おはようございます。Trader MTです。昨日のドル円は、157円台後半からほぼ一日を通して切り返し、NY時間には159円台まで上昇しました。前週末の弱い米雇用統計を受けたドル売りが巻き戻されたほか、原油価格と米長期金利の上昇がドルを支えた形です。一方、日足では159円台半ばに移動平均線や一目均衡表の抵抗帯が控えており、短期的な戻り基調と中期的な上値の重さがぶつかる位置まで戻ってきました。今日は重要度の高い経済指標や要人発言が予定されていないため、明日の米CPIを控えた持ち高調整や、米金利・原油・中東情勢の動きが中心になりそうです😌(公開時刻:07:48/日本時間)。
ドル円:昨日の振り返り(2026年8月10日)
昨日のドル円は157.698円でスタート。前週末の米雇用統計が市場予想を大きく下回った余韻から、東京早朝は157円台後半で上値の重いスタートとなりました。ただ、前週末に156円台後半まで急落した反動もあり、午前9時以降は実需筋のドル買いが優勢に。仲値前後には158円台を回復し、その後も原油価格や米長期金利の上昇を背景に、じわじわとドル買い・円売りが進みました。
海外時間に入ってもドル円の戻り基調は崩れず、欧州時間には158円台後半へ上昇。NY時間では、ホルムズ海峡の通航正常化をめぐる米国とイランの交渉への不透明感から原油相場が急伸し、米国債利回りも上昇したことで159円台へ乗せました。最終的には159.281円で取引を終え、前週末の雇用統計後に進んだドル売りのかなりの部分を取り戻す一日となりました。
| 日付 | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 |
|---|---|---|---|---|
| 2026年8月10日 | 157.698 | 159.365 | 157.615 | 159.281 |
※当データはTradingViewの日足チャートに基づいています。
東京時間
東京時間は157円台後半からスタートしました。前週末の弱い米雇用統計を受けてFRBの利上げ観測が後退していたため、朝方はドルの上値が重かったものの、午前9時以降は五・十日要因もあって実需筋のドル買いが優勢となり、仲値前後には158円台へ浮上。その後も買い戻しが続き、正午前には158.20円台、午後には158.30〜40円台まで水準を切り上げました。
午前8時50分には、7月30〜31日の日銀金融政策決定会合の「主な意見」が公表され、物価上振れリスクへの警戒や、利上げペースをより機動的に考えるべきとの意見が確認されました。ただ、為替市場で円買い反応は限定的。時間外の原油高や米長期金利上昇の影響が勝り、午後5時には158.50円近辺まで戻しました。5分足でも、東京時間を通して安値と高値を切り上げる流れが続いています。
欧州・NY時間
欧州時間は東京市場のドル買い・円売りを引き継ぎ、158円台後半へ上昇しました。前週末の米雇用統計を受けて9月のFRB利上げ観測は後退しているものの、米国とイランによるホルムズ海峡再開交渉の先行き不透明感が再び意識され、原油価格が上昇。インフレ再燃への警戒から米金利も持ち直し、ドル円の下値を支える形となりました。
NY時間に入るとドル円は159円台へ上昇し、高値159.365円を付けました。米10年債利回りが4.70%近辺まで上昇したほか、原油先物も約5%上昇し、ドル買いを後押ししました。ただ、12日に米CPIを控えていることから159円台前半では積極的に上値を追う動きも限られ、終盤は159.20〜30円台で推移。159.281円で一日を終えています。
今日の注目材料
| 時間 | 通貨 | 指標 | 重要度 | 前回 | 予想 |
|---|---|---|---|---|---|
| 重要度の高い経済指標・要人発言はありません | |||||
今日はドル円を直接大きく動かしそうな重要度の高い経済指標や要人発言は予定されていません。そのため、相場の焦点は明日12日に発表される米7月消費者物価指数(CPI)へ移りやすく、東京〜欧州時間はCPIを前にした持ち高調整が中心になりそうです。前週末の弱い雇用統計で後退した9月のFRB利上げ観測が、物価データによって再び修正されるのかが今週最大のポイントになります。
もう一つ重要なのが、中東情勢と原油価格、そして米長期金利の動きです。昨日はホルムズ海峡の再開交渉をめぐる不透明感から原油価格が急反発し、米金利上昇とともにドル円を押し上げました。一方、日本側では日銀のタカ派色が徐々に強まっているほか、直近の日米協調介入を受けた円安警戒も残っています。今日は新規材料が少ない分、これら既存テーマの強弱がそのまま値動きに反映されやすい一日となりそうです。
今日の見通し
今日のドル円は、昨日の大幅反発を受けて短期的には上方向への勢いが残る一方、159円台半ばには日足の移動平均線や一目均衡表の抵抗帯が集まっており、ここを素直に突破できるかが焦点です。重要指標がないため一方向へ大きなトレンドが発生するよりも、159円を挟みながら明日の米CPIを待つ展開を基本に考えます。ただし、原油や米金利、中東関連のヘッドライン次第では、予定された経済指標がなくても値幅が広がる可能性には注意が必要です。
ファンダメンタルズ分析
米国側では、7月雇用統計の弱さによって9月FOMCでの利上げ観測が大きく後退したものの、昨日は原油価格と米長期金利が上昇し、ドル売りの流れはいったん巻き戻されました。市場の利上げ織り込みは依然として揺れており、明日のCPIが強ければ再びインフレ警戒が前面に出る一方、弱ければ雇用統計後のドル売りが再開する可能性があります。今日はその前日のため、米金利の小さな変化にもドル円が反応しやすい地合いと考えられます。
日本側では、昨日公表された日銀「主な意見」で、物価上振れリスクへの警戒や政策調整をより機動的に行う必要性が示されました。これは中期的には円を支える材料ですが、昨日の市場では即座の円買いにはつながっていません。足もとのドル円は、日銀の追加利上げ観測だけでなく、原油高による日本の交易条件悪化や国内財政への懸念など複数の材料が交錯しており、単純な日米金利差だけでは方向を決めにくい局面になっています。
テクニカル分析

📈 移動平均線(25日・75日・200日線)
日足では、昨日の大陽線によって前週末の急落から大きく切り返しました。ただし、終値159.281円は25日線・75日線が位置する159円台半ばをまだ明確に回復できておらず、戻り局面の重要な抵抗帯に差しかかっています。一方、200日線は158円台前半に位置しており、昨日はその上側をしっかり回復しました。つまり、短期的には反発が鮮明になったものの、中期的には159円台半ばを突破できるかどうかが次の分岐点です。
📈 一目均衡表(雲・基準線・転換線)
一目均衡表では、昨日の反発で価格は大きく戻したものの、日足のローソク足は依然として雲の下側に位置しています。159円台半ばから上には基準線や雲下限などが重なりやすく、このゾーンを回復できない間は「前週末の急落後の自律反発」という見方が残ります。反対に、この抵抗帯を明確に上抜ければ、160円方向への戻り余地が広がるため、159.50〜60円近辺の攻防が重要になりそうです。
📈 MACD(シグナル・ヒストグラム)
MACDは依然としてゼロラインを下回り、MACD線もシグナル線の下側にあるため、日足ベースでは弱いモメンタムが残っています。ただ、前週末の急落時に拡大したマイナスのヒストグラムは縮小方向へ向かっており、下落の勢いそのものはやや鈍化しています。現状は弱気シグナルが完全に解消されたわけではなく、昨日の反発がトレンド転換につながるのかを確認する段階です。

5分足では、東京早朝の157円台後半からNY終盤の159円台前半まで、ほぼ一日を通して高値・安値を切り上げる上昇基調が続きました。25本・75本・200本の移動平均線はいずれも上向きで、価格もその上側を維持しています。ただ、159.30円台まで上昇したあとは上値がやや重く、MACDもゼロライン近辺まで縮小しており、短期的な上昇モメンタムは落ち着きつつあります。159.20円前後を維持できるか、あるいは159円方向へ調整するかが東京序盤のポイントになりそうです。
シナリオ分析
↗ 上昇シナリオ(確率45%)
昨日からのドル買いが継続し、米長期金利や原油価格が高止まりするケースです。まず昨日高値159.365円を上抜け、その先の159.50〜60円付近に集まる日足の抵抗帯を明確に突破できれば、159.80円から心理的節目の160.00円方向まで戻りを広げる可能性があります。ただし、明日の米CPIを控えていることや、円安が進んだ場合の介入警戒もあるため、159円台後半では上値が重くなる可能性があります。
↘ 下落シナリオ(確率55%・メインシナリオ)
昨日の大幅反発に対する利益確定やCPI前の持ち高調整が入り、159円台半ばの抵抗帯で上値を抑えられるケースです。159.00円を割り込むと、5分足の200本線が位置する158円台後半が次の下値候補となり、さらに崩れる場合は158.60〜70円付近まで調整幅が広がる可能性があります。ただし、昨日は一日を通して押し目で買い戻しが入っており、現時点では前週末安値を再び試すような強い下落を基本シナリオとはしていません。
時間帯別の展開予想
東京時間
東京時間は、重要指標がないため前日NY市場の流れを引き継ぎながら、159円台前半を中心とした値動きになりそうです。昨日高値159.365円を超えられるかが最初の焦点ですが、その上には日足の25日線・75日線や一目均衡表の抵抗帯が控えています。一方、上値を抑えられても159.00円前後で下げ止まれば、昨日からの短期上昇基調は維持されやすいでしょう。
欧州・NY時間
欧州・NY時間も予定された重要材料が少なく、明日の米CPIを控えたポジション調整が中心になるとみています。米長期金利が再び上昇すれば159円台後半を試しやすく、反対に金利が低下すれば159円割れ方向への調整が意識されそうです。また、昨日ドル円を押し上げた原油価格やホルムズ海峡をめぐるニュースには引き続き注意が必要で、突発的なヘッドラインによって一時的に値幅が広がる可能性があります。
今日の予想レンジ
↕ 予想レンジ:158.70円〜159.90円
今日は重要経済指標がなく、明日の米CPIを控えていることから、昨日ほど一方向に値幅が出るよりも159円台を中心としたレンジ推移を想定します。ただし、米金利や原油価格、中東情勢に大きな変化が出た場合には、想定レンジを一時的に外れる可能性があります。
🔁 上値抵抗線:159.50円、159.90円
上方向では、まず159.50〜60円付近が重要な抵抗帯です。日足の25日線・75日線や一目均衡表のポイントが重なるため、昨日の反発がもう一段続くかを判断するうえで注目されます。ここを明確に上抜けた場合は159.90円、さらに心理的節目となる160.00円近辺が次の上値候補になります。
🔁 下値支持線:159.00円、158.70円
下方向では、まず159.00円が短期的な節目になります。昨日NY時間に突破した水準でもあり、ここを維持できるかが短期の地合いを見るポイントです。159円を明確に下回る場合は、5分足の長期移動平均線が位置する158円台後半が意識され、その下では158.70円付近が次のサポート候補になります。
📉 ブレイクアウト条件
上方向では、159.50〜60円の抵抗帯を明確に上抜け、米長期金利の上昇を伴う展開になれば159.90〜160.00円方向への値幅拡大が意識されます。下方向では、159.00円を割り込み、さらに158円台後半でも下げ止まらない場合、昨日の上昇に対する調整が158.70円近辺まで進む可能性があります。いずれも価格だけでなく、米金利や原油の方向と一致しているかが確認ポイントです。
⚠️ 注意すべきリスク要因
今日は重要指標がない一方で、ホルムズ海峡をめぐる米国・イラン間の交渉、中東情勢に伴う原油価格の急変、米長期金利の変動、日銀の追加利上げ観測、そして円安が再び加速した場合の日本当局によるけん制などが主なリスク要因です。また、明日の米CPIを目前に控えているため、通常よりもポジション調整による不規則な値動きが発生する可能性にも注意が必要です。
☑️ 投資判断における留意点
昨日は157円台後半から159円台まで大きく反発しましたが、日足では159円台半ばに複数の抵抗要因が集まっており、短期足の強さだけで一方向のトレンド継続を判断しにくい位置です。また、明日の米CPIによってFRBの利上げ観測が再び大きく変化する可能性があります。今日は159.50〜60円付近の上値抵抗と159.00円前後の下値支持、米金利・原油価格の方向を合わせて確認し、突発的な値幅拡大に注意したい局面です。
免責事項
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