おはようございます。Trader MTです。昨日のドル円は、FOMCを前に東京〜欧州時間は160円台前半でかなり静かな展開でしたが、NY午後のFOMC通過後に一気にドル買いが強まり、160.79円近辺まで上昇しました。政策金利は据え置きでしたが、年内利上げを意識させるタカ派的な内容となり、米金利上昇とともにドル円も高値圏へ。とはいえ、160円台後半から上は介入警戒もかなり意識されやすい水準です。今日は“上昇トレンド継続”と“高値圏の警戒感”を両方見ながらの一日になりそうですね😌(公開時刻:07:40/日本時間)。
ドル円:昨日の振り返り(2026年6月17日)
昨日のドル円は、始値160.374円、高値160.796円、安値160.117円、終値160.624円となり、日足では小幅ながら陽線で引けました。値幅は約0.68円と極端に大きいわけではありませんが、東京〜欧州時間のこう着から、NY終盤にかけて一気に上方向へ振れる、かなりメリハリのある一日だったと言えます。終値ベースでも160円台半ばを維持しており、前日からの高値圏推移を継続しました。
背景としては、日銀会合を通過したあとも円買いが続かなかったこと、さらにFOMCで政策金利が据え置かれた一方、インフレ見通しや政策金利見通しがタカ派寄りに受け止められたことが大きかった印象です。米小売売上高が市場予想を上回った場面でも反応は限定的でしたが、FOMC後は米長期金利の上昇とドル買いが重なり、ドル円は一時160.80円手前まで上値を伸ばしました。ただ、160円台後半は政府・日銀による介入警戒が強まりやすく、引けにかけてはやや上値の重さも残りました。
| 日付 | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 |
|---|---|---|---|---|
| 2026年6月17日 | 160.374 | 160.796 | 160.117 | 160.624 |
※当データはTradingViewの日足チャートに基づいています。
東京時間
東京時間のドル円は、160.40円前後でスタートしたあと、FOMC結果公表を控えて方向感の出にくい展開となりました。朝方は160.40円台を試す場面もありましたが、上値では戻り売りが出やすく、仲値通過後は160.30円前後へやや軟化。日銀会合を通過した直後ということもあり、新しい材料を待つムードが強く、実需フローも一方向には偏りませんでした。
午後に入っても、ドル円は160円台前半でこう着しました。5分足では、25本線・75本線がやや下向きとなり、東京後半から欧州入りにかけては上値の重い流れが続きました。160.20円台まで押し戻される場面もありましたが、160円ちょうどを大きく割り込むほどの売り圧力は見られず、全体としては「FOMC待ちのポジション調整」という色合いが強かった印象です。
欧州・NY時間
欧州時間は、東京後半の流れを引き継ぎ、160.10〜20円台を中心としたやや重い展開となりました。ロンドン時間には持ち高調整の円買い・ドル売りも入り、安値160.117円まで下押し。ただし、FOMCを前に大きくポジションを傾けにくい環境だったため、下げも限定的でした。160円台前半では押し目買いも入りやすく、相場は次の材料を待つ形になりました。
NY時間序盤は、米小売売上高が市場予想を上回ったものの、FOMC直前ということもあり反応は限定的でした。大きく動いたのは日本時間18日午前3時のFOMC通過後です。政策金利は3.50〜3.75%で据え置かれた一方、インフレ見通しの上方修正や年内利上げを意識させる内容がタカ派的に受け止められ、米金利上昇とともにドル買いが加速。ドル円は一時160.796円まで上昇し、その後も160円台半ばを維持して引けました。
今日の注目材料
| 時間 | 通貨 | 指標 | 重要度 | 前回 | 予想 |
|---|---|---|---|---|---|
| 21:30 | 🇺🇸 | 新規失業保険申請件数 | ⚡⚡ | 22.9万件 | 22.5万件 |
今日の注目材料は、21:30の米新規失業保険申請件数です。単独では雇用統計やCPIほどのインパクトは出にくい指標ですが、今回はFOMC直後という点が重要です。FRBがインフレ警戒を強め、年内利上げの可能性まで意識されるなかで、雇用がなお底堅いのか、それとも高金利の影響がじわりと出始めているのかを確認する材料になります。
申請件数が予想より少なければ、「労働市場はまだ崩れていない」と受け止められ、米金利高・ドル高の流れを補強しやすくなります。一方、予想より大きく増えた場合は、FOMC後のドル買いにいったん利食いが入り、160円台前半まで調整する可能性があります。ただし、昨日のFOMCで相場の目線がややタカ派方向に振れたため、今日の指標だけで地合いが完全に反転するというより、FOMC後の値動きをどの程度修正するかを見る一日になりそうです。
今日の見通し
今日のドル円は、FOMC後のドル買い地合いを引き継ぎつつ、160円台後半から161円方向で介入警戒と利益確定売りがどの程度出るかを見極める展開になりそうです。テクニカル面では日足の上昇トレンドは維持されており、押し目買いが入りやすい形です。一方で、160.80円近辺まで上昇したことで、短期的な過熱感と心理的な節目への接近も意識されます。
ファンダメンタルズ分析
ファンダメンタルズ面では、まずFOMC後の米金利上昇がドル円の下支えになっています。政策金利は据え置きでしたが、声明ではインフレがなお高いとの認識が示され、経済見通しでも2026年のPCEインフレ見通しが引き上げられました。市場はこれを「利下げ方向ではなく、むしろ利上げリスクを残す内容」と受け止め、ドル買いで反応しました。今日も米金利の高止まりが続くなら、ドル円は160円台半ばを維持しやすい地合いです。
一方、日本側では日銀が政策金利を1.00%へ引き上げたあとも、円高方向への反応は限定的でした。日銀は金融緩和度合いの調整を進めていますが、米国との金利差や日本の財政悪化懸念、そして円の先安観が残るなかで、円買いが続きにくい状況です。ただ、160円台後半から上では日本当局による円安けん制や介入警戒が強まりやすいため、ファンダメンタルズはドル高寄りでも、上値を無理に追いにくいバランスになっています。
テクニカル分析

📈 移動平均線(25日・75日・200日線)
日足では、終値160.624円が25日線159.617円、75日線158.998円、200日線155.859円をすべて上回っており、移動平均線ベースでは上昇トレンド継続と見てよい配置です。25日線と75日線も上向きで、押し目買いが意識されやすい地合いです。ただし、価格が25日線からやや上方に離れてきているため、160.80円〜161円台では短期的な過熱感も意識されます。上昇基調そのものは維持しつつも、追いかけすぎには注意したい場面です。
📈 一目均衡表(雲・基準線・転換線)
一目均衡表では、ローソク足は雲の上で推移しており、基調は引き続き強めです。転換線は160円台前半、基準線は159円台前半に位置しており、下げた場合のサポート候補として意識されます。特に、160.10〜160.30円台は昨日の下値圏とも重なるため、ここを維持できるかが短期の地合いを判断するポイントです。雲の上を保っている限り、日足では上昇優位の形が続きやすいと見ています。
📈 MACD(シグナル・ヒストグラム)
MACDはプラス圏で推移しており、MACDラインがシグナルラインを上回る状態を維持しています。ヒストグラムも小幅ながらプラスを保っており、日足ベースの上昇モメンタムはまだ崩れていません。ただ、直近の上昇に比べると勢いはやや緩やかで、強いトレンドというよりは高値圏でじりじり上値を試す形です。MACDが再び拡大すれば161円方向への動きが出やすく、逆に縮小が続くようなら160円台前半への調整を挟む可能性があります。

5分足では、東京〜欧州時間にかけて160.40円台から160.10円台へじり安となり、短期線も下向きに傾いていました。しかし、FOMC通過後に一気に160.80円近辺まで急伸し、25本線・75本線・200本線を上抜ける強い動きとなりました。朝方時点では、急伸後の調整で25本線をやや下回る場面がある一方、75本線や200本線の上は維持しています。短期的には160.50円前後が押し目の第一候補、160.30円台が崩れるとFOMC後の上昇分をやや巻き戻す展開に注意が必要です。
シナリオ分析
↗ 上昇シナリオ(確率55%・メインシナリオ)
上昇シナリオでは、FOMC後のタカ派的な受け止めが続き、米長期金利が高止まりするケースを想定します。米新規失業保険申請件数が予想より少ない、または市場が「雇用はまだ底堅い」と判断すれば、ドル買いが継続しやすく、まずは昨日高値160.80円近辺の再トライが焦点になります。そこを明確に上抜けると、心理的節目の161.00円、さらに161.20〜30円方向まで上値余地が広がります。ただし、160円台後半からは介入警戒が強まりやすいため、上昇しても急伸一本調子ではなく、押し戻しを挟みながらの展開になりやすいでしょう。
↘ 下落シナリオ(確率45%)
下落シナリオでは、FOMC後のドル買いにいったん利食いが入り、米金利も上昇一服となるケースを想定します。新規失業保険申請件数が予想より増えた場合や、160円台後半で当局発言・介入警戒が強まった場合、ドル円は160.50円、160.30円方向へ調整する可能性があります。特に160.30円を割り込むと、FOMC後の急伸分を巻き戻す形となり、160.10円〜160.00円方向まで下げ幅が広がる展開も考えられます。ただし、日足の上昇トレンドはまだ崩れていないため、下落してもまずは押し目形成かどうかを丁寧に見たいところです。
時間帯別の展開予想
🕘 東京時間
東京時間は、FOMC後の上昇を消化する時間帯になりそうです。朝方は160円台半ばを中心に推移し、昨日高値160.80円近辺を再び試せるかがポイントです。一方で、短時間で上昇したあとのため、160.70円台では利食い売りも出やすいでしょう。160.50円前後を維持できれば底堅い印象が残りますが、ここを割り込むと160.30円台まで調整する可能性があります。
🕔 欧州時間
欧州時間は、米金利とドル指数の動きを見ながら、FOMC後のドル買いが続くかどうかを確認する展開です。東京時間に160.50円台を維持していれば、ロンドン勢が160.80円方向を試す可能性があります。逆に、東京時間から上値が重く、160.40円台を割り込んでいる場合は、NY指標前のポジション調整で160.20〜30円台まで下押しする場面もありそうです。
🕘 NY時間
NY時間は、21:30の米新規失業保険申請件数がきっかけになりやすい時間帯です。予想より少ない結果となれば、FOMC後のタカ派的な流れを補強し、160.80円〜161.00円方向を試す展開が考えられます。一方、予想より多い結果となれば、米金利の上昇が一服し、160.30円方向への調整が入りやすくなります。もっとも、指標の強弱だけで判断するのではなく、米金利が同じ方向に動くか、株式市場のリスク心理が崩れないかも合わせて確認したいところです。
今日の予想レンジ
↕ 予想レンジ:160.10円〜161.80円
今日は、160.10円〜161.80円のレンジを想定しています。FOMC後のドル買い地合いを考えると、基本は160円台半ばを中心とした底堅い展開を見ています。ただし、160.80円〜161.00円は高値警戒と介入警戒が重なりやすいゾーンです。上方向は伸びる可能性がある一方、突っ込んだ上昇には反落リスクも伴いやすいと考えています。
🔁 上値抵抗線:160.80円、161.00円、
上方向では、まず昨日高値の160.80円近辺が最初の抵抗線です。ここをしっかり上抜けると、心理的節目の161.00円が次のターゲットになります。さらに161.00円を明確に超えると、161.20円〜161.30円方向への上値余地も出てきますが、この水準では介入警戒が一段と強まりやすく、値動きが荒くなる可能性があります。
🔁 下値支持線:160.50円、160.30円、160.10円
下方向では、まず5分足の押し目候補である160.50円前後が第一サポートです。ここを維持できれば、FOMC後の上昇トレンドは短期的にも保たれやすいでしょう。160.30円を割り込むと、5分足の200本線付近を下回る形となり、やや調整色が強まります。その下では、昨日安値圏に近い160.10円前後が重要なサポートになりそうです。
📉 ブレイクアウト条件
上方向のブレイク条件は、米金利が高止まりし、160.80円を明確に上抜けたうえで161.00円台に定着できることです。この場合は、FOMC後のドル買いが継続していると判断され、161.20円方向まで上値を試しやすくなります。下方向のブレイク条件は、米指標の弱さや利食い売りにより160.30円を明確に割り込むことです。その場合、160.10円〜160.00円方向まで調整が進み、短期的にはいったん上昇一服と見る必要があります。
注意点・投資判断の留意事項
⚠️ 注意すべきリスク要因
今日の注意点は、FOMC後の初動がそのまま一方向に続くとは限らないことです。タカ派的な内容を受けてドル買いが優勢になっていますが、160円台後半では介入警戒、当局発言、利益確定売りが入りやすくなります。また、米新規失業保険申請件数が予想から大きく外れた場合は、米金利が短時間で上下し、ドル円も振れやすくなります。加えて、中東情勢や原油価格の変動がインフレ見通しに直結しやすい局面のため、ヘッドラインにも引き続き注意が必要です。
☑️ 投資判断における留意点
今日は、上昇トレンドを前提にしつつも、160円台後半での値動きには慎重さが必要です。強い地合いだからといって高値を無理に追うのではなく、160.50円前後で下げ止まるのか、160.80円を明確に超えて定着できるのかを確認したいところです。材料通過後は値動きが速くなりやすいため、全部を取りに行くよりも、条件がそろった場面だけを丁寧に見る姿勢が大切です。方向感がつかみにくい場面では、ノーポジも十分に選択肢になります。
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