おはようございます。Trader MTです。昨日のドル円は、中東情勢の緊迫化を背景に朝方は162円台半ばで底堅く推移したものの、その後は「有事のドル買い」が一服し、米長期金利の低下や163円接近に伴う介入警戒も重なって、終値は162.348円となりました。日足ではなお上昇トレンドを維持していますが、5分足では162円台前半〜半ばで方向感の出にくいもみ合い。今日は重要度の高い経済指標・要人発言が予定されていないため、中東関連ヘッドライン、米金利、そして週末前のポジション調整が焦点になりそうです😌(公開時刻:07:28/日本時間)。
ドル円:昨日の振り返り(2026年7月9日)
昨日のドル円は、始値162.577円、高値162.607円、安値162.246円、終値162.348円となり、日足では小幅な陰線でのクローズとなりました。朝方は中東情勢の緊迫化を背景に「有事のドル買い」が意識され、162円台半ばで底堅く推移しましたが、心理的節目の163円が近づく場面では、日本政府・日銀による為替介入への警戒感も強まり、上値は重くなりました。
午後から海外時間にかけては、有事のドル買いが一服。原油価格の上昇が落ち着き、米長期金利もやや低下したことで、ドル円は162円台前半へとじり安になりました。NY時間に発表された米新規失業保険申請件数は21.5万件と市場予想をやや下回り、労働市場の底堅さは確認されましたが、相場への影響は限定的。終盤は162.30円台を中心に、方向感の乏しい推移となりました。
| 日付 | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 |
|---|---|---|---|---|
| 2026年7月9日 | 162.577 | 162.607 | 162.246 | 162.348 |
※当データはTradingViewの日足チャートに基づいています。
東京時間
9日の東京時間は、前日の海外市場で中東情勢への警戒感からドル買いが進んだ流れを引き継ぎ、162円台半ばでスタートしました。早朝には米軍による追加攻撃報道もあり、162.50〜60円台で底堅く推移。ただし、直近高値圏や心理的節目の163円が近づくと、為替介入への警戒感が強まり、午前9時前後には162.30円台まで押し戻される場面がありました。
仲値にかけては国内輸入企業のドル買い・円売りも入り、162円台半ばまで持ち直しましたが、その後は再び伸び悩みました。午後に入ると、原油価格の上昇が一服し、時間外の米長期金利もやや低下したことで、有事のドル買いはいったん後退。5分足でも戻りを試しては押し戻される動きが続き、東京後半は162.20〜40円台を中心とした方向感の乏しい展開となりました。
欧州・NY時間
欧州時間に入っても、ドル円は162円台前半〜半ばでのもみ合いが続きました。中東情勢そのものはなお不透明でしたが、市場ではいったん冷静に受け止める動きも見られ、前日までの有事のドル買いを一方向に積み増す流れにはなりませんでした。一方で、日本の財政悪化懸念や日米金利差を背景とした円安圧力は残っており、下値も大きく崩れにくい地合いでした。
NY時間は、米新規失業保険申請件数が21.5万件と市場予想をやや下回ったものの、反応は限定的でした。むしろ米30年債入札後に債券買いが強まり、米長期金利が低下したことがドル円の重しとなりました。終盤にかけては162.26円近辺まで下押しする場面もありましたが、162円台前半では買い戻しも入り、162.348円で取引を終えています。全体としては、上昇トレンドを維持しつつも、163円手前でいったん上値の重さを確認した一日だったと言えそうです。
今日の注目材料
| 時間 | 通貨 | 指標 | 重要度 | 前回 | 予想 |
|---|---|---|---|---|---|
| ― | ― | 重要度の高い経済指標・要人発言はありません | ― | ― | ― |
今日は、重要度の高い経済指標や要人発言の予定はありません。そのため、相場の主役は予定されたイベントよりも、米長期金利、中東情勢、原油価格、そして163円接近に伴う為替介入警戒になりそうです。特に昨日は、有事のドル買いが一服する一方で、162円台前半では下値も堅く、材料がないなかでどちらにも動きにくい地合いが確認されました。
金曜日ということもあり、週末前のポジション調整には注意が必要です。中東情勢を巡る突発的なヘッドラインが出れば一時的にドル買い・円売りが強まる可能性がありますが、163円が近づくと介入警戒による利益確定売りも出やすい状況です。反対に、原油価格や米金利がさらに低下するようなら、昨日安値圏の162.20円台を再び試す展開も想定されます。
今日の見通し
今日のドル円は、162円台前半〜半ばを中心としたレンジ推移を基本に見ています。日足では価格が25日線を大きく上回り、上昇基調は維持されていますが、短期的には163円手前で上値が重くなっており、積極的に上を追うには新たな材料が必要です。一方で、162円台前半では下値も堅く、米金利が急低下しない限り、すぐに大きく崩れる展開も想定しにくいところです。
ファンダメンタルズ分析
ファンダメンタルズ面では、引き続き中東情勢と米金利が重要です。米イラン情勢への警戒感が高まる場面では、原油高やインフレ再燃懸念を通じて米利上げ観測が意識されやすく、ドル円の支援材料になります。一方で、昨日のように原油価格が落ち着き、米長期金利が低下すると、有事のドル買いはいったん巻き戻されやすくなります。
また、日本側では163円接近に伴う介入警戒が強く意識されます。直近では約40年ぶりの円安水準が意識されており、相場参加者も一方的な円売りには慎重になりやすい局面です。つまり、ドル円は日米金利差や米利上げ観測を背景に下値は堅いものの、163円台を明確に定着するには、米金利上昇や強いドル買い材料がもう一段必要な状況と言えそうです。
テクニカル分析

📈 移動平均線(25日・75日・200日線)
日足では、終値162.348円が25日線、75日線、200日線をいずれも上回っており、中期的な上昇トレンドは維持されています。25日線は161円台前半に位置しており、足もとの価格とはまだ距離があります。つまり、短期的には上値の重さが出ていますが、日足ベースでは押し目を作りながら上昇基調を保っている形です。まずは162円台前半を維持できるか、下げた場合は161円台後半〜25日線付近がサポートとして機能するかが焦点になります。
📈 一目均衡表(雲・基準線・転換線)
一目均衡表では、ローソク足が雲を大きく上回っており、基調はなお上方向です。転換線・基準線も価格の下側に位置しているため、テクニカル上は押し目買いが意識されやすい形です。ただし、昨日は高値162.607円から終値162.348円まで押し戻されており、163円手前では上値の重さも明確です。雲上での強い形を維持しながらも、短期的には高値圏でのもみ合いに入っていると見ておきたいところです。
📈 MACD(シグナル・ヒストグラム)
MACDはプラス圏を維持しており、中期的な上昇モメンタムは残っています。ただし、MACDラインはシグナルラインをやや下回り、ヒストグラムも小幅にマイナス圏へ傾いています。これは上昇トレンドが崩れたというより、上昇スピードがいったん鈍っているサインです。ここから再びヒストグラムが改善すれば163円方向への再トライ、悪化が続くようなら162円割れ方向への調整に注意が必要です。

5分足では、朝方に162円台半ばで推移したあと、午前9時前後に162.30円台まで下落。その後は仲値にかけて持ち直したものの、午後から海外時間にかけては162.20〜40円台で上下する展開となりました。NY時間も162.50円方向では上値が抑えられ、162.20円台では下げ渋る形です。短期移動平均線は終盤に横ばいからやや上向きへ戻していますが、一目の雲も薄く、現時点では明確なトレンドというより、レンジ内での細かい売買が交錯している印象です。
シナリオ分析
↗ 上昇シナリオ(確率45%)
上昇シナリオでは、中東情勢への警戒感が再び強まり、原油価格や米長期金利が反発するケースを想定します。この場合、ドル円はまず162.60円台の昨日高値圏を試し、そこを上抜けると直近高値圏の162.85円前後、さらに心理的節目の163.00円が視野に入ります。ただし、163円に近づくほど為替介入への警戒感が強まりやすく、上昇しても一気に走るというより、上値を確認しながら慎重に進む展開になりそうです。
↘ 下落シナリオ(確率55%・メインシナリオ)
下落シナリオでは、有事のドル買いがさらに一服し、米長期金利が低下気味に推移するケースを想定します。この場合、まずは昨日安値圏の162.25円前後が最初のサポートです。ここを明確に割り込むと、162.00円、さらに161.80円付近まで調整する可能性があります。もっとも、日足の上昇基調はまだ崩れていないため、下落しても一方向の円高というより、162円前後で下げ止まりを探る展開がメインになりそうです。
時間帯別の展開予想
東京時間
東京時間は、前日NY終盤の流れを引き継ぎ、162円台前半〜半ばでのもみ合いを想定しています。重要指標がないため、仲値前後の実需フローや、日経平均・米金利先物の動きに反応しやすい一日になりそうです。162.25円前後を守れるなら底堅さが意識されますが、162.60円台では戻り売りや介入警戒の利益確定が出やすく、東京時間だけで大きく方向感が出る可能性はやや低めに見ています。
欧州・NY時間
欧州・NY時間は、米長期金利と中東関連ヘッドラインが焦点です。予定された重要イベントがないぶん、材料が出たときの反応は大きくなりやすく、特に週末前という点には注意が必要です。米金利が反発すれば162.60円〜162.85円方向を試す可能性があります。一方、原油安・米金利低下が続く場合は、162.25円を再度試し、割り込めば162.00円方向への調整も想定されます。
今日の予想レンジ
↕ 予想レンジ:162.00円〜162.85円
今日は、162.00円〜162.85円のレンジを想定します。日足の上昇基調は維持されているものの、163円手前では介入警戒が強く、上値は簡単ではありません。一方で、162円台前半では下値も堅く、材料不足のなかではレンジ内での上下が中心になりそうです。
🔁 上値抵抗線:162.60円、162.85円
上方向では、まず昨日高値圏の162.60円台が最初の抵抗帯です。ここをしっかり上抜けると、直近高値圏の162.85円前後、さらに163.00円が意識されます。ただし、163円に接近するほど政府・日銀による為替介入への警戒感が高まりやすく、上値では利益確定や調整売りが出やすい点に注意が必要です。
🔁 下値支持線:162.25円、162.00円
下方向では、昨日安値圏の162.25円前後が最初のサポートです。ここを割り込むと、心理的節目の162.00円が次の目安になります。162円を明確に下回るようなら、161.80円〜161.60円台への調整も視野に入りますが、日足ではまだ25日線を上回っているため、下げたところでは押し目意識も残りやすいでしょう。
📉 ブレイクアウト条件
上方向のブレイクアウト条件は、中東情勢の緊迫化や米金利反発を背景に、162.60円台を明確に上抜けることです。この場合は162.85円、さらに163.00円方向への再トライが意識されます。下方向のブレイクアウト条件は、有事のドル買い一服と米金利低下が続き、162.25円を明確に割り込むことです。この場合は162.00円、さらに161円台後半まで調整幅が広がる可能性があります。
⚠️ 注意すべきリスク要因
注意すべきリスクは、
・中東情勢を巡る突発的なヘッドライン
・原油価格の急変動
・米長期金利の反発または低下
・163円接近に伴う為替介入警戒
・週末前のポジション調整
です。今日は重要指標がないぶん、予定外のニュースに値動きが左右されやすい一日になりそうです。
☑️ 投資判断における留意点
今日は、方向感を決める大きな予定イベントがないため、無理に値幅を取りにいくよりも、162.25円〜162.60円台のレンジをどちらに抜けるかを確認したい局面です。上昇時は163円手前の介入警戒、下落時は162円台前半での下げ渋りがポイントになります。週末前はヘッドラインで急に振れる可能性もあるため、値動きの速さとポジション量には十分注意しておきたいですね。
免責事項
本記事は、為替相場の動向に関する一般的な情報提供・分析を目的としたものであり、特定の通貨ペアの売買や投資を推奨するものではありません。投資判断は、読者ご自身の責任と判断において行ってください。本記事の内容に基づいて生じたいかなる損失についても、当サイト運営者は一切の責任を負いません。