ドル円コンパス

【ドル円コンパス】今日の為替相場予想(2026年8月20日)

ドル円コンパス 2026年8月20日の為替相場予想

おはようございます。Trader MTです。昨日のドル円は、米長期金利の低下を受けて東京時間からじり安となり、NY時間に米財務省が長期国債の買い戻し規模を少なくとも2倍に拡大すると発表すると下げが加速しました。159.596円から158.151円まで1円45銭近く下落し、朝方は158.04円前後です。今日は158.00円の攻防と米長期金利の動向、21時30分の米新規失業保険申請件数が焦点になりそうですね😌(公開時刻:07:40/日本時間)。

ドル円:昨日の振り返り(2026年8月19日)

昨日のドル円は159.596円でスタートしました。東京時間は米国の対カナダ追加関税の発動猶予や米長期金利の低下を受けて売りが優勢となり、欧州時間には159円付近まで下落。NY時間に米財務省が10〜30年の長期国債を対象とする買い戻し上限を1回20億ドルから40億ドル以上へ拡大すると発表すると、米国債買いと金利低下が進み、一時158.043円までドル安・円高が加速しました。FOMC議事要旨はインフレ警戒の強い内容でしたが反応は限られ、終値は158.151円。日足は大陰線となり、200日移動平均線を下回って引けました。

日付 始値 高値 安値 終値
2026年8月19日 159.596 159.646 158.043 158.151

※当データはTradingViewの日足チャートに基づいています。

東京時間

東京早朝は159.60円前後で始まりましたが、FOMC議事要旨の公表を控えた持ち高調整に加え、日経平均株価の下落が重しとなり、仲値前後には159.40円台へ軟化しました。さらに、トランプ米大統領がカナダに対する50%の追加関税の発動を猶予すると表明すると、カナダドルに対する米ドル売りが対円にも波及し、ドル円は159.30円台へ水準を切り下げました。

午後はいったん下げ渋る場面もありましたが、時間外取引で米長期金利が低下したため戻りは限定的でした。ドル円は高値・安値を切り下げながら159.10円台まで下落し、午後5時時点では159.16円前後。米国の主要指標が少ない中、米金利の方向とFOMC議事要旨を待つムードが強いまま東京市場を終えました。

欧州・NY時間

ロンドン時間は159.20円台で始まり、米長期金利の低下とFRBの早期利上げ観測の後退を背景に円買い・ドル売りが優勢となりました。一時159.00円近辺まで下落したところではドルの買い戻しが入ったものの、戻りは159.10〜20円台にとどまり、東京時間から続く緩やかな下落基調は変わりませんでした。

NY市場は159.14円前後でスタートしました。米財務省が、長期国債の流動性支援を目的とした買い戻しについて、1回当たりの上限額を20億ドルから少なくとも40億ドルへ引き上げると発表すると、米国債が買われて10年債利回りが急低下。ドル円は21時台に158円台へ急落し、一時158.05円前後まで下げました。その後は158.60円近辺まで反発しましたが、戻り売りに押されて再び158.10円前後へ。日本時間3時に公表されたFOMC議事要旨では、インフレが低下しなければ追加利上げが必要との見方が多く示されたものの、相場への影響は限定的でした。朝方には158.04円前後まで再び下落しています。

今日の注目材料

✅ 8月20日(木)の重要度の高い注目材料
時間 通貨 指標 重要度 前回 予想
21:30 🇺🇸 新規失業保険申請件数 ⚡⚡ 20.9万件 21.0万件
26:00 🇺🇸 30年物価連動債(TIPS)入札 ⚡⚡ 80億ドル

本日は、日本について指定重要度に該当する材料はありません。米国では日本時間21時30分に新規失業保険申請件数が発表され、前回20.9万件に対して21.0万件が予想されています。申請件数が予想を上回れば労働市場の減速を意識した米金利低下・ドル売り、予想を下回れば雇用の底堅さを背景とした米金利反発・ドル買いにつながりやすくなります。

日本時間26時には80億ドル規模の30年物価連動債(TIPS)入札が予定されています。前日に米財務省の買い戻し拡大発表で長期金利が大きく低下した直後だけに、入札需要の強弱が再び金利とドル円を動かす可能性があります。強い需要なら長期金利低下が続きやすく、低調な需要なら金利の反発とドルの買い戻しにつながる点に注意が必要です。

今日の見通し

今日のドル円は158.04円前後を起点に、心理的節目158.00円を維持できるかが最大の焦点です。前日の急落で短期の地合いはドル売りに傾き、日足でも200日移動平均線を下回りました。東京から欧州時間は自律反発が入っても158.30〜50円で上値を抑えられやすく、戻り売り優勢を想定しています。158.00円を明確に割り込むと、157.80円から157.50円方向へ下値を探る可能性があります。

ファンダメンタルズ分析

米国側では、財務省による長期債買い戻しの拡大が金利低下を通じてドルの重しとなっています。変更は9月9日からで、10〜20年債と20〜30年債の買い戻し上限を1回20億ドルから少なくとも40億ドルへ引き上げる内容です。一方、FOMC議事要旨では多くの参加者が、インフレが低下しなければ追加利上げが必要になる可能性を指摘しました。したがって、基調はドル売りに傾いているものの、米金利が反発すればドル円も大きく買い戻される余地があります。

日本側では、日銀の追加利上げ観測が円を支えやすい状況です。前日まで強く意識されていた160円近辺の為替介入警戒は後退しましたが、今度は急速な円高に対する口先介入や、株価下落を通じたリスク回避の円買いが材料になります。中東情勢と原油価格も不安定で、米金利低下とリスク回避が重なれば円高が加速する一方、原油高による日本の交易条件悪化が意識されれば円買いを抑える可能性があります。

テクニカル分析

📈 移動平均線(25日・75日・200日線)
日足の25日線は160.470円、75日線は160.351円、200日線は158.249円です。終値158.151円は3本すべてを下回り、前日まで下値支持として機能していた200日線も割り込みました。短期・中期の地合いは弱く、まず158.25円前後の200日線を回復できるかが反発の条件です。上方向では158.70円前後、その先は160.35〜47円の25日・75日線が強い抵抗帯になります。

📈 一目均衡表(雲・基準線・転換線)
一目均衡表では、終値は転換線158.217円を下回り、基準線159.606円や雲の下限158.93円前後からも下方へ離れています。ローソク足が雲の下へ抜けたことで売り優勢の形が鮮明になりました。158.00円を守れなければ下値模索が続きやすく、反発しても158.22円、158.93円付近では戻り売りが出やすいとみられます。

📈 MACD(シグナル・ヒストグラム)
日足MACDはマイナス圏にあり、MACD線は-0.691、シグナル線は-0.692付近です。ヒストグラムは+0.001とほぼゼロで、7月末の急落後に弱まっていた下落モメンタムが再び変化する分岐点にあります。MACD線がシグナル線を明確に下回れば下落再加速、反対に158円台を維持して上向けば自律反発の兆しとなります。

5分足では、159.60円台から高値・安値を切り下げ、21時台の急落後も戻り高値が158.60円近辺にとどまりました。朝方の158.043円は25本線158.131円、75本線158.298円、200本線158.674円をすべて下回り、一目均衡表の雲も下抜けています。MACDは-0.039付近でシグナル線と重なり、売りの勢いはいったん鈍化していますが、158.13円、158.30円を回復するまでは下降トレンド継続と判断します。

シナリオ分析

下落シナリオ(確率60%・メインシナリオ)
下落シナリオでは、158.30円前後で戻りを抑えられ、158.00円を明確に割り込むケースを想定します。新規失業保険申請件数が予想を上回る、または30年TIPS入札が強い需要を集めて米長期金利が一段と低下すれば、157.80円、さらに157.50円方向へ下落余地が広がります。前日の急落直後だけに、158円割れではいったん買い戻しが入りやすい点には注意が必要です。

上昇シナリオ(確率40%)
上昇シナリオでは、158.00円を維持して158.30円を回復し、前日の急落に対する買い戻しが強まるケースを想定します。失業保険申請件数が予想を下回って米金利が反発する、または30年TIPS入札が低調となれば、158.50円から200日線と5分足200本線が重なる158.65〜70円を試す可能性があります。158.70円を明確に上抜ければ158.90円前後まで戻り余地が広がります。

時間帯別の展開予想

東京時間
東京時間は158.00円の防衛力を確認する展開になりそうです。国内の指定重要度に該当する材料はなく、実需フロー、日経平均、時間外の米長期金利が主な変動要因となります。急落後の買い戻しで158.20〜30円を試す可能性はありますが、158.30円を超えられなければ戻り売りが入りやすく、157.90〜158.30円を中心とした値動きを想定しています。

欧州・NY時間
欧州時間は米長期金利が前日の急低下から反発するか、それとも低下を続けるかが焦点です。21時30分の新規失業保険申請件数では158.00円と158.30円のどちらを抜けるかに注目。26時の30年TIPS入札では長期金利が再び大きく動く可能性があります。発表直後は米金利とドル円が逆方向へ振れる場面もあるため、初動だけでなく数分後の定着を確認したいところです。

今日の予想レンジ

予想レンジ:157.50円〜158.80円
今日は157.50〜158.80円のレンジを想定しています。東京から欧州時間は157.90〜158.30円を中心に戻り売り優勢、NY時間は新規失業保険申請件数と30年TIPS入札を受けて、158.00円割れまたは158.50円超えを試す展開をメインに見ています。

🔁 上値抵抗線:158.30円、158.50円、158.70円
最初の上値抵抗は5分足75本線と一目均衡表の雲が重なる158.30円前後です。ここを回復すると、前夜の戻り高値に近い158.50〜60円、さらに5分足200本線の158.67円前後が焦点となります。158.70円を明確に上抜ければ、日足の雲下限に近い158.90円方向への戻りが意識されます。

🔁 下値支持線:158.00円、157.80円、157.50円
下方向では心理的節目の158.00円が最初の重要ラインです。前日安値158.043円を含むこの水準を明確に下抜けると、157.80円が次の支持候補となります。157.80円でも下げ止まらない場合は、7月末の急落後に意識された157.50円台まで下値余地が広がります。

📉 ブレイクアウト条件
上方向では、米長期金利の反発を伴いながら158.30円を回復し、158.50円を明確に上抜けることが条件です。この場合は158.70円から158.90円方向への戻りが見込まれます。下方向では、米金利低下とともに158.00円を5分足終値で明確に割り込むことがポイントです。この場合は157.80円、さらに157.50円方向へ下落が加速しやすくなります。

⚠️ 注意すべきリスク要因
今日の主なリスク要因は、米長期金利の急反発または一段の低下、新規失業保険申請件数の予想乖離、30年TIPS入札後の金利変動、中東情勢と原油価格の急変、日米当局者の発言です。前日に1円50銭近く下落した直後のため、158円割れでの急反発や、短時間で上下を往復する値動きにも注意が必要です。

☑️ 投資判断における留意点
足もとは、日足終値が25日・75日・200日線をすべて下回り、5分足も主要移動平均線と一目均衡表の雲の下にあります。テクニカルは売り優勢ですが、急落後で値幅が拡大しやすく、安値追いは反発に巻き込まれるリスクがあります。158.00円のブレイクだけで判断せず、米金利の方向と158.30円への戻りの強さを確認し、イベント前後はポジション量を抑えたい局面です。

免責事項

本記事は、為替相場の動向に関する一般的な情報提供・分析を目的としたものであり、特定の通貨ペアの売買や投資を推奨するものではありません。投資判断は、読者ご自身の責任と判断において行ってください。本記事の内容に基づいて生じたいかなる損失についても、当サイト運営者は一切の責任を負いません。