ドル円コンパス

【ドル円コンパス】今日の為替相場予想(2026年6月23日)

おはようございます。Trader MTです。昨日のドル円は、東京時間から欧州時間にかけて「有事のドル買い」と米利上げ観測を支えにじりじりと上値を伸ばし、NY時間には一時161.93円近辺まで上昇しました。2024年7月高値の161.95円や162円の節目が目前に迫るなか、かなり緊張感のある上昇でしたね。ただ、その後は日本政府・日銀による為替介入への警戒感が強まり、161.06円近辺まで急反落する場面もありました。日足では陽線を維持し、上昇トレンドそのものは崩れていませんが、162円手前ではさすがに上値の重さと警戒感が強まっています。今日は米製造業PMI【速報値】を受けて、162円を試すのか、それともいったん調整を深めるのかを見極める一日になりそうです😌(公開時刻:07:48/日本時間)。

ドル円:昨日の振り返り(2026年6月22日)

昨日のドル円は、東京早朝に161.20円台でスタートしたあと、中東情勢をめぐる不透明感と米利上げ観測を背景に、終日底堅い流れとなりました。東京時間は「有事のドル買い」に加え、国内輸入企業の買いも入り、午前中には161.60円近辺まで上昇。もっとも、161円台半ばから後半では日本当局による円安けん制・為替介入への警戒感も強く、上値を一気に追いかけるというよりは、じりじりと水準を切り上げる展開でした。

欧州時間に入ってもドル買いの流れは続き、ドル円は161.70円台を中心に高値圏で推移しました。背景には、米・イラン協議の先行き不透明感に加え、先週のFOMCを受けた米利上げ観測の高まりがあります。米金利の先高観が意識されるなか、日米金利差の拡大を見込んだドル買い・円売りが続き、2024年7月高値の161.95円や心理的節目の162円が強く意識される局面となりました。

NY時間では、連休明けの米市場でドル買いが先行し、ドル円は一時161.93円近辺まで上昇しました。ただし、162円手前では介入警戒感が一段と強まり、短時間で161.06円近辺まで急反落する場面もありました。その後は下げ渋り、終値は161.561円。結果として、6月22日(月)の日足は始値161.222円、高値161.926円、安値161.070円、終値161.561円でクローズしました。上昇基調は維持したものの、162円手前ではかなり神経質な値動きになった一日だったと言えそうです。

日付 始値 高値 安値 終値
2026年6月22日 161.222 161.926 161.070 161.561

※当データはTradingViewの日足チャートに基づいています。

東京時間

22日の東京時間のドル円は、前週末のNY終盤からの底堅さを引き継ぎ、161円台前半から半ばへ水準を切り上げる展開となりました。朝方はイラン情勢をめぐる不透明感から原油高への警戒も意識され、「有事のドル買い」が優勢に。午前9時時点では161.44円近辺、正午には161.53〜54円近辺まで上昇し、東京午前はドル買い優位の流れが続きました。

午後に入っても、米・イラン協議の先行き不透明感や米利上げ観測が支えとなり、ドル円は161.70円近辺までじり高となりました。一方で、片山財務相が円安進行に対して「必要に応じて適切に対応する」とけん制したことで、上値追いには慎重さも残りました。5分足で見ても、東京時間は25本線・75本線を支えにした緩やかな上昇が続き、急騰というよりは、押し目を作りながら高値圏へ進む形でした。

欧州・NY時間

欧州時間は、東京時間の流れを引き継ぎ、161.60〜70円台を中心に底堅い推移となりました。ロンドン勢参入後も、米利上げ観測と中東情勢への警戒感がドルを支え、じりじりと円売り・ドル買いが進む展開です。2024年7月高値の161.95円が視野に入るなか、市場では162円台を試す可能性と、日本政府・日銀による介入リスクの両方が意識されていました。

NY時間に入ると、連休明けの米市場でドル買いが強まり、ドル円は一時161.93円近辺まで上昇しました。ただ、162円目前では買いの勢いが続かず、介入警戒や利益確定売りを巻き込む形で161.06円近辺まで急落。その後は161円台半ばまで持ち直して取引を終えました。1日の方向感としてはドル高・円安でしたが、NY時間の急反落によって、162円手前の上値の重さもはっきり確認された形です。

今日の注目材料(2026年6月23日)

✅ 6月23日(火)の重要度の高い注目材料
時間 通貨 指標 重要度 前回 予想
22:45 🇺🇸 製造業PMI【速報値】 ⚡️⚡️ 55.1 54.6

今日は22:45に米国の製造業PMI【速報値】が発表されます。前回は55.1と、製造業の拡大を示す50を大きく上回る水準でしたが、今回予想は54.6とやや低下が見込まれています。とはいえ、予想通りでも景況感はまだ強めの水準にあり、米利上げ観測を完全に後退させる材料にはなりにくいかもしれません。むしろ市場は、結果が「米金利の上昇をさらに後押しするのか」それとも「高値圏のドル買いポジションを調整させるきっかけになるのか」を見極めることになりそうです。

また、今日も中東情勢と原油価格、日本当局の円安けん制には注意が必要です。昨日は161.90円台まで上昇した直後に急反落しており、162円近辺では市場参加者の警戒感がかなり強いことが確認されました。つまり、今日のドル円は米PMIだけを見るのではなく、「162円を前に買いが続くのか」「米金利が上がっても介入警戒で上値が抑えられるのか」という組み合わせで考える必要があります。

今日の見通し

今日のドル円は、日足ベースでは上昇トレンドを維持しつつも、162円手前の介入警戒感が強く、上値では荒い値動きになりやすい一日と見ています。昨日の終値は161円台半ばで、25日線や75日線を大きく上回っており、基調としてはまだドル買い・円売り優勢です。ただ、NY時間に161.93円近辺から161.06円近辺まで急落した動きは、短期的な過熱感と介入警戒を示す重要なサインです。今日も161円台前半では押し目買いが入りやすい一方、161.90円〜162.00円では戻り売りや利益確定が出やすいと考えます。

ファンダメンタルズ分析

ファンダメンタルズ面では、米利上げ観測が引き続きドル円の支援材料です。先週のFOMC以降、市場では年内利上げの可能性が意識されており、日米金利差の拡大観測がドル買い・円売りを支えています。米製造業PMIが予想を上回るようなら、米景気の底堅さとインフレ圧力が再び意識され、161.90円台から162円方向への上値試しにつながる可能性があります。

一方で、日本側の介入警戒は無視できません。昨日のように162円目前まで上昇すると、当局発言への反応や短期筋の利益確定が入りやすくなります。さらに、中東情勢や原油価格の変動もドル円に影響しやすい状態です。原油高が再燃すれば日本の貿易収支悪化懸念から円売り材料になりやすい一方、地政学リスクが和らいで原油が落ち着く場合は、「有事のドル買い」の巻き戻しが起こる可能性もあります。今日は、米PMI・米金利・介入警戒の三つを同時に見る必要がありそうです。

テクニカル分析

日足チャートでは、昨日のローソク足は陽線となり、高値は161.926円まで上昇しました。終値も161.561円と高値圏を維持しており、上昇トレンドは継続しています。ローソク足は25日線・75日線・200日線をすべて上回っており、一目均衡表の雲も上抜けた状態が続いています。ただし、161.90円台まで上昇したあとに上ヒゲを残しており、162円手前では明確に上値の重さも出ています。足もとは「強い上昇トレンド」と「介入警戒による上値抑制」がぶつかる局面です。

📈 移動平均線(25日・75日・200日線)
25日線は159.95円近辺、75日線は159.15円近辺、200日線は156円台前半に位置しており、いずれも価格を大きく下回っています。短期・中期・長期の移動平均線が上向きで並ぶ形は、基調としては買い優勢を示しています。ただ、現在値は25日線からも大きく上方にかい離しており、短期的な過熱感は否定できません。上昇継続を見るなら、161円台前半で下げ止まり、再び161.70円台を回復できるかがポイントになります。

📈 一目均衡表(雲・基準線・転換線)
一目均衡表では、ローソク足は雲の上で推移しており、地合いは強いままです。転換線や基準線も価格の下側に位置しており、押し目買いの根拠になりやすい配置です。特に160.70円〜161.10円近辺は、直近の下値支持帯として意識されやすいゾーンです。一方、上方向は161.95円〜162.00円が強いレジスタンスとして機能しやすく、ここを明確に上抜けるには、米PMIの強い結果や米金利上昇など、新たなドル買い材料が必要になりそうです。

📈 MACD(シグナル・ヒストグラム)
MACDはプラス圏で推移し、シグナル線も上向きを維持しています。ヒストグラムもプラス圏にあり、日足ベースの上昇モメンタムはまだ残っています。ただし、価格が162円手前まで急伸したことで、短期的には達成感も出やすい場面です。MACDがこのまま上向きを維持できれば上昇トレンド継続、反対に価格が161円を割り込んでMACDの勢いが鈍るようなら、160円台半ばまでの調整を考えておきたいところです。

5分足チャートでは、東京時間から欧州時間にかけて161.20円台から161.70円台へじりじり上昇し、NY時間序盤には161.90円台まで上値を伸ばしました。ただ、その直後に急落し、161.10円台まで一気に値を崩しています。その後は161円台半ばへ戻したものの、短期の移動平均線は収束し、方向感はやや中立に戻っています。昨日の急落によって、162円手前ではストップロスや利益確定、介入警戒が入りやすいことが確認されました。今日は161.50円前後を軸に、上は161.95円、下は161.10円を意識した攻防になりそうです。

シナリオ分析

上昇シナリオ(確率45%)
上昇シナリオでは、米製造業PMIが予想を上回り、米金利が上昇するケースを想定します。この場合、先週FOMC以降の米利上げ観測が再び強まり、ドル円は161.70円台を回復したあと、昨日高値の161.93円近辺、さらに162.00円を試す展開が考えられます。162円を明確に上抜けると、短期的には162.20円〜162.50円方向への上振れもあり得ます。ただし、その場合でも介入警戒感はさらに強まるため、上昇後の急反落には注意が必要です。

下落シナリオ(確率55%・メインシナリオ)
下落シナリオでは、米PMIが予想を下回る、または強い結果でも162円手前の介入警戒で買いが続かないケースを想定します。この場合、まずは161.10円近辺を試し、ここを割り込むと160.70円〜160.50円方向まで調整が広がる可能性があります。日足のトレンドはまだ上向きですが、昨日のNY時間に見られた急反落を考えると、今日は高値追いよりも、上昇後の反落リスクを少し重めに見ておきたい局面です。161円台前半で下げ止まれるかどうかが、今日の重要な分岐点になります。

時間帯別の展開予想

東京時間
東京時間は、昨日NY時間の急反落後に161円台半ばまで戻した流れを受けて、まずは161.50円前後で底堅さを確認する展開になりそうです。仲値にかけて実需の買いが入れば161.70円台を試す可能性がありますが、161.90円台では戻り売りや介入警戒が出やすいでしょう。反対に161.30円を割り込むようなら、昨日急落時の安値圏である161.10円近辺まで下押しするリスクがあります。

欧州・NY時間
欧州時間は、米PMIを控えたポジション調整が中心になりやすく、161円台半ばを軸に神経質な推移を想定しています。NY時間は22:45の米製造業PMIが最大の材料です。強い結果なら162円方向への上値試し、弱い結果なら161円割れ方向への調整が意識されます。ただし、今日の相場は指標結果だけでなく、162円手前で当局警戒がどこまで強まるかが重要です。数字が強くても上値が伸び切らない場合は、高値圏での反落に注意したいところです。

今日の予想レンジ

予想レンジ:160.70円〜161.90円
今日は、160.70円〜161.90円のレンジを想定しています。基本的には上昇トレンド継続ながら、162円手前では介入警戒による反落リスクが強く、上にも下にも振れやすい一日です。東京〜欧州時間は161円台半ば中心、NY時間は米PMIをきっかけにレンジ上限または下限を試す展開を見ています。

🔁 上値抵抗線:161.90円、161.20円
上方向では、まず昨日高値圏の161.90円台後半が最初の抵抗帯です。ここを明確に上抜けると、心理的節目の162.00円、さらに162.20円方向が視野に入ります。ただし、162円台に乗せると日本当局のけん制発言や介入警戒が一段と強まりやすく、上抜け後の急反落には十分注意が必要です。

🔁 下値支持線:161.10円、160.70円
下方向では、昨日NY時間に急反落したあとの安値圏である161.10円近辺が最初のサポートです。ここを守れるなら、上昇トレンド内の押し目として再び買いが入りやすいでしょう。反対に161.10円を明確に割り込むと、160.70円近辺、さらに160.50円方向まで調整が広がる可能性があります。

📉 ブレイクアウト条件
上方向のブレイクアウト条件は、米製造業PMIが予想を上回り、米金利が上昇し、161.95円〜162.00円を明確に上抜けることです。この場合は162.20円〜162.50円方向への上振れ余地が出てきます。下方向のブレイクアウト条件は、米PMIが弱い、または162円手前で介入警戒が強まり、161.10円を割り込むことです。この場合は160.70円〜160.50円方向への調整を想定します。

⚠️ 注意すべきリスク要因
今回の相場では、
・米製造業PMIの予想比上振れ、下振れ
・米長期金利の急変動
・162円接近時の日本当局による円安けん制
・実弾介入への警戒感
・中東情勢をめぐる突発ヘッドライン
・原油価格の急変動
が重要です。特に今は、米指標が強くても「介入警戒で上値が伸びない」可能性があるため、材料と値動きの反応をセットで確認することが大切です。

☑️ 投資判断における留意点
今日は、上昇トレンドに逆らいすぎるのも危険ですが、162円手前で安易に高値を追うのもリスクが高い局面です。161円台前半まで引きつけて押し目を狙うのか、162円手前の反落を確認して短期の戻り売りを狙うのか、あらかじめ条件を決めておきたいところです。特にNY時間の米PMI発表前後はスプレッド拡大や急変動が起こりやすいため、ポジションサイズと損切り位置を明確にして、無理に値幅を追いかけないことが大切ですね。

免責事項

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