おはようございます。Trader MTです。昨日のドル円は、160円台に乗せる場面はあったものの、日銀の利上げ観測や政府・日銀の介入警戒が上値を抑え、159円台後半〜160円近辺で方向感を探る一日となりました。今日は米雇用統計が控えており、数字そのものに加えて、米金利・FRB見通し・中東情勢・日本側の政策警戒をセットで見ていきたい局面ですね😌(公開時刻:07:49/日本時間)。
ドル円:昨日の振り返り(2026年6月4日)
昨日のドル円は、6月4日(木)7:00 JST〜6月5日(金)6:59 JSTの期間で、始値160.064円、高値160.077円、安値159.589円、終値160.012円となりました。日中値幅は約48.8銭で、ローソク足としては小幅な陰線。160円台に何度か乗せながらも定着できず、下値では159.60円割れまで押し込まれるなど、上にも下にも決め手を欠く神経質な一日でした。
日足チャートでは、終値が引き続き25日線・75日線・200日線を上回っており、中期的な上昇基調は維持されています。ただし、160円近辺では介入警戒や日銀の追加利上げ観測が重く、上値を一気に伸ばすには材料不足という印象です。前日までの高値圏を維持した一方で、安値は159円台半ばまで切り下げており、上昇トレンド内の高値もみ合いに入っていると見ています。
| 日付 | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 |
|---|---|---|---|---|
| 2026年6月4日 | 160.064 | 160.077 | 159.589 | 160.012 |
※当データはTradingViewの日足チャートに基づいています。
東京時間
東京時間のドル円は、朝方に160円台へ乗せる場面がありましたが、160円を超えたところでは買いが続かず、159円台後半へ押し戻されました。中東情勢をめぐる不透明感から「有事のドル買い」は残っていたものの、イスラエルとレバノンの停戦履行に関する報道もあり、過度な地政学リスクの織り込みはやや後退。加えて、160円台では政府・日銀による為替介入への警戒感が強く、上値追いには慎重さが目立ちました。
午後には、日銀が今月の金融政策決定会合で利上げを検討しているとの観測報道を受け、ドル円は一時159.60円近辺まで急落しました。ただ、下げが一巡するとすぐに159.80〜90円台へ戻しており、円買いが一方向に広がったわけではありません。5分足では、東京序盤に160円近辺から失速し、その後は159.80円台を中心としたレンジに移行。25本線・75本線が横ばい気味となり、短期的には方向感よりもヘッドライン反応が目立つ地合いでした。
欧州・NY時間
欧州時間は、東京時間の流れを引き継ぎ、159円台後半での小動きが続きました。日銀の利上げ観測は引き続き意識されたものの、米国とイランをめぐる交渉の先行きや中東情勢の不透明感も残っており、円買い・ドル売りに傾きすぎる展開にはなりませんでした。160円手前では戻り売り、159円台半ばでは押し目買いが入りやすく、相場は米雇用統計前のポジション調整色を強めていた印象です。
NY時間では、米新規失業保険申請件数がやや増加したものの、市場の反応は限定的でした。米長期金利や原油価格の動きに左右されつつも、5日の米雇用統計を控えて積極的な方向感は出にくく、ドル円は159円台後半から160円近辺で推移。終盤は159.97〜160.07円付近で取引を終え、日足終値も160.012円と、節目の160円をわずかに上回ってクローズしました。全体としては、「160円台を試したいドル買い」と「政策・介入警戒による上値の重さ」がぶつかった一日だったと言えそうです。
今日の注目材料
| 時間 | 通貨 | 指標 | 重要度 | 前回 | 予想 |
|---|---|---|---|---|---|
| 21:30 | 🇺🇸 | 雇用統計:非農業部門雇用者数 | ⚡️⚡️⚡️⚡️⚡️ | +11.5万人 | +8.5万人 |
| 21:30 | 🇺🇸 | 失業率 | ⚡️⚡️⚡️⚡️ | 4.3% | 4.3% |
| 21:30 | 🇺🇸 | 製造業雇用者数 | ⚡️⚡️⚡️⚡️ | -0.2万人 | +0.2万人 |
| 21:30 | 🇺🇸 | 平均時給(前月比) | ⚡️⚡️⚡️⚡️ | +0.2% | +0.3% |
| 21:30 | 🇺🇸 | 平均時給(前年比) | ⚡️⚡️⚡️⚡️ | +3.6% | +3.4% |
今日の最大イベントは、21:30に発表される米5月雇用統計です。非農業部門雇用者数は前回+11.5万人から予想+8.5万人へ鈍化が見込まれており、雇用の伸びがどの程度減速しているかがまず注目されます。失業率は4.3%で横ばい予想、平均時給は前月比で+0.3%へやや加速、前年比では+3.4%へ鈍化が見込まれており、「雇用の量」と「賃金インフレ」のどちらに市場が反応するかがポイントになりそうです。
ただし、今日のドル円を雇用統計だけで説明するのは少し危険です。足もとでは、160円台に接近するたびに介入警戒が強まりやすく、同時に日銀の追加利上げ観測も円買い材料として意識されています。一方で、中東情勢が再び緊迫すれば有事のドル買いが戻りやすく、米指標が強ければFRBの利下げ観測後退を通じて米金利上昇・ドル買いに波及しやすい地合いです。今日は「雇用統計の数字」だけでなく、「その数字を受けて米金利と160円台への警戒感がどう動くか」を確認する一日になりそうです。
今日の見通し
今日のドル円は、米雇用統計を控えて、東京〜欧州時間は160円近辺での神経質なもみ合い、NY時間に入ってから値幅が出る展開を想定しています。前日の終値が160円をわずかに上回っているため、朝方から買いが入りやすい一方、160.00〜160.10円台では介入警戒や戻り売りも意識されます。下方向では、昨日安値圏の159.60円前後が最初のサポートで、ここを割り込むと159円台前半への調整も視野に入ります。
ファンダメンタルズ分析
ファンダメンタルズ面では、米国の雇用・賃金データがFRBの政策見通しにどう影響するかが最大の焦点です。前日に発表されたADP雇用統計は市場予想を上回り、米労働市場の底堅さを意識させる内容でした。一方、週間の新規失業保険申請件数は増加しており、労働市場が一方向に強いとも言い切れません。今日の雇用統計では、NFPだけでなく、失業率と平均時給を組み合わせて見る必要があります。
日本側では、日銀の利上げ観測と介入警戒が引き続き上値を抑える要因です。ドル円は160円台に接近していますが、この水準では市場参加者も当局発言や実弾介入の可能性を意識しやすくなります。そのため、米雇用統計が強くても、単純にドル円が一方向に上げるとは限りません。むしろ、強い米指標で一時的に上振れたあと、160円台で上値が重くなる展開も考えておきたいところです。
テクニカル分析

📈 移動平均線(25日・75日・200日線)
日足では、価格が25日線・75日線・200日線をすべて上回っており、中期的には上昇トレンドが維持されています。25日線と75日線は158円台半ばに位置しており、現在値との距離はまだ一定程度あります。つまり、日足ベースでは押し目買いが入りやすい形ですが、足もとの価格は160円台手前で伸び悩んでおり、短期的には上値の重さも同時に意識される局面です。160円台定着には、米金利上昇などの追加材料が必要になりそうです。
📈 一目均衡表(雲・基準線・転換線)
一目均衡表では、ローソク足は雲の上で推移しており、基調としては上方向のバイアスが残っています。転換線・基準線も価格の下側に位置しており、159円台前半〜158円台後半にかけては日足上のサポート帯として意識されやすい配置です。ただし、160円台では上値を抑えられる時間が長くなっており、上昇の勢いはやや鈍化しています。雲上での高値もみ合いが継続するのか、それとも米雇用統計をきっかけにレンジを抜けるのかが焦点です。
📈 MACD(シグナル・ヒストグラム)
MACDはプラス圏を維持しており、日足の上昇モメンタムはまだ完全には崩れていません。MACDラインはシグナルを上回る形を保っていますが、価格が160円近辺で横ばいになっているため、勢いの加速感は限定的です。ここから再びヒストグラムが拡大してくるなら上昇再開、反対に価格が159.60円を割り込み、MACDも縮小するようなら、短期調整入りのサインとして見ておきたいところです。

5分足では、東京序盤に160円台を試したあと、159円台後半へ押し戻される展開となりました。午後には日銀報道をきっかけに159.60円近辺まで急落しましたが、その後はすぐに反発し、欧州〜NY時間は159.80〜160.00円を中心としたもみ合いに移行しています。25本線・75本線・200本線は160円近辺に集まりつつあり、短期的には方向感が出にくい一方、米雇用統計後にはこの密集帯を上下どちらかに抜ける可能性があります。サポートは159.60円、レジスタンスは160.10円前後をまず見ておきたいです。
シナリオ分析
↗ 上昇シナリオ(確率45%)
上昇シナリオでは、米雇用統計で非農業部門雇用者数が予想を上回り、失業率も4.3%で安定、さらに平均時給が底堅く出るケースを想定します。この場合、米労働市場の粘り強さが再確認され、FRBの利下げ観測が後退しやすく、米長期金利の上昇を通じてドル円は160.10円超えを試す可能性があります。160.10円を明確に上抜けると、160.30円、さらに160.50〜160.60円方向も視野に入ります。ただし、160円台では介入警戒が強いため、上昇しても一気に走るというより、値動きが荒くなりながら段階的に上値を試す形になりやすいでしょう。
↘ 下落シナリオ(確率55%・ややメインシナリオ)
下落シナリオでは、NFPが予想を下回る、失業率が上振れる、または平均時給が鈍化して米金利が低下するケースを想定します。この場合、ドル買いの勢いが後退し、まずは159.60円前後を試す展開になりそうです。ここを明確に割り込むと、159.30円、さらに159.00円近辺まで調整が広がる可能性があります。加えて、日銀の利上げ観測や介入警戒が重なれば、強いドル買い材料がない限り160円台の定着は難しく、戻り売りが入りやすい地合いが続くと見ています。
時間帯別の展開予想
🕘 東京時間
東京時間は、前日終値の160円近辺を意識しながら、159.80〜160.10円を中心としたもみ合いを想定しています。仲値にかけて実需の売買が出る可能性はありますが、米雇用統計前ということもあり、一方向にポジションを傾けにくい時間帯です。160円台では介入警戒、159円台後半では押し目買いが入りやすく、短期的にはレンジ対応が中心になりそうです。
🕔 欧州時間
欧州時間は、NY時間の米雇用統計を前にポジション調整が中心となりやすいです。東京時間に160円台を維持できていれば、雇用統計前の思惑で160.10円方向を試す可能性があります。一方、159.80円を割り込んで推移するようなら、米指標前にロング調整が入り、159.60円方向への下押しも考えられます。中東関連のヘッドラインや原油価格の動きにも引き続き注意したい時間帯です。
🕘 NY時間
NY時間は、21:30の米雇用統計で大きく動きやすい局面です。特に、非農業部門雇用者数だけでなく、失業率と平均時給の組み合わせが重要です。雇用者数が強くても賃金が弱ければドル買いが続かない可能性があり、逆に雇用者数がやや弱くても賃金が強ければ米金利が下がりにくい展開もあります。指標直後は上下に振れやすいため、初動だけで判断せず、米金利と160円台での反応を確認したいところです。
今日の予想レンジ
↕ 予想レンジ:159.20円〜160.50円
今日は米雇用統計を控えているため、通常日よりもやや広めに159.20円〜160.50円を想定します。東京〜欧州時間は159.80〜160.10円中心のもみ合い、NY時間は雇用統計の結果と米金利の反応次第でレンジ上限・下限を試す展開になりそうです。160円台では介入警戒が強く、159円台前半では日足の押し目買いも入りやすいため、上下どちらも一方通行にはなりにくいと見ています。
🔁 上値抵抗線:160.10円、160.30円、160.50円
上方向では、まず昨日高値圏の160.10円前後が最初のレジスタンスです。ここを明確に上抜けると、短期勢のストップを巻き込みながら160.30円方向を試す可能性があります。さらに米雇用統計が強く、米金利がしっかり上昇するようなら160.50〜160.50円まで上値余地が広がります。ただし、このゾーンでは当局警戒が一段と強まりやすく、急伸後の反落にも注意が必要です。
🔁 下値支持線:159.60円、159.30円、159.00円
下方向では、まず昨日安値圏の159.60円前後が重要なサポートです。ここを守れる限り、160円再トライの余地は残ります。一方、159.60円を明確に割り込むと、159.30円、さらに心理的節目の159.00円が意識されやすくなります。159円台前半まで下げる場合は、米金利低下、雇用統計の弱さ、日銀利上げ観測の再燃が重なるかどうかを確認したいところです。
📉 ブレイクアウト条件
上方向のブレイク条件は、米雇用統計が総じて強く、米長期金利が上昇し、160.10円を終値ベースに近い形で上回ることです。この場合は、160.30円〜160.60円方向への上振れを想定します。下方向のブレイク条件は、雇用統計で労働市場の減速が意識され、米金利が低下し、159.60円を明確に割り込むことです。この場合は159.30円〜159.00円方向への調整が進みやすくなります。
注意点・投資判断の留意事項
⚠️ 注意すべきリスク要因
今日は米雇用統計の発表直後にスプレッドが広がりやすく、初動とその後の方向が逆になる可能性があります。また、雇用者数だけでなく、失業率・平均時給・前月分の改定値によって解釈が変わる点にも注意が必要です。さらに、160円台では日本当局の円安けん制や介入警戒が強まりやすく、中東情勢のヘッドライン次第では有事のドル買い・ドル売りの巻き戻しが短時間で入ることも考えられます。
☑️ 投資判断における留意点
米雇用統計の日は、全部の値幅を取りに行くよりも、事前に見る価格帯と条件を決めておくことが大切です。160.10円を抜けた後に定着できるのか、159.60円を割った後に戻せるのか、この二つを確認するだけでも判断はかなり整理しやすくなります。指標直後の大きなローソク足に飛び乗るより、米金利とドル円の反応がそろう場面を待つ考え方も有効です。今日はノーポジで通過を見守る選択肢も含め、無理に値幅を追いかけすぎない姿勢で臨みたいですね。
免責事項
本記事は、為替相場の動向に関する一般的な情報提供・分析を目的としたものであり、特定の通貨ペアの売買や投資を推奨するものではありません。投資判断は、読者ご自身の責任と判断において行ってください。本記事の内容に基づいて生じたいかなる損失についても、当サイト運営者は一切の責任を負いません。