おはようございます。Trader MTです。昨日のドル円は160円ちょうど近辺まで上値を試しながらも定着には至らず、終盤は159円台半ばへ押し戻される、強さと慎重さが同居した一日になりましたね。中東情勢を背景にした有事のドル買いはなお支えですが、米金利の伸び悩みや160円接近による介入警戒も上値を重くしやすい地合いです。今日はFOMC議事録とウォラー理事発言が控えていますが、それだけでなく、原油・米金利・当局けん制を合わせて見たい局面です😌(公開時刻:08:02/日本時間)。
ドル円:昨日の振り返り(2026年4月7日)
4月7日のドル円は、始値159.676円に対して終値159.592円と小幅安で引け、日足は上ヒゲ・下ヒゲを伴う小陰線となりました。値幅自体は限られましたが、高値は160.030円まで伸び、安値も159.468円にとどまっており、前日から高値・安値をともに切り上げています。つまり、160円台定着には失敗したものの、日足ベースの基調そのものはまだ大きく崩れていない、という整理がしやすい一日でした。
| 日付 | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 |
|---|---|---|---|---|
| 2026年4月7日 | 159.676 | 160.030 | 159.468 | 159.592 |
※当データはTradingViewの日足チャートに基づいています。
東京時間
東京時間のドル円は、前日のNY終盤に159円台後半まで戻していた流れを引き継ぎ、159円台後半で底堅くスタートしました。仲値にかけては買いが優勢となり、5分足でも25本線がサポート役になりながらじり高基調が続き、一時は159.90円台まで上昇。160円を試すムード自体は残っていたものの、節目の手前ではさすがに利食い売りも入りやすく、一本調子には上げ切れませんでした。
午後に入ると、上方向への勢いはやや鈍り、159円後半でのもみ合いへ移行しました。短期的には押し目買い意欲が残っていた一方、160円台乗せでは当局けん制への警戒も意識されやすく、追随買いはやや限定的です。結果として、東京時間は「上を試したが、160円手前ではいったん様子見」という落ち着いた地合いだったと言えそうです。
欧州・NY時間
欧州時間に入ると値動きはやや荒くなり、夕方には159.40円台まで押し込まれる場面がありました。ただ、その後は下値でも買い戻しが入り、NY序盤にかけては再び160.030円まで上伸。中東情勢をめぐる緊張が続くなかで、ドルの逃避需要そのものは依然として相場の支えになっていた印象です。Reutersも、ホルムズ海峡をめぐる期限を前にドルが約11カ月ぶり高値圏にとどまり、円は160円近辺まで弱含んでいたと伝えています。
もっとも、160円台に定着するほどの買いは続かず、NY後半は再び失速しました。米株・米債ともに大きな方向を出し切れないなか、パキスタン仲介による期限延長案も意識されて市場全体が様子見に傾き、米10年債利回りは4.305%へ低下、ドル円も159.6円前後へ押し戻されています。終盤の5分足では価格が25本・75本・200本線を下回る時間帯が増え、短期的には戻りの鈍さが残る引け方でした。
今日の注目材料
| 時間 | 通貨 | 指標 | 重要度 | 前回 | 予想 |
|---|---|---|---|---|---|
| 27:00 | 🇺🇸 | FOMC議事録公表 | ⚡️⚡️⚡️ | ― | ― |
| 27:35 | 🇺🇸 | FRB理事ウォラー氏の発言 | ⚡️⚡️ | ― | ― |
今夜の最大イベントは、3月17-18日開催分のFOMC議事録です。Fedはその会合で政策金利を3.50〜3.75%に据え置き、「中東情勢が米経済に与える影響は不確実」としつつ、幅広いデータを見ながら判断する姿勢を示しました。今回の議事録では、インフレ上振れと景気下振れのどちらをより強く警戒していたのか、その温度感が焦点になりそうです。また、Fedのカレンダー上でも議事録公表後にウォラー理事発言が予定されており、議事録の受け止めを補強する材料として意識されやすいと見ています。
ただし、今日のドル円をこれらだけで説明するのは少し危険です。前日のジェファーソン副議長は、雇用には下振れリスク、インフレには上振れリスクがあると述べたうえで、現行の政策スタンスは適切だとの見方を示しました。一方で、日本側では財務相がG7と緊密に連携すると発言しており、160円近辺では当局けん制が常に上値のブレーキになりやすい構図です。したがって今日は、議事録・ウォラー発言に加えて、中東ヘッドライン、原油、米金利、介入警戒まで含めた総合戦で見ておきたいところです。
今日の見通し
今日のドル円は、日足では上昇基調を保ちながら、5分足では短期調整が進んでいる「時間軸のねじれ」をどう処理するかがポイントになりそうです。160円は引き続き強い上値抵抗として意識される一方、159円台前半では押し目買いも入りやすく、目先は159円台半ば〜後半での攻防が中心になりそうです。材料通過まではレンジ気味、その後にどちらへ抜けるかを見極める一日と考えています。
ファンダメンタルズ分析
ファンダメンタルズ面では、まず中東情勢と原油価格が引き続きドル円の土台です。Reutersによれば、ホルムズ海峡をめぐる緊張を背景にドルは11カ月ぶり高値圏を維持し、ブレント原油はおおむね110ドル近辺で推移していました。エネルギー高が長引けばインフレ懸念を通じて米金利やドルを支えやすく、ドル円にとっては下がっても買い戻されやすい環境が続きやすいと見られます。
一方で、日本側の円安けん制は無視できません。財務相は市場変動を受けてG7との緊密連携を強調しており、160円接近では「上がっても伸び切れない」展開が起きやすいです。また、日銀は3月会合で政策金利を0.75%に据え置いたものの、エネルギー高が基調インフレを押し上げるリスクには警戒を示しています。つまり、ドル円は中期ではドル優位を維持しやすい一方、短期では上値を追いかけにくい、やや扱いの難しい局面です。
テクニカル分析

📈 日足の見方
4月7日の日足は小陰線でしたが、前日比で高値・安値はともに切り上がっており、失速というよりは160円台手前での上値確認に近い形です。大きな流れでは上昇トレンドの途中にありつつ、足もとでは達成感とイベント待ちが重なって、値幅がいったん圧縮されている印象です。
📈 移動平均線(25日・75日・200日線)
日足では価格が25日線・75日線・200日線のすべてを上回っており、3本とも中期的には上向きです。特に25日線は159円台前半に位置しているとみられ、足もとの押し目候補として意識されやすい水準です。75日線は157円近辺、200日線は152円台後半にあり、トレンドの土台はまだしっかりしています。
📈 一目均衡表(雲・基準線・転換線)
ローソク足は引き続き雲の上で推移しており、基準線・転換線も下支え候補として機能しやすい配置です。先行スパン上限もおおむね158円台後半〜159円前半にかけて位置しているため、159円を割り込んでもすぐに大崩れしなければ、押し目買いと戻り売りがぶつかる攻防帯になりやすそうです。
📈 MACD(シグナル・ヒストグラム)
日足MACDはプラス圏を維持している一方、シグナル線との差はやや縮小し、ヒストグラムも弱含みです。トレンド転換を示すほどではありませんが、上昇モメンタムの勢いは少し落ち着いてきました。ここから再び上向きに転じるには、160円台を明確に回復する材料が欲しいところです。

📈 5分足の見方
5分足では、東京時間は159円後半からじり高、欧州時間にいったん下押し、NY序盤に160.03円まで再上昇、その後は失速という流れでした。引けにかけては25本線が75本線・200本線を下回り、価格もそれらの下側で推移しており、短期的にはやや下向きです。まずは159.55円前後の短期線を回復できるか、その上では159.70〜159.75円帯を取り戻せるかが、短期トレンド改善の目安になりそうです。
シナリオ分析
↗ 上昇シナリオ(確率45%)
上昇シナリオでは、中東情勢の緊張継続や原油高を背景にドル買い地合いが維持され、FOMC議事録でもインフレ警戒が意識されるケースを想定します。この場合、東京〜欧州で159円台後半を固めたあと、NY時間に159.80円をしっかり上抜け、再び160.03円の前日高値を試す流れが見込まれます。160.03円を明確に超えてくると、160.20円前後まで上値余地が広がる可能性がありますが、160円台では介入警戒が一段と強まりやすい点には注意が必要です。
↘ 下落シナリオ(確率55%・メインシナリオ)
下落シナリオでは、議事録やウォラー発言をきっかけに米金利が伸び悩み、短期筋の利食いが優勢になるケースを見ています。5分足がすでに弱い並びへ傾いているため、159.45円近辺のサポートを明確に割り込むと、159.20円、さらに159.00円方向まで調整が広がる展開は十分あり得そうです。日足の基調が強いぶん下値では買い戻しも入りやすいですが、160円回復に失敗する時間が長いほど、いったん下を試す圧力が勝ちやすいと考えています。
時間帯別の展開予想
東京時間
東京時間は、前日終盤の弱い5分足の流れを引き継ぎつつも、159円台半ばでは押し目買いが入りやすく、まずは159.45〜159.75円を中心としたレンジを想定しています。160円手前では戻り売りも出やすいため、朝から一気にトレンドを作るというより、NY材料待ちの地合いになりやすそうです。
欧州・NY時間
欧州時間はポジション調整中心、NY時間はFOMC議事録とウォラー理事発言で値幅が出やすいと見ています。初動で上下に振れても、その後に米金利と原油が同じ方向へついてくるかが大切です。短期的には159.45円割れか、159.80円超えかで、次の流れが見えやすくなりそうです。
今日の予想レンジ
↕ 予想レンジ:159.00円〜160.20円
基本シナリオは159円台半ば〜後半でのもみ合いを経て、NY終盤にイベントで上下どちらかへ試す形です。日足の底堅さがあるため下値は一気に崩れにくい一方、160円台では売りと警戒感が重なりやすく、広めに見ても160.20円近辺までを上限候補として見ています。
🔁 上値抵抗線:159.80円、160.03円
上方向では、まず159.80円近辺が戻りの第一関門です。ここを明確に超えると前日高値160.03円が次の焦点になります。160円台は心理的節目でもあり、突破してもそのまま定着できるかどうかは別問題として見ておきたいところです。
🔁 下値支持線:159.45円、159.00円
下方向では、まず前日安値圏に近い159.45円近辺が最初のサポートになりそうです。ここを割り込むと159.20円が次の支えとして意識されやすく、その下では159.00円の大台が視野に入ります。短期足が弱いだけに、サポート割れ後の戻りは鈍くなりやすい点に注意したいです。
📉 ブレイクアウト条件
上方向のブレイク条件は、159.80円を超えたうえで160.03円を明確に更新し、5分足でその上を維持できることです。逆に下方向は、159.45円割れから159.20円も失い、短期線がそろって下向きのまま戻りが抑えられる展開が条件になります。初動だけで判断せず、抜けた後の定着を確認したい局面です。
⚠️ 注意すべきリスク要因
今日のリスク要因は、FOMC議事録・ウォラー理事発言に加えて、ホルムズ海峡をめぐるヘッドライン、原油価格の急変、米金利の反転、そして160円近辺での当局けん制です。特に夜間はニュース一本でムードが変わりやすく、最初の値動きと30分後の値動きが逆になることも十分あり得ます。
☑️ 投資判断における留意点
今は「全部取りに行く」より、「条件がそろった場面だけを拾う」ほうがやりやすい地合いです。議事録後の初動を追いかけるより、159.80円上抜け後の定着や、159.45円割れ後の戻りの鈍さを確認してからでも遅くないでしょう。方向感が見えない時間帯は、ノーポジションも十分に有効な選択肢です。
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