おはようございます。Trader MTです。昨日のドル円は、原油安と米金利低下を受けて158.877円まで下落した後、米PCEデフレーターの上振れを手掛かりに159.446円まで切り返しました。もっとも、159円台半ばでは戻り売りに阻まれ、今朝7時前は159.29円前後。今日は氷見野日銀副総裁の発言と米新規失業保険申請件数を見極めながら、159.45〜60円の抵抗帯か159.00円のどちらを先に抜けるかが焦点となります😌(公開時刻:07:29/日本時間)。
ドル円:昨日の振り返り(2026年8月26日)
26日のドル円は159.183円で取引を開始しました。東京朝方は159.20円台で推移したものの、米国による対イラン攻撃が当面見送られるとの観測から原油価格が下落し、米長期金利も低下。さらに、タカ派とみられる田村日銀審議委員がジャクソンホール会議へ出席すると伝わったことも円買いを誘い、午前11時前には158.80円台まで下値を広げました。
午後からロンドン時間にかけては158.90〜159.10円を中心に方向感を欠きました。原油安はインフレ懸念を和らげ、ドルの上値を抑えた一方、159円割れでは押し目買いも根強く、安値は158.877円にとどまりました。米PCEデフレーターとGDP改定値を控えて積極的にポジションを傾けにくく、欧州時間の値動きはNY市場への助走に終始した格好です。
NY時間は米指標を受けて流れが一変しました。7月PCEデフレーターは前年比+3.7%と市場予想+3.6%を上回り、個人所得は前月比+0.4%、個人消費支出も+0.2%と、いずれも予想を上振れ。4〜6月期GDP改定値は+1.5%で据え置かれましたが、個人消費は+3.4%へ上方修正されました。根強いインフレと米経済の底堅さを受けて米長期金利が上昇へ転じ、ドル円は159.446円まで反発。終値は159.289円となり、日足は前日比10.6銭の小幅高で引けました。
| 日付 | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 |
|---|---|---|---|---|
| 2026年8月26日 | 159.183 | 159.446 | 158.877 | 159.289 |
※当データはTradingViewの日足チャートに基づいています。
東京時間
東京市場は159.20円台で始まりましたが、仲値にかけて実需筋の売りが優勢となり、159円台前半へ軟化しました。時間外取引で原油価格が下げ基調を強めると、米インフレ懸念の後退を通じて米金利も低下。豪州の物価指標を受けた豪ドル高・米ドル安も重なり、ドル円は159円を割り込んで158.80円台まで下押ししました。
田村日銀審議委員が植田総裁に代わってジャクソンホール会議へ出席するとの報道も、追加利上げを巡る思惑を通じて円買い材料となりました。もっとも、158.90円近辺ではドルの押し目買いが入り、午後は158.90〜159.10円で往来。米PCEと翌日の氷見野副総裁の発言を控え、東京後半は新たな方向を作るより、イベント前の持ち高調整が中心となりました。
欧州・NY時間
ロンドン時間は原油安を背景に円買い・ドル売りが続き、158.90円前後から159円近辺でもみ合いました。米当局が当面、新たな対イラン攻撃を行わないとの見方が中東情勢への過度な警戒を和らげ、WTI原油先物は3日続落。原油高を通じた米インフレ再加速の懸念が後退したことで、ドル円の戻りは限定されました。
NY市場は159.08円前後で始まった後、米指標の発表直後に158円台へ振れる場面を挟みつつ、米金利上昇を確認してドル買いが活発化しました。総合PCEの上振れに加え、耐久財受注は前月比+1.1%と予想+0.5%を上回り、GDP個人消費も上方修正。米10年債利回りは4.6505%へ上昇し、ドル円は159.40円台まで切り返しました。ただし、翌日から始まるジャクソンホール会議を前に159.50円を追う動きは限られ、159.28〜38円でNY取引を終えています。
ドル円:今日の注目材料(2026年8月27日)
| 時間 | 通貨 | 指標・要人発言 | 重要度 | 前回 | 予想 |
|---|---|---|---|---|---|
| 10:30 | 🇯🇵 | 氷見野日銀副総裁の発言(挨拶) | ⚡⚡⚡ | — | — |
| 未定 | 🇯🇵 | 氷見野日銀副総裁の発言(記者会見) | ⚡⚡⚡ | — | — |
| 21:30 | 🇺🇸 | 新規失業保険申請件数 | ⚡⚡ | 20.6万件 | 20.8万件 |
本日の国内材料では、10時30分から予定される氷見野日銀副総裁の挨拶と、その後の記者会見が最大の焦点です。市場は、政策金利を1.0%程度へ引き上げた後の日銀が、物価・賃金・中東情勢をどのように評価し、追加利上げへどの程度前向きな姿勢を示すかを探ります。利上げ継続の必要性を強く示せば円買い、景気下振れや金融市場への配慮を前面に出せば円売りで反応する可能性があります。
米国では21時30分の新規失業保険申請件数が中心で、前回20.6万件に対し予想は20.8万件。申請件数が予想を下回れば労働市場の底堅さが意識され、前日のPCE上振れと相まって米金利・ドルを支えやすくなります。反対に大幅な増加となれば、インフレ警戒と景気減速懸念が交錯し、ドル円は方向を失う可能性もあるでしょう。本日からジャクソンホール会議が始まりますが、最大の焦点であるウォーシュFRB議長の講演は明日28日。市場の様子見姿勢は残りやすいとみられます。
ドル円:今日の見通し(2026年8月27日)
今日のドル円は159.29円前後を起点に、159.00〜159.50円を中心とした持ち合いを想定します。前日の米PCE上振れと米金利上昇はドルを支える一方、氷見野副総裁が追加利上げに前向きな姿勢を示す場合は円買いが強まりやすく、日米双方の金融政策材料が正面からぶつかる一日です。日足は200日線を維持し、MACDも改善していますが、159.60円の基準線と159.75円近辺の25日線が上値を抑えており、159.45〜60円の突破には新たな材料が必要です。
ファンダメンタルズ分析
米国側では、総合PCEの上振れと個人所得・消費の堅調さが早期利上げ観測を下支えしています。新規失業保険申請件数が20.8万件を下回り、米10年債利回りが前日高値を越えて上昇すれば、ドル円は159.45円から159.60円を試しやすくなるでしょう。ただ、コアPCE前年比は予想どおりで、ジャクソンホール会議を前に政策見通しを一方向へ傾けるには材料不足。米金利が上昇しても持続しなければ、上値追いは短命に終わる可能性があります。
日本側では、氷見野副総裁の発言が円相場の短期的な方向を左右します。賃金と物価の好循環を評価し、追加利上げの必要性を強調すれば159円割れを試す円買いが入りやすく、慎重な見方を示せば前日の米指標を手掛かりとするドル買いが再開しそうです。また、発表されたエヌビディア決算は売上高・純利益とも四半期最高を更新しており、日本株の反応がリスク選好を通じて円売りを促す余地もあります。今日は発言の見出しだけでなく、国債金利と株価がどこまで追随するかを見極めたいところです。
テクニカル分析

📈 移動平均線(25日・75日・200日線)
日足の25日線は159.752円、75日線は160.477円、200日線は158.362円です。終値159.289円は200日線を約93銭上回る一方、25日・75日線の下に位置しており、長期サポートを維持しながら中期調整が続く配置です。上方向では159.75円から160.48円に抵抗が集中し、下方向では158.36円の200日線を守れるかが反発基調を維持する条件となります。
📈 一目均衡表(雲・基準線・転換線)
終値は転換線158.904円を上回る一方、基準線159.606円と雲下限159.88円前後を下回っています。短期的な下値修復は進んでいますが、日足ではなお戻り売りが入りやすい位置です。昨日高値159.446円を越えた先では基準線159.606円が最初の壁となり、さらに159.75〜88円を回復できれば、日足の戻り基調が一段強まります。
📈 MACD(シグナル・ヒストグラム)
日足MACDは-0.496、シグナル線は-0.607、ヒストグラムは+0.111です。両線はゼロライン下にあるものの、MACD線がシグナル線を上回り、ヒストグラムもプラス幅を拡大。下落モメンタムの後退は続いています。200日線を維持する限り自律反発の余地は残りますが、25日線を回復するまでは中期的な下降圧力が解消したとは言い切れません。

5分足では、26日昼前の158.90円近辺から米指標後に159.446円まで急反発し、その後は上値を切り下げながら159.25円前後まで調整しました。今朝7時前の159.293円は25本線159.289円と200本線159.211円を上回る一方、75本線159.349円と基準線159.305円の下に位置します。MACDは-0.017、シグナル線-0.023で小幅なゴールデンクロスを形成していますが、159.35円を回復するまでは短期的な戻りの範囲。159.20円台を維持できるかが、再上昇の前提となります。
シナリオ分析
↗ 上昇シナリオ(確率50%)
上昇シナリオでは、氷見野副総裁が追加利上げに慎重な姿勢を示し、159.20円台を維持して昨日高値159.446円を上抜けるケースを想定します。米新規失業保険申請件数が予想20.8万件を下回り、米金利上昇が続けば、日足基準線159.606円を経て159.75〜80円が次の目標です。ただし、160円方向へ進むには明日のFRB議長講演を先取りするほどの追加材料が必要になります。
↘ 下落シナリオ(確率50%)
下落シナリオでは、氷見野副総裁が追加利上げへ前向きな姿勢を示し、159.20円を割って159.00円方向へ円買いが進む展開を見込みます。米失業保険申請件数の大幅増加や米長期金利の低下が重なれば、昨日安値158.877円、続いて158.70円が視野に入ります。158.70円を下抜けると、日足200日線158.362円方向まで調整幅が広がりやすくなります。
時間帯別の展開予想
東京時間
東京時間は10時30分の氷見野副総裁の挨拶が中心です。発言前は159.20〜35円を軸とした持ち合いを想定しますが、追加利上げの時期に踏み込めば159.00円から158.88円方向、慎重姿勢が目立てば159.45円方向へ値幅が広がる可能性があります。記者会見の時刻が未定であるため、挨拶後にいったん落ち着いても、発言ヘッドラインによる二段目の動きに注意が必要です。
欧州時間
欧州時間は日銀発言を消化しながら、原油と米国債先物の方向を見極める展開です。20時30分にはECB理事会議事要旨が公表されるため、ユーロ主導のドル売買がドル円へ波及する場面も想定されます。159.00〜50円の範囲では往来が基本ですが、東京時間に形成した高値・安値を抜けた場合は、NY市場までポジション調整が続く可能性があります。
NY時間
NY時間は21時30分の米新規失業保険申請件数と米金利の反応が焦点です。申請件数が予想を下回り、米金利が上昇すれば159.45〜60円を試しやすく、予想を大きく上回れば159.00円から158.88円方向が意識されます。ただし、翌日のウォーシュFRB議長講演を前に一方向へ持ち高を傾けにくいため、指標後の初動が続かず、159円台前半へ戻る展開も想定しておく必要があります。
ドル円:今日の予想レンジ(2026年8月27日)
↕ 予想レンジ:158.70円〜159.80円
今日は158.70〜159.80円のレンジを想定します。中心は159.00〜159.50円で、東京時間は氷見野副総裁の発言、NY時間は米失業保険申請件数と米金利が値動きの軸です。前日の米PCE上振れによるドル買いと、日銀の追加利上げ観測による円買いが拮抗しており、159.45〜60円か159.00円のどちらを明確に抜けるかを確認する局面と考えます。
🔁 上値抵抗線:159.35円、159.45円、159.60円、159.75〜80円
最初の抵抗は5分足75本線に近い159.35円です。ここを回復すると昨日高値159.446円、続いて日足基準線159.606円が焦点となります。159.60円を明確に上抜ければ25日線159.752円から159.80円へ上値余地が広がりますが、同水準では戻り売りが増えやすく、米金利上昇の持続が不可欠です。
🔁 下値支持線:159.20円、159.00円、158.88円、158.70円
下方向では5分足200本線が位置する159.20円前後と、心理的節目159.00円が最初の支持帯です。159.00円を割り込むと昨日安値158.877円、さらに158.70円が重要になります。158.70円を明確に下抜けた場合は、日足200日線158.362円まで支持が薄くなり、日足の自律反発も後退します。
📉 ブレイクアウト条件
上方向は、159.45円を上抜けた後、日足基準線159.60円を5分足終値で明確に突破し、米長期金利の上昇が続くことを条件とします。この場合は159.75〜80円が次の目標です。下方向は159.00円を割り、昨日安値158.88円で戻せないことがポイント。日銀発言を受けた国内金利上昇を伴えば、158.70円まで下値余地が広がります。
⚠️ 注意すべきリスク要因
今日の主なリスク要因は、氷見野副総裁の挨拶・記者会見、米新規失業保険申請件数、米長期金利、原油価格、中東情勢、ECB理事会議事要旨、エヌビディア決算を受けた株価反応、ジャクソンホール会議を巡る要人発言、月末フロー、為替介入への警戒です。発言の一部だけが速報され、後続内容で初動が反転する可能性もあるため、ヘッドライン直後の追随には注意してください。
☑️ 投資判断における留意点
日足MACDは改善していますが、価格は25日線と基準線の下にあり、上昇再開を確認できる段階ではありません。一方、159円割れでは前日も買い戻されており、下値追いにも慎重さが求められます。今日は日銀発言で生じる東京時間の方向と、米金利が示すNY時間の方向が一致するかを確認することが重要です。方向が食い違う場合はレンジ回帰を前提に、ポジション量を抑えて明日のFRB議長講演へ余力を残す姿勢が有効です。
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