おはようございます。Trader MTです。昨日のドル円は、東京時間の162.40円台でのこう着から、欧州・NY時間にかけて上昇を加速し、一時163.238円まで上値を伸ばしました。中東情勢の緊迫化を受けた原油高と「有事のドル買い」、米長期金利の上昇が重なり、終値は163.149円。1986年12月以来となる163円台へ水準を切り上げています。今日は重要指標がないため、原油・米金利・中東関連のヘッドラインと介入警戒の綱引きが中心になりそうです😌(公開時刻:07:45/日本時間)。
ドル円:昨日の振り返り(2026年7月21日)
昨日のドル円は、162.481円で取引を開始したあと、東京時間は162.40円台を中心に方向感の乏しい状態が続きました。しかし、欧州勢の参入後は原油高を背景とした円売りが強まり、NY時間には中東情勢の緊迫化と米長期金利の上昇がドル買いを後押し。163円の節目を突破し、一時163.238円まで上昇しました。
結果として、7月21日(火)の日足は始値162.481円、高値163.238円、安値162.432円、終値163.149円でクローズ。前日比では約67銭のドル高・円安となり、値幅も約81銭まで拡大しました。日足は実体のしっかりした陽線となり、これまで上値抵抗として意識されていた163円を終値ベースでも上回っています。
| 日付 | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 |
|---|---|---|---|---|
| 2026年7月21日 | 162.481 | 163.238 | 162.432 | 163.149 |
※当データはTradingViewの日足チャートに基づいています。
東京時間
21日の東京時間は、前日の海外市場で進んだ「有事のドル買い」の流れを引き継ぎ、162.48円近辺でスタートしました。早朝には一時162.432円まで下押ししましたが、中東情勢の先行き不透明感や原油価格の上昇が下値を支え、午前9時時点では162.49円前後まで持ち直しています。
その後は新たな材料に乏しく、午前から午後にかけて162.45〜52円付近の非常に狭い範囲でもみ合いました。中東不安を背景としたドル需要が下支えとなる一方、政府・日銀による為替介入への警戒感が上値を抑える構図です。午後3時以降は海外勢の参入に伴って円売りがやや強まり、夕方には162.60円付近まで水準を切り上げました。
欧州・NY時間
欧州時間に入ると、原油高が続くなかで円売り・ドル買いが徐々に優勢となりました。ドル円は162.50円台から162.70円前後へ上昇し、東京時間の狭いレンジを上方向へ離れる展開となっています。5分足でも午後3時前後から25本線と75本線が上向きに転じ、押し目を挟みながら段階的に高値を更新しました。
NY時間では、米国とイランによる攻撃の応酬や、親イラン武装組織フーシ派による紅海航行への威嚇を受けて原油相場が一段高となりました。米10年債利回りも4.64%付近まで上昇し、インフレ再燃とFRBの利上げ観測がドルを支援。ドル円は162.80円、162.90円を順に上抜け、午前3時ごろには163円台へ上昇しました。その後は163.238円まで高値を伸ばしたものの、介入警戒から上値追いは抑えられ、163.149円で取引を終えています。
ドル円:今日の注目材料(2026年7月22日)
| 時間 | 通貨 | 指標 | 重要度 | 前回 | 予想 |
|---|---|---|---|---|---|
| 重要度の高い経済指標・要人発言の予定はありません | |||||
今日は重要度の高い経済指標や要人発言が予定されていないため、相場の中心材料は引き続き中東情勢と原油価格です。米国とイランの攻撃が続き、フーシ派による紅海航行への威嚇が現実の物流停滞につながれば、原油高、米金利上昇、ドル買い・円売りという前日の流れが継続する可能性があります。
一方、米国とイランの仲介国が10日間の停戦を提案したとの報道もあり、緊張緩和に向けた新たな動きが伝われば、原油高と「有事のドル買い」が急速に巻き戻される可能性があります。また、ドル円が1986年以来となる163円台に入ったことで、政府関係者の円安けん制発言や実弾介入への警戒感はこれまで以上に強まりやすくなっています。
ドル円:今日の見通し(2026年7月22日)
今日のドル円は、日足の上昇トレンドと原油高・米金利上昇が下支えとなる一方、163円台で急速に高まる介入警戒が上値を抑える展開を想定しています。まずは163.00円を維持できるかが短期的な焦点です。163.00円台を保ったまま昨日高値の163.238円を上抜ければ、163.50円から163.80円方向が視野に入りますが、163円を割り込むと162.70円前後までの調整が入りやすくなりそうです。
ファンダメンタルズ分析
ファンダメンタルズ面では、中東情勢の悪化が原油価格と米国の金利見通しを同時に押し上げていることが、ドル円上昇の中心材料です。原油高が長期化すれば米国のインフレ再燃懸念が強まり、FRBが追加利上げに動く可能性が意識されやすくなります。米長期金利の上昇は日米金利差を通じてドル円を支えやすく、昨日はこの流れが163円突破につながりました。
日本にとって原油高は輸入コストと貿易収支の悪化要因となるため、円の弱材料としても意識されます。ただし、163円台は政府・日銀が相場を静観しにくい水準です。重要指標がない今日は、経済データよりも原油価格、米10年債利回り、中東関連報道、政府関係者の発言に反応しやすく、突発的なヘッドラインによって前日の上昇が巻き戻される可能性にも注意が必要です。
テクニカル分析

📈 移動平均線(25日・75日・200日線)
日足では、終値163.149円が25日線の161.960円、75日線の159.966円、200日線の157.466円をすべて上回っています。25日線、75日線、200日線の順に並ぶ上昇配列が続き、各線も上向きを維持しているため、中長期的な上昇トレンドは明確です。一方、価格と25日線の距離は約1.19円まで広がっており、短期的な過熱感には注意が必要です。
📈 一目均衡表(雲・基準線・転換線)
ローソク足は一目均衡表の雲を大きく上回り、転換線の162.26円付近と基準線の161.64円付近も価格の下側に位置しています。上昇トレンドを示す配置ですが、価格と転換線の距離が約90銭まで拡大しているため、163円台で上値を抑えられた場合は、まず162円台後半へ値幅調整が入る可能性があります。
📈 MACD(シグナル・ヒストグラム)
MACDはプラス圏を維持しているものの、7月21日時点ではMACD線が0.529付近、シグナル線が0.538付近で、MACD線がわずかに下回っています。ヒストグラムもマイナス0.009程度と小幅なマイナスであり、価格が高値を更新した一方、日足の上昇モメンタムはまだ完全には再加速していません。163.25円を上抜ける動きとともにMACDが再び上向くかが、上昇継続を判断するポイントになります。

5分足チャートでは、東京時間の162.45〜52円付近での横ばいから、午後3時以降に上昇トレンドへ移行しています。欧州時間に162.70円台、NY時間に162.90円台へ上昇し、午前3時ごろに163円を突破。その後は163.15〜23円付近で高値圏の持ち合いとなりました。足もとの25本線は163.18円付近、75本線は163.13円付近、200本線は162.88円付近にあり、短期的には163.10〜18円が最初のサポート帯として意識されます。
シナリオ分析
↗ 上昇シナリオ(確率55%・やや優勢)
上昇シナリオでは、中東情勢の緊迫化が続き、原油価格と米長期金利が高止まりするケースを想定します。163.00円台を維持したまま昨日高値の163.238円を明確に上抜ければ、163.50円、さらに163.80円付近まで上値を伸ばす可能性があります。ただし、163円台では介入警戒が強いため、上昇途中で急な円買いが入る可能性も考慮する必要があります。
↘ 下落シナリオ(確率45%)
下落シナリオでは、停戦協議の進展や原油価格の反落、政府関係者による強い円安けん制発言が出るケースを想定します。163.00円を明確に割り込むと、5分足の200本線が位置する162.88円付近から162.70円方向へ調整する可能性があります。さらに162.60円を割れると、前日の上昇分を巻き戻し、162円台前半まで下押しが広がる可能性があります。
時間帯別の展開予想
東京時間
東京時間は、前日の大幅上昇後ということもあり、163.00〜25円付近で利益確定と押し目買いが交錯しやすいと見ています。重要指標がなく、仲値前後も通常の実需フローが中心となりそうです。163.00円を維持できれば高値圏での持ち合いが続きやすい一方、政府関係者の発言が伝わった場合は短時間で162円台へ押し戻される可能性があります。
欧州・NY時間
欧州・NY時間は、原油価格と米長期金利、中東情勢をめぐる報道への反応が中心です。欧州勢の参入後も原油高が続けば163.25円突破を試しやすく、停戦協議や供給不安の後退が伝われば163円割れを試す展開が考えられます。予定された重要イベントがない分、突発的なヘッドラインが相場の方向を決めやすい一日になりそうです。
ドル円:今日の予想レンジ(2026年7月22日)
↕ 予想レンジ:162.60円〜163.80円
今日は、日足上昇トレンドを背景に上方向をやや優勢としながらも、介入警戒や停戦関連報道による急反落を考慮し、通常より広めのレンジを想定します。東京時間は163.00〜25円を中心とした持ち合い、欧州・NY時間は原油価格と米金利の動きに応じてレンジ上限または下限を試す展開を見ています。
🔁 上値抵抗線:163.25円、163.50円
最初の上値抵抗は、昨日高値の163.238円と重なる163.25円付近です。ここを明確に上抜けると、心理的節目の163.50円が次の目安になります。163.50円を超えても原油高と米金利上昇が続く場合は、予想レンジ上限の163.80円から164.00円方向が意識されます。
🔁 下値支持線:163.00円、162.70円
下方向では、まず心理的節目の163.00円が最初のサポートです。163円を割り込むと、5分足の200本線が位置する162.88円付近を経て、欧州時間の上昇過程で意識された162.70円が次の支持帯になります。162.70円を下回ると、予想レンジ下限の162.60円を試しやすくなります。
📉 ブレイクアウト条件
上方向のブレイクアウト条件は、「原油価格と米長期金利が高止まりし、163.25円を5分足終値ベースで明確に上抜けること」です。この場合は163.50円から163.80円方向へ上値余地が広がります。下方向は、「原油価格の反落や停戦関連報道、円安けん制発言を受けて163.00円を割り込むこと」が条件となり、162.70円から162.60円方向への調整が進みやすくなります。
⚠️ 注意すべきリスク要因
今回の相場では、
・米国とイランの攻撃をめぐる突発的な報道
・フーシ派による紅海航行への威嚇と物流への影響
・原油価格と米長期金利の急変動
・停戦協議の進展や決裂をめぐる報道
・政府関係者の円安けん制発言や為替介入への警戒
・重要指標がないなかでのポジション調整
といった点が主なリスク要因です。
☑️ 投資判断における留意点
163円台は約40年ぶりの高値水準であり、通常のテクニカル分析だけでは捉えにくい政府・日銀の対応リスクが存在します。163.25円の上抜けや163.00円の下抜けが起きた場合も、価格だけで判断するのではなく、原油価格、米長期金利、中東関連報道が同じ方向を示しているかを確認することが重要です。特に突発的なヘッドライン直後は、短時間で値動きが反転する可能性があります。
免責事項
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