おはようございます。Trader MTです。昨日のドル円は、月末を意識した実需のドル売りで159.114円まで下押しした後、氷見野日銀副総裁の発言が9月利上げを明示しなかったことから159.525円まで切り返しました。ただ、159円台半ばでは戻り売りと為替介入への警戒が上値を抑え、今朝7時前は159.36円前後。今日は東京都区部CPIを経て、23時のウォーシュFRB議長講演が最大の焦点となります。講演前の持ち合いと、その後の米金利主導の値幅拡大を分けて考えたい一日です😌(公開時刻:08:36/日本時間)。
ドル円:昨日の振り返り(2026年8月27日)
27日のドル円は159.289円で取引を開始しました。東京朝方は159.20円台で推移しましたが、月末のスポット応当日を迎えて輸出企業など実需筋のドル売りが優勢となり、午前中に日中安値159.114円を記録。もっとも、前日までの下落局面で意識された159円近辺を割り込むには至らず、下値では押し目買いも確認されました。
その後は氷見野日銀副総裁の講演を受けて流れが反転しました。物価を巡る発言自体は追加利上げを意識させる内容だったものの、市場が警戒していた9月利上げを明示するまでには至らず、会見でも政策時期に踏み込む新たな示唆は限定的。事前に積み上がっていた円買いポジションの巻き戻しを伴い、ドル円は159.40円台へ持ち直しました。
欧州からNY時間にかけては、ジャクソンホール会議でのウォーシュFRB議長講演を翌日に控え、159円台前半から半ばで神経質な往来となりました。米新規失業保険申請件数は20.3万件と市場予想20.8万件を下回り、労働市場の底堅さを示したものの、発表直後のドル買いは限定的。クリーブランド連銀のハマック総裁による早期の政策対応を促す発言も米金利を支えましたが、159.50円台では戻り売りと介入警戒が強く、終値は159.391円。日足は10.2銭の小幅高で引けています。
| 日付 | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 |
|---|---|---|---|---|
| 2026年8月27日 | 159.289 | 159.525 | 159.114 | 159.391 |
※当データはTradingViewの日足チャートに基づいています。
東京時間
東京市場は159.20円台で始まり、仲値にかけて月末の実需売りが先行しました。輸出企業のドル売りが厚く、前日のNY市場で形成した159.20円近辺の支持を割り込むと、午前中に159.114円まで下落。ただ、心理的節目159.00円を前に下げ渋り、氷見野副総裁の講演を待つ姿勢もあって、下値を一方向に追う動きにはつながりませんでした。
講演では、基調的な物価上昇率が目標へ近づくとの認識が示された一方、追加利上げの具体的な時期に関する明確なシグナルは見送られました。市場では9月利上げへの踏み込みを警戒していたため、材料出尽くしの円売りが優勢となり、昼前後には159.40円近辺まで反発。会見でも大きなサプライズはなく、東京後半は159.30〜40円台を中心に落ち着きを取り戻しました。
欧州・NY時間
ロンドン時間は159.27〜37円付近での持ち合いが続きました。日銀の早期利上げ観測がいったん後退したことはドル円を下支えしたものの、翌日にウォーシュFRB議長の講演を控えており、米金融政策の見通しを先取りする動きは限られました。前日の急反発後ということもあり、欧州勢の参入後も新規材料よりポジション調整が中心となっています。
NY序盤は159.40円台で推移し、週間の米新規失業保険申請件数が20.3万件と、前週から4千件減少して市場予想20.8万件を下回りました。労働市場の底堅さを示す内容でしたが、FRB議長講演前とあって反応は一時的。ハマック・クリーブランド連銀総裁の発言も早期利上げを意識させた一方、159.50円近辺では為替介入への警戒が再び意識され、日中高値は159.525円にとどまりました。NY後半は159.30円台へ戻し、方向を定めきれないまま取引を終えています。
ドル円:今日の注目材料(2026年8月28日)
| 時間 | 通貨 | 指標・要人発言 | 重要度 | 前回 | 予想 |
|---|---|---|---|---|---|
| 08:30 | 🇯🇵 | 東京都区部消費者物価指数 | ⚡⚡ | +2.0% | +1.9% |
| 08:30 | 🇯🇵 | 東京都区部消費者物価指数(除生鮮) | ⚡⚡ | +1.9% | +1.8% |
| 23:00 | 🇺🇸 | ウォーシュFRB議長の発言(ジャクソンホール会議) | ⚡⚡⚡ | — | — |
国内では8時30分の東京都区部CPIが最初の焦点です。総合指数は前年比+1.9%、生鮮食品を除く指数は+1.8%と、いずれも前回から伸びが鈍化する見通し。予想を上回れば日銀の追加利上げ観測を通じて円買いが入りやすく、下振れれば昨日の氷見野副総裁発言で後退した早期利上げ観測が一段と弱まり、ドル円の下支えとなります。ただし、東京CPIだけで日銀の政策時期が決まるわけではなく、初動後は国内金利の追随を確認する必要があります。
最大のイベントは23時に予定されるウォーシュFRB議長のジャクソンホール講演です。今年のシンポジウムは「金融イノベーションが決済と政策へ及ぼす影響」をテーマとしており、市場は足元のインフレと労働市場をどのように評価し、次回会合以降の政策運営へどのような道筋を示すかを探ります。物価安定を優先するタカ派的な内容なら米金利上昇・ドル買い、景気や金融環境への配慮を強めるハト派的な内容なら米金利低下・ドル売りが基本反応。19時に公表予定の財務省・外国為替平衡操作実施状況も、介入警戒を測る補助材料となります。
ドル円:今日の見通し(2026年8月28日)
今日のドル円は159.36円前後を起点に、ウォーシュ議長講演までは159.10〜60円を中心とした持ち合いを想定します。前日の米雇用指標と地区連銀総裁発言はドルを支える一方、日足では25日線・75日線・基準線の下にあり、159.50〜60円では戻り売りが入りやすい配置です。講演後は米長期金利の方向に沿って値幅が広がる公算が大きく、イベント前と後を同じ相場として扱わないことが重要になります。
ファンダメンタルズ分析
米国側では、失業保険申請件数の減少とハマック総裁の発言が、引き締め的な政策が長期化するとの見方を支えています。ウォーシュ議長がインフレの粘着性を重視し、利下げを急がない姿勢を鮮明にすれば、米10年債利回りの上昇を伴って159.60円突破を試しやすくなるでしょう。一方、金融環境や成長への配慮を強調し、政策の柔軟性を示した場合は、イベント前に積み上がったドル買いが解消され、159円割れを試す余地が生まれます。
日本側では、東京都区部CPIと前日の氷見野副総裁発言を合わせて評価する必要があります。物価が予想以上に鈍化すれば、9月利上げへの期待は後退しやすいものの、日銀が利上げ姿勢そのものを取り下げたわけではありません。反対にCPIが上振れても、昨日高値を越えるほど円買いが続かなければ、東京時間の動きはFRB議長講演前のポジション調整に吸収される可能性があります。159.50円より上では政府・日銀のけん制発言も意識されるため、米金利だけでなく介入警戒が上昇の持続性を左右します。
テクニカル分析

📈 移動平均線(25日・75日・200日線)
日足の25日線は159.575円、75日線は160.491円、200日線は158.381円です。終値159.391円は200日線を約1円上回る一方、25日・75日線の下に位置しており、長期サポートを維持しながら中期調整が続く構図です。上方向は25日線159.575円と160円台の75日線が抵抗となり、下方向は159円台前半を維持できるか、さらに崩れた場合は200日線を守れるかが焦点です。
📈 一目均衡表(雲・基準線・転換線)
終値は転換線158.904円を上回っていますが、基準線159.606円と雲下限159.97円前後の下です。短期的な下値修復は進んでいるものの、日足で上昇基調へ戻ったと判断するには159.60円、続いて160円近辺の回復が必要。反対に159.25円を割り込み、転換線158.904円を下回れば、200日線方向への調整が再び意識されます。
📈 MACD(シグナル・ヒストグラム)
日足MACDは-0.443、シグナル線は-0.574、ヒストグラムは+0.131です。両線はゼロライン下にあるものの、MACD線がシグナル線を上回り、ヒストグラムもプラス幅を拡大。急落後の下落モメンタムは明確に弱まっています。ただし、MACDの改善だけで上値抵抗を突破できるわけではなく、25日線と基準線を終値ベースで回復するまでは、戻り局面との評価を残しておく必要があります。

5分足では、27日午前の159.114円から昼にかけて159.40円台へ反発し、欧州・NY時間に日中高値159.525円を付けた後、159.25円前後まで調整。今朝7時前の159.363円は25本線159.378円、75本線159.387円、200本線159.377円をいずれも小幅に下回っています。一方、基準線159.356円は維持しており、159.35円近辺に短期的な均衡点が集中。MACDは-0.007、シグナル線-0.006、ヒストグラム-0.001とほぼ中立で、159.40円を回復するか159.25円を割るまではレンジ優位の形です。
シナリオ分析
↗ 上昇シナリオ(確率50%)
上昇シナリオでは、東京都区部CPIが予想を下回って円売りが入り、その後、ウォーシュ議長がインフレ警戒を強調して米金利が上昇する展開を想定します。昨日高値159.525円と日足基準線159.606円を明確に上抜ければ、159.80〜90円が次の目標です。ただし、160円に近づくほど為替介入への警戒が強まるため、米金利上昇が止まれば上値追いは続きにくくなります。
↘ 下落シナリオ(確率50%)
下落シナリオでは、東京都区部CPIの上振れで日銀の早期利上げ観測が強まり、さらにウォーシュ議長が景気・金融環境へ配慮する姿勢を示して米金利が低下するケースを見込みます。159.10円と心理的節目159.00円を割り込めば158.80円が下値目標。158.80円でも戻せない場合は、転換線158.904円を明確に下回る形となり、200日線158.381円方向まで調整が深まるリスクがあります。
時間帯別の展開予想
東京時間
東京時間は8時30分の東京都区部CPIを受けた国内金利と円相場の反応が焦点です。上振れなら159.25円から159.10円、下振れなら159.40円から昨日高値159.525円が意識されます。ただ、FRB議長講演を控えているため、CPIで生じた初動が一日を通じた方向になるとは限りません。仲値・月末フローも重なることから、指標後の値動きが国内金利に裏付けられているかを確認したいところです。
欧州時間
欧州時間は東京CPIの反応を消化しつつ、米国債先物と原油価格をにらんだ持ち合いを想定します。19時には財務省が7月30日から8月26日までの為替介入実績を公表する予定で、実績の有無だけでなく、その後の当局者発言が介入警戒を変化させる可能性があります。講演前は159.10〜60円の範囲へ収れんしやすいものの、米金利が先行して動けばレンジの端を試す展開もあり得ます。
NY時間
NY時間は23時のウォーシュ議長講演が相場の分岐点です。講演原稿の見出しに米金利が追随すれば、159.60円または159.00円を抜けて値幅が拡大しやすくなります。ただし、政策運営に関する表現が強弱入り交じる場合、初動と質疑・後続報道で方向が反転する可能性もあります。イベント直後の値動きだけで判断せず、米2年・10年債利回りとドル指数が同じ方向を示すかを見極める局面です。
ドル円:今日の予想レンジ(2026年8月28日)
↕ 予想レンジ:158.80円〜159.90円
今日は158.80〜159.90円のレンジを想定します。講演前の中心は159.10〜159.60円で、東京都区部CPIの結果と国内金利、NY時間はウォーシュ議長講演と米金利が値動きの軸です。159.60円か159.00円のどちらを明確に抜けるかが分岐点となり、抜けるまでは短期線が密集する159.35円前後へ戻りやすい相場と考えます。
🔁 上値抵抗線:159.40円、159.53円、159.60円、159.80〜90円
最初の抵抗は短期線が重なる159.40円です。ここを回復すると昨日高値159.525円、続いて日足基準線159.606円が焦点となります。159.60円を5分足終値で明確に上抜け、米長期金利も上昇を続ければ159.80〜90円へ上値余地が広がります。ただし、160円手前では戻り売りと介入警戒が強まりやすい点に注意が必要です。
🔁 下値支持線:159.25円、159.10円、159.00円、158.80円
下方向では前日のNY後半に買い戻された159.25円と、昨日安値に近い159.10円が最初の支持帯です。159.10円を下抜けると心理的節目159.00円、さらに158.80円が意識されます。158.80円を明確に割り込んだ場合は日足転換線を下回り、200日線158.381円まで支持が薄くなるため、下落速度が増す可能性があります。
📉 ブレイクアウト条件
上方向は、昨日高値159.525円を越えた後、日足基準線159.60円を5分足終値で明確に突破し、米長期金利の上昇が続くことを条件とします。この場合は159.80〜90円が次の目標です。下方向は159.10円を割り、159.00円でも戻せないことがポイント。米金利低下または国内金利上昇を伴えば、158.80円まで下値余地が広がります。
⚠️ 注意すべきリスク要因
今日の主なリスク要因は、東京都区部CPI、ウォーシュFRB議長講演、米長期金利、ジャクソンホール会議の要人発言、財務省の為替介入実績、政府・日銀のけん制発言、月末フロー、原油価格、中東情勢です。特に講演直後は短時間に値が飛びやすく、最初の見出しと講演全体のニュアンスが一致しない場合には急反転も想定されます。
☑️ 投資判断における留意点
日足MACDは改善していますが、価格は25日線と基準線の下にあり、上昇再開を確認できる段階ではありません。一方、159円近辺では押し目買いが入り、200日線からも距離があるため、イベント前に下値だけを追う環境でもありません。講演前はレンジ回帰、講演後は米金利に沿ったブレイクを基本線とし、発表直後の流動性低下を踏まえてポジション量を抑える姿勢が有効です。
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