ドル円コンパス

【ドル円コンパス】今日の為替相場予想(2026年7月29日)

おはようございます。Trader MTです。昨日のドル円は、日米の金融政策発表を控えて方向感を欠きながらも、欧州時間には163.95円まで上昇しました。ただ、164円手前では介入警戒感が意識され、NY時間には米消費者信頼感指数の下振れや原油・米金利の低下を受けて163.64円まで反落。その後は買い戻され、163.84円で取引を終えています。日足の上昇基調は維持されていますが、今日はFOMCを前に、静かな相場から一転して値幅が拡大する可能性があります😌(公開時刻:07:46/日本時間)。

ドル円:昨日の振り返り(2026年7月28日)

昨日のドル円は、163.71円台で始まったあと、東京時間は163円台後半を中心とした小幅な値動きが続きました。欧州時間にはFOMCでタカ派的な姿勢が示されるとの警戒からドル買いが入り、一時163.95円まで上昇しましたが、心理的節目の164円を目前に伸び悩みました。NY時間には米消費者信頼感指数の下振れや原油価格、米国債利回りの低下を受けて163.64円まで反落したものの、FOMCを前にした持ち高調整の買いも入り、終値は163.84円となりました。

日付 始値 高値 安値 終値
2026年7月28日 163.718 163.950 163.644 163.844

※当データはTradingViewの日足チャートに基づいています。

東京時間

東京時間は、前日の海外市場で買い戻された流れを引き継ぎ、163.70円台で底堅く始まりました。午前9時過ぎにはドル買いのフローが入り、163.80円台まで上昇しましたが、164円に近づく水準では政府・日銀による為替介入への警戒感が意識され、上値を伸ばすことはできませんでした。仲値前後も実需の売買に大きな偏りは見られず、午前中は163.70円台を中心とした小動きとなりました。

午後に入っても、FOMCや日銀金融政策決定会合を前に積極的な取引は控えられ、163.60〜70円台でのもみ合いが続きました。片山財務相による円安けん制発言が伝わったものの、市場の反応は限定的でした。5分足では短期移動平均線を挟んだ往来が続き、東京市場全体としては、方向感よりも重要イベントを前にしたポジション調整が中心だったと考えられます。

欧州・NY時間

欧州時間に入ると、FOMCでインフレ抑制を重視する姿勢が示されるとの見方から、ドル買いがやや優勢となりました。ドル円は163.70円前後から上値を切り上げ、一時163.95円まで上昇しました。ただ、164円の大台を目前にすると、利益確定売りや日本当局による介入への警戒感が強まり、上昇は一服。高値圏では一方向に買い上げる動きは見られませんでした。

NY時間では、7月の米消費者信頼感指数が市場予想を下回ったことに加え、米国とイランの攻撃停止を背景に原油価格と米国債利回りが低下し、「有事のドル買い」を巻き戻す動きが広がりました。ドル円は日付が変わる前後に163.64円まで下落しましたが、その後はFOMCを前にした持ち高調整や押し戻しの動きから163.80円台へ回復。高値と安値の双方を試したものの、最終的には前日終値に近い水準へ戻る展開となりました。

今日の注目材料

✅ 7月29日(水)の重要度の高い注目材料
時間 通貨 指標 重要度 前回 予想
27:00 🇺🇸 FOMC政策金利&声明発表 ⚡⚡⚡⚡⚡ 3.75% 3.75%
27:30 🇺🇸 ウォーシュFRB議長の記者会見 ⚡⚡⚡⚡⚡

今日の最大の注目材料は、27時に発表されるFOMCの政策金利と声明です。市場では現行の政策金利を据え置くとの見方が優勢ですが、利上げ予想も一定程度残っており、通常の会合よりも政策決定そのものに対する不確実性が高くなっています。据え置きか利上げかだけでなく、声明文におけるインフレ認識、今後の政策調整に関する表現、反対票の有無なども重要な確認材料となります。

さらに、27時30分からのウォーシュFRB議長の記者会見では、9月以降の利上げ余地や、原油高によるインフレへの波及をどの程度警戒しているかが焦点です。政策金利が据え置かれた場合でも、議長が物価安定を強く重視する姿勢を示せばドルが買い戻される可能性があります。反対に、原油価格の下落や弱い経済指標を重視する発言が出れば、利上げ観測が後退し、ドル売りが強まる展開も想定されます。

今日の見通し

今日のドル円は、FOMCの結果が発表されるまでは163円台後半を中心に方向感の乏しい展開が続きやすい一方、発表後は政策金利と声明、議長会見の内容によって大きく上下する可能性があります。日足では上昇トレンドが維持されていますが、164円前後では介入警戒感が強く、上方向には政策材料、下方向には利上げ期待の後退という、それぞれ明確なきっかけが必要な局面です。

ファンダメンタルズ分析

ファンダメンタルズ面では、米国の根強いインフレ懸念と、直近の弱い経済指標および原油価格の下落が対立しています。中東情勢の緊迫化によって原油価格が上昇した局面では、インフレ再加速とFRBの利上げ観測がドルを支えてきました。しかし、米国とイランの攻撃停止を受けて原油価格が急落し、昨日発表された米消費者信頼感指数も予想を下回ったことで、直前まで高まっていた利上げ期待にはやや修正が入っています。

一方、日本側では日銀が今週の金融政策決定会合で政策を据え置くとの見方が根強く、日米金利差を背景とした円売り圧力は残っています。ただし、ドル円が164円から165円へ近づくほど、日本政府・日銀による円買い介入への警戒感も高まりやすくなります。したがって、FOMCがタカ派的でも上昇が直線的に続くとは限らず、政策内容と介入警戒の綱引きが相場を左右することになりそうです。

テクニカル分析

📈 移動平均線(25日・75日・200日線)
日足では、終値163.84円が25日線、75日線、200日線のすべてを上回っています。25日線は162.44円前後、75日線は160.27円前後、200日線は157.77円前後に位置し、いずれも上向きを維持しています。中長期的な上昇基調は明確ですが、価格と各移動平均線とのかい離も広がっているため、FOMC後に急反落した場合は、まず25日線方向への調整余地が意識されます。

📈 一目均衡表(雲・基準線・転換線)
一目均衡表では、ローソク足が雲を大きく上回り、転換線と基準線も上向きの配置となっています。転換線は162.98円前後、基準線は162.23円前後に位置しており、日足の上昇トレンドを支える候補です。ただし、昨日は164円手前で上値を抑えられ、上下にヒゲを伴う小幅な陽線となりました。高値圏で方向感が定まっていないため、163円台後半から164円台前半の攻防が続く可能性があります。

📈 MACD(シグナル・ヒストグラム)
日足のMACDはプラス圏を維持し、MACDラインがシグナルラインを上回っています。ヒストグラムもプラス圏にあり、上昇モメンタムは継続しています。ただ、直近は高値更新の勢いが鈍りつつあり、FOMC後に164円を明確に突破できなければ、MACDの上昇角度が緩やかになり、高値圏での持ち合いへ移行する可能性があります。

5分足では、東京時間の163.70円台を中心とした持ち合いから、欧州時間に163.95円まで上昇し、その後NY時間に163.64円まで急反落しました。NY後半は163.80円台まで持ち直し、終盤には25本線、75本線、200本線が163.80円前後へ収束しています。MACDもゼロライン近辺で推移しており、短期的には方向感が薄れています。FOMC前の値幅収縮が進んでいるため、163.60円または164.00円のどちらを明確に抜けるかが、次の短期方向を判断するポイントになりそうです。

シナリオ分析

上昇シナリオ(確率45%)
上昇シナリオでは、FOMCが予想外の利上げを決定するケースや、据え置きでも声明とウォーシュ議長の会見が明確にタカ派となるケースを想定します。この場合、米国債利回りの上昇とともに164.00円を上抜け、164.30円から164.60円方向へ値幅を広げる可能性があります。ただし、164円台後半では165円の大台と為替介入への警戒感が強く意識され、急上昇後に押し戻される展開にも注意が必要です。

下落シナリオ(確率55%・メインシナリオ)
下落シナリオでは、政策金利が据え置かれ、声明や議長会見でも追加利上げを急がない姿勢が示されるケースを想定します。すでに一定の利上げ確率が織り込まれているため、据え置き確認直後にはドル売りが出やすく、163.60円を割り込むと163.30円、さらに163.00円前後まで下押しする可能性があります。ただし、日足の上昇基調は維持されており、162円台後半から25日線にかけては下落の勢いが鈍りやすいと考えられます。

時間帯別の展開予想

東京時間
東京時間は、前日終値の163.80円台を中心に、163.60〜164.00円程度の範囲で推移する可能性があります。FOMCを前に新たなポジションを一方向へ傾けにくく、仲値や株価、米国債利回りの時間外取引を受けた小幅な上下が中心となりそうです。164円へ接近した場合は日本当局の発言、163.60円付近では前日安値を意識した値動きが注目されます。

欧州・NY時間
欧州時間からNY前半にかけても、基本的にはFOMC待ちとなり、163円台後半を中心とした持ち合いが想定されます。27時の政策発表では、金利決定と声明を受けた初動が発生し、27時30分からの議長会見で方向が反転する可能性もあります。据え置きなら一時的なドル売り、予想外の利上げならドル買いが強まりやすいものの、最終的な方向はウォーシュ議長の政策姿勢を確認したあとに定まりやすいでしょう。

今日の予想レンジ

予想レンジ:162.90円〜164.60円
FOMC発表前までは163.60円〜164.00円を中心とした比較的狭い値動きを想定しています。ただし、政策金利や声明が市場予想から外れた場合は、発表後に上下いずれかへ大きく値幅を広げる可能性があります。とくに今回は利上げ予想が完全には消えていないため、通常の据え置き会合よりも変動幅が大きくなりやすい点に注意が必要です。

🔁 上値抵抗線:164.00円、164.50円
上方向では、昨日高値163.95円と心理的節目の164.00円が最初の抵抗帯です。ここを明確に上抜けると、164.30円前後を経て164.50円が次の目安となります。164円台後半では165円の大台が意識されるほか、日本政府・日銀による介入警戒感も一段と高まりやすくなります。

🔁 下値支持線:163.60円、163.00円
下方向では、昨日安値163.64円に近い163.60円が最初の支持帯です。ここを明確に割り込むと163.30円前後を経て、心理的節目の163.00円が意識されます。163円を下回った場合は、日足の転換線が位置する162.98円前後や、162円台後半が次のサポート候補となります。

📉 ブレイクアウト条件
上方向のブレイクアウト条件は、FOMCが予想外の利上げを決定するか、据え置きでも強いタカ派姿勢が示され、米国債利回りの上昇を伴って164.00円を明確に上抜けることです。この場合は164.50円方向への上昇余地が広がります。下方向では、据え置き後に追加利上げ観測が後退し、163.60円を割り込んだあとも戻りが弱いことが条件となります。この場合は163.00円から162円台後半への調整が意識されます。

⚠️ 注意すべきリスク要因
今日の主なリスク要因は、予想外の政策金利変更、声明文の表現変更、FOMC参加者の反対票、ウォーシュ議長の政策見通し、米国債利回りの急変、米国・イラン情勢と原油価格、日本政府・日銀による為替介入です。政策発表直後は流動性の低下によってスプレッドが拡大し、短時間で上下へ大きく振れる可能性があります。

☑️ 投資判断における留意点
今回は、政策金利発表時の初動と、その30分後に始まる議長会見で相場の方向が変わる可能性があります。そのため、最初の値動きだけでFOMC全体の評価を判断するのは難しい局面です。金利決定、声明、反対票、議長会見、米国債利回りの反応を総合的に確認し、値動きが落ち着くまで方向を断定しないことが重要です。

免責事項

本記事は、為替相場の動向に関する一般的な情報提供・分析を目的としたものであり、特定の通貨ペアの売買や投資を推奨するものではありません。投資判断は、読者ご自身の責任と判断において行ってください。本記事の内容に基づいて生じたいかなる損失についても、当サイト運営者は一切の責任を負いません。