おはようございます。Trader MTです。昨日のドル円は、東京・欧州時間に162円台前半を中心にもみ合ったあと、夕方に162.422円まで上昇しました。NY時間は弱い米PPIと米長期金利の低下を受けて161.893円まで下落しましたが、中東情勢をめぐるドル買いも残り、終盤は162円台前半へ戻しています。今日は米小売売上高が最大の焦点。日足の上昇基調は維持する一方、短期モメンタムの鈍化にも注意したい一日です😌(公開時刻:08:03/日本時間)。
ドル円:昨日の振り返り(2026年7月15日)
昨日のドル円は、前日の米CPI下振れを受けたドル売り圧力と、中東情勢の緊迫化を背景とする「有事のドル買い」が交錯し、162円台前半を中心に方向感の定まりにくい展開となりました。東京午前は五・十日に伴う実需の売りなどから161円台後半へ下押ししたものの、その後は米長期金利の持ち直しを受けて反発。欧州時間には162.422円まで上値を伸ばしました。NY時間は米PPIが市場予想を下回ったことで米金利が低下し、一時161.893円まで下落しましたが、終盤には162円台前半を回復。日足は小幅な陰線となり、高値圏で売り買いが拮抗する形で取引を終えています。
| 日付 | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 |
|---|---|---|---|---|
| 2026年7月15日 | 162.238 | 162.422 | 161.893 | 162.174 |
※当データはTradingViewの日足チャートに基づいています。
東京時間
15日の東京時間は162.20円前後でスタートし、前日に発表された米CPIの伸び鈍化が引き続き意識されるなか、午前9時台から上値の重い流れとなりました。五・十日に伴う国内輸出企業の売りも重なり、仲値前後には162円を割り込み、161.95円近辺まで下落。ただし、161円台後半では押し戻す動きも入り、下方向へ一気に走る展開にはなりませんでした。
午後に入ると、米長期金利の時間外上昇や中東情勢への警戒を背景にドル買いが入り、162.20円台へ持ち直しました。5分足では午前の下落後に25本線が上向きへ転じ、夕方にかけてじり高基調が続いています。一方、162.30円台では戻り売りも見られ、政府・日銀による為替介入への警戒感が、上値を追いにくくする要因となりました。
欧州・NY時間
欧州時間は、中東情勢の先行き不透明感を背景に「有事のドル買い」が優勢となり、ドル円は162.30円台へ上昇しました。19時台には日通し高値となる162.422円を付けましたが、直近高値圏では利益確定や介入警戒に伴う売りも入り、162.40円台を明確に上抜けることはできませんでした。
NY時間は、6月の米PPIが前月比0.3%低下し、コア指数も予想を下回ったことで、米インフレ鈍化を意識したドル売りが優勢となりました。発表直後に162.10円台まで下落したあと、いったん162.20円台へ戻したものの、米長期金利の低下を背景にNY午後には161.893円まで下押し。その後は中東情勢への警戒や持ち高調整から急速に買い戻され、終盤は162.10円台で落ち着きました。
今日の注目材料
| 時間 | 通貨 | 指標 | 重要度 | 前回 | 予想 |
|---|---|---|---|---|---|
| 21:30 | 🇺🇸 | 新規失業保険申請件数 | ⚡⚡ | 21.5万件 | 21.7万件 |
| 21:30 | 🇺🇸 | 小売売上高 | ⚡⚡⚡ | +0.9% | +0.2% |
| 21:30 | 🇺🇸 | 小売売上高(除自動車) | ⚡⚡⚡ | +0.8% | -0.1% |
| 25:30 | 🇺🇸 | ローガン:ダラス連銀総裁の発言 | ⚡⚡ | ― | ― |
今日の最大の注目材料は、21時30分に発表される米小売売上高です。前回は総合・除自動車ともに強い伸びを示しましたが、今回は総合が前月比+0.2%、除自動車が-0.1%と大幅な減速が予想されています。今週は米CPIとPPIがそろって市場予想を下回っているため、小売売上高まで弱ければ、インフレ鈍化に加えて個人消費の減速も意識され、米金利低下とドル売りが進みやすくなります。
同時刻には新規失業保険申請件数も発表されます。前回の21.5万件から21.7万件への小幅増加が予想されており、小売売上高と合わせて米景気の底堅さを確認する材料になります。深夜25時30分にはローガン・ダラス連銀総裁の発言も予定されていますが、相場の初動はまず21時30分の三つの指標に集中しそうです。また、中東情勢の急変や原油価格の動きが「有事のドル買い」を再び強める可能性もあり、米指標だけで方向を決めつけにくい点には注意が必要です。
今日の見通し
今日のドル円は、日足ベースの上昇トレンドを維持しながらも、162.40円台で上値を抑えられ、短期的には調整圧力が強まりやすい局面です。東京・欧州時間は162円前後での持ち合いを基本に、NY時間の米小売売上高をきっかけにレンジを離れる展開を想定します。強い結果なら昨日高値を再び試しやすく、弱い結果なら161.90円割れから25日線が位置する161.60円近辺まで下押しする可能性があります。
ファンダメンタルズ分析
ファンダメンタルズ面では、米CPIに続いてPPIも予想を下回り、米国の物価上昇圧力がいったん鈍化していることがドルの重しです。ここに小売売上高の減速が加われば、FRBの追加利上げを急ぐ必要性が後退したとの見方が広がり、米長期金利の低下を通じてドル円の下押し要因になりそうです。反対に、小売売上高が予想を上回り、雇用指標も底堅ければ、米景気の強さが改めて意識され、今週前半のドル売りを巻き戻す動きが出る可能性があります。
一方で、中東情勢の緊迫化に伴うドル需要と、日本の財政悪化懸念を背景とする円売りは、ドル円の下値を支えています。ただし、162円台後半から163円方向では、日本当局による円安けん制や為替介入への警戒が一段と強まりやすく、ドル買い材料が出ても上昇が一方向に続くとは限りません。今日は「弱い米インフレ指標の流れ」と「有事のドル買い・円売り」が、米小売売上高を挟んでどちらに傾くかを見極める一日です。
テクニカル分析

日足チャートでは、7月15日のローソク足は上下にヒゲを伴う小幅な陰線となりました。高値162.422円まで上昇した一方、安値161.893円まで下落し、終値は162.174円。上昇トレンドの高値圏で売り買いが拮抗し、方向感を探る形です。価格は主要な移動平均線と一目均衡表の雲を大きく上回っていますが、MACDは勢いの鈍化を示しており、162円台前半での持ち合いが続くのか、調整が深まるのかを見極める局面です。
📈 移動平均線(25日・75日・200日線)
終値162.174円は、25日線161.576円、75日線159.806円、200日線157.257円をすべて上回っています。3本の移動平均線はいずれも上向きで、中期的な上昇基調は維持されています。ただし、直近は162円台前半で高値もみ合いが続き、25日線とのかい離も残っています。昨日安値161.893円を割り込む場合は、25日線が位置する161.60円前後までの調整を想定しておきたいところです。
📈 一目均衡表(雲・基準線・転換線)
ローソク足は一目均衡表の雲を大きく上回り、転換線・基準線の上側で推移しています。上昇トレンドを示す配置に大きな変化はありませんが、転換線付近で上値が伸び悩み、足もとは高値圏での持ち合いです。まずは161.90円前後が短期サポートとなり、その下では基準線や25日線が重なる161.60円前後が重要な下値メドになります。
📈 MACD(シグナル・ヒストグラム)
日足MACDはプラス圏を維持しているものの、MACD線がシグナル線を下回り、ヒストグラムもマイナスへ転じています。中期トレンドは上向きでも、短期的な上昇モメンタムは鈍化している状態です。昨日高値162.422円を明確に上抜けられない間は、上昇再開よりも高値もみ合いからの調整に注意が必要でしょう。

5分足チャートでは、東京午前に161.95円近辺まで下落したあと、欧州序盤にかけて162.422円まで切り返しました。21時30分の米PPI発表後は162.10円台へ急落し、その後も戻りの鈍い流れが続いて、NY午後には161.893円まで下押ししています。ただ、安値更新後は162.20円台まで急反発し、終盤は162.14円前後で小動きとなりました。短期線は反発後に再び下向きとなっており、目先は161.90円を守れるか、上方向では162.20〜162.30円を回復できるかが焦点です。
シナリオ分析
↗ 上昇シナリオ(確率45%)
米小売売上高が市場予想を上回り、新規失業保険申請件数も低水準にとどまるケースです。米景気の底堅さから長期金利が反発すれば、ドル円は昨日高値162.422円を再び試す展開が想定されます。ここを明確に上抜けると162.70円、さらに心理的節目の163.00円が視野に入ります。ただし、162円台後半では為替介入への警戒が強まりやすく、上昇しても値動きが不安定になる可能性があります。
↘ 下落シナリオ(確率55%・メインシナリオ)
米小売売上高が予想を下回り、雇用指標も弱めとなるケースです。CPI・PPIに続いて景気指標まで減速すれば、米金利低下とドル売りが重なり、まず昨日安値161.893円を試す展開が想定されます。161.90円を明確に割り込むと、25日線付近の161.60円、さらに161.20円前後まで調整幅が広がる可能性があります。ただし、中東情勢を背景としたドル買いが残るため、下落局面でも急反発には注意が必要です。
時間帯別の展開予想
東京時間
東京時間は、前日NY終盤の戻りを引き継ぎつつ、162円前後を中心としたもみ合いになりそうです。161.90円近辺では押し戻す動きが入りやすい一方、162.30円台では介入警戒や戻り売りが上値を抑えやすいと見ています。国内の大きな材料が乏しいため、米長期金利の時間外推移と中東関連のヘッドラインに左右されやすい時間帯です。
欧州・NY時間
欧州時間は米小売売上高を前にポジション調整が中心となり、162円前後で方向感を欠く可能性があります。NY時間は21時30分の米指標で値幅が拡大しやすく、強い結果なら162.42円超え、弱い結果なら161.90円割れが焦点です。発表直後は複数指標の強弱が入り混じる可能性があるため、最初の反応だけでなく、米長期金利が同じ方向へ動いているかを確認する必要があります。
今日の予想レンジ
↕ 予想レンジ:161.60円〜162.80円
東京・欧州時間は161.90円〜162.35円を中心とした持ち合い、NY時間は米小売売上高を受けて上下どちらかへレンジを広げる展開を想定します。日足の上昇基調は維持されていますが、MACDの勢いは鈍っており、昨日安値を割り込む場合は25日線付近までの調整に注意が必要です。
🔁 上値抵抗線:162.42円、162.70円
最初の上値抵抗は昨日高値の162.422円です。ここを明確に上抜けると、次は162.70円前後が意識され、その先には163.00円の心理的節目があります。ただし、162円台後半では日本当局の円安けん制や介入警戒が強まりやすく、上値追いには慎重さが必要です。
🔁 下値支持線:161.90円、161.60円
下方向では、昨日安値の161.893円が最初の重要サポートです。ここを割り込むと、25日移動平均線が位置する161.60円前後が次の攻防水準となります。161.60円も下抜ける場合は、161.20円近辺まで調整が広がる可能性があります。
📉 ブレイクアウト条件
上方向は、米小売売上高が予想を上回り、米長期金利の上昇を伴って162.42円を明確に上抜けることが条件です。この場合は162.70円〜163.00円方向への上昇余地が広がります。下方向は、米小売売上高と雇用指標が弱く、米金利低下を伴って161.90円を割り込むことが条件です。この場合は161.60円、さらに161.20円方向への調整が意識されます。
⚠️ 注意すべきリスク要因
米小売売上高と新規失業保険申請件数の結果が強弱まちまちとなるリスク、中東情勢をめぐる突発的な報道、原油価格の急変、米長期金利の反転、日本当局による円安けん制発言、162円台後半での為替介入警戒が主なリスク要因です。とくに21時30分は複数の指標が同時に発表されるため、短時間で上下に振れる可能性があります。
☑️ 投資判断における留意点
今日は21時30分の米指標発表前後で、通常より値動きが荒くなる可能性があります。日足は上昇基調を保っている一方、短期モメンタムは鈍化しているため、上昇・下落のどちらかを先回りして決めつけるのではなく、162.42円と161.90円のどちらを明確に抜けるか、さらに米長期金利が同じ方向へ動いているかを確認することが重要です。中東関連のヘッドラインによる急な反転にも注意し、無理に値幅を追わない姿勢を意識したいですね。
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