ドル円コンパス

【ドル円コンパス】今日の為替相場予想(2026年7月15日)

おはようございます。Trader MTです。昨日のドル円は、東京時間に162円台前半で上値の重い推移が続き、NY時間には米CPIの下振れを受けて161.60円近辺まで急落しました。ただ、その後は中東情勢への警戒や原油高、ウォーシュFRB議長のインフレ警戒姿勢を背景に買い戻され、162.20円台まで回復しています。日足は25日線付近で下げ止まり、上昇基調を維持する一方、162円台半ばでは介入警戒も強く、今日は米PPIとFRB高官発言をにらむ神経質な展開になりそうです😌(公開時刻:07:33/日本時間)。

ドル円:昨日の振り返り(2026年7月14日)

昨日のドル円は162.431円で始まり、東京時間は中東情勢の緊迫化に伴う原油高と「有事のドル買い」に支えられ、一時162.470円まで上昇しました。しかし、GPIFの基本ポートフォリオ見直しをめぐる思惑や、強い結果となった20年物国債入札を受けて円買いが入り、次第に上値の重い展開へ。NY時間には市場予想を下回った米CPIを受けて161.595円まで急落しましたが、その後は原油高やインフレ再燃への警戒から買い戻され、終値は162.238円となりました。日足は陰線ながら長い下ヒゲを形成し、161円台半ばでの押し目買いの強さも確認されています。

日付 始値 高値 安値 終値
2026年7月14日 162.431 162.470 161.595 162.238

※当データはTradingViewの日足チャートに基づいています。

東京時間

14日の東京時間は、米国とイランの軍事的緊張を背景とした原油高や米長期金利の上昇を受け、162.40円前後で底堅く始まりました。朝方には162.470円まで上昇しましたが、政府・日銀による為替介入への警戒が強い162円台半ばでは買い上がる動きが続かず、徐々に伸び悩みました。米CPIの発表を夜に控えていたこともあり、積極的に方向を傾けにくい地合いでした。

午前10時前には、上野厚生労働相と片山財務相によるGPIFの基本ポートフォリオをめぐる発言が伝わり、国内資産への配分拡大に伴う円買いフローへの思惑から、ドル円は162.20円台へ下落しました。午後には20年物国債入札が強い結果となり、日本の金利上昇や円資産への需要を意識した円買いも入ったものの、下値では中東情勢を背景としたドル買いが支えとなり、162.20~40円台を中心としたもみ合いが続きました。

欧州・NY時間

欧州時間に入ると、東京時間から続いていた上値の重さが意識され、一時162.00円近辺まで下落しました。ただ、162円割れでは買い戻しも入り、米CPI発表前には162.10円台を中心に推移。5分足では短期移動平均線が下向きとなり、戻りの鈍さが見られた一方、重要指標を前に一方向へ売り込む動きも限られ、神経質なレンジ相場となりました。

NY時間では、6月米CPIとコアCPIがともに市場予想を下回ったことを受け、米長期金利が急低下。ドル円は発表直後に162円台前半から161.595円まで急落しました。しかし、売りが一巡すると急速に買い戻され、ウォーシュFRB議長が議会証言で根強いインフレを容認しない姿勢を示したことや、中東情勢の緊迫化を受けて原油価格が上昇基調を維持したことから、終盤には162.20円台まで回復。結果的にCPI後の下落分の大半を取り戻して取引を終えています。

今日の注目材料

✅ 7月15日(水)の重要度の高い注目材料
時間 通貨 指標 重要度 前回 予想
21:30 🇺🇸 生産者物価指数(前月比) ⚡⚡⚡ +1.1% 0.0%
21:30 🇺🇸 生産者物価指数(前年比) ⚡⚡⚡ +6.5% +6.2%
21:30 🇺🇸 生産者物価指数 コア(前月比) ⚡⚡⚡ +0.4% +0.3%
21:30 🇺🇸 生産者物価指数 コア(前年比) ⚡⚡⚡ +4.9% +5.2%
21:45 🇺🇸 ウィリアムズNY連銀総裁の発言 ⚡⚡
23:00 🇺🇸 ウォーシュFRB議長の議会証言 ⚡⚡⚡
26:00 🇺🇸 クックFRB理事の発言 ⚡⚡

今夜の中心材料は、21時30分に発表される6月米生産者物価指数です。前回はエネルギー価格の上昇を背景に、総合指数が前月比+1.1%、前年比+6.5%と強い伸びを示しました。今回は前月比0.0%、前年比+6.2%への鈍化が予想されており、昨日のCPIに続いてインフレ圧力の緩和が確認されるかが焦点です。予想を下回れば米金利低下とドル売りが再開しやすく、上振れれば昨日後退した早期利上げ観測が再び意識される可能性があります。

PPI発表からわずか15分後にはウィリアムズNY連銀総裁の発言が予定され、その後はウォーシュFRB議長による議会証言、深夜にはクックFRB理事の発言が続きます。ウォーシュ議長は前日の証言で物価安定を重視する姿勢を示しており、弱いCPIを受けても金融引き締めへの警戒を維持するのかが注目されます。今日はPPIの数字だけでなく、FRB高官がその結果をどのように評価するかによっても、米金利とドル円の方向が変わりやすい一日です。

今日の見通し

今日のドル円は、米CPI後の急落から162円台前半まで戻した流れを引き継ぎ、東京時間は162円台前半を中心とした持ち合いが想定されます。昨日安値の161.595円では日足25日線や一目均衡表の転換線が意識され、押し目買いの強さが確認されました。一方、162.47円前後では直近高値と介入警戒が重なっており、上値を追うには米金利の明確な上昇が必要です。今夜のPPIまでは方向感が出にくく、発表後に161円台半ばまたは162円台後半へレンジを広げる展開を警戒しておきたいところです。

ファンダメンタルズ分析

ファンダメンタルズ面では、昨日の米CPI下振れによって、目先の米利上げを急ぐ必要性は低下しました。通常であれば米金利低下とドル売りが続きやすい材料ですが、ドル円が161.60円近辺から急速に切り返したことからも分かるように、現在の相場には中東情勢と原油価格という別のインフレ要因があります。原油高が続けば、CPIの鈍化だけでFRBの引き締め警戒が完全に後退するとは限らず、ドル円の下値を支える要因となります。

日本側では、GPIFによる国内資産への配分拡大をめぐる思惑や、政府・日銀による為替介入警戒が円安の抑制材料です。ただし、実際の基本ポートフォリオ変更には時間を要するとの見方もあり、思惑だけで持続的な円買いが進むかは不透明です。したがって、今日は「弱い米インフレ指標によるドル売り」と「原油高やFRBのインフレ警戒によるドル買い」がぶつかる構図となり、PPIと米金利の反応を確認するまで方向を決めにくい相場になりそうです。

テクニカル分析

📈 移動平均線(25日・75日・200日線)
日足では、終値162.238円が25日線の161.510円、75日線の159.761円、200日線の157.198円をすべて上回っています。3本の移動平均線はいずれも上向きで、中期的な上昇トレンドは維持されています。昨日安値の161.595円は25日線のすぐ上に位置しており、同水準で急反発したことから、161.50~60円が重要なサポート帯として確認されました。一方、162.47~70円では直近高値と介入警戒が重なり、上値抵抗が強まりやすい状況です。

📈 一目均衡表(雲・基準線・転換線)
一目均衡表では、ローソク足が引き続き雲を大きく上回っており、中期的には買い優位の配置です。昨日安値は転換線付近の161.59円で下げ止まり、基準線が位置する161.20円前後を割り込むことなく反発しました。目先は転換線と25日線が重なる161.50~60円が第一の防衛線となり、ここを維持できれば高値圏での持ち合いが続きやすいでしょう。反対に明確に割り込むと、基準線付近まで調整が深まる可能性があります。

📈 MACD(シグナル・ヒストグラム)
MACDはプラス圏を維持しており、中期的な上昇基調そのものは崩れていません。ただし、MACD線はシグナル線を下回り、ヒストグラムもマイナス圏へ沈んでいるため、直近の上昇モメンタムは弱まっています。価格が高値圏を維持する一方でMACDが鈍化していることから、162円台後半を抜け切れない場合は、しばらく日柄調整や下押しが続く可能性も考えておく必要があります。

5分足では、米CPI発表直後に161.60円近辺まで急落したあと、安値圏で売りを吸収し、NY後半には162.20円台までV字型に回復しました。足もとの価格は25本・75本・200本移動平均線を上回っていますが、3本の線が162.17~21円付近に密集し、MACDもゼロライン近辺まで収束しています。短期的には162.10~20円が下値支持、162.25~30円が上値抵抗となり、この範囲をどちらへ抜けるかが東京時間序盤の焦点です。

シナリオ分析

上昇シナリオ(確率45%)
上昇シナリオでは、米PPIが市場予想を上回り、ウィリアムズNY連銀総裁やウォーシュFRB議長がインフレ警戒を強調するケースを想定します。米長期金利が上昇し、ドル円が162.47円を明確に上抜ければ、直近高値圏の162.70円、さらに心理的節目の163.00円を試す可能性があります。ただし、162円台後半から163円台では政府・日銀による為替介入への警戒が一段と強まりやすく、上昇しても値動きが不安定になる点には注意が必要です。

下落シナリオ(確率55%・メインシナリオ)
下落シナリオでは、米PPIが予想を下回り、昨日のCPIに続いてインフレ鈍化が確認されるケースを想定します。米金利低下とドル売りが再開し、162.00円を割り込むと、まず161.80円前後、続いて昨日安値の161.60円近辺が下値メドになります。さらに日足25日線が位置する161.50円を明確に割り込めば、161.20円前後まで調整が広がる可能性があります。ただし、中東情勢や原油価格の急変によってドルが買い戻される可能性も残ります。

時間帯別の展開予想

東京時間
東京時間は、米CPI後の急落から回復した流れを引き継ぎ、162.10~30円を中心としたもみ合いが想定されます。162.20円前後に短期移動平均線が集中しているため、まずは同水準を維持できるかが焦点です。上方向では162.30円、下方向では162.00円が短期的な分岐点となります。GPIFや為替介入に関する国内当局者の発言、中東関連の突発的な報道が出た場合は、一時的に値幅が広がる可能性があります。

欧州・NY時間
欧州時間は米PPIを前にしたポジション調整が中心となりやすく、162円台前半で方向感の乏しい推移が予想されます。NY時間は21時30分のPPIを起点に、21時45分のウィリアムズNY連銀総裁、23時のウォーシュFRB議長の議会証言と材料が連続します。PPI後の初動がFRB高官発言で反転する可能性もあるため、単発の数字だけではなく、米金利がどちらへ定着するかを確認する必要があります。

今日の予想レンジ

予想レンジ:161.50円〜162.90円
今日は161.50~162.90円のレンジを想定しています。東京から欧州時間は162円台前半を中心とした持ち合い、NY時間は米PPIとFRB高官発言を受けて、レンジ上限または下限を試す展開がメインシナリオです。

🔁 上値抵抗線:162.47円、162.70円
上方向では、昨日高値の162.47円が最初の重要な抵抗線です。ここを明確に上抜けると、直近高値圏の162.70円が次の目標になります。162.70円を超えて米金利上昇が続く場合は163.00円も視野に入りますが、同時に為替介入警戒も急速に強まりやすくなります。

🔁 下値支持線:162.00円、161.60円
下方向では、心理的節目の162.00円が最初のサポートです。割り込んだ場合は、昨日の米CPI後に下げ止まった161.60円近辺が重要になります。その下には日足25日線が位置する161.50円前後が控えており、ここを維持できるかが中期上昇トレンド継続の判断材料になります。

📉 ブレイクアウト条件
上方向のブレイクアウト条件は、米PPIが予想を上回り、米長期金利の上昇を伴って162.47~70円を明確に上抜けることです。この場合は163.00円方向への上昇余地が広がります。下方向のブレイクアウト条件は、PPIの下振れやFRB高官の慎重な発言を受けて162.00円を割り込み、さらに161.60~50円の支持帯を下抜けることです。この場合は161.20円、さらに161.00円方向への調整が意識されます。

⚠️ 注意すべきリスク要因
・米PPIの市場予想からの大幅な乖離
・PPI発表直後に続くウィリアムズNY連銀総裁の発言
・ウォーシュFRB議長の金融政策やインフレに関する発言
・米国とイランをめぐる突発的なヘッドライン
・原油価格と米長期金利の急変動
・162円台後半での政府・日銀による為替介入警戒
・GPIFの基本ポートフォリオ見直しをめぐる追加報道

☑️ 投資判断における留意点
今日は21時30分以降に重要材料が連続し、短時間で値動きの方向が何度も変わる可能性があります。PPI発表直後の初動だけで判断せず、その後のFRB高官発言と米長期金利の動きまで確認することが重要です。また、上方向では介入警戒、下方向では中東情勢を背景としたドル買いが入りやすく、急変後に値を戻す展開も想定されます。値幅が拡大しやすい時間帯であることを前提に、無理のない判断を心掛けたいところです。

免責事項

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