ドル円コンパス

【ドル円コンパス】今日の為替相場予想(2026年6月10日)

おはようございます。Trader MTです。昨日のドル円は、160円台前半でのこう着が長く続いたあと、NY時間にかけて160.44円近辺までじり高となりました。米CPIを前に様子見ムードは強かったものの、強い米雇用統計後の米金利高止まり、中東情勢の不透明感、そして有事のドル買いが下支えになった印象です。ただ、160円台半ばでは介入警戒も残るため、今日はCPI後の初動だけでなく、160.50円超えを市場がどこまで許容するかが大きな焦点になりそうです😌(公開時刻:07:54/日本時間)

ドル円:昨日の振り返り(2026年6月9日)

昨日のドル円は、始値160.173円、高値160.447円、安値160.054円、終値160.349円となり、小幅ながら陽線で引けました。前日と比べると、高値・安値ともに切り上がっており、日足ベースでは160円台での滞空時間を少しずつ伸ばす形です。ただし、値幅は約39銭にとどまり、方向感というよりは「米CPI前の様子見」と「下がればドル買い」の両方が混ざった一日でした。

背景としては、前週末の米雇用統計が強かったことで、FRBの年内利上げ観測が残りやすくなっている点が大きいです。一方で、160円台に乗せたあとのドル円は、日本政府・日銀による為替介入への警戒感が強く、上値を一気に追う展開にはなりにくい状況でした。中東情勢についても、停戦・緊張緩和期待と再燃リスクが交錯しており、ドル買いにも円買いにも振れやすい不安定な材料として意識されています。

日足チャートでは、ローソク足は小さめの陽線となり、終値は160.30円台まで切り上がりました。5月以降の上昇基調は維持されており、25日線・75日線・200日線の上で推移している点からも、中期トレンドはまだ上方向を保っています。ただ、直近高値圏での上昇であるため、CPIの結果次第では上にも下にも値幅が出やすい局面です。今日は「トレンド継続」だけでなく、「160円台半ばでの達成感」も同時に見ておきたいところです。

日付 始値 高値 安値 終値
2026年6月9日 160.173 160.447 160.054 160.349

※当データはTradingViewの日足チャートに基づいています。

東京時間

東京時間のドル円は、160.10円台〜160.20円台を中心に、かなり動意の薄い展開となりました。朝方は中東情勢をめぐる不透明感と有事のドル買いが意識される一方、160円台半ばに近づくと介入警戒が強まりやすく、上値を積極的に追う雰囲気は限定的でした。仲値にかけては実需のドル買いも入り、一時160.25円近辺まで戻す場面がありましたが、その後はすぐに伸び悩み、狭いレンジ内での推移が続きました。

午後に入っても、新規材料に乏しいなかで160.10円台を中心としたもみ合いが続きました。一部では日銀の6月利上げや国債買い入れ減額方針をめぐる観測も意識されましたが、ドル円への反応は限定的でした。5分足では、東京午前に160.20円台まで戻したあと、15時前後に160.05円近辺まで小緩む場面があり、短期的には「上値も重いが、160円前後では買いも入りやすい」という流れが確認できます。

欧州・NY時間

欧州時間に入っても、序盤は160.10円台〜160.20円台での小動きが中心でした。翌日に米CPIを控えていることもあり、投資家は大きなポジションを傾けにくく、方向感は出にくい展開です。中東情勢については、攻撃停止や停戦期待が意識される一方で、ホルムズ海峡や周辺地域をめぐるヘッドラインには引き続き警戒が残り、リスクオンにもリスクオフにも振れ切れない状態でした。

NY時間では、米長期金利の高止まりと、有事のドル買いが再び意識され、ドル円はじりじりと水準を切り上げました。5分足では、21時台以降に160.20円近辺を上抜け、深夜にかけて160.40円台まで上昇。高値は160.447円まで伸びました。ただし、160.45円付近では上値追いに慎重さも見られ、終盤は160.30円台〜160.40円台での推移となりました。結果として、NY時間の上昇が日足陽線を作った形です。

今日の注目材料

✅ 6月10日(水)の重要度の高い注目材料
時間 通貨 指標 重要度 前回 予想
21:30 🇺🇸 消費者物価指数(前月比) ⚡️⚡️⚡️ +0.6% +0.5%
21:30 🇺🇸 消費者物価指数(前年比) ⚡️⚡️⚡️ +3.8% +4.2%
21:30 🇺🇸 消費者物価指数 コア(前月比) ⚡️⚡️⚡️ +0.4% +0.3%
21:30 🇺🇸 消費者物価指数 コア(前年比) ⚡️⚡️⚡️ +2.8% +2.9%

今日は21:30の米消費者物価指数(CPI)が最大の注目材料です。前月比ではヘッドラインが前回+0.6%から予想+0.5%へやや鈍化する一方、前年比では前回+3.8%から予想+4.2%へ加速が見込まれています。コアCPIも、前月比は+0.3%へ鈍化予想ながら、前年比は+2.9%へ小幅加速予想です。つまり市場は、「単月では少し落ち着くが、前年比ではインフレ圧力がまだ残る」という見方を織り込みにいく一日になりそうです。

ただし、今日のドル円をCPIだけで決め打ちするのは危険です。前週末の米雇用統計が強かったことで、FRBの利上げ観測はすでに相場に残っています。そこへCPIが強く出れば、米金利上昇を通じてドル買いが入りやすくなりますが、160円台半ばから上では介入警戒が強まるため、上昇のスピードには注意が必要です。一方、CPIが弱ければ米金利低下からドル売りが出やすいものの、中東情勢や有事のドル需要が下値を支える可能性もあります。

今日の見通し

今日のドル円は、東京〜欧州時間は米CPI待ちで160円台前半を中心に様子見、NY時間はCPIの結果を受けて上下どちらかに値幅が出る展開を想定しています。日足の形だけを見ると、160円台を維持したまま陽線で引けており、上昇トレンドはまだ崩れていません。ただし、160.50円に接近するほど、介入警戒や利確売りが出やすくなる点には注意が必要です。今日のポイントは、CPI後に160.45円〜160.50円を明確に上抜けられるか、それとも昨日安値160.05円方向へ押し戻されるかです。

ファンダメンタルズ分析

ファンダメンタルズ面では、米国側の材料が引き続きドル円を支えています。強い雇用統計を受けて、FRBが年内に追加利上げへ向かうとの見方が残り、米長期金利も高止まりしやすい地合いです。今日のCPIでインフレの粘着性が確認されれば、利上げ観測がさらに補強され、ドル買いが入りやすくなります。特に前年比のヘッドラインCPIが予想通り、または予想を上回る場合は、米金利上昇を通じてドル円の上値試しにつながりやすいでしょう。

一方、日本側では、6月の日銀会合を前に利上げ観測が残っています。日銀が利上げに動く可能性は以前より意識されやすくなっていますが、現時点では市場がある程度織り込んでいるため、それだけで円高方向へ大きく振れるとは限りません。むしろ、160円台での円安進行に対して、日本当局がどの程度けん制を強めるかが目先の焦点です。中東情勢も含めて、今日は「米インフレ・米金利・介入警戒・地政学リスク」が同時に絡む、やや難しい相場になりそうです。

テクニカル分析

日足チャートでは、昨日のローソク足は小幅陽線となり、160円台を維持したまま引けました。前日から高値・安値を切り上げており、短期的な上昇基調はまだ継続しています。もっとも、160円台半ばは心理的にも政策面でも意識されやすいゾーンで、上値追いには慎重さも見られます。直近の高値圏であるため、CPIをきっかけに上へ抜けるのか、いったん押し戻されるのかを見極めたい局面です。

📈 移動平均線(25日・75日・200日線)
日足では、25日線・75日線・200日線がいずれも現在値より下に位置しており、移動平均線の並びは上昇トレンドを示しています。特に25日線は158円台後半、75日線も158円台後半付近にあり、価格との距離はある程度残っています。これは基調の強さを示す一方、短期的にはやや高値圏にあることも意味します。CPI後に急伸した場合は、追随買いだけでなく、利益確定や介入警戒による反落にも注意が必要です。

📈 一目均衡表(雲・基準線・転換線)
一目均衡表では、ローソク足は雲の上で推移しており、上昇基調を維持しています。転換線・基準線も現在値より下にあり、下方向では159円台後半〜158円台後半がサポート帯として意識されやすい形です。雲も価格からかなり下にあるため、日足レベルではまだ買い優勢の配置と言えます。ただし、転換線からのかい離が広がるほど短期調整も入りやすくなるため、160.50円超え後の上値の伸び方は丁寧に見たいところです。

📈 MACD(シグナル・ヒストグラム)
日足MACDはプラス圏で推移しており、シグナル線を上回る形が続いています。ヒストグラムもプラス圏を維持しているため、モメンタム面ではまだ上方向への流れが残っています。ただ、直近は160円台で値動きがやや詰まり始めており、MACDの強さに対して実際の値幅は限定的です。CPI後に高値更新を伴ってMACDが再加速するのか、それとも高値圏で伸び悩みダイバージェンス気味になるのかが注目点です。

5分足チャートでは、東京時間は160.10円台〜160.20円台のレンジ推移、欧州時間も方向感に乏しいもみ合いとなりました。その後、NY時間に入ると160.20円付近を上抜け、25本線・75本線・200本線の上に価格が乗る形で、短期トレンドは上向きに変化しました。終盤は160.30円台後半で推移し、25本線と75本線が接近しつつも、200本線は160.20円台半ばに位置しており、短期的な押し目候補として意識されます。目先は160.35円〜160.45円の上値帯を抜け切れるか、160.25円前後の200本線方向へ押し戻されるかが分岐点です。

シナリオ分析

上昇シナリオ(確率55%・メインシナリオ)
上昇シナリオでは、米CPIが予想通り強め、または予想を上回るケースを想定します。特にヘッドライン前年比が4%台にしっかり乗り、コアも底堅い結果となれば、米金利上昇を通じてドル買いが強まりやすくなります。この場合、まず昨日高値の160.447円、次に160.60円〜160.70円を試す展開が考えられます。さらに米金利が大きく上昇する場合は160.90円〜161.00円方向も視野に入りますが、その水準では介入警戒が一段と強まるため、上昇しても荒い上下動を伴いやすいでしょう。

下落シナリオ(確率45%)
下落シナリオでは、米CPIが予想を下回り、米金利が低下するケースを想定します。この場合、前週末の強い雇用統計を受けたドル買いがいったん巻き戻され、ドル円は160.20円、160.05円近辺まで下押しする可能性があります。昨日安値の160.054円を明確に割り込むと、159.80円〜159.70円方向まで調整が広がる展開もあり得ます。ただし、中東情勢の不透明感や日米金利差の大きさが残るため、下げても一方向にはなりにくく、159円台後半では押し目買いが入りやすいと見ています。

時間帯別の展開予想

🕘 東京時間
東京時間は、前日NYの流れを引き継ぎ、160.30円台を中心に底堅いスタートが想定されます。ただし、今夜の米CPIを前に積極的な新規ポジションは作りにくく、160.20円台〜160.45円前後でのもみ合いが基本になりそうです。仲値前後の実需フローで一時的に上振れる可能性はありますが、160.50円に近づくと介入警戒や利確売りが出やすく、東京時間だけで大きく上値を広げるには材料不足です。

🕔 欧州時間
欧州時間は、NYのCPI発表を控えたポジション調整が中心になりやすい時間帯です。東京時間に上値を試せなければ、160.20円台への小幅な押し戻しも考えられます。一方で、米金利が時間外で上昇するようなら、160.45円付近の高値再トライもあり得ます。ただし、本格的な方向感は21:30以降になりやすく、欧州時間はヘッドラインや米金利の動きに振らされる神経質なレンジを想定しています。

🕘 NY時間
NY時間は、21:30の米CPIで最も値動きが出やすい時間帯です。強いCPIなら米金利上昇とドル買いで160.50円超え、弱いCPIなら160円割れを試す展開も視野に入ります。ただし、発表直後はスプレッドや値動きが荒くなりやすく、初動と逆方向に戻すケースも十分あります。特に160円台後半では介入警戒、159円台後半では押し目買いが意識されやすいため、発表直後の数分だけで判断せず、米金利と株価、原油価格の反応を合わせて確認したいところです。

今日の予想レンジ

予想レンジ:159.70円〜160.60円
今日は米CPIを控えているため、通常日よりもやや広めのレンジを想定します。東京〜欧州時間は160.20円〜160.50円付近でのもみ合い、NY時間はCPI結果を受けてレンジ上限または下限を試す展開がメインです。日足の上昇基調は維持されていますが、160円台半ばから上は介入警戒が強まりやすく、上昇時ほど値動きの反転リスクにも注意が必要です。

🔁 上値抵抗線:160.45円、160.60円
上方向では、まず昨日高値の160.447円が最初のレジスタンスです。ここを明確に上抜けると、160.60円〜160.70円台への上昇余地が広がります。さらにCPIが強く、米金利も上昇する場合は160.90円〜161.00円方向も視野に入ります。ただし、その水準では介入警戒がかなり強くなるため、値幅を追いすぎるよりも、上抜け後の定着力を見ることが大切です。

🔁 下値支持線:160.20円、160.05円、159.70円
下方向では、まず5分足の200本線が意識される160.20円前後が短期サポートです。ここを割り込むと、昨日安値の160.054円が次の節目になります。160.05円を明確に下抜けると、心理的節目の160.00円割れを試し、159.80円〜159.70円方向まで調整が広がる可能性があります。もっとも、日足トレンドが崩れていないため、159円台後半では押し目買いと戻り売りが交錯しやすいでしょう。

📉 ブレイクアウト条件
上方向のブレイク条件は、「米CPIが予想を上回る」「米長期金利が上昇する」「160.45円〜160.50円を出来高を伴って上抜ける」の3点です。この条件がそろうと、160.70円、さらに160.90円方向を試しやすくなります。下方向のブレイク条件は、「CPIが弱い」「米金利が低下する」「160.05円を明確に割り込む」ことです。この場合は、159.80円〜159.70円方向への調整を想定します。

⚠️ 注意すべきリスク要因
今日の最大リスクは、米CPI発表直後の急変動です。予想との差だけでなく、ヘッドラインとコアの組み合わせ、米金利の反応、株式市場の受け止め方によって、ドル円の反応は変わります。また、中東情勢をめぐる突発ヘッドラインや原油価格の急変、日本当局による円安けん制発言にも注意が必要です。特に160円台後半では、通常のテクニカルだけでは説明しにくい急落が起きる可能性もあるため、ロット管理はかなり重要になります。

☑️ 投資判断における留意点
今日は「CPIで大きく動くかもしれないから先に入る」というより、発表後にどの水準を抜け、どこで止まるかを確認する姿勢が大切です。160.50円を上抜けても定着できなければ、上ヒゲを作って戻す可能性がありますし、160円割れとなっても159円台後半で買いが入れば、下げは限定的になるかもしれません。全部取りに行こうとせず、値動きが荒い場面ではノーポジも立派な選択肢です。今日は特に、シナリオを決めてから相場を見るより、相場の反応を見てシナリオを絞る一日になりそうです。

免責事項

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