おはようございます。Trader MTです。先週末のドル円は、米イラン和平協議の進展期待で「有事のドル買い」が巻き戻される場面がありつつも、金曜NY終盤には160円台前半まで戻して引けました。ただ、週明け15日早朝には米イラン和平合意のヘッドラインを受け、159.70円付近まで下に窓をあける動きも出ています。今日は重要指標こそありませんが、窓埋めの動きと、今週の日銀会合・FOMCを控えたポジション調整に注目です😌(公開時刻:07:53/日本時間)。
ドル円:先週末の振り返り(2026年6月12日)
先週末12日のドル円は、始値159.869円、高値160.376円、安値159.856円、終値160.194円となり、日足では陽線で引けました。前日まで160円台半ばで強含んでいた相場でしたが、米イランの戦闘終結に向けた交渉進展期待が広がったことで、地政学リスク由来のドル買いがいったん巻き戻される展開となりました。ただ、下値では買い戻しも入り、終値は160円台を維持しています。
前日の海外時間には、トランプ米大統領がイラン攻撃中止や交渉進展を示唆したことで、ドル円は一時159円台半ばまで急落していました。その反動もあり、12日の東京時間は160円台前半まで買い戻される流れが先行しました。一方で、イラン側からは合意を慎重に見る発言も出ており、和平期待だけで一方向にドル売り・円買いが進むほどの地合いではありませんでした。
日足チャートでは、安値159.856円から160.376円まで戻し、終値も160.194円と160円台を回復してクローズしています。ローソク足は下ヒゲを伴う陽線で、160円割れでは一定の押し目買いが確認された形です。ただし、週明け15日早朝には米イラン和平合意のヘッドラインを受け、159.70円付近まで大きく下に窓をあける動きが出ています。つまり、金曜の日足だけを見ると底堅いものの、週明けの実勢は「有事プレミアム剥落」を改めて織り込みにいくスタートとなっています。
| 日付 | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 |
|---|---|---|---|---|
| 2026年6月12日 | 159.869 | 160.376 | 159.856 | 160.194 |
※当データはTradingViewの日足チャートに基づいています。
東京時間
東京時間のドル円は、前日の急落からの買い戻しが優勢となり、160円台前半で下げ渋る展開でした。朝方は160.10円台でスタートし、午前中は日経平均株価の上昇やリスク選好の円売りも支えとなって、160.30円近辺までじり高となりました。前日に米イラン交渉進展の報道でドル売りが進んだ反動もあり、東京勢はまず下げ過ぎの修正を入れた印象です。
もっとも、160円台半ばに向けては、政府・日銀による為替介入警戒が引き続き重しとなりました。午前の買い戻しが一巡した後は、160.20円台〜160.30円台でのもみ合いが中心となり、午後は来週の日銀金融政策決定会合を控えた様子見ムードも強まりました。5分足では、朝方から昼過ぎにかけて25本線・75本線が上向きとなり、短期的には買い戻し優勢でしたが、160.35円台では上値が重くなっています。
欧州・NY時間
欧州時間に入ると、米イラン和平協議の内容をめぐる追加報道を受けて、ドル円は一時159.90円台まで下押ししました。和平期待が高まる局面では、これまで相場を支えてきた「有事のドル買い」が巻き戻されやすく、原油価格や米金利の低下もドル円の上値を抑える材料になります。ただし、イラン側の承認状況には不透明感もあり、売り一巡後は再び160円台へ戻すなど、ヘッドラインに振らされる展開でした。
NY時間では、米長期金利が下げ幅を縮めたことや、交渉の最終合意を慎重に見極めたいとの見方から、円買いの勢いは続きませんでした。ドル円は160円台前半へ戻し、終盤は160.15円〜160.25円付近で推移。週末を前に、積極的なポジション構築は手控えられたものの、160円割れでは買い戻しが入りやすい地合いでした。一方で、週明け15日早朝には米イラン和平合意のヘッドラインで159.70円近辺まで窓をあけており、金曜NY終盤の底堅さは一度リセットされた格好です。
今日の注目材料
| 時間 | 通貨 | 指標 | 重要度 | 前回 | 予想 |
|---|---|---|---|---|---|
| ― | ― | 重要度の高い経済指標・要人発言はありません | ― | ― | ― |
今日は、予定されている重要度の高い経済指標・要人発言はありません。そのため、相場の主役は引き続き米イラン和平合意をめぐるヘッドライン、原油価格、米長期金利、そして今週予定されている日銀金融政策決定会合とFOMCへの思惑になりそうです。特に週明け早朝に159.70円付近まで下に窓をあけたことで、東京時間はまず「窓を埋めにいくのか」「戻り売りが優勢になるのか」が注目されます。
米イラン和平合意の報道は、地政学リスクの低下、原油高懸念の後退、米金利低下、そして有事のドル買いの巻き戻しという経路でドル円の下押し材料になりやすいです。一方で、合意の正式署名や履行にはなお不透明感もあり、報道の内容が修正されたり、関係国から慎重な発言が出たりすれば、ドル円が買い戻される可能性もあります。今日は指標がないから静か、というよりも、ニュース一本で上下に振れやすい月曜日と見ておきたいところです。
今日の見通し
今日のドル円は、週明けの下方向の窓をどこまで埋められるかが最初の焦点です。金曜終値は160.194円でしたが、15日早朝には159.70円付近まで下に窓をあけており、短期的には160円台回復を試す買い戻しと、和平期待を背景にした戻り売りがぶつかりやすい地合いです。日足の中期上昇トレンドはまだ完全には崩れていませんが、5分足では短期線が下向きに崩れており、朝方は戻りの強さを確認する局面になりそうです。
ファンダメンタルズ分析
ファンダメンタルズ面では、まず米イラン和平合意のヘッドラインが大きな変化です。ここ数週間、ドル円は中東情勢の緊迫化による有事のドル買い、原油高を通じた日本の貿易収支悪化懸念、そして米インフレ高止まり観測に支えられてきました。和平合意が本格的に進めば、これらの支援材料の一部が剥落し、ドル円には下押し圧力がかかりやすくなります。特に原油価格が下落し、米長期金利も低下するようなら、ドル買いの勢いは鈍りやすいでしょう。
一方で、今週は日銀金融政策決定会合とFOMCを控えており、日米金融政策の見通しも引き続き重要です。日銀については利上げ観測が残っており、円買い材料として意識されやすい一方、FRBは米インフレや雇用を見ながら利下げに慎重な姿勢を維持する可能性があります。つまり、和平報道でドル円は下に振れやすくなったものの、日米金利差そのものがすぐに大きく縮むわけではありません。今日は「有事プレミアム剥落」と「金利差による押し目買い」の綱引きになりそうです。
テクニカル分析

日足チャートでは、12日のローソク足は下ヒゲを伴う陽線となり、160円割れから買い戻されて終値160.194円で引けました。高値は160.376円と前日からやや切り下げていますが、安値は159.856円で踏みとどまり、終値は160円台を維持しています。形としては、上昇トレンドのなかで高値圏のもみ合いを続けている状態です。ただし、週明けの下窓によって、短期的には159円台後半でのサポート確認が先行するチャートになっています。
📈 移動平均線(25日・75日・200日線)
日足では、25日線が159円台前半、75日線が158円台後半、200日線が155円台後半に位置しており、価格は主要移動平均線の上を維持しています。中期トレンドとしてはまだ上方向の形です。ただ、週明けに159.70円付近まで下に窓をあけたことで、25日線との距離は一気に縮まりました。ここから159.20円〜159.30円台の25日線付近を割り込むようだと、日足の調整色が強まりやすくなります。反対に160円台を早期に回復できれば、上昇トレンド内の一時的なギャップダウンとして整理されやすいでしょう。
📈 一目均衡表(雲・基準線・転換線)
一目均衡表では、日足のローソク足はまだ雲の上にあり、長めの時間軸では買い優勢の配置を維持しています。転換線は159円台後半、基準線は158円台半ば〜後半にあり、週明けの下窓はちょうど転換線近辺を試す動きとして見られます。159.70円前後で下げ止まれるなら、転換線付近のサポートを確認した形です。一方、159.50円を明確に割り込むと、基準線や雲上限方向まで調整余地が広がるため、短期勢の戻り売りも入りやすくなります。
📈 MACD(シグナル・ヒストグラム)
日足MACDはまだプラス圏にありますが、ヒストグラムは縮小傾向にあり、上昇モメンタムはやや鈍っています。価格が160円台半ばを明確に抜け切れないまま、週明けに下窓をあけたことで、短期的には上昇一服のサインが強まりました。ただし、MACDラインとシグナルラインはまだ大きく崩れておらず、現時点ではトレンド転換というより、上昇トレンド内の調整と見るのが自然です。159.70円台を守って反発できるかが、モメンタム維持の分岐点になります。

5分足チャートでは、12日の東京時間に160.30円台まで買い戻されたあと、欧州入りで159.85円近辺まで急落。その後はNY時間にかけて160.20円台まで戻し、金曜終盤は160.20円前後で横ばいとなりました。週明け15日早朝には、米イラン和平合意のヘッドラインを受けて159.70円付近まで下に窓をあけ、短期の25本線・75本線・200本線を一気に下抜けています。足もとの5分足では、159.80円台から159.90円台へ戻す動きも見られますが、160.00円〜160.20円には戻り売りが控えやすく、まずは窓埋めの力を確認する場面です。
シナリオ分析
↗ 上昇シナリオ(確率45%)
上昇シナリオでは、米イラン和平合意の内容に不透明感が残り、週明けの窓を埋める買い戻しが優勢になるケースを想定します。この場合、まず159.90円〜160.00円を回復できるかがポイントです。160円台に戻せば、金曜NY終盤の水準である160.15円〜160.20円、さらに160.30円方向まで戻りを試す可能性があります。ただし、160.30円台から上では、介入警戒と和平期待によるドル売りが再び重なりやすく、上昇しても一気に高値更新へ向かうというより、窓埋め後は戻り売りを確認する展開になりやすいでしょう。
↘ 下落シナリオ(確率55%・メインシナリオ)
下落シナリオでは、米イラン和平合意への期待が維持され、有事のドル買いがさらに巻き戻されるケースを想定します。この場合、朝方の安値圏である159.70円前後を再度試し、ここを明確に割り込むと159.50円、さらに159.30円台の25日線付近まで調整が進む可能性があります。特に原油価格が下落し、米長期金利も低下するようなら、ドル円は戻りの鈍い展開になりやすいです。ただし、日米金利差や今週のFOMCを控えたドル買い需要も残るため、159円台半ばではいったん下げ渋る可能性も見ておきたいところです。
時間帯別の展開予想
東京時間
東京時間は、週明け早朝の下窓を受けて、まず159.70円台〜160.00円付近での神経質な値動きが想定されます。早朝に159.70円近辺まで下げたあとの戻りが強ければ、160円ちょうどを試す動きもありそうです。一方で、159.90円台で上値が重くなるようなら、再び159.70円を試す流れに注意が必要です。重要指標がない分、米イラン合意に関する続報、原油価格、日経平均の反応が短期の方向感を左右しそうです。
欧州・NY時間
欧州・NY時間は、東京時間で窓埋めがどこまで進んだかによって見方が変わります。160円台を回復していれば、金曜終値160.19円付近までの戻り試しが焦点になります。反対に、159.70円を割り込んだ状態で欧州勢が入ってくると、和平期待を背景にドル売りが続き、159.50円方向まで値幅が広がる可能性があります。NY時間は重要指標がないため、米金利と原油価格、そして今週のFOMCを控えたポジション調整が中心になりそうです。
今日の予想レンジ
↕ 予想レンジ:159.30円〜160.30円
今日は159.30円〜160.30円のレンジを想定します。週明け早朝に159.70円付近まで下に窓をあけており、通常よりも東京時間の初動が重要になります。メインは、159.70円台で下げ止まるか、160円台への窓埋めが進むかを確認する展開です。和平合意の正式化が意識されるほどドル円は上値が重くなりやすく、合意内容への不透明感が出るほど買い戻しが入りやすいと見ています。
🔁 上値抵抗線:160.00円、160.20円、160.38円
上方向では、まず心理的節目の160.00円が最初のレジスタンスです。ここを回復できれば、金曜終値に近い160.19円〜160.20円が次の焦点になります。さらに戻りが強い場合は、金曜高値の160.376円が上値メドです。ただし、160円台に戻しても、和平期待によるドル売りや日銀会合前の円買い思惑が重しになりやすく、戻り局面では定着力を確認したいところです。
🔁 下値支持線:159.70円、159.50円、159.30円
下方向では、週明け早朝に窓をあけた159.70円付近が最初のサポートです。ここを守れるなら、いったん自律反発や窓埋めの動きが出やすくなります。反対に159.70円を明確に割り込むと、159.50円、さらに25日線が意識される159.30円台まで下値余地が広がります。159.30円台まで下げると、日足の上昇トレンド内の調整としてはやや深めになり、短期筋の目線も一段下に傾きやすくなります。
📉 ブレイクアウト条件
上方向のブレイク条件は、「米イラン合意の実効性に不透明感が出る」「米長期金利が下げ渋る」「160.00円を回復し、160.20円を上抜ける」の3点です。この条件がそろえば、160.30円台まで窓埋めが進みやすくなります。下方向のブレイク条件は、「和平合意が正式化に近づく」「原油価格と米金利が低下する」「159.70円を明確に割り込む」ことです。この場合は159.50円〜159.30円方向への調整を想定します。
⚠️ 注意すべきリスク要因
今日の注意点は、経済指標ではなくヘッドラインリスクです。米イラン和平合意の続報、正式署名の有無、関係国の反応、原油価格の急変、米長期金利の動きによって、ドル円は短時間で上下に振れやすくなります。また、今週は日銀会合とFOMCを控えているため、通常よりもポジション調整が出やすいタイミングです。160円台に戻した場合は介入警戒、159円台半ばまで下げた場合は押し目買いが入りやすく、どちらか一方向に決めつけにくい一日です。
☑️ 投資判断における留意点
今日は、週明けの窓あけ後ということもあり、普段以上に初動を追いかけすぎないことが大切です。159.70円を守って反発するなら窓埋め狙いの見方もありますが、160円台に戻しても上値が重ければ、再び戻り売りが出やすくなります。反対に、159.70円を割り込んでも、159.50円台では押し目買いが入りやすい可能性があります。全部取りに行こうとせず、窓埋め・窓残し・再下落のどれが優勢かを確認してから、条件がそろった場面だけを丁寧に見ていきたいですね。ノーポジでニュースの消化を待つのも、十分に有効な選択肢です。
免責事項
本記事は、為替相場の動向に関する一般的な情報提供・分析を目的としたものであり、特定の通貨ペアの売買や投資を推奨するものではありません。投資判断は、読者ご自身の責任と判断において行ってください。本記事の内容に基づいて生じたいかなる損失についても、当サイト運営者は一切の責任を負いません。