ドル円コンパス

【ドル円コンパス】今日の為替相場予想(2026年8月12日)

おはようございます。Trader MTです。昨日のドル円は、東京午前に158.92円付近まで下押ししたものの、159円割れでは買い戻しが入り、その後は原油高や米長期金利の上昇を背景に159.38円台まで反発しました。ただ、今夜の米CPIを前に上値追いも限定的となり、NY時間は159円台前半で方向感を欠く展開に。日足では200日線を上回る一方、25日線・75日線の下で推移しており、今夜21時30分のCPIが次の方向を決める重要イベントになりそうです😌(公開時刻:07:39/日本時間)

ドル円:昨日の振り返り(2026年8月11日)

昨日のドル円は159.28円付近でスタートしたあと、東京午前に前日の上昇に対する反動から円の買い戻しが入り、一時158.92円付近まで下落しました。ただ、159円割れでは押し目買いも入り、下値を大きく広げる展開にはならず。その後は159円台を回復し、欧州時間には原油価格と米長期金利の上昇を背景に159.38円台まで持ち直しました。もっとも、160円に近づくにつれて追加の為替介入への警戒感が意識されるうえ、今夜の米CPIを前に積極的なドル買いも続かず、NY時間は159円台前半での小動きとなりました。

日付 始値 高値 安値 終値
2026年8月11日 159.281 159.386 158.917 159.260

※当データはTradingViewの日足チャートに基づいています。

東京時間

東京時間は159.30円前後から取引を開始しましたが、前日に大きく上昇していた反動もあり、午前中は円の買い戻しが優勢となりました。10時前後には159円を割り込み、一時158.92円付近まで下落。ただ、158円台ではすぐに買い戻しが入り、159.10円台へ反発するなど、下値の堅さも確認されました。5分足でも急落後の戻りは比較的早く、158円台で一方向に円高が進む展開にはなっていません。

午後に入ると159.20円前後を中心としたもみ合いとなりましたが、欧州勢の参入が近づくにつれて徐々にドル買いが優勢となりました。米10年債利回りが時間外取引で上昇したことや、米国とイランの交渉をめぐる不透明感から原油価格が上昇したことがドルを支え、17時台には159.38円付近まで日中高値を更新しています。ただし、高値圏では買いの勢いも続かず、159円台前半へ押し戻されました。

欧州・NY時間

欧州時間は、中東情勢を背景とした原油高と米長期金利の上昇を受けて、ややドル買い優勢の展開となりました。ホルムズ海峡の通航再開をめぐる米国とイランの協議には不透明感が残り、原油価格の上昇がインフレ警戒につながったことで米金利も上昇。ドル円は東京午前の安値から切り返し、一時159.38円台まで上値を伸ばしました。ただ、翌日の米CPIを控えていることから、159.40円近辺では上値追いも慎重でした。

NY時間に入ると、相場の関心は今夜発表される米CPIへ移り、ドル円は159.20〜30円台を中心とした狭いレンジでの推移となりました。先週の弱い米雇用統計を受けてFRBの早期利上げ観測が後退している一方、原油高によるインフレ再加速への警戒も残っており、積極的に方向を決めにくい状況です。また、160円が再び視野に入りつつあることで追加介入への警戒感も上値を抑え、最終的に159.260円で取引を終えました。

今日の注目材料

✅ 8月12日(水)の重要度の高い注目材料
時間 通貨 指標 重要度 前回 予想
21:30 🇺🇸 消費者物価指数(前月比) ⚡⚡⚡⚡ -0.4% +0.1%
21:30 🇺🇸 消費者物価指数(前年比) ⚡⚡⚡⚡ +3.5% +3.4%
21:30 🇺🇸 消費者物価指数 コア(前月比) ⚡⚡⚡⚡ +0.0% +0.2%
21:30 🇺🇸 消費者物価指数 コア(前年比) ⚡⚡⚡⚡ +2.6% +2.5%

今日の最大の注目材料は、21時30分に発表される米7月消費者物価指数(CPI)です。総合CPIは前月比で前回の-0.4%から+0.1%へ反発する一方、前年比では+3.5%から+3.4%へ鈍化する予想。コアCPIについても前月比は+0.2%へ上昇する一方、前年比では+2.5%へ鈍化する見通しとなっています。つまり、月次では物価の反発が見込まれる一方、基調としてインフレ鈍化が継続しているかが焦点になります。

とくに市場が注目するのはコアCPIです。予想を上回る結果となれば、先週の弱い雇用統計を受けて後退していたFRBの早期利上げ観測が再び強まり、米金利上昇とドル買いにつながる可能性があります。逆に予想を下回り、インフレ鈍化が鮮明になれば、利上げ観測が一段と後退し、ドル円には下押し圧力がかかりやすくなります。今回は160円近辺の介入警戒も重なるため、指標発表後は米金利の反応とドル円の値動きをセットで確認したいところです。

今日の見通し

今日のドル円は、東京〜欧州時間については159円台前半を中心に方向感の乏しい展開となりやすく、21時30分の米CPIを境に値動きが大きくなる可能性があります。日足では200日線を上回っている一方、25日線・75日線の下に位置しており、短期的には戻りを試しながらも上値には抵抗が残る状態です。CPIが強ければ159.40円突破から160円方向、弱ければ昨日安値の158.92円を試す展開が想定され、今日は指標結果によって相場のテーマが大きく切り替わる可能性があります。

ファンダメンタルズ分析

ファンダメンタルズ面では、先週の弱い米雇用統計を受けてFRBの早期利上げ観測が後退したことが、ドルの上値を抑える要因となっています。その一方で、米国とイランの交渉をめぐる不透明感から原油価格が再び上昇しており、エネルギー価格を通じたインフレ再加速への警戒は消えていません。この「雇用減速による利上げ観測後退」と「原油高によるインフレ警戒」の綱引きが続いており、今夜のCPIがどちらの材料を強めるかが重要になります。

日本側では、7月末の日米協調介入を受けて160円台では依然として介入警戒が強まりやすい状況です。ただ、ドル円は介入後の下落幅を徐々に取り戻しており、円売り圧力そのものが完全に解消されたわけではありません。そのため、CPIが強ければ160円を再び試す可能性がある一方、弱いCPIによって米金利が大きく低下すれば、介入警戒と重なってドル円の下げが加速する可能性もあります。今日は米CPIと米長期金利の反応が相場の中心になりそうです。

テクニカル分析

📈 移動平均線(25日・75日・200日線)
日足の終値159.260円に対して、25日線は161.192円、75日線は160.219円、200日線は158.085円付近となっています。価格は25日線と75日線の下に位置しており、直近の急落後の戻りはまだ中期移動平均線を回復できていません。一方、200日線は上回っており、158円台前半には中長期的なサポート候補が残っています。まずは159円台を維持しながら75日線方向へ戻せるか、それとも再び158円台へ押し戻されるかがポイントです。

📈 一目均衡表(雲・基準線・転換線)
一目均衡表では、転換線が159.483円、基準線が159.606円付近に位置しており、終値はその両方を下回っています。また、先行スパンAは161.361円、先行スパンBは158.933円付近で、価格は雲の内部に位置する形です。昨日安値158.917円は雲下限付近とほぼ重なっており、158.90円前後は目先の重要なサポートとして意識されそうです。反対に159.50〜60円台を回復できれば、短期的な地合い改善が見えやすくなります。

📈 MACD(シグナル・ヒストグラム)
MACDはマイナス圏で推移しており、MACDラインは-0.932、シグナルは-0.623付近で、MACDラインがシグナルを下回る弱い形が続いています。一方、ヒストグラムは-0.309付近まで縮小しており、直近の急激な下落モメンタムはやや落ち着き始めています。現状は本格的な上昇転換というよりも、急落後の自律反発局面と見るのが自然で、今夜のCPIを受けてMACDの改善が続くのか、再び下向きに傾くのかを確認したい局面です。

5分足では、東京午前に159.30円付近から158.92円付近まで急落したあと、すぐに159円台へ切り返し、欧州時間には159.38円台まで反発しました。その後のNY時間は159.20〜30円台を中心とした持ち合いとなっています。足もとの25本線・75本線・200本線はいずれも159.27〜29円付近へ収束しており、短期的には方向感がほぼ失われた状態です。CPI発表を前に値幅が圧縮されているため、159.40円近辺の上値と158.90円近辺の下値のどちらを先に明確に抜けるかが短期的な焦点になります。

シナリオ分析

上昇シナリオ(確率45%)
上昇シナリオでは、米CPI、とくにコアCPIが市場予想を上回り、FRBの利上げ観測が再び強まるケースを想定します。米長期金利が上昇し、昨日高値の159.38〜40円を明確に上抜ければ、159.60円台、さらに心理的節目の160.00円を試す可能性があります。160円を超えると上昇に弾みがつく可能性がある一方、同水準では追加介入への警戒感も一気に強まりやすく、値動きが不安定になる点には注意が必要です。

下落シナリオ(確率55%・やや優勢)
下落シナリオでは、CPIが予想通り、あるいは予想を下回り、インフレ鈍化が確認されるケースを想定します。先週の弱い雇用統計と合わせてFRBの早期利上げ観測がさらに後退すれば、米金利低下を伴ってドル円が売られやすくなります。まず昨日安値の158.92円付近が重要な分岐点となり、ここを明確に割り込むと158.50円前後まで下値余地が広がる可能性があります。さらに下げが加速した場合は、200日線が位置する158.10円前後も次の重要なサポート候補になります。

時間帯別の展開予想

東京時間
東京時間は、前日のNY市場が159円台前半で方向感なく終えたことから、159.20〜40円付近を中心としたもみ合いになりやすそうです。今夜のCPIを控えて積極的にポジションを傾けにくく、米長期金利や原油価格の動きに反応しながらの展開が想定されます。昨日安値158.92円を維持できるか、反対に159.40円を上抜けて160円方向への足場を作れるかを確認する時間帯となりそうです。

欧州・NY時間
欧州時間もCPI待ちの様子見が中心となりやすいものの、原油価格や米債利回りが大きく動けばドル円にも影響が出る可能性があります。そして21時30分のCPI発表後は一気に値幅が拡大する可能性があります。強いCPIなら159.40円突破から160円方向、弱いCPIなら158.92円割れから158円台半ば方向が意識されます。発表直後はヘッドラインとコア、前月比と前年比で結果が入り組む可能性もあり、初動とその後の方向が異なる展開にも注意が必要です。

今日の予想レンジ

予想レンジ:158.50円〜160.20円
東京〜欧州時間は159円台前半を中心とした比較的狭いレンジを想定していますが、21時30分の米CPI発表後は値幅が大きく拡大する可能性があります。予想から大きく乖離した場合は一時的にレンジを外れる可能性もあり、今日は通常より広めの値幅を想定しています。

🔁 上値抵抗線:159.40円、160.00円
まず昨日高値の159.38円付近と重なる159.40円が最初の抵抗帯です。ここを明確に上抜ければ159.60円台を経て、心理的節目の160.00円が次の焦点になります。ただし、160円近辺では追加介入への警戒が強まりやすく、単純なテクニカルだけでは判断しにくいゾーンになります。

🔁 下値支持線:158.90円、158.50円
下方向では、昨日安値158.917円と一目均衡表の雲下限が重なる158.90円前後が重要なサポートです。ここを割り込むと158.50円前後まで下値余地が広がりやすくなります。さらに158.50円も維持できない場合は、200日移動平均線が位置する158.10円前後が次の重要な水準として意識されそうです。

📉 ブレイクアウト条件
上方向のブレイクアウト条件は、「米CPIが市場予想を上回り、米長期金利が上昇したうえで159.40円を明確に突破すること」です。この場合は159.60円台から160円方向への上昇余地が広がります。下方向では、「CPIが予想を下回ってFRBの早期利上げ観測が後退し、米金利低下とともに158.90円を明確に割り込むこと」が条件になります。この場合は158.50円、さらに158.10円方向への調整が意識されます。

⚠️ 注意すべきリスク要因
今回の相場では、
・21時30分の米CPIによる急激な米金利変動
・総合CPIとコアCPIで強弱が分かれるケース
・米国とイランをめぐる突発的なヘッドライン
・原油価格の急騰・急落によるインフレ観測の変化
・160円近辺での日本当局による追加介入警戒
といった点が重要です。とくにCPI発表直後は複数の数字が同時に発表されるため、最初の値動きがそのまま最終的な方向になるとは限りません。

☑️ 投資判断における留意点
今日は東京〜欧州時間と、21時30分以降とでは相場環境が大きく変わる可能性があります。CPI発表時には短時間で値幅が拡大したり、一度大きく動いたあと反対方向へ戻したりするケースも考えられます。また、160円方向では介入警戒、158円台では200日線などのテクニカル要因も意識されます。指標結果だけではなく、その後の米長期金利や原油価格、ドル全体の反応まで含めて相場の方向を確認することが重要になりそうです。

免責事項

本記事は、為替相場の動向に関する一般的な情報提供・分析を目的としたものであり、特定の通貨ペアの売買や投資を推奨するものではありません。投資判断は、読者ご自身の責任と判断において行ってください。本記事の内容に基づいて生じたいかなる損失についても、当サイト運営者は一切の責任を負いません。