【ドル円コンパス】今日の為替相場予想(2026年2月25日)

『ドル円コンパス/USD/JPY COMPASS』、円とドル記号、コンパスのシンボル、ローソク足。右下に指を立てたロボット。左上に2026年2月25日のカレンダー

おはようございます。Trader MTです。週明けのドル円は、トランプ大統領の関税政策をめぐる不透明感で一時154円前後まで押し込まれたものの、3連休明けの実需フローや「高市首相が追加利上げに難色」との報道をきっかけに急反発し、156円台前半まで上昇する場面がありました。日銀の利上げ観測後退と米金利の持ち直しが重なり、「円買いに傾きかけていたセンチメントを一気に巻き戻した」一日だったと言えそうです。今日は、午前11時(日本時間)に予定されるトランプ大統領の大型発言を控え、155円台半ばを挟んだ攻防が続くかに注目していきたいですね😌(公開時刻:07:43/日本時間)

昨日の振り返り

昨日のドル円は、東京早朝こそ154円台前半〜半ばで上値の重いスタートとなりましたが、その後は3連休明けの輸入企業のドル買いと日経平均の大幅高に支えられ、じりじりと水準を切り上げる展開となりました。午前中はトランプ政権の関税方針をめぐる不透明感や、最高裁判断を受けた政策運営の行方に対する警戒感から、154円台後半では戻り売りも出ましたが、時間の経過とともに「悪材料はひとまず織り込み済み」とのムードが勝り、155円方向への戻りを試す流れが優勢となりました。

結果として、始値154.644円、高値156.279円、安値154.522円、終値155.894円と、前営業日からおよそ1円20銭超のドル高・円安でクローズしました。先週までくすぶっていた「トランプ関税をめぐるリスクオフムード」がいったん巻き戻される一方で、日本側では追加利上げ観測の後退が意識され、日米金融政策スタンスのギャップが改めてクローズアップされた一日だったと言えそうです。

日付 始値 高値 安値 終値
2026年2月24日 154.644 156.279 154.522 155.894

※当データはTradingViewの日足チャートに基づいています。

東京時間

東京時間のドル円は、3連休中の海外市場でトランプ政権の関税政策をめぐる懸念から154円前後まで水準を切り下げていた流れを引き継ぎ、朝方は154円台半ばでの軟調なスタートとなりました。序盤は米政権の通商方針に対する警戒感に加え、FOMC議事録で示されたタカ派的なトーンを受けた米金利の動向を見極めたいとの思惑もあり、154.70〜80円台を中心としたレンジ取引が続きました。

ただ、時間の経過とともに「トランプ関税リスクは一度織り込まれた」との見方が広がり、3連休明けの輸入企業によるドル買いが厚く入ったことで、仲値前後には155円ちょうど近辺までじり高に。日経平均株価も堅調に推移したことから、株高・円安の流れが波及し、午後にかけては155.30円近辺まで水準を切り上げました。夕方には「高市首相が日銀の追加利上げに慎重姿勢」との報道が伝わり、金利差拡大を意識した円売りが一気に強まると、短時間で156円台前半まで急伸する場面もありました。

欧州・NY時間

欧州時間に入ると、東京終盤の急伸を引き継ぐ形で、ロンドン序盤も円売り・ドル買いが優勢となり、一時は156円30銭前後まで上値を拡大しました。ただ、トランプ政権の「世界一律関税」構想をめぐる不透明感は完全には払拭されておらず、156円台前半では利益確定の売りも出やすく、徐々に156円ちょうど〜155円80銭前後へと押し戻される格好に。クロス円全般で円売りが一服したこともあり、ドル円だけが一方向に買い進まれる展開にはなりませんでした。

NY時間では、前日のFOMC議事録やFRB高官のタカ派寄りの発言を受け、早期利下げ観測がやや後退していることが意識され、米長期金利は底堅く推移。これがドル円の下値を支え、155円台後半では押し目買いが入りやすい地合いとなりました。一方で、米株式市場は通商政策をめぐる先行き不透明感から上値の重さを残しており、「リスクオン一辺倒」とまではいかず、156円台を大きく追いかける流れにはつながりませんでした。最終的には155.894円と、東京時間の急伸をある程度維持した水準でクローズしています。

今日の注目材料

✅ 2月25日(水)の重要イベント
時間 国・地域 イベント 重要度
11:00 🇺🇸 トランプ大統領の発言 ⚡⚡⚡⚡⚡

本日は、東京時間の午前11時に予定されているトランプ大統領の発言が最大の焦点です。最高裁の違憲判断を受けて打ち出された「世界一律関税」構想について、具体的な税率や導入時期、対象品目などに言及があるのかどうかが、市場の関心事となっています。内容次第では、再びリスク回避の円買いが強まる可能性もあれば、「選挙向けの強気なレトリックにとどまる」と受け止められ、昨日の円安トレンドが加速する余地もあります。

もっとも、ドル円の値動きはトランプ発言だけで決まるわけではありません。日本側では、高市首相が追加利上げに慎重との観測が広がる一方で、日銀が物価目標の達成に向けてどの程度まで正常化を進める余地があるのかが引き続き問われています。米国側でも、FOMC議事録やFRB高官の発言からは「インフレ再加速リスクを警戒しつつも、景気の腰折れは避けたい」という微妙なバランスがにじんでおり、株・債券・為替といった各市場がそのバランスをどのように織り込んでいくかが、ドル円のトレンドにとって重要なポイントになってきそうです。

今日の見通し

ファンダメンタルズ分析

現状、ドル円のファンダメンタルズは「米国の通商・金融政策」と「日本の金融政策・政治リスク」が綱引きしている構図です。トランプ大統領の関税方針をめぐっては、世界経済への悪影響や企業収益の下振れが懸念される一方で、米景気そのものは依然として底堅く、FRBも急激な利下げには慎重な姿勢を崩していません。このため、株式市場が動揺しても、米金利は一定程度下支えされやすく、ドル売りが一方向に走りにくい環境が続いています。

一方、日本側では、高市首相が追加利上げに慎重と伝えられたことで、「日銀が早期に大幅な引き締めへ舵を切る可能性は低い」との見方が強まりました。賃上げ動向や物価の基調次第では、一部で追加利上げ観測が再燃する余地もあるものの、政治サイドが市場との対話を重視する姿勢を鮮明にしつつあることを踏まえると、「急激な円高を容認しづらい」というメッセージとしても受け止められます。こうした背景から、総じて「日米金利差は当面大きく縮小しにくい」との見方が優勢で、下がればドル買い・円売りが入りやすい地合いが続きそうです。

テクニカル分析

日足チャートでは、昨日のローソク足が長めの陽線となり、25日移動平均線(青)と75日移動平均線(黄)を再び上抜けてクローズしました。これにより、先週まで意識されていた153〜154円台の押し目ゾーンから、155〜156円台を中心とした一段上のレンジに戻りつつある印象です。一目均衡表でも、ローソク足が雲の上限付近に位置しており、雲の中に沈み込みかけていた流れが切り返された形になっています。

MACDは依然としてゼロラインの下側にありますが、シグナルラインとの乖離は縮小しており、ヒストグラムもマイナス幅を徐々に縮めてきました。短期的なモメンタムは「売られ過ぎからの持ち直し局面」に入りつつあると考えられ、156円台半ば〜後半にかけての戻りを試す余地も意識されます。ただし、157円台後半以降にはこれまで何度も上値を抑えられてきた抵抗帯が控えているため、追いかけてロングを積み増す局面というよりは、「押し目を丁寧に拾う」スタンスが基本になりそうです。

5分足では、東京時間の154円台半ばから欧州・NY時間の156円台前半にかけて、25本移動平均線と75本線の上側で推移する「右肩上がりのトレンド」が確認できます。夕方のヘッドラインをきっかけに一気に上振れた後は、155円台後半〜156円ちょうどを中心に高値圏でのもみ合いとなっており、短期的には「上昇トレンドの一服」という状態です。本日の東京時間は、この高値圏での持ち合いを上に放れるか、それとも155円台半ばまで押し戻されるかを見極める局面になりそうです。

シナリオ分析

↗️ 上昇シナリオ(確率55%・やや優勢)
トランプ大統領の発言が、市場にとって「想定の範囲内」もしくは「思ったほど過激ではない」と受け止められ、株式市場のリスクオフが一段と強まらない場合、ドル円は155円台半ば〜156円台方向への上昇を続けるシナリオを想定します。この場合、まずは前日の高値近辺である156.20〜156.30円を明確に上抜けるかどうかがポイント。ここを超えてくると、157円台のレジスタンス帯を意識したショートカバーが入りやすくなります。

↘️ 下落シナリオ(確率45%・サブシナリオ)
一方、トランプ大統領が関税強化の具体的なスケジュールや高い税率に踏み込むなど、市場にとってネガティブなサプライズとなった場合には、株安・金利低下を通じて円買いが強まる可能性も否定できません。この場合、まずは155円ちょうど〜155円20銭付近の押し目が試され、それでも下げ止まらないようであれば、25日移動平均線や一目雲の上限が位置する154円半ば前後までの調整も視野に入ります。ただ、153円台前半には厚めのサポートゾーンが控えているため、一気にレンジを下抜けてトレンド転換というよりは、「上昇局面のなかの深めの押し目」と整理されやすいかもしれません。

時間帯別の展開予想

🕒 東京時間
東京時間は、午前11時のトランプ大統領発言を控え、前場は155円台半ばを中心とした様子見ムードになりやすいと見ています。発言前は、海外勢の先回り的なポジション調整により、一時的に値が振れる可能性もありますが、基本的には「イベント待ち」のレンジ推移がメインシナリオ。発言内容が市場予想の範囲内に収まれば、その後は株高・円安の流れを再確認しつつ、156円方向への上値トライが意識されそうです。

🕔 欧州時間
ロンドン勢参入後は、トランプ発言を受けた米先物や株式市場の反応を織り込みながら、ポジションの再構築が進む時間帯です。東京で156円台に乗せた場合でも、欧州時間ではいったん利食い売りが出やすく、155円台後半〜156円ちょうど付近での上下がメインになりそうです。逆に、東京で失望売りに押されて155円割れまで下振れた場合には、欧州時間での押し目拾いが入りやすく、154円後半を割り込むかどうかが焦点になるでしょう。

🕙 NY時間
NY時間は、新たな米経済指標の予定こそありませんが、米株・米金利がトランプ政策の影響をどう評価するかが改めて問われる局面です。発言直後の値動きが落ち着いたあと、米投資家が本格的にポジションを傾け始めるのはNY序盤以降になることが多く、ドル円も「欧州時間までの流れ」がそのまま続くとは限りません。特に、S&P500など主要株価指数が大きく崩れるようであれば、リスクオフの円買いが再燃する可能性もあるため、クロス円や米株先物の動きも併せてチェックしておきたいところです。



今日の予想レンジ

予想レンジ:154.50円〜156.50円
トランプ大統領の発言というビッグイベントを控えつつも、日米金利差は依然としてドル円を下支えしているとみて、今日はやや広めに154.50円〜156.50円のレンジを想定します。東京時間〜欧州時間にかけてはレンジ中央付近(155.20〜155.80円)でのもみ合いを基本としつつ、発言内容と米株・米金利の反応次第でNY時間にレンジ上限または下限を試す展開をイメージしています。

🔼 上値抵抗線:156.20円、156.50円、157.00円
上方向では、まず前日の高値圏である156.20〜156.30円が最初のレジスタンスとして意識されます。ここを超えた場合でも、156.50円近辺には短期筋の利食い売りが控えているとみられ、その上の157.00円台は過去にも何度か上値を抑えられたゾーンです。トランプ発言をきっかけにこのゾーンを一気に突破するような動きが出れば、ショートカバーを巻き込みながら157円台後半方向への上振れリスクも頭に入れておきたいところです。

🔽 下値支持線:155.00円、154.50円
下方向では、心理的な節目となる155.00円ちょうどが最初のサポートとみられます。ここを割り込んでも、25日移動平均線や一目雲上限が重なる154.50円前後では押し目買いが入りやすく、テクニカル的にも重要な分岐点です。154.50円を終値ベースで明確に下回るようだと、再び153円台半ばを中心としたレンジへ戻りかねず、上昇トレンドの持ち直しシナリオはいったん仕切り直しとなりそうです。

💥 ブレイクアウト条件
上方向のブレイクアウト条件は、「トランプ発言が市場に安心感を与え、米株高・米金利上昇を伴いながら156.50円を明確に突破し、そのままNYクローズにかけて156.80〜157.00円台で推移すること」。この場合、翌営業日以降もショートカバーを巻き込みながら157円台後半〜158円方向への高値追いが視野に入ります。
下方向のブレイクアウト条件は、「発言が想定以上に保護主義的と受け止められ、株安・金利低下・リスクオフの円買いが重なって154.50円を一気に割り込み、そのまま154円ちょうど〜153円台後半でクローズすること」。このケースでは中期的な調整トレンド入りを意識し、戻り売りスタンスが優勢になりやすいと考えています。

⚠️ 注意すべきリスク要因
今回のトランプ大統領の発言では、
・関税引き上げの具体的な税率や導入時期への言及
・同盟国・特定国に対する例外扱いの有無
・FRBやドル相場そのものに言及する可能性(口先介入的な発言)
といった点によって、市場の解釈が大きく変わるリスクがあります。また、日本が前日まで祝日だった影響もあり、東京時間の板がやや薄いなかで大口フローが出ると、スプレッド拡大や約定の滑りが発生しやすい点にも注意が必要です。加えて、通商問題に関連した追加ヘッドライン(議会側の反応や海外からの対抗措置示唆など)が飛び出した場合には、為替だけでなく株式・債券市場も巻き込んだボラティリティ上昇が起こり得ます。

☑️ 投資判断における留意点
イベントドリブンの相場では、「全部取りに行こう」とするほど反対方向への急反転に巻き込まれやすくなります。今日は、
・どの水準を背にロットを張るのか(155円割れか、156.30円超えか など)
・どの時間帯で勝負するのか(発言直後か、その30分〜1時間後の落ち着いた時間帯か)
・最大どれくらいの損失なら許容できるのか
を事前に決めたうえで、「条件が揃ったときだけ参戦する」くらいの割り切りが大切だと思います。高ボラティリティ環境だからこそ、ノーポジションで様子を見るという選択肢も含めて、自分のルールに忠実なトレードを心がけていきたいですね。



免責事項

本記事は、為替相場の動向に関する一般的な情報提供・分析を目的としたものであり、特定の通貨ペアの売買や投資を推奨するものではありません。投資判断は、読者ご自身の責任と判断において行ってください。本記事の内容に基づいて生じたいかなる損失についても、当サイト運営者は一切の責任を負いません。