おはようございます。Trader MTです。週明けのドル円は、東京時間に原油高と地政学リスクを背景に159.80円台まで上値を試した一方、NY後半にかけては米金利の低下と介入警戒が重なり、159円台前半へ押し戻されました。中東情勢の緊張はなお支援材料ですが、160円手前では買い上がりにくさもかなり強いですね。今日は米PPIで、先週の米CPIの強さが川上段階でも確認されるのか、それとも行き過ぎたインフレ警戒が少し和らぐのかが大きな分岐点になりそうです😌(公開時刻:07:51/日本時間)。
昨日の振り返り(2026年4月13日)
4月13日(月)のドル円は、始値159.610円に対して高値159.863円まで上昇したものの、引けは159.422円と上値をやや削って終了しました。日足は上ヒゲを伴う小陰線となり、160円を明確に試し切れないなかで、買い材料と警戒材料がせめぎ合った一日だったと整理できます。東京序盤は原油高と中東情勢を背景としたドル買いが入りやすかった一方、終盤にかけては米金利の伸び悩みと介入警戒が重しになりました。
相場全体を俯瞰すると、テーマは引き続き「中東発のインフレ・地政学リスク」と「160円近辺での円安けん制」の綱引きです。Reutersは、米イラン協議の不調や海上封鎖を受けて原油が100ドル台へ乗せ、マーケット全体でインフレ再加速への意識が残っていると伝えています。一方で、植田総裁は中東情勢を受けた市場の不安定な動きや経済・物流への影響を注視すると述べており、円売り一辺倒にはなりにくい地合いも確認されました。
| 日付 | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 |
|---|---|---|---|---|
| 2026年4月13日 | 159.610 | 159.863 | 159.288 | 159.422 |
※当データはTradingViewの日足チャートに基づいています。
東京時間
東京時間のドル円は、先週末から30銭ほど円安方向に窓を開けて始まったあと、一気に159.80円台まで持ち上がる場面がありました。背景は、米イラン協議の不調を受けた原油高と、それに伴う有事のドル買いです。もっとも、仲値を通過したあとは159.60〜80円台での往来に移り、東京市場だけで160円方向へ走り切る勢いは見られませんでした。
午後も基本はもみ合いでしたが、チャート上では159.70円前後を軸に戻りの重さが徐々に意識されました。植田総裁の挨拶は氷見野副総裁による代読となり、サプライズは限定的だったものの、市場では中東情勢をめぐる警戒とともに、政府・日銀の介入リスクを改めて意識する流れが残りました。5分足でも東京後半は高値追いというより、上値を試しては押し返される形が目立っていました。
欧州・NY時間
欧州時間は、159.70円前後を中心に推移しつつ、一時は159.80円台半ばまで上値を伸ばしました。ロンドン市場では原油高や「有事のドル買い」が引き続き下支えになった一方、160円接近では介入警戒がくすぶり、値幅は伸びにくい展開でした。方向感が明確に出たというより、材料の強弱が交錯したまま高値圏を維持した印象です。
NY時間に入ると、159.80円台から失速し、深夜以降は159.30円台までじりじりと水準を切り下げました。元ネタでは、米長期金利の低下を背景に159円台後半から前半へ下げ幅を圧縮したと整理されており、実際に5分足でも2時台以降は短期線が下向きで、戻しても25本・75本線付近で頭を抑えられる流れが確認できます。つまり、地政学リスクだけでは上を追い切れず、金利と介入警戒が効いてきた時間帯だったと言えそうです。
今日の注目材料
| 時間 | 通貨 | 指標・要人 | 重要度 | 前回 | 予想 |
|---|---|---|---|---|---|
| 21:30 | 🇺🇸 | 生産者物価指数(前月比) | ⚡️⚡️ | +0.7% | +1.1% |
| 21:30 | 🇺🇸 | 生産者物価指数(前年比) | ⚡️⚡️ | +3.4% | +4.6% |
| 21:30 | 🇺🇸 | 生産者物価指数 コア(前月比) | ⚡️⚡️ | +0.5% | +0.4% |
| 21:30 | 🇺🇸 | 生産者物価指数 コア(前年比) | ⚡️⚡️ | +3.9% | +4.1% |
| 25:45 | 🇺🇸 | FRB理事バー氏の発言 | ⚡️⚡️ | ― | ― |
| 26:00 | 🇺🇸 | FRB理事バー氏の発言 | ⚡️⚡️ | ― | ― |
| 26:00 | 🇺🇸 | フィラデルフィア連銀総裁ポールソン氏の発言 | ⚡️⚡️ | ― | ― |
今日の中心は米PPIです。先週発表された米3月CPIは前月比+0.9%、前年比+3.3%とかなり強く、Reutersもガソリン価格の急騰が押し上げ要因だったと伝えています。そこへ今回のPPI予想も総じて強めに置かれているため、もし上振れれば「川上からの物価圧力がなお強い」と受け止められ、米金利上昇とドル買いを通じてドル円が再び159円後半〜160円方向を試す可能性があります。
ただし、今日の相場をPPIだけで決め打ちするのは危険です。中東情勢を背景に原油が100ドル台へ戻ったこと、植田総裁が市場や物流への影響を注視すると述べたこと、そして160円手前での介入警戒が残っていることが、引き続きドル円の値幅を左右しやすいからです。深夜のバー氏、ポールソン氏の発言は、PPI通過後の金利解釈や政策見通しを補強する材料として意識されそうです。
今日の見通し
今日のドル円は、日足では上昇トレンドを維持しながらも、短期ではいったん過熱を冷ます調整局面にあります。159.10〜30円台では押し目買いが入りやすい一方、159.80円超から160円手前では戻り売りと介入警戒が重なりやすく、上下とも一方向に走り切りにくい地合いです。したがって、東京時間は戻りの質を見極める時間、そして本番は21:30以降の米PPIと深夜のFRB高官発言、という見方が自然でしょう。
ファンダメンタルズ分析
ファンダメンタルズ面では、ドル円を支える軸はまだ大きく崩れていません。Reutersは、原油が100ドル台へ戻るなかで市場全体がインフレ再加速を警戒していると伝えており、先週の強いCPIもその見方を補強しています。つまり、米物価指標が強い流れを維持するなら、年内の利下げ期待後退や米金利上昇を通じてドル買いが再び優勢になりやすい環境です。
一方で、日本側では円安けん制とボラティリティ警戒が強まっています。植田総裁は中東情勢の緊迫化による金融市場の不安定な動きや、経済・物流への影響を注視すると述べており、日銀が外部環境リスクをかなり意識していることも見えてきました。これに介入警戒が重なるため、ドル円は上がるとしても一直線ではなく、159円後半から160円近辺で何度も足踏みしやすい構図です。
テクニカル分析

日足チャートでは、4月13日のローソク足は小陰線で、159.86円まで買われたあと159.42円で引けました。160円目前で上ヒゲを残した形であり、トレンド継続の余地を残しつつも、上値の重さを確認した一日です。安値159.288円まで下押ししても25日線近辺は維持しており、中期トレンドを完全に崩した形ではありません。
📈 移動平均線(25日・75日・200日線)
25日線は159.15円前後、75日線は157円台前半、200日線は153円台前半とみられ、3本とも上向きです。現在値はまだ25日線の上にあり、押し目買いが入りやすい基調は維持されています。ただ、25日線との乖離は以前より縮まっており、上昇の勢いがやや落ち着いてきた点には注意したいところです。159.10円前後をしっかり割り込むようだと、日足ベースでも調整色が少し濃くなりそうです。
📈 一目均衡表(雲・基準線・転換線)
ローソク足は引き続き雲の上で推移しており、日足の大勢は上向きです。転換線・基準線はいずれも158円後半に位置しており、現在の価格帯のすぐ下にサポート候補が並ぶ形です。雲上限も158円後半にあり、このゾーンを守れているうちは上昇トレンド中の調整と考えやすい一方、158円台後半を明確に割り込むと、押し目買い優位の見方は少し慎重にしたくなります。
📈 MACD(シグナル・ヒストグラム)
MACDはまだゼロライン上にあるものの、ヒストグラムはマイナス圏へ沈み、シグナルとの関係もやや弱含みです。つまり、トレンドそのものは上でも、短期モメンタムは一服している状態と言えます。ここから再びMACDが上向けば高値更新シナリオへ戻りやすく、逆に鈍いままなら159円台前半〜後半での保ち合いが長引く可能性があります。

5分足では、東京序盤の急伸で159.80円台をつけたあと、日中は159.60〜80円台のレンジ推移、欧州後半に159.85円近辺まで戻してから、NY時間にかけて159.30円台まで下押しする流れでした。終盤時点では25本線が159.39円前後、75本線が159.42円前後、200本線が159.59円前後にあり、価格はその下で推移しています。短期では200本線が明確な上値抵抗となっており、159.40円台を回復しても159.60円前後では戻り売りが入りやすい形です。一方、159.30円近辺では下げ止まりも見られており、目先は159.30円を軸に上下どちらへ離れるかが分岐点になりそうです。
シナリオ分析
↗ 上昇シナリオ(確率45%)
米PPIが予想を上回る、もしくはコア分野まで強さが確認され、米長期金利が再び上向くケースです。この場合、昨日のNY後半の下押しは短期的なポジション調整にとどまり、ドル円は159.60円台、さらに159.85円近辺の戻り高値を試す展開が考えられます。159.85円を明確に上抜けると、心理的節目の160.00円、さらに一時的には160.10円方向まで視野に入りそうです。ただし、160円台では日本当局への警戒が急速に強まりやすく、上昇しても値動きはかなり荒くなりそうです。
↘ 下落シナリオ(確率55%・メインシナリオ)
PPIが市場期待ほど強くなく、米金利が伸び悩むケース、あるいは強い結果でも160円手前で上値を抑えられるケースです。短期チャートではすでに戻り売りが優位になっており、159.30円を明確に割れると159.10円、さらに25日線が意識される159.00円前後まで下押し余地が広がります。日足の大勢は上でも、目先は「上がったところを売られやすい」局面に入っているため、159円台後半で失速するようなら下方向への警戒を少し強めて見ておきたいです。
時間帯別の展開予想
🕘 東京時間
東京時間は、前日NYの下押し後ということもあり、まずは159.30円近辺で下げ止まれるかが焦点です。159.40〜50円台までの自律反発は入りやすそうですが、PPI待ちで上値追いは限られやすく、仲値や実需フローをこなしながらの神経質な推移を想定しています。
🕔 欧州時間
欧州時間は、159.30〜60円台を中心にポジション調整が続きやすそうです。原油や中東関連ヘッドラインで一時的な振れはあり得ますが、本格的な方向感は米指標待ちになりやすく、戻しても159.60円台ではいったん利食いが出やすいと見ています。
🕘 NY時間
NY時間は、21:30のPPIで相場が最も動きやすい時間帯です。強い結果なら159.80円台回復から160円トライ、弱い結果なら159.30円割れから159.10円〜159.00円方向を試す展開がメインになります。その後はバー氏やポールソン氏の発言が、金利の織り込みをさらに後押しするかどうかもチェックポイントです。
今日の予想レンジ
↕ 予想レンジ:159.00円〜160.10円
基本シナリオは、東京〜欧州で159円台前半から半ばを中心に推移し、NY時間にPPIをきっかけに上下どちらかへレンジを広げる展開です。日足では上昇トレンドを維持しているため下値は堅くなりやすい一方、160円近辺では介入警戒が強いため、上値の伸びも素直ではないと見ています。
🔁 上値抵抗線:159.60円、159.85円
まずは5分足の200本線が位置する159.60円前後が最初の戻り売りポイントです。ここを明確に超えると、昨日の戻り高値圏である159.85円近辺が次の抵抗になります。さらにその上は心理的節目の160.00円が意識されやすく、強いPPIでもこの水準では値動きが荒くなりやすそうです。
🔁 下値支持線:159.30円、159.10円
下方向では、まず前日NY終盤に支えられた159.30円前後が最初のサポートです。ここを割り込むと、次は159.10円、さらに節目の159.00円が重要になります。159.00円を明確に割れると、日足25日線を意識した押し目買いが入るまで、やや真空地帯になりやすい点には注意したいです。
📉 ブレイクアウト条件
上方向のブレイク条件は、米PPIの上振れと米金利上昇を背景に159.60円を越え、そのまま159.85円を明確に抜けることです。この場合は160.00円〜160.10円方向の上伸を想定します。下方向のブレイク条件は、PPIが期待ほど強くない、もしくは強くてもドル買いが続かず159.30円を割り込むことです。この場合は159.10円、159.00円方向への調整が進みやすくなります。
⚠️ 注意すべきリスク要因
中東関連ヘッドライン、原油価格の急変、米金利の変動、そして日本当局の円安けん制が主なリスク要因です。今のドル円は、材料の強弱そのものだけでなく、「160円を前にその材料で本当に買い上がれるのか」が問われる局面です。数字が強くても伸び切れない、あるいは弱くても深押ししない、といった振れ方には特に注意したいです。
☑️ 投資判断における留意点
今日は米PPIの前後でボラティリティが跳ねやすい日です。全部の値幅を取りに行くよりも、159.30円を守るのか、159.60円を抜けるのか、といった分岐を確認してから対応したいところです。深夜のFRB高官発言まで含めると相場テーマが途中で切り替わる可能性もあるため、無理にポジションを持ち続けず、ノーポジションを選ぶのも十分に有効な戦略だと見ています。
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