したとはまだ言い切れません。一方で、159円台後半から160円にかけては介入警戒が強く、上昇しても伸び切れない可能性があります。
ファンダメンタルズ分析
ファンダメンタルズ面では、まず米インフレと景気のバランスが焦点です。前日のPCEはインフレ圧力が完全に沈静化したとは言いにくい内容でしたが、GDP改定値の下方修正やコアPCE前月比の鈍化を受けて、米金利は上値を抑えられました。これにより、ドル円は「米金利上昇で買う」という単純な流れから、やや慎重なムードに移りつつあります。
一方で、中東情勢はまだ相場の大きなテーマです。停戦延長への期待が広がれば有事のドル買いは巻き戻されやすく、ドル円には下押し圧力がかかります。ただ、交渉が再び不透明になったり、原油価格が上昇したりすれば、インフレ懸念とドル買いが再燃する可能性もあります。日本側では、160円接近時の為替介入警戒が引き続き上値の重しとなりやすく、上にも下にもヘッドライン次第で振れやすい地合いです。
テクニカル分析

日足チャートでは、昨日のローソク足は159円台後半で上値を抑えられた陰線となりました。高値は159.652円まで伸びたものの、終値は159.230円まで押し戻されており、160円手前の売り圧力が確認できます。ただし、価格は25日線・75日線を上回っており、一目均衡表の雲付近でも下支えが意識されやすい配置です。日足ベースでは「上昇トレンド内の調整」と見るのが自然ですが、159.00円割れが定着すると短期の地合いはやや悪化しやすくなります。
📈 移動平均線(25日・75日・200日線)
日足の25日線は158円台半ば、75日線は158円台前半に位置し、いずれも価格の下側でサポート候補になっています。200日線は155円台付近で上向き基調を維持しており、中期の上昇トレンドそのものはまだ崩れていません。もっとも、直近は159円台後半で上値を抑えられる動きが続いているため、25日線との距離を保ちながら再び高値を試せるかが焦点です。
📈 一目均衡表(雲・基準線・転換線)
一目均衡表では、ローソク足は雲の上限付近から上側で推移しており、基調としてはまだ買い優勢の形です。ただ、転換線付近で上値が重くなり、終値が日中高値から大きく押し戻された点は、短期の勢い低下を示しています。159.10円前後を守れるか、あるいは雲上限に近い158円台後半まで押し戻されるかが、今日のテクニカル面での分岐点になりそうです。
📈 MACD(シグナル・ヒストグラム)
日足MACDはプラス圏を維持しており、中期の上昇モメンタムはまだ残っています。ただ、ヒストグラムの伸びはやや鈍く、上昇の勢いは一時期よりも落ち着いています。ここから再びMACDが上向くには、159.50円台をしっかり回復し、159.65円超えを試す展開が必要です。逆に159.00円を割り込むと、MACDの勢いがさらに弱まり、158円台後半への調整が意識されやすくなります。

5分足チャートでは、東京時間に159.60円台まで上昇したあと、欧州時間にかけてじりじりと上値を切り下げ、NY時間に大きく下方向へ振れる流れでした。特に米指標発表後から停戦延長報道にかけては出来高を伴って159.10円台まで下落しており、短期トレンドは一度下向きに傾いています。ただ、NY終盤は159.20円台で下げ渋り、25本線と75本線がほぼ横ばいになっているため、目先は159.20円台を中心とした持ち合いから、どちらに抜けるかを見る局面です。
シナリオ分析
↗ 上昇シナリオ(確率45%)
上昇シナリオでは、FRB高官発言がインフレ警戒やタカ派姿勢をにじませ、米長期金利が下げ止まるケースを想定します。この場合、前日の下落は一時的なポジション調整と見なされ、ドル円は159.35円、159.50円方向へ戻りを試す可能性があります。159.65円を明確に上抜けると、160円手前の159.80〜159.90円も視野に入ります。ただし、160円接近では介入警戒が強まりやすく、上昇しても一気に走るというより、戻り売りをこなしながらの展開になりそうです。
↘ 下落シナリオ(確率55%・やや優勢)
下落シナリオでは、前日の米PCE・GDP改定値を受けた米金利低下の流れが続き、さらに米イラン停戦延長への期待から有事のドル買いが巻き戻されるケースを想定します。この場合、まずは159.10円前後が試され、ここを割り込むと158.90円、さらに158.70円台まで調整が広がる可能性があります。日足の基調はまだ上向きですが、5分足では短期線が上値を抑えやすい形になっているため、159.30円台で戻りが鈍い場合は下方向への警戒を少し強めたいところです。
時間帯別の展開予想
🕘 東京時間
東京時間は、前日NYの下落を受けて159円台前半での値固めから始まりやすいと見ています。月末要因もあり、実需フローが下支えになる場面はありそうですが、上値では159.35円〜159.50円に戻り売りが出やすい地合いです。15:00のカシュカリ氏発言が日本時間の午後に入るため、発言内容によっては米金利先物やドルの方向感に反応が出る可能性があります。
🕔 欧州時間
欧州時間は、米金利と原油価格、中東関連ヘッドラインを見ながらの神経質な推移になりそうです。159.20円台を中心に、159.10円を守れるか、159.40円台を回復できるかが短期の焦点です。停戦延長への期待が強まればドル売り・円買い方向、逆に交渉不透明感や原油高が再燃すればドル買い方向に振れやすく、材料に対する反応がやや荒くなる可能性があります。
🕘 NY時間
NY時間は、22:10のボウマンFRB副議長発言、22:15のポールソン・フィラデルフィア連銀総裁発言が注目されます。前日のPCE後にやや後退した利上げ観測が再び強まるのか、それとも景気減速への配慮が意識されるのかで、米金利とドル円の反応が変わりそうです。ただし、FRB発言だけでなく、中東情勢や月末フローも重なるため、短期的な上下動に振り回されすぎず、159.00円台を維持できるかを落ち着いて見たい一日です。
ドル円:今日の予想レンジ(2026年5月29日)
↕ 予想レンジ:158.85円〜159.75円
今日は、158.85円〜159.75円のレンジを想定しています。下方向では159.10円前後を割り込むかどうか、上方向では159.50円台を回復できるかがポイントです。日足の基調はまだ上向きですが、前日のNY時間に「有事のドル買い」が巻き戻されたことで、短期的には上値を追いにくい地合いになっています。
🔁 上値抵抗線:159.50円、159.65円、159.90円
上方向では、まず159.50円前後が最初の抵抗帯です。ここは昨日の東京〜欧州時間に何度も意識された水準で、戻り売りが入りやすいゾーンです。159.65円を超えると昨日高値を上抜ける形となり、159.90円〜160.00円方向も視野に入りますが、160円接近では介入警戒が一段と強まりやすいため、上抜け後の伸びには慎重に見たいところです。
🔁 下値支持線:159.10円、158.85円、158.50円
下方向では、まず昨日安値圏の159.10円前後が重要なサポートです。ここを明確に割り込むと、5分足では下向きの流れが再開しやすく、158.85円前後まで下押しする可能性があります。さらに158.50円台まで下げる場合は、日足の25日線に近づく動きとなるため、短期の調整色が一段と強まりやすくなります。
📉 ブレイクアウト条件
上方向のブレイクアウト条件は、FRB高官発言がタカ派的に受け止められ、米長期金利が上昇し、159.65円を明確に上抜けることです。この場合、159.90円〜160.00円方向への戻りを試す可能性があります。下方向のブレイク条件は、停戦延長期待や米金利低下が続き、159.10円を割り込むことです。この場合、158.85円、158.50円方向への調整が意識されやすくなります。
⚠️ 注意すべきリスク要因
今日の注意点は、FRB高官発言そのものよりも、それを受けた米金利の反応です。同じ発言でも、市場が「インフレ警戒」と読むのか、「景気減速への配慮」と読むのかでドル円の方向感は変わります。また、中東情勢をめぐる報道は引き続き突発的に出やすく、原油価格の変動を通じてインフレ観測にも影響します。160円接近時の日本当局のけん制発言や、月末特有のフローによる値飛びにも注意しておきたいところです。
☑️ 投資判断における留意点
今日は、はっきりした米重要指標が少ない一方で、要人発言・月末フロー・中東ヘッドラインが重なるため、短期的にはノイズの多い相場になりそうです。159.10円割れを確認してから下方向を見るのか、159.50円回復を待って上方向を見るのか、事前に条件を決めておくことが大切です。全部の値幅を取りに行こうとすると、ヘッドライン相場に振り回されやすくなります。方向感が出るまではノーポジも選択肢に入れつつ、無理のないリスク管理で臨みたいですね。
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