Al時代に安定した仕事を見つけるためのキーワードは?
AIの進化によって、私たちの生活はますます便利になる反面、それまで人間の仕事だったことがAIやRPAに取って代わられ、職を失う人が後を絶たない。果たして、人間の仕事はAIが出来ない隙間業務を担うのみで、そのうち人間がAIに使われる時代がやってくるのだろうか?
機械的な作業ばかりがAIに仕事を奪われているイメージが強いが、決してそうではない。コピーを書いたり、小説を書いたりといったクリエイティブな仕事さえ、AIがこなすようになっているのだ。
電通が人工知能による広告コピー生成システムとして、AIコピーライターの「AIKO(アイコ/AI Copy Writer)」を開発した。すでに、AIが書いたキャッチコピーによる新聞広告が掲載され、人工知能と人間のクリエーターの協業による、新たな広告手法の研究が進められている。また、AIが書いた小説が日本SF文学賞の一次審査を通過したという有名な話もある。この小説を読んで、たくさんの人が涙したという。
大河ドラマ「西郷どん」の脚本家の中園ミホさんでさえ、「AIに仕事を奪われそうで不安です」と語っている。
AIがいまだ持っていないのは「価値観」だと言われています。例えば愛や感動や出会い、そして死とは何か。それはAIがどんなに進化しても、人間が考えなくてはいけないことです。AIの進化というのは、実は人間らしさを問い直すことかもしれない。AIが知らない価値観って何だろう、と考えていくと、自分自身の本質が分かるのではないか。(中略)AIは囲碁でも天才棋士たちを負かしています。負けた棋士の姿に私たちは感動します。雪辱を果たせばまた感動ですし、AI自身は感動しないので、やはりAIにできないことは感動であることは確かです。
「感動を与える」、「感動を生み出す」ことを追求する、そういった思考法で仕事を継続できれば、それは安定した仕事になっているに違いない。