おはようございます。Trader MTです。先週末のドル円は、片山さつき財務相の発言をきっかけに162円台前半から161.28円まで急落し、161.66円で取引を終えました。ただ、週明け13日早朝は米国とイランの攻撃応酬を受けた原油高を背景に、162.00円付近まで持ち直しています。日足の上昇基調は維持されていますが、上では介入警戒、下では国内資産への資金還流期待が意識されやすく、今日は上下に振れやすい一日となりそうです。😌(公開時刻:07:53/日本時間)
ドル円:先週末の振り返り(2026年7月10日)
先週末10日のドル円は、東京早朝に162.30〜40円台で推移したあと、片山さつき財務相による国内金融資産への投資促進に関する発言を受けて円買いが急速に強まり、一時161.28円まで下落しました。その後は下げ過ぎに対する買い戻しが入り、欧州・NY時間には161円台後半へ回復。結果として、日足は始値162.348円、高値162.424円、安値161.280円、終値161.663円の陰線となりました。高値圏から調整したものの、25日線の上は維持しており、中期上昇トレンドが完全に崩れた形ではありません。
| 日付 | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 |
|---|---|---|---|---|
| 2026年7月10日 | 162.348 | 162.424 | 161.280 | 161.663 |
※当データはTradingViewの日足チャートに基づいています。
東京時間
10日の東京時間は、前日からの「有事のドル買い」と介入警戒が交錯するなか、162.30〜40円台で小動きとなりました。8時50分に発表された6月の企業物価指数は前年同月比7.1%と市場予想を上回りましたが、直後のドル円の反応は限定的。五・十日に伴う実需フローも意識されましたが、162円台半ばへ上値を伸ばすほどの勢いは見られませんでした。
流れが大きく変わったのは午前10時前後です。片山財務相が、GPIFをはじめとする年金基金による日本の金融資産への投資を後押しする方策を追求したいと発言すると、国内への資金還流期待から円買いが急速に強まり、ドル円は162.40円前後から161.28円まで一気に下落しました。もっとも、実際の運用方針変更には不透明さも残るため、午後は急落の反動による買い戻しが入り、161.50〜70円台を中心とした推移へ移りました。
欧州・NY時間
欧州時間は、東京午前の急落後に売りが一巡し、161.60〜80円台での持ち直しが中心となりました。週末を控えたポジション調整も入り、片山財務相発言を材料に円を買い進む動きと、下げ過ぎを修正するドル買いが交錯。5分足では短期移動平均線がいったん下向きとなったものの、161円台半ばでは押し戻され、方向感の乏しいもみ合いへ移行しています。
NY時間では、片山財務相の発言が改めて意識され、ドル円は再び161.28円付近まで下押しされる場面がありました。ただ、米国とイランの軍事衝突再燃を背景としたエネルギー価格の先行き不安や、取引後半の米長期金利上昇がドルを支え、終盤は161円台後半まで回復。最終的には161.663円で引け、日中に1円以上下げながらも、安値からは約40銭戻して週末を迎えました。
ドル円:今日の注目材料(2026年7月13日)
| 時間 | 通貨 | 指標 | 重要度 | 前回 | 予想 |
|---|---|---|---|---|---|
| 18:25 | 🇺🇸 | ボウマンFRB副議長の発言 | ⚡⚡ | ― | ― |
| 25:30 | 🇺🇸 | ウォラーFRB理事の発言 | ⚡⚡ | ― | ― |
今日の最大の材料は、週末に再び激化した米国とイランの攻撃応酬です。13日早朝の原油市場では、ホルムズ海峡を通じた供給不安から原油価格が3%超上昇しており、ドル円も先週末終値の161.66円付近から162.00円近辺へ上昇しています。日本はエネルギー輸入への依存度が高いため、原油高は円の弱材料として意識されやすい一方、リスク回避が極端に強まれば円買いが入る可能性もあり、地政学関連の速報には引き続き注意が必要です。
要人発言では、18時25分のボウマンFRB副議長と、25時30分のウォラーFRB理事が予定されています。ボウマン副議長の講演テーマは金融規制の近代化であり、金融政策への直接的な言及がなければ反応は限られそうです。一方、ウォラー理事は「経済見通し」をテーマに発言する予定で、原油高によるインフレ圧力や今後の政策金利に触れた場合、米長期金利とドル円が大きく動く可能性があります。
ドル円:今日の見通し(2026年7月13日)
今日のドル円は、先週末に強まった国内資産への資金還流期待による円買いと、週末の中東情勢悪化・原油高を背景としたドル買い円売りがぶつかる構図です。週明け早朝は162.00円付近まで上昇していますが、162.20〜42円には先週末の戻り高値と売り圧力が控えています。まずは161.80円台を維持して162.20円を試せるか、それとも週明けの上昇分を吐き出して161.60円台へ戻るかが、東京時間の分岐点になりそうです。
ファンダメンタルズ分析
日本側では、片山財務相が示した年金基金による国内資産投資の促進方針が、引き続き円の下支え材料です。GPIFの資産規模は非常に大きく、実際に外貨建て資産から円建て資産へ資金が移れば、為替市場への影響も小さくありません。ただし、GPIFには年金受給者の利益を最優先する法的な制約があり、政府の意向だけで運用配分が直ちに変わるわけではありません。そのため、先週末の円買いが持続的な流れになるかは、今後の具体策を見極める必要があります。
米国側では、中東情勢と原油価格が金利見通しを左右する局面です。原油高が長引けばインフレ再燃への警戒から米金利が上昇し、ドル円には上昇圧力がかかりやすくなります。一方、地政学リスクによる景気悪化や金融市場の不安定化が強く意識されれば、金利低下とドル売りに反応する可能性もあります。今日は主要経済指標が少ないため、原油価格、米長期金利、FRB高官発言の三つが相場の中心材料となりそうです。
テクニカル分析

📈 移動平均線(25日・75日・200日線)
日足では、終値161.663円が25日線の161.34円付近を上回り、75日線・200日線も上向きを維持しています。価格は三つの移動平均線の上側にあり、中期的な上昇トレンドは継続中です。ただし、先週末は162.42円から大きく押し戻され、25日線との距離が縮まりました。161.30〜40円台を維持できれば押し目を形成しやすい一方、明確に割り込むと短期調整が深まる可能性があります。
📈 一目均衡表(雲・基準線・転換線)
一目均衡表では、ローソク足は引き続き雲の上で推移しており、大局的には買い優勢の配置です。先週末の下落でも雲上限には距離があり、トレンド転換を示す形には至っていません。ただし、転換線付近まで調整しているため、162円台を早期に回復できなければ横ばいから調整局面へ移りやすくなります。下方向では基準線や25日線が重なる161円台前半が重要な支持帯です。
📈 MACD(シグナル・ヒストグラム)
日足MACDはプラス圏を維持していますが、MACD線がシグナル線を下回り、ヒストグラムもマイナスへ転じています。これは上昇トレンドそのものが崩れたというより、高値圏で短期モメンタムが弱まっている状態です。再び162.40円を上抜ければ上昇再開の可能性が高まりますが、161.30円を割り込む場合はMACDの調整がさらに進みやすくなります。

5分足では、10日午前に162.40円前後から161.28円まで急落したあと、161.40〜90円台で荒い持ち合いが続きました。NY時間にも161.28円付近を試しましたが、二度とも下げ止まり、週明け13日早朝には161.70円台から162.00円付近へ急上昇しています。現在は短期・中期・長期の移動平均線と一目均衡表の雲を上回り、短期的には上向きです。ただし、急上昇直後であるため、161.85円前後までの押し戻しや、週明けの上昇分を埋める動きには注意が必要です。
シナリオ分析
↗ 上昇シナリオ(確率55%・やや優勢)
上昇シナリオでは、161.80〜90円台を維持し、中東情勢の緊張と原油高を背景にドル買い円売りが続くケースを想定します。162.20円を上抜けると、先週末高値の162.42円が次の焦点です。ここを明確に突破できれば、162.70円、さらに直近高値圏の162.80〜85円を試す余地が広がります。ただし、162円台後半では日本当局の円安けん制や為替介入への警戒が一段と強まりやすく、上昇しても値動きは不安定になりそうです。
↘ 下落シナリオ(確率45%)
下落シナリオでは、週明けのドル買いが一巡し、片山財務相発言を受けた国内資産への資金還流期待が再び意識されるケースを想定します。161.80円を割り込むと、先週末終値付近の161.65円、日足25日線が位置する161.30〜40円台が下値の焦点です。161.28円を明確に割れる場合は、161.00円方向まで調整幅が広がる可能性があります。原油価格の反落や、FRB高官発言を受けた米金利低下も下押し要因になり得ます。
時間帯別の展開予想
東京時間
東京時間は、先週末終値161.66円付近から162.00円近辺まで上昇した週明けの動きを、市場がどこまで追認するかが焦点です。161.80円台を保てば162.20〜42円を試しやすくなりますが、原油高への反応が一巡すると、週明けの上昇分を埋める動きも想定されます。国内の新たな重要指標は少ないため、中東情勢の速報、原油価格、日本当局者の発言に左右されやすい時間帯となりそうです。
欧州・NY時間
欧州時間は18時25分のボウマンFRB副議長発言を確認しつつ、米長期金利と原油価格をにらんだ展開が中心です。講演が規制分野にとどまれば反応は限定的とみられますが、金融政策やインフレに踏み込めば値動きが強まる可能性があります。NY時間は25時30分のウォラーFRB理事による経済見通しが最大の注目材料です。原油高を一時的とみるのか、政策金利への影響を重くみるのかによって、162円台後半を試すか、161円台へ押し戻されるかが決まりやすくなります。
ドル円:今日の予想レンジ(2026年7月13日)
↕ 予想レンジ:161.30円〜162.50円
今日は、中東情勢と原油高を背景に週明けから値動きが大きくなっており、通常よりも広めのレンジを想定します。東京時間は161.80〜162.30円を中心に推移し、欧州・NY時間はFRB高官発言と米長期金利の動きによって、レンジ上限または下限を試す展開を見ています。
🔁 上値抵抗線:162.20円、162.42円、162.60円
まず162.20円が週明け上昇後の最初の抵抗帯です。ここを抜けると先週末高値の162.42円が意識され、さらに上では直近高値圏の162.60〜85円が強い抵抗になります。162円台後半では、テクニカルな戻り売りだけでなく、日本当局の円安けん制や介入警戒も上値を抑えやすいでしょう。
🔁 下値支持線:161.80円、161.65円、161.30円
下方向では、週明けの急上昇後に支えとなっている161.80円が最初のサポートです。次に先週末終値付近の161.65円、さらに日足25日線と先週末安値が意識される161.30円前後が重要になります。161.30円を明確に割り込むと、短期的な上昇シナリオが崩れ、161.00円方向への調整が進みやすくなります。
📉 ブレイクアウト条件
上方向は、原油高と米長期金利上昇が続くなかで162.42円を明確に上抜けることが条件です。この場合は162.70円から162.80〜85円へ上値余地が広がります。下方向は、原油価格が反落し、米金利低下と円買いが重なって161.65円を割り込み、さらに161.30円を下回ることが条件です。この場合は161.00円前後まで調整が進む可能性があります。
⚠️ 注意すべきリスク要因
最大のリスクは、米国とイランをめぐる突発的な軍事・外交ヘッドラインです。ホルムズ海峡の通航状況や原油価格の急変、日本当局による円安けん制、為替介入への警戒、FRB高官発言を受けた米長期金利の急変にも注意が必要です。とくに週明けは価格が飛んで始まっているため、流動性の薄い時間帯では上下どちらにも値幅が拡大しやすいでしょう。
☑️ 投資判断における留意点
今日は、週明け早朝の上昇だけを見て一方向に決めつけず、161.80円を維持できるか、162.42円を突破できるかを順番に確認することが大切です。上値では介入警戒、下値ではGPIFをめぐる国内資産投資期待が意識されるため、材料一つで流れが反転する可能性があります。また、ウォラーFRB理事の発言は日本時間深夜に予定されているため、発言前後の急変動にも十分注意しておきたいところです。
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