ドル円コンパス

【ドル円コンパス】今日の為替相場予想(2026年7月9日)

おはようございます。Trader MTです。昨日のドル円は、中東情勢の再緊迫化を背景に「有事のドル買い」が入りやすく、米長期金利の上昇も重なって162円台後半まで上値を伸ばす展開となりました。ただ、162円台半ばから上では日本当局による為替介入警戒や戻り売りも意識され、一方的に上げ続けるというよりは、高値圏で押し戻されながらも下値を切り上げる動きでした。日足では前日比プラスの陽線となり、25日線の上をしっかり維持。目先は162.70円近辺の高値を突破して163円台を試せるか、それとも介入警戒と米指標を前にいったん調整するかが焦点になりそうです😌(公開時刻:07:54/日本時間)。

ドル円:昨日の振り返り(2026年7月8日)

昨日のドル円は、東京早朝に162.07円近辺でスタートしたあと、中東情勢の悪化を受けたドル買いが先行し、162円台前半から半ばへ水準を切り上げました。米国がイラン産原油をめぐる制裁緩和を撤回し、さらにイランへの攻撃が伝わったことで、原油価格と米長期金利が上昇。インフレ再燃への警戒と「有事のドル買い」が重なり、ドル円の下値を支える展開となりました。

もっとも、162円台半ばから上では政府・日銀による為替介入への警戒感が強く、上値は何度も抑えられました。東京時間は仲値前後に実需筋の売りも入り、いったん162.20円台へ押し戻される場面もありましたが、その後は欧州・NY時間にかけて再び買いが優勢となり、NY時間には162.70円近辺まで上昇。終盤は高値圏でもみ合いながら、162.57円で取引を終えています。

結果として、7月8日(水)の日足は始値162.077円、高値162.709円、安値162.020円、終値162.577円でクローズ。前日比では0.500円のドル高・円安となり、日足は陽線となりました。高値圏では上ヒゲも出ていますが、終値は162円台半ばを維持しており、上昇基調そのものは崩れていません。今日の焦点は、162.70円台を明確に上抜けて163円方向へ進めるか、それとも米指標やFRB高官発言を前にいったん利益確定が強まるかになりそうです。

日付 始値 高値 安値 終値
2026年7月8日 162.077 162.709 162.020 162.577

※当データはTradingViewの日足チャートに基づいています。

東京時間

8日の東京時間のドル円は、前日のNY終盤から続くドル買いの流れを引き継ぎ、162円台前半で底堅くスタートしました。中東情勢の先行き不透明感から原油価格が上昇し、米長期金利も高止まりしたことで、朝方は162.30円台へ上昇。仲値にかけては輸出企業のドル売り・円買いも意識され、いったん162.20円台まで押し戻されましたが、下押しは限定的でした。

その後は、再び中東不安を材料に買い戻され、昼前後には162.40円台まで上昇しました。ただ、午後に入ると有事のドル買いがやや一服し、政府・日銀による介入警戒も重しとなって上値は伸び悩みました。5分足で見ると、東京後半には162.10円近辺まで一時的に下押しする場面もあり、162円台半ばから上では戻り売りが出やすい地合いだったことが確認できます。

欧州・NY時間

欧州時間に入ると、東京午後の押し目から切り返す動きが強まりました。ロンドン勢の参入後は、中東情勢の悪化を受けた円売り・ドル買いが再び優勢となり、ドル円は162.50円台へ上昇。原油価格の上昇がインフレ懸念を高め、米長期金利の上昇を通じてドルを支える構図が続きました。一方で、162円台後半に近づくと介入警戒感も強まり、上値を追う勢いはやや慎重でした。

NY時間では、トランプ大統領がイランとの停戦について厳しい見方を示したこともあり、中東リスクが改めて意識されました。米10年債利回りも上昇し、ドル円は一時162.70円近辺まで上値を拡大。その後、FOMC議事要旨が公表されると、インフレ高止まりや今後の利上げ可能性への警戒は残ったものの、相場の反応は限定的でした。終盤は162円台半ばで下げ渋り、日通しでは「有事のドル買い優勢、ただし介入警戒で上値は慎重」という一日になりました。

ドル円:今日の注目材料(2026年7月9日)

✅ 7月9日(木)の重要度の高い注目材料
時間 通貨 指標・要人 重要度 前回 予想
21:30 🇺🇸 新規失業保険申請件数 ⚡️⚡️ 21.5万件 21.8万件
22:00 🇺🇸 ウィリアムズ:NY連銀総裁の発言 ⚡️⚡️
26:30 🇺🇸 ローガン:ダラス連銀総裁の発言 ⚡️⚡️

今日の注目材料は、21時30分の米新規失業保険申請件数と、その後に予定されているウィリアムズNY連銀総裁、ローガン・ダラス連銀総裁の発言です。昨日公表されたFOMC議事要旨では、インフレ高止まりへの警戒や将来的な利上げ余地が意識されました。そのため、今日の米雇用関連指標が強ければ「労働市場はまだ底堅い」と受け止められ、米金利上昇を通じてドル円の支援材料になりやすいでしょう。

一方で、今日の相場は指標だけでなく、中東情勢と原油価格の動きにも引き続き左右されそうです。中東リスクが再び強まれば、原油高・米金利上昇・有事のドル買いという流れが続きやすく、ドル円は163円方向を試す可能性があります。反対に、原油高が一服し、米金利が伸び悩むようなら、昨日の上昇に対する利益確定が入り、162円台前半まで押し戻される展開も想定しておきたいところです。

ドル円:今日の見通し(2026年7月9日)

今日のドル円は、162円台半ばを維持できるか、そして昨日高値の162.70円台を突破できるかが最初の焦点になりそうです。日足では上昇基調が続いており、テクニカル面ではまだドル買い・円売り優勢の形です。ただし、162円台後半から163円台にかけては、心理的節目と介入警戒が重なるため、上昇しても一気に走るというよりは、材料を確認しながら段階的に上値を試す展開を想定しています。

ファンダメンタルズ分析

ファンダメンタルズ面では、再び中東情勢が相場の中心に戻ってきています。原油価格が上昇すると、米国のインフレ再燃懸念が意識されやすくなり、米長期金利の上昇を通じてドル買いにつながります。昨日のドル円上昇も、この「中東リスク・原油高・米金利上昇・ドル買い」という流れが大きな背景でした。今日も関連ヘッドラインが出れば、短時間で上下に振れやすい地合いが続きそうです。

一方、日本側では、円安進行に対する当局のけん制や為替介入警戒が引き続き重しになります。特に163円台が視野に入る局面では、実弾介入の有無にかかわらず、口先介入や投機筋のポジション調整で急に上値が重くなるリスクがあります。つまり、今日のドル円は基調としては上方向を見やすいものの、上昇局面ほど突発的な反落に注意が必要な相場です。

テクニカル分析

📈 移動平均線(25日・75日・200日線)
日足チャートでは、終値162.577円が25日線、75日線、200日線をすべて上回っており、移動平均線の並びも上昇トレンドを示しています。25日線は161円台前半まで切り上がっており、短期的なサポートとして意識されやすい位置です。現在値との距離はまだありますが、押し目を作っても25日線の上を維持できる限り、基調としては上方向を見やすい形です。

📈 一目均衡表(雲・基準線・転換線)
一目均衡表では、ローソク足は雲の上で推移しており、強い地合いが継続しています。転換線・基準線も価格の下側に位置しており、162円台前半から161円台後半にかけてはサポート帯として意識されやすい局面です。ただし、価格が短期的に上へ伸びている分、162.70円台を抜けられない場合は、いったん転換線方向へ調整する動きにも注意しておきたいところです。

📈 MACD(シグナル・ヒストグラム)
MACDはプラス圏を維持しており、日足ベースの上昇モメンタムはまだ残っています。ただ、MACDラインとシグナルラインの差は大きく広がっているわけではなく、ヒストグラムも力強い拡大というよりは横ばいに近い形です。つまり、トレンドは上向きながら、163円台を一気に突破するには追加材料が必要な状態と言えます。今日の米指標やFRB高官発言が、次の方向感を作るきっかけになりそうです。

5分足チャートでは、東京時間に162円台前半から半ばへ上昇したあと、午後に162.10円近辺まで押し戻される場面がありました。ただ、欧州時間に入ると再び買いが優勢となり、NY時間には162.70円近辺まで上昇。その後は162.40円台まで調整しつつも、終盤には162.50円台後半へ戻して引けています。短期的には、162.50円台を維持できるか、そして162.70円台を再び試せるかがポイントです。

シナリオ分析

上昇シナリオ(確率55%・メインシナリオ)
上昇シナリオでは、中東情勢の緊張が続き、原油価格と米長期金利が高止まりするケースを想定します。米新規失業保険申請件数が予想より少なく、労働市場の底堅さが確認されれば、FRBのタカ派姿勢が意識されやすくなり、ドル円は昨日高値の162.70円近辺を再び試す展開になりそうです。162.70円台を明確に上抜けると、心理的節目の163.00円、さらに163.20円方向が次の上値メドになります。ただし、163円台では介入警戒が一段と強まりやすく、上昇しても高値掴みには注意が必要です。

下落シナリオ(確率45%)
下落シナリオでは、米新規失業保険申請件数が予想より悪化し、米長期金利が低下するケースや、中東リスクに対する過度な警戒がいったん後退するケースを想定します。この場合、昨日の上昇に対する利益確定が入り、まずは162.40円近辺を試す展開が考えられます。ここを割り込むと、162.10円〜162.00円付近まで調整が広がる可能性があります。特に、FRB高官発言が想定ほどタカ派でなかった場合は、ドル買いの勢いが一服しやすいでしょう。

時間帯別の展開予想

東京時間
東京時間は、前日NY終盤の流れを引き継ぎ、162円台半ばを中心とした底堅い推移を想定しています。昨日高値の162.70円近辺をすぐに試す可能性はありますが、朝方から一気に163円を買い上げるには材料不足になりやすく、仲値前後の実需フローや介入警戒で上値が重くなる場面もありそうです。下方向では、162.40円近辺を維持できるかが短期の分岐点になります。

欧州・NY時間
欧州時間は、中東関連ヘッドラインと米金利の動きに反応しやすい時間帯になりそうです。NY時間には米新規失業保険申請件数、ウィリアムズNY連銀総裁の発言、深夜にはローガン・ダラス連銀総裁の発言が控えており、ここから値動きが大きくなりやすいでしょう。強い雇用関連指標とタカ派寄りの発言が重なれば163円方向、反対に米金利が低下すれば162円台前半への調整を意識したい一日です。

ドル円:今日の予想レンジ(2026年7月9日)

予想レンジ:162.10円〜163.20円
今日は、162.10円〜163.20円のレンジを想定しています。基本的には上昇基調を維持しつつ、162.70円台から163円台にかけては介入警戒が強まりやすい局面です。東京〜欧州時間は162円台半ば中心の推移、NY時間は米指標とFRB高官発言を受けてレンジ上限・下限を試す展開を見ています。

🔁 上値抵抗線:162.70円、163.00円、163.20円
上方向では、まず昨日高値圏の162.70円近辺が最初の抵抗帯です。ここを明確に上抜けると、心理的節目の163.00円が次のターゲットになります。163円台に乗せた場合は、163.20円付近まで上値余地が広がりますが、同時に介入警戒や急な反落リスクも高まりやすい水準です。

🔁 下値支持線:162.40円、162.10円、161.65円
下方向では、まず短期的なもみ合いの中心だった162.40円近辺がサポート候補です。ここを割り込むと、昨日の押し目で意識された162.10円〜162.00円付近が次の下値メドになります。さらに下げが深まる場合は、日足の転換線や短期サポートが意識される161円台後半まで調整余地が広がる可能性があります。

📉 ブレイクアウト条件
上方向のブレイクアウト条件としては、「中東情勢の緊張継続」「原油価格の上昇」「米長期金利の上昇」「米新規失業保険申請件数の強い結果」がそろい、162.70円台を明確に上抜けることが挙げられます。この場合は163.00円〜163.20円方向への上値試しが想定されます。下方向では、米指標の弱さや米金利低下、原油高一服を受けて162.40円を割り込むことが条件です。その場合は162.10円、さらに162.00円方向への調整に注意が必要です。

⚠️ 注意すべきリスク要因
今日のリスク要因は、まず中東情勢をめぐる突発的なヘッドラインです。原油価格が急騰すれば米金利上昇とドル買いにつながりやすい一方、停戦や協議再開に関する報道が出れば、昨日の有事のドル買いが巻き戻される可能性があります。また、163円台が近づくほど日本当局の円安けん制や為替介入警戒が強まりやすく、上昇局面での急反落にも注意が必要です。加えて、今夜の米新規失業保険申請件数とFRB高官発言も、米金利の方向感を変える材料になり得ます。

☑️ 投資判断における留意点
今日は、日足では上昇基調が続いているものの、162円台後半から163円台は心理的節目と介入警戒が重なる難しい価格帯です。方向感だけで判断するのではなく、162.70円を上抜けたあとの定着力、または162.40円を割り込んだあとの下げの強さを確認したい局面です。米指標発表前後はスプレッド拡大や急な上下動も起こりやすいため、事前に想定レンジとリスク許容度を確認し、値動きに追いかけすぎない姿勢が大切です。

免責事項

本記事は、為替相場の動向に関する一般的な情報提供・分析を目的としたものであり、特定の通貨ペアの売買や投資を推奨するものではありません。投資判断は、読者ご自身の責任と判断において行ってください。本記事の内容に基づいて生じたいかなる損失についても、当サイト運営者は一切の責任を負いません。