おはようございます。Trader MTです。昨日のドル円は、東京時間に159円台半ばまで上昇したあと、欧州時間には中東情勢をめぐる報道をきっかけに158.58円近辺まで急落しました。米CPI発表後もいったん158円台後半へ下押ししましたが、NY後半には中東情勢への警戒や円売りが再び優勢となり、159.40円台まで切り返して取引を終えています。今日は米PPIとハマック・クリーブランド連銀総裁の発言が大きな焦点になりそうですね😌(公開時刻:08:10/日本時間)。
ドル円:昨日の振り返り(2026年8月12日)
昨日のドル円は159.260円でスタート。東京時間は、前週末の弱い米雇用統計を受けた急落からの戻りが続くなか、国内輸入企業による実需のドル買いや原油価格の上昇などを背景に159円台半ばまで上昇しました。ただ、160円が近づくにつれて日米通貨当局による追加の円買い介入への警戒感が強まり、米CPIを控えた様子見姿勢も重なったため、上値を大きく伸ばすには至りませんでした。
| 日付 | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 |
|---|---|---|---|---|
| 2026年8月12日 | 159.260 | 159.543 | 158.575 | 159.404 |
※当データはTradingViewの日足チャートに基づいています。
東京時間
東京時間早朝のドル円は159.20〜30円台を中心に推移しました。仲値にかけては国内輸入企業によるドル買い・円売りが入り、159.30円台へ上昇。その後いったん伸び悩んだものの、中東情勢への警戒を背景に原油価格が上昇するとドル円にも買いが入り、159.40円台から159.50円近辺まで上値を伸ばす場面がありました。
ただし、160円が視野に入る水準では追加の為替介入への警戒感が強く、米CPI発表を控えて積極的に上値を追う動きは限定的でした。午後も159円台前半〜半ばで底堅く推移したものの、原油価格の上昇が一服するとドル買いの勢いも鈍化。東京市場全体としては、米CPI待ちのなかで方向感に欠ける展開となりました。
欧州・NY時間
欧州時間に入ると相場は一転して不安定になりました。序盤は159.30円前後で推移していましたが、米国とイランの戦闘終結交渉をめぐるパキスタンの仲介に関する報道をきっかけに円買い・ドル売りが加速。追加介入への警戒感も重なるなか、ドル円は一時158.58円近辺まで急落し、この日の安値を付けました。その後は159円台前半まで戻したものの、米CPIを控えて神経質な値動きが続きました。
21時30分に発表された7月米CPIは前月比+0.1%、前年比+3.4%、コア指数は前月比+0.2%、前年比+2.5%となり、おおむね市場予想通りの結果でした。インフレ鈍化を受けて9月のFRB利上げ観測がやや後退し、ドル円は一時158円台後半へ下押ししました。ただ、米イラン情勢やホルムズ海峡をめぐる不透明感は残り、原油価格も高止まり。NY後半にはドルが買い戻され、ドル円は159.40円台まで反発し、159.404円で一日を終えました。
今日の注目材料
| 時間 | 通貨 | 指標 | 重要度 | 前回 | 予想 |
|---|---|---|---|---|---|
| 21:15 | 🇺🇸 | ハマック:クリーブランド連銀総裁の発言 | ⚡⚡ | ― | ― |
| 21:30 | 🇺🇸 | 新規失業保険申請件数 | ⚡⚡ | 19.9万件 | 20.2万件 |
| 21:30 | 🇺🇸 | 生産者物価指数(前月比) | ⚡⚡⚡ | -0.3% | +0.2% |
| 21:30 | 🇺🇸 | 生産者物価指数(前年比) | ⚡⚡⚡ | +5.5% | +4.9% |
| 21:30 | 🇺🇸 | 生産者物価指数 コア(前月比) | ⚡⚡⚡ | +0.2% | +0.3% |
| 21:30 | 🇺🇸 | 生産者物価指数 コア(前年比) | ⚡⚡⚡ | +4.7% | +4.1% |
今日の最大の注目材料は、21時30分に発表される7月米生産者物価指数(PPI)です。昨日のCPIではインフレ鈍化が確認され、9月のFRB利上げ観測がやや後退しました。そのため、今日のPPIが予想を上回れば「物価圧力はまだ強い」との見方から利上げ観測が再び高まりやすく、反対に弱い結果なら昨日のCPIに続いてインフレ鈍化を意識する流れが強まる可能性があります。
その15分前には、ハマック・クリーブランド連銀総裁の発言も予定されています。ハマック総裁は7月FOMCで利上げを主張して反対票を投じるなど、足もとではインフレに対して比較的タカ派的な姿勢を示しています。発言内容とPPIが同じ方向を示した場合には米金利とドル円の反応が大きくなりやすく、さらに同時刻の新規失業保険申請件数も加わるため、21時台は今日もっとも値動きが荒くなりやすい時間帯として注意が必要です。
今日の見通し
今日のドル円は、159円台を維持できるかを確認しながら、夜の米PPIとハマック総裁の発言を待つ展開になりそうです。昨日は158.58円まで下落しながら159.40円台まで戻しており、下値の底堅さは確認されました。一方、日足では25日線と75日線が上方に位置し、160円付近では追加介入への警戒も強いため、上方向にも明確な抵抗があります。東京〜欧州時間は159円台中心、NY時間にイベントを受けてレンジを拡大する展開を想定しています。
ファンダメンタルズ分析
昨日発表された7月米CPIは、総合指数が前月比+0.1%、前年比+3.4%、コア指数が前月比+0.2%、前年比+2.5%となりました。前年比では総合・コアとも前月から伸びが鈍化しており、FRBにとって急いで追加利上げを行う必要性はやや低下したと受け止められています。実際、CPI発表後には米金利が低下し、9月利上げへの市場の織り込みも後退しました。
ただし、中東情勢と原油価格がインフレ見通しを複雑にしています。7月CPIではエネルギー価格が前月比で低下しましたが、足もとの原油相場はホルムズ海峡や米イラン情勢への警戒から高止まりしており、今後の物価への波及が再び意識される可能性があります。また、160円付近では7月末の日米協調介入を受けた追加介入警戒が残っています。米金利上昇によるドル買いと介入警戒による円買いがぶつかりやすく、159円台後半から160円台は引き続き神経質なゾーンになりそうです。
テクニカル分析

📈 移動平均線(25日・75日・200日線)
日足では、終値159.404円に対して25日線は161円台前半、75日線は160円台前半に位置しており、価格は短中期の移動平均線を下回っています。一方、上向きを維持する200日線は158.10円近辺にあり、昨日安値158.575円もその手前で下げ止まりました。短期的には戻り局面にあるものの、160円台前半から161円付近には複数の抵抗が控えており、上昇トレンドへ完全に復帰したと判断するにはまだ早い形です。
📈 一目均衡表(雲・基準線・転換線)
一目均衡表では、現在値は雲の内部から下部付近で推移しており、方向感が出にくい状態です。急落後に転換線を上回って戻している一方、基準線や雲上部は上値抵抗として意識されやすく、足もとは上昇再開というよりも戻りを試している段階と考えられます。下方向では158円台前半〜半ばが重要なサポートゾーンとなり、上方向では159円台後半から160円台前半を抜けられるかが焦点です。
📈 MACD(シグナル・ヒストグラム)
MACDはゼロラインを下回り、MACD線もシグナル線の下側にあるため、中期的にはまだ下向きのモメンタムが残っています。ただ、7月末の急落時と比べるとヒストグラムのマイナス幅は縮小しつつあり、下落の勢いそのものは弱まっています。今後MACD線がシグナル線へ接近・上抜けするようなら戻り基調の強まりが確認されますが、再びヒストグラムが下方向へ拡大する場合は158円台への再下押しに注意したいところです。

5分足チャートでは、東京時間は159.20円台後半から159.40円台を中心に比較的落ち着いた値動きが続きましたが、18時前後に流れが一変しました。中東情勢をめぐる報道を受けて159.30円台から一気に売りが強まり、一時158.58円近辺まで急落。その後はいったん159.10円台まで戻したものの、21時台には再び売り圧力が強まり、158.70円近辺まで下押しする場面が見られました。そこからNY時間にかけてはV字型に切り返し、159.20円、159.30円と水準を回復。深夜には159.40円台まで戻しています。終盤は25本線・75本線付近で上値がやや重くなったものの、200本線を上回った状態を維持しており、急落後の戻りの強さが目立つ形です。短期的には159.45円前後を明確に上抜けられるか、反対に159.30円付近を割り込むかが、次の方向感を探るうえでのポイントになりそうです。
シナリオ分析
↗ 上昇シナリオ(確率45%)
上昇シナリオでは、米PPIが市場予想を上回るか、ハマック総裁が改めて追加利上げの必要性を強調し、米長期金利が上昇するケースを想定します。この場合、まず昨日高値159.54円と159.60円近辺を上抜けられるかが焦点となり、その上では160.00円、さらに75日線が位置する160.20円前後が次の目安になります。ただし、160円台では日米当局による追加介入への警戒が一段と強まりやすく、上昇しても値動きが急変する可能性には注意が必要です。
↘ 下落シナリオ(確率55%・やや優勢)
下落シナリオでは、米PPIが予想を下回り、昨日のCPIに続いてインフレ鈍化が意識されるケースを想定します。新規失業保険申請件数も弱めとなれば、9月利上げ観測がさらに後退し、米金利低下とともにドル円が再び159円を割り込む可能性があります。その場合は昨日安値158.58円が最初の重要ポイントとなり、ここを下抜けると200日線が位置する158.10円前後まで調整幅を広げる展開も考えられます。
時間帯別の展開予想
東京時間
東京時間は、昨日NY後半の159.40円台への戻りを維持できるかが最初の焦点です。重要な国内材料が乏しいことから、159円台前半〜半ばを中心とした推移になりやすいとみています。159.50〜60円を超えても160円方向では介入警戒が意識されやすく、一方で159円を割り込んだ場合には昨日安値158.58円との距離が再び縮まります。米PPIを控えて午後ほど様子見姿勢が強まりやすそうです。
欧州・NY時間
欧州時間は中東情勢や原油価格の動向を確認しながら、21時台の米イベント待ちとなりそうです。21時15分のハマック総裁発言に続き、21時30分にはPPIと新規失業保険申請件数が同時に発表されるため、ここが今日最大の変動ポイントになります。物価指標が強ければ159円台後半から160円方向、弱ければ159円割れから158円台半ば方向への動きが想定されますが、160円近辺では介入警戒による急反転にも注意が必要です。
今日の予想レンジ
↕ 予想レンジ:158.30円〜160.20円
今日は158.30円〜160.20円を想定レンジとしています。東京〜欧州時間は159円台中心のもみ合いを基本とし、21時台のハマック総裁発言と米PPIをきっかけに上下どちらかへレンジを拡大する可能性があります。
🔁 上値抵抗線:159.60円、160.20円
上方向では、まず昨日高値159.543円と基準線が重なる159.60円近辺が最初の抵抗帯です。ここを明確に上抜けると心理的節目の160.00円が意識され、その上には75日移動平均線が位置する160.20円前後があります。160円台はテクニカル面だけでなく追加介入警戒も強まるため、特に神経質な値動きになりやすい水準です。
🔁 下値支持線:158.58円、158.10円
下方向では、まず昨日安値158.575円が重要なサポートです。欧州時間とCPI発表後の下落でも158円台半ばから反発しており、短期的に意識されやすい水準となっています。ここを明確に下抜ける場合は、上向きの200日移動平均線が位置する158.10円前後が次の重要ポイントになります。
📉 ブレイクアウト条件
上方向では、米PPIが予想を上回るなどして米金利が上昇し、159.60円を明確に上抜けることが条件になります。この場合は160.00〜160.20円方向が意識されます。下方向では、PPIの下振れや雇用指標の悪化によって米利上げ観測が後退し、昨日安値158.58円を明確に割り込むことがポイントです。その場合は158.10円前後まで下値余地が広がる可能性があります。
⚠️ 注意すべきリスク要因
・21時15分のハマック総裁発言
・21時30分の米PPIと新規失業保険申請件数
・米長期金利の急変動
・米イラン情勢やホルムズ海峡をめぐる突発的な報道
・原油価格の急変
・160円接近時の日米通貨当局による追加介入警戒
が主なリスク要因です。特に今日は複数の米材料が短時間に集中しているため、結果だけでなく米金利がどう反応するかを合わせて確認したいところです。
☑️ 投資判断における留意点
昨日は158.58円まで下落したあと159.40円台まで戻しており、上下どちらにも振れやすい地合いが続いています。今日はPPI、雇用指標、FRB高官発言がほぼ同時刻に集中するため、発表直後は通常以上に値幅が拡大する可能性があります。また、160円方向では介入警戒という特殊要因も残っています。短時間の値動きだけで方向を断定せず、指標結果・米金利・原油・中東関連報道を総合的に確認することが重要です。
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