おはようございます。Trader MTです。昨日のドル円は、東京時間から実需のドル買い・円売りが先行し、午後には日本の財政悪化懸念や日銀の追加利上げが遅れるとの見方も重なって、162円台へ乗せる展開となりました。NY時間には一時162.42円近辺まで上値を伸ばしましたが、米ISMサービス業景況指数は概ね予想通りの内容となり、相場の反応は限定的。政府・日銀による為替介入への警戒感も強く、終盤は162円台前半で上値を抑えられました。日足では25日線を上回る陽線となっており、上昇基調は維持されていますが、162円台半ばから上はかなり神経質な水準です。今日は「162円台を定着できるか」と「介入警戒をこなしながら上値を試せるか」が焦点になりそうです😌(公開時刻:07:49/日本時間)
ドル円:昨日の振り返り(2026年7月6日)
昨日のドル円は、始値161.256円からスタートし、東京時間の早い段階では161円台前半〜半ばで推移しました。前週末に米雇用統計を受けて下落した反動から買い戻しが入りやすく、仲値にかけては国内輸入企業によるドル買い・円売りも意識され、161円台後半へ水準を切り上げました。
午後に入ると、円売りの背景が実需中心から、日本の財政悪化懸念や日銀の追加利上げが遅れるとの見方へ広がりました。債券安と円安が同時に意識されるなか、ドル円は162円台に乗せ、欧州時間にかけても162円台前半で底堅く推移。前週末の下落分をかなり取り戻す形となりました。
NY時間では、円売りの流れを引き継いで一時162.424円まで上昇しました。ただ、162円台半ばでは政府・日銀による為替介入への警戒感が強く、上値追いは限定的でした。米ISMサービス業景況指数は54.0と前月から低下したものの、概ね市場予想に沿った内容となり、発表後の反応は大きくありませんでした。結果として、7月6日(月)の日足は始値161.256円、高値162.424円、安値161.237円、終値162.072円でクローズ。大きく円安方向へ切り返した一日だったと言えます。
| 日付 | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 |
|---|---|---|---|---|
| 2026年7月6日 | 161.256 | 162.424 | 161.237 | 162.072 |
※当データはTradingViewの日足チャートに基づいています。
東京時間
東京時間のドル円は、161円台前半から底堅くスタートしました。前週末の米雇用統計後にドル円が下落した反動もあり、朝方から買い戻しが入りやすい地合いでした。午前9時時点では161円台半ばまで上昇し、仲値にかけては国内輸入企業のドル買い・円売りが支えとなって、161円台後半へ水準を切り上げました。
午後に入ると、円売りの流れがさらに強まりました。背景には、日本の財政悪化懸念や、政府の経済運営方針が日銀の追加利上げをけん制するとの見方がありました。これを受けて、債券安と円安が同時に進みやすい状況となり、ドル円は162円台へ上昇。もっとも、162円台では介入警戒感も強く、東京終盤は162.30円近辺でいったん上値を抑えられました。
欧州・NY時間
欧州時間は、東京時間の円売りの流れを引き継ぎ、162円台前半での推移が続きました。前週に米雇用統計を通過したことで、いったん下げたドル円を買い戻す動きが入りやすく、日本の財政悪化懸念も引き続き円売り材料として意識されました。一方で、162円台半ばに近づくと介入警戒から上値追いは慎重になり、勢いよく買い上がるというよりは、じり高基調のなかで上値を探る展開でした。
NY時間に入ってからも円売り・ドル買いが先行し、ドル円は一時162.424円まで上昇しました。ただ、米ISMサービス業景況指数は54.0と概ね予想通りの結果となり、発表後に新たな方向感を作るほどのインパクトはありませんでした。むしろ、162円台半ばでは介入警戒と利益確定の売りが意識され、NY後半には162円台前半へ押し戻されました。5分足で見ると、NY序盤まで上昇したあと、深夜から早朝にかけて162.00円台前半で横ばいに移行しており、短期的には上昇一服感も出ています。
今日の注目材料
| 時間 | 通貨 | 指標 | 重要度 | 前回 | 予想 |
|---|---|---|---|---|---|
| 20:00 | 🇺🇸 | ボウマンFRB副議長の発言 | ⚡⚡ | ― | ― |
今日の注目材料は、20時のボウマンFRB副議長の発言です。昨日のISMサービス業景況指数は市場予想を大きく外れる内容ではなかったため、ドル円の方向感を決める材料としてはやや力不足でした。そのため、今日は米金融当局者の発言を通じて、年内の利上げ観測やインフレ警戒の温度感がどう変わるかがポイントになります。
また、明日8日にはFOMC議事要旨の公表も控えています。市場はすでに162円台という高い水準にあり、ドル買い材料には反応しやすい一方、介入警戒から上値を追いにくい面もあります。今日は大きな経済指標が少ないぶん、米金利の動き、日本の財政懸念、そして当局の円安けん制に対する警戒感を合わせて見る必要がありそうです。
今日の見通し
今日のドル円は、162円台前半を中心に底堅い展開を想定しています。昨日の上昇で日足は再び強さを示しましたが、162円台半ばから上では介入警戒感が強く、簡単に一段高へ進むというよりは、162.00円を守れるか、162.40〜50円台を上抜けられるかを確認する一日になりそうです。大きな米経済指標が少ないため、値動きの主役は米金利と要人発言、そして日本側の円安警戒になりやすいでしょう。
ファンダメンタルズ分析
ファンダメンタルズ面では、日本側の材料が引き続き円売り要因として意識されています。政府の経済財政運営をめぐる方針が、日銀の追加利上げをけん制するものと受け止められたことで、円金利の先高観が後退しやすくなっています。さらに、財政悪化懸念が国債売りにつながると、円と債券が同時に売られる流れになりやすく、昨日の上昇もこの構図が大きく影響しました。
一方、米国側では、弱い雇用統計を受けて早期利上げ観測はいったん後退したものの、ISMサービス業景況指数は拡大圏を維持しており、米景気が急速に崩れているわけではありません。今日のボウマンFRB副議長の発言でインフレ警戒や利上げに前向きなニュアンスが出れば、ドル円の下値は支えられやすくなります。ただし、162円台後半から163円方向では介入警戒が一段と強まるため、上昇しても値動きは荒くなりやすい点に注意が必要です。
テクニカル分析

📈 移動平均線(25日・75日・200日線)
日足チャートでは、価格が25日線・75日線・200日線をすべて上回っており、中期的な上昇トレンドは維持されています。25日線は161円台前半に位置しており、昨日の終値162.072円はその上側をしっかりキープしました。短期的には162円台まで一気に戻したことで、25日線との距離がやや広がっており、ここから上を追うには新しい材料が必要です。まずは162.00円前後を維持できるかが、上昇継続を判断するうえでの最初のポイントになります。
📈 一目均衡表(雲・基準線・転換線)
一目均衡表では、ローソク足は雲を大きく上回って推移しており、形としては買い優勢の地合いが続いています。転換線や基準線も下支え候補として機能しやすく、日足ベースで見る限り、トレンドが崩れたとは言えません。ただし、価格が雲や基準線からかなり上に離れているため、短期的な過熱感もあります。162円台半ばを明確に上抜けられない場合は、いったん162円前後〜161円台後半まで調整してから再び方向感を探る展開も想定されます。
📈 MACD(シグナル・ヒストグラム)
MACDはプラス圏を維持しており、中期的な上昇基調はまだ残っています。一方で、MACD線はシグナル線をやや下回っており、ヒストグラムも小幅なマイナス圏にあります。つまり、価格は高値圏にありますが、勢いそのものはやや鈍化している状態です。ここから再びMACDが上向きに転じれば162円台後半への上値試しが見えますが、反対に162.00円を割り込んでくると、短期的な調整が入りやすくなります。

5分足チャートでは、東京時間から欧州・NY序盤にかけてきれいな上昇基調となり、161円台前半から162円台半ばまで水準を切り上げました。ただ、NY時間に高値をつけた後は、162.00円台前半まで押し戻され、その後は横ばいに移行しています。短期線・中期線の下側で推移する場面もあり、目先は上昇一服の形です。162.00円を守って再び162.20〜30円台を回復できるか、それとも162.00円割れから161円台後半へ調整するかが短期の分岐点になります。
シナリオ分析
↗ 上昇シナリオ(確率55%・メインシナリオ)
上昇シナリオでは、162.00円前後を下値として維持し、米金利が底堅く推移するケースを想定します。ボウマンFRB副議長の発言でインフレ警戒や引き締め姿勢が意識されれば、ドル買いが再び入りやすくなり、まずは昨日高値圏の162.40〜50円を試す展開が考えられます。ここを明確に上抜けると、162.80円、さらに心理的節目の163.00円方向も視野に入ります。ただし、163円に近づくほど介入警戒感は強まるため、上昇しても一方向というよりは、押し戻しを挟みながらの展開になりやすいでしょう。
↘ 下落シナリオ(確率45%)
下落シナリオでは、162円台での上値の重さが改めて意識され、利益確定や介入警戒の売りが優勢になるケースを想定します。特に、162.00円を明確に割り込むと、短期筋の買いポジションがいったん手仕舞われやすくなり、161.70円前後、さらに161.30円台まで調整する可能性があります。米金利が低下する場合や、ボウマン副議長の発言が市場の利上げ期待を強めない内容だった場合も、ドル円は上値を抑えられやすいでしょう。ただし、日足の上昇トレンドが崩れたわけではないため、下げても161円台後半では下げ渋りやすいと見ています。
時間帯別の展開予想
東京時間
東京時間は、昨日の大幅上昇を受けた利益確定と、実需のドル買いが交錯しやすい時間帯です。162.00円前後を守れるかがまず注目です。仲値にかけて底堅さが確認できれば、162.20〜30円台への戻りを試す可能性があります。一方で、162.00円を割り込むと、昨日の上昇に対する調整が入り、161円台後半まで押し戻される展開にも注意が必要です。
欧州・NY時間
欧州・NY時間は、20時のボウマンFRB副議長の発言と米金利の反応がポイントになります。大きな米経済指標がないため、発言内容そのものよりも、それを受けて米金利やドル指数がどう動くかが重要です。タカ派的な内容なら162.40〜50円方向への再トライ、反対に米金利が低下するようなら162円割れを試す展開が想定されます。明日のFOMC議事要旨を前に、NY後半はポジション調整も入りやすい時間帯になりそうです。
今日の予想レンジ
↕ 予想レンジ:161.60円〜162.80円
今日は、161.60円〜162.80円のレンジを想定しています。基本的には162円前後を下値にした底堅い展開を見ていますが、162円台半ばから上は介入警戒感が強く、上値追いには慎重さが必要な局面です。
🔁 上値抵抗線:162.40〜162.50円、162.80〜163.00円
上方向では、まず昨日高値圏の162.40〜50円が最初の抵抗帯です。ここを明確に上抜けると、162.80円方向への上値試しが視野に入ります。ただし、163円に近づくほど介入警戒感が強まりやすく、買いが続くかどうかは米金利の支援と当局発言の有無に左右されそうです。
🔁 下値支持線:162.00円、161.60〜161.70円
下方向では、まず162.00円前後が重要なサポートです。ここを維持できれば、昨日の上昇基調を保ったまま再び上値を試しやすくなります。一方、162.00円を明確に割り込むと、短期的な調整色が強まり、161.60〜70円台まで下値を探る可能性があります。その下では、日足25日線に近い161円台前半も意識されます。
📉 ブレイクアウト条件
上方向のブレイクアウト条件は、162.40〜50円を明確に上抜け、米金利も同時に上向くことです。この場合は162.80円、さらに163.00円方向への上値余地が広がります。下方向のブレイクアウト条件は、162.00円を割り込み、5分足で戻りが鈍い状態が続くことです。この場合は161.70円、さらに161.30円台まで調整が進む可能性があります。
⚠️ 注意すべきリスク要因
今日のリスク要因は、政府・日銀による円安けん制発言、介入警戒、米金利の急変、ボウマンFRB副議長の発言、そして明日のFOMC議事要旨を前にしたポジション調整です。特に162円台後半では、材料がなくても介入警戒だけで急に上値が重くなる可能性があります。反対に、米金利が上昇し、日本側の財政懸念が再び強まれば、円売りが再加速する展開もあり得ます。
☑️ 投資判断における留意点
今日は、方向感だけで見るとドル円は底堅いものの、すでに162円台という高い水準にあるため、上値を追いすぎない意識も大切です。162.00円を守る限りは上方向を試しやすい一方、162.40〜50円を抜けきれない場合は、短期的な反落にも注意したいところです。材料が少ない日は、要人発言や金利の小さな変化で値動きが大きくなりやすいため、決め打ちよりも、重要水準を確認しながら冷静に見ていきたいですね。
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