ドル円コンパス

【ドル円コンパス】今日の為替相場予想(2026年7月3日)

おはようございます。Trader MTです。昨日のドル円は、米雇用統計を前にした様子見ムードから一転、日本当局による為替介入への警戒感と、予想を下回る米雇用統計を受けた米利上げ観測の後退が重なり、大きく円高方向へ振れる展開となりました。東京午前は162円台半ばで動意薄でしたが、午後からは介入警戒で売りが強まり、欧州時間には一時160.61円近辺まで急落。NY時間も戻りは限定的で、終値は161.096円となりました。ただ、日足では25日線付近を辛うじて維持しており、上昇トレンドが完全に崩れたというよりは、高値圏で積み上がっていた円売り・ドル買いポジションが一気に巻き戻された一日と見ています😌(公開時刻:07:37/日本時間)。

ドル円:昨日の振り返り(2026年7月2日)

昨日のドル円は、始値162.569円、高値162.597円、安値160.619円、終値161.096円でクローズしました。前日までの流れを引き継ぎ、東京朝方は162円台半ばでスタートしましたが、米雇用統計を控えて積極的な売買は手控えられ、午前中は162.50円台を中心とした小動きに終始しました。

流れが変わったのは東京午後です。ロイター通信による日本当局の為替介入姿勢をめぐる報道をきっかけに、米雇用統計後の「不意打ち介入」への警戒感が急速に高まりました。ドル円は162円台半ばから162円台前半へ下落したあと、午後4時前には161円台前半まで一気に値を崩す場面がありました。

欧州時間に入っても円買い・ドル売りの流れは続き、一時160.61円近辺まで下落。NY時間には、米6月雇用統計で非農業部門雇用者数が市場予想を大きく下回ったことを受け、米利上げ観測が後退し、米金利低下とともにドル売りが優勢となりました。もっとも、160円台半ばでは下げ渋り、終盤は161円前後で落ち着く形となっています。

日付 始値 高値 安値 終値
2026年7月2日 162.569 162.597 160.619 161.096

※当データはTradingViewの日足チャートに基づいています。

東京時間

東京時間のドル円は、朝方から正午にかけて162.50円台を中心とした狭いレンジで推移しました。前日の米国時間に、ウォーシュFRB議長のハト派寄りの発言を受けて米長期金利が低下し、ドル円はいったん162円台前半まで下げていましたが、その後は162円台半ばまで持ち直して東京市場に入っています。

午前中は、米雇用統計を控えた様子見ムードが強く、仲値前後も実需の偏りは目立ちませんでした。ただ、午後に入ると雰囲気が一変します。日本政府・日銀による為替介入への警戒感が高まり、162.50円台から162.30円台、さらに162.10円台へとじりじり下落。その後、仕掛け的な売りも重なったとみられ、午後4時前には161円台前半まで急落しました。5分足でも、15時台以降に短期線を一気に割り込み、下落トレンドが明確になっています。

欧州・NY時間

欧州時間は、東京午後の円買いの流れをそのまま引き継ぎました。ロンドン勢が参入したあとも、日本当局の介入警戒を背景にドル円の上値は重く、一時160.61円近辺まで下落。前日高値圏から見ると、わずか半日ほどで2円近い値幅を伴う急落となりました。

NY時間では、米6月雇用統計が相場の主役となりました。非農業部門雇用者数は前月比+5.7万人と予想を下回り、4月・5月分も合計で下方修正。失業率は4.2%へ小幅に低下したものの、労働参加率の低下も意識され、全体としては米景気の強さを確認するには物足りない内容でした。これを受けて米利上げ観測が後退し、ドル売りが継続。もっとも、160円台半ばでは下げ渋り、NY終盤は161円前後でのもみ合いとなりました。

今日の注目材料

✅ 2026年7月3日(金)の重要度の高い注目材料
時間 通貨 指標・材料 重要度 前回 予想
重要度の高い経済指標・要人発言はありません
終日 🇺🇸 米独立記念日の振替休場・米株式市場休場 ⚠️

本日は、ドル円に直接影響しやすい重要度の高い経済指標や要人発言は予定されていません。前日に米雇用統計という大きなイベントを通過した直後でもあり、今日は新しい材料で方向感を作るというより、昨日の急落をどこまで消化できるかを見る一日になりそうです。

ただし、米国は独立記念日の振替で株式市場が休場となるため、NY時間は通常より流動性が低下しやすい点に注意が必要です。材料が少ないから動かない、というよりも、薄商いのなかで介入警戒や米金利の小さな変化、ヘッドラインに反応して値が飛びやすい環境と考えておきたいところです。

今日の見通し

今日のドル円は、昨日の急落後の戻りを試す動きと、戻り売り圧力がぶつかる一日になりそうです。日足では25日線付近を維持しており、160円台半ばでいったん下げ止まった形にはなっています。ただ、5分足では162円台半ばから急落したあとの戻りが鈍く、短期的には上値の重さが意識されやすい地合いです。

ファンダメンタルズ分析

ファンダメンタルズ面では、昨日の米雇用統計がドル円の流れを大きく変えました。非農業部門雇用者数が予想を下回り、過去分も下方修正されたことで、これまでドル円を支えてきた「米景気の底堅さ」や「FRB利上げ観測」にやや疑問符がついた形です。失業率は低下したものの、労働参加率の低下を伴っているため、素直にドル買い材料とは受け止められませんでした。

一方で、日本側の材料としては、引き続き為替介入警戒が大きな上値抑制要因です。162円台では介入への警戒感が強まりやすく、昨日のように「介入そのものが確認されなくても、警戒だけでポジション調整が進む」展開が起こり得ます。今日は米国休場で新規材料が少ないため、前日の雇用統計ショックと介入警戒をどこまで消化できるかが焦点になりそうです。

テクニカル分析

📈 移動平均線(25日・75日・200日線)
日足では、昨日の大きな陰線で短期的な過熱感はかなり冷まされました。終値161.096円は25日線の上をかろうじて維持しており、中期上昇トレンドが完全に崩れたとはまだ言い切れません。一方で、ローソク足は高値圏から強く押し戻されており、162円台では戻り売りや介入警戒が意識されやすい形です。目先は25日線付近を守れるか、そこを割り込んで160円台前半へ調整を深めるかがポイントになります。

📈 一目均衡表(雲・基準線・転換線)
一目均衡表では、価格はまだ雲の上側に位置しており、大きなトレンドとしては上昇基調を維持しています。ただし、昨日の急落で転換線付近から明確に押し戻され、基準線や雲上限に近づいてきました。つまり、ここからは「上昇トレンド継続の押し目」なのか、「高値圏からの調整入り」なのかを見極める重要な局面です。160.60円〜160.90円台のサポート帯を維持できるかが、今日のテクニカル面での最重要ポイントになります。

📈 MACD(シグナル・ヒストグラム)
MACDはプラス圏を維持しているものの、ヒストグラムはマイナス方向に傾いており、上昇モメンタムの鈍化がはっきり出ています。現時点では、長期トレンドの完全な転換というより、上昇相場のなかでのスピード調整という見方が自然です。ただし、ここからMACDがさらに下向き、ゼロライン方向へ近づくようなら、調整がもう一段深まる可能性も意識しておきたいところです。

5分足チャートでは、東京午前から昼過ぎまで162円台半ばで横ばい推移したあと、15時台に下落が始まり、16時前後に161円台前半まで急落。その後はいったん161円台半ばまで戻したものの、欧州時間には再び売りが強まり、21時台には160.61円近辺まで下押しされました。NY後半は161円前後での横ばいに移行しており、短期的には「急落後の下げ止まり」と「戻りの鈍さ」が同時に出ている形です。

シナリオ分析

上昇シナリオ(確率45%)
上昇シナリオでは、昨日の急落がいったん行き過ぎだったと受け止められ、160.60円〜160.90円台で下げ止まり、短期的な買い戻しが入る展開を想定します。この場合、まずは161.35円前後を回復できるかがポイントです。ここを上抜けると、161.80円近辺、さらに162.00円方向への戻りも視野に入ります。ただし、162円台では再び介入警戒感が強まりやすく、戻しても上値を一気に追うというより、段階的な戻りになりやすいでしょう。

下落シナリオ(確率55%・メインシナリオ)
下落シナリオでは、弱い米雇用統計を受けた米金利低下と、介入警戒による円売りポジションの巻き戻しが続く展開を想定します。この場合、昨日安値160.61円近辺を再度試す可能性があります。160.60円を明確に割り込むと、160.30円前後、さらに心理的節目の160.00円方向まで調整が広がる可能性もあります。今日は米国休場で流動性が薄くなりやすいため、下げる場合も戻す場合も値動きがやや荒くなりやすい点には注意したいところです。

時間帯別の展開予想

東京時間
東京時間は、前日の急落を受けたポジション調整が中心になりそうです。161円前後からのスタートとなる場合、まずは160.90円台を維持できるか、そして161.30円台まで戻せるかが焦点です。国内実需の買いが入ればいったん反発する可能性はありますが、前日の下落インパクトが大きいため、戻りが鈍い場合は再び160円台後半を試す展開も考えられます。

欧州時間
欧州時間は、東京時間の値固めが続くか、もう一段のポジション調整が入るかを見極める時間帯になりそうです。161.35円前後を上抜けられれば、短期的な買い戻しが入りやすくなります。一方、160.90円台を割り込んで推移するようなら、昨日安値160.61円近辺を意識した動きになりやすいでしょう。

NY時間
NY時間は、米独立記念日の振替休場で米株式市場が休場となるため、通常より参加者が少なくなりやすいです。重要指標も予定されていないため、基本的には薄商いのなかでのレンジ推移を想定します。ただし、流動性が低い分、米金利や介入関連のヘッドラインに反応して一時的に値が飛ぶリスクはあります。無理に方向感を決め打ちするより、160.60円〜161.80円のどちらを先に抜けるかを確認したい一日です。

今日の予想レンジ

予想レンジ:160.50円〜161.80円
今日は、昨日の急落後の戻りを試しつつも、上値では介入警戒と米金利低下が重しになりやすい展開を想定しています。米国休場で材料が少ないため、基本は160円台後半〜161円台半ばを中心としたレンジを見ていますが、薄商いによる急変動には注意が必要です。

🔁 上値抵抗線:161.35円、161.80円、162.00円
上方向では、まず前日NY後半の戻り上限に近い161.35円前後が最初の抵抗帯です。ここを超えると161.80円近辺まで戻す余地がありますが、162円台では昨日の急落前の水準に近づくため、戻り売りや介入警戒が再び意識されやすくなります。

🔁 下値支持線:160.90円、160.60円、160.00円
下方向では、まず日足25日線や前日終盤のもみ合い水準に近い160.90円前後がサポート候補です。ここを割り込むと、昨日安値160.61円近辺が次の重要ポイントになります。160.60円を明確に下抜けると、心理的節目の160.00円方向まで調整余地が広がる可能性があります。

📉 ブレイクアウト条件
上方向のブレイクアウト条件は、161.35円を明確に上抜け、161.80円方向へ戻す動きが続くことです。この場合、前日の急落に対する自律反発が意識されやすくなります。ただし、162円に近づくほど介入警戒が再燃しやすい点には注意が必要です。下方向のブレイクアウト条件は、160.60円を明確に割り込むことです。この場合は、米雇用統計後のドル売りと円売りポジションの巻き戻しが続いていると判断され、160.00円方向への下押しが意識されやすくなります。

⚠️ 注意すべきリスク要因
今日の注意点は、
・米国休場による流動性低下
・日本当局の為替介入警戒
・米雇用統計後の米金利低下が続くリスク
・160円台半ばでの下げ止まりによる自律反発
・薄商いのなかでのヘッドライン主導の急変動
です。特に今日は、重要指標がないにもかかわらず、流動性の低さによって短時間で値幅が出る可能性があります。

☑️ 投資判断における留意点
昨日のような大きな値動きの翌日は、方向感を決めつけるよりも、重要水準を確認しながら相場の反応を見ることが大切です。上方向では161.35円〜161.80円を回復できるか、下方向では160.60円を守れるかがポイントになります。米国休場で値動きが読みにくくなりやすいため、通常よりもポジションサイズや損切り水準を慎重に管理し、無理に値幅を追いかけない姿勢を意識したいですね。

免責事項

本記事は、為替相場の動向に関する一般的な情報提供・分析を目的としたものであり、特定の通貨ペアの売買や投資を推奨するものではありません。投資判断は、読者ご自身の責任と判断において行ってください。本記事の内容に基づいて生じたいかなる損失についても、当サイト運営者は一切の責任を負いません。