自ら創造して生産した仕事こそが、将来不安を払拭する。

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こうやってあらためて見渡してみると、今の世の中、色んな種類の仕事やお金を稼ぐ方法があるものだ。私のように50歳を手前にして、フリーランスになるために勉強の場として1~2年転職するといったことを目論んでいる人がどれだけいるかは分からないが、サラリーマンをしながら副業する、あるいは更なる飛躍を目指して転職する、フリーランスや独立して起業するなどなど、50歳を迎えるからといって、何も悲観することない。

もし、同じ令和元年に50歳を迎える人が、将来を不安に感じているようであれば、それは恐らく何も行動を起こしていない人だと想像できる。今の仕事が将来も安泰かと言われると自信を持ってYESと答えられない人が殆どだと思うが、現状のサラリーマン生活に満足しているものの、どことなく不安を感じているのであれば、今すぐにでも行動に移すべきだ。

4月に施行された働き方改革も実質は残業時間が減らすことによる人件費削減という会社にとって都合のいいことばかりである。勤務時間が減っても、前年比アップの予算を当然のごとく設定され、という理不尽な話である。正直、労働収入には限界があり、会社に搾取されているだけといっても過言ではない。副業解禁になった会社に勤めているのであれば、早速、いろんなことにチャレンジするべきである。

私は今年に入って、初めてクラウドソーシングを活用してライティングの仕事に挑戦してみた。趣味を活かして車や映画に関する記事を執筆するといった内容のものだが、実績が全くないため非常に単価も安く、不慣れなせいもあって想像以上に時間を要したが、その甲斐あってか納品に至ったときの達成感はこれまでのサラリーマン時代では味わったことのない格別のものがあった。

それは、何よりも自分が創造して生産した記事が、ダイレクトに対価としてお金に替わった人生初の出来事でもあり、微々たる額ではあったが、学生時代のアルバイトや社会人になってから得たいわゆる労働収入ではなく、ビジネス収入とでも言うのだろうか、その報酬は何にも代えがたい自分にとっては貴重な存在となった。

「眠られぬ夜のために」の著書として有名なヒルティの幸福論にこのような名言がある。

仕事の種類が幸福にするのではなくて、創造と成功の歓喜が幸福にする (幸福論)

まさに、このことを身をもって体感したのだった。

自ら創造して生産した仕事こそが、将来不安を払拭する

自分には自分に与えられた道がある。
天与の尊い道がある。
どんな道かは知らないが、
他の人には歩めない。
自分だけしか歩めない、
二度と歩めぬかけがえのないこの道。
広いときもある。
狭いときもある。
のぼりもあれば、くだりもある。
坦々としたときもあれば、
かきわけかきわけ汗するときもある。
この道が果たしてよいのか悪いのか、
思案にあまるときもあろう。
なぐさめを求めたくなるときもあろう。
しかし、所詮はこの道しかないのではないか。
あきらめろと言うのではない。
いま立っているこの道、
いま歩んでいるこの道、
とにかくこの道を休まず歩むことである。
自分だけしか歩めない大事な道ではないか。
自分だけに与えられているかけがえのないこの道ではないか。
他人の道に心を奪われ、
思案にくれて立ちすくんでいても、
道は少しもひらけない。
道をひらくためには、
まず歩まねばならぬ。
心を定め、懸命に歩まねばならぬ。
それがたとえ遠い道のように思えても、
休まず歩む姿からは必ず新たな道がひらけてくる。
深い喜びも生まれてくる。 (松下幸之助)