おはようございます。Trader MTです。昨日のドル円は、終値だけを見ると162.07円付近でほぼ横ばいでしたが、日中の値動きはかなり神経質でした。東京時間は162円台前半で始まったあと、仲値前後に162.10円台まで上昇したものの、政府・日銀による為替介入への警戒感や大口の売りに押され、一時161.65円まで下落。その後は下値でドル買い・円売りが入り、NY時間終盤には中東情勢をめぐる警戒感や原油高、米長期金利の上昇を背景に162円台を回復しました。日足では小さな陽線ながら下ヒゲを残しており、上値は介入警戒で重い一方、下値では買いが入りやすい地合いが続いています。今日は深夜の米10年債入札とFOMC議事録が最大の焦点になりそうですね😌(公開時刻:07:53/日本時間)。
ドル円:昨日の振り返り(2026年7月7日)
昨日のドル円は、始値162.072円、高値162.180円、安値161.651円、終値162.077円でクローズしました。日足ではほぼ横ばいに近い小幅な陽線となりましたが、東京時間から欧州時間にかけては何度も161円台後半へ押し戻される場面があり、終日、介入警戒とドル買い材料がぶつかり合う展開でした。
東京市場では、米利上げ観測や日本の財政悪化懸念を背景にドル円の底堅さが意識された一方、162円台では政府・日銀による為替介入への警戒感が強く、上値追いには慎重なムードが続きました。仲値にかけて162.10円台まで戻す場面はあったものの、その後は大口の売りに押されて161.70円台へ下落。午後には一時161.65円まで下げるなど、162円台では戻り売りが出やすい一日でした。
ただし、下方向も一方通行ではありませんでした。161円台後半では押し目買いが入りやすく、30年債入札を通過したあとの日本の長期金利の動きや、米長期金利の持ち直しを受けて、ドル円は何度も162円方向へ切り返しました。結果として、日中は上下に振らされながらも、終値ではほぼ前日並みの水準を維持しています。
| 日付 | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 |
|---|---|---|---|---|
| 2026年7月7日 | 162.072 | 162.180 | 161.651 | 162.077 |
※当データはTradingViewの日足チャートに基づいています。
東京時間
東京時間のドル円は、162円台前半でスタートしました。前日の海外市場では米長期金利の上昇を背景に162円台まで戻していたため、朝方も下値は限定的でした。仲値公示にかけては実需の買いも入り、162.10円台まで上昇。もっとも、162円台では介入警戒感が強く、積極的に上値を買い進む動きは限られました。
その後は、大口の売りが入ったことで一気に161円台後半へ下落しました。午前中には城内実経済財政相が、政府が財政拡張のために低金利誘導しているとの見方を否定したこともあり、円買い・ドル売りが出やすい流れに。午後には一時161.65円まで下げましたが、売り一巡後は下げ渋り、161.80〜162.00円前後で方向感を探る展開となりました。
欧州・NY時間
欧州時間に入っても、ドル円は161円台後半から162円近辺での神経質な推移が続きました。ロンドン時間の序盤には再び161.60円台へ押し戻される場面があり、162円台では上値の重さが改めて意識されました。一方で、161円台半ばから後半では下値を売り込む動きも続かず、介入警戒で上値が重い一方、米利上げ観測や日本の財政不安を背景に下値も限られる、という構図が続きました。
NY時間序盤は、米5月貿易収支の赤字拡大が発表されたものの、ドル円への反応は限定的でした。市場の関心は、翌日に控えるFOMC議事録へ向かい、しばらくは161.80〜161.90円台で様子見色の強い展開に。その後、イラン情勢をめぐる報道を受けて原油価格が反発し、米10年債利回りも4.5%台へ上昇すると、ドル買いが優勢となりました。NY終盤には162.10円台まで持ち直し、安値圏からはしっかり切り返して引けています。
今日の注目材料
| 時間 | 通貨 | 指標 | 重要度 | 前回 | 予想 |
|---|---|---|---|---|---|
| 26:00 | 🇺🇸 | 米10年債入札 | ⚡⚡ | ― | ― |
| 27:00 | 🇺🇸 | FOMC議事録公表 | ⚡⚡⚡ | ― | ― |
今日の最大の注目材料は、深夜の米10年債入札とFOMC議事録です。特に、ドル円が162円台前半まで戻しているタイミングで米金利イベントを迎えるため、結果次第では上にも下にも振れやすい一日になりそうです。10年債入札が不調となれば米長期金利が上昇し、ドル円は162円台半ば方向を試す可能性があります。反対に、入札が無難に通過し金利が低下すれば、161円台後半への押し戻しも考えられます。
FOMC議事録では、6月会合でのインフレ認識、年内利上げをめぐる議論、そしてウォーシュFRB議長のもとでのフォワードガイダンスの扱いが焦点になります。前週の米雇用統計が弱めだったことで、利上げ観測はやや後退していますが、それでもインフレ警戒が強く示されれば、米金利上昇・ドル買いにつながりやすいでしょう。一方、労働市場の減速を重視する内容なら、ドル円は上値を抑えられやすくなります。
今日の見通し
今日のドル円は、162円台前半を起点に、深夜イベント待ちのレンジ相場を基本に見ています。日足では上昇トレンドが崩れておらず、5分足でもNY終盤から162円台を回復しているため、短期的には底堅さが意識されやすい形です。ただし、162円台半ばから後半にかけては介入警戒感が強まりやすく、上昇しても一気に上値を追いかけるというより、材料を確認しながら段階的に水準を切り上げられるかがポイントになります。
ファンダメンタルズ分析
ファンダメンタルズ面では、米金利と介入警戒の綱引きが続いています。米国側では、インフレへの警戒感が残るなかで年内利上げ観測が完全には消えておらず、FOMC議事録でタカ派的な議論が確認されれば、ドル円の支援材料になりやすい状況です。加えて、中東情勢をめぐる緊張が再び意識され、原油価格が反発していることも、米金利やドル買いにつながる可能性があります。
一方で、日本側では162円台に入ると介入警戒感が強まりやすく、相場参加者も高値圏では慎重になっています。昨日も162円台前半では何度か売りが入り、161円台後半まで押し戻されました。つまり、材料だけを見るとドル高・円安方向の余地は残るものの、価格水準としてはすでに警戒ゾーンに入っており、上値では突発的な円買いにも注意が必要です。
テクニカル分析

📈 移動平均線(25日・75日・200日線)
日足では、ローソク足が25日線・75日線・200日線のすべてを上回っており、中期の上昇基調は維持されています。25日線は161円台前半に位置しており、昨日の安値161.65円付近でも明確には割り込んでいません。短期的には162円台で上値が重くなっていますが、移動平均線の並びだけを見ると、まだ押し目買いが入りやすい地合いです。下方向では、まず25日線近辺を維持できるかが重要になります。
📈 一目均衡表(雲・基準線・転換線)
一目均衡表では、ローソク足は雲を大きく上回って推移しており、基調は強いままです。転換線・基準線も価格の下側にあり、161円台前半から半ばがサポート帯として意識されやすい配置です。ただし、直近高値圏では上ヒゲも目立ち始めており、162円台後半に向かうには新たな材料が必要です。雲からの距離が大きいぶん、急落時には値幅が出やすい点にも注意したいところです。
📈 MACD(シグナル・ヒストグラム)
MACDはプラス圏を維持しており、日足ベースの上昇トレンドはまだ崩れていません。ただ、ヒストグラムはやや縮小しており、短期的な上昇モメンタムには一服感も見られます。ここから再びMACDが上向きに転じれば162円台後半への再トライが視野に入りますが、逆にヒストグラムのマイナス幅が広がるようなら、161円台前半までの調整を警戒する局面になりそうです。

5分足では、東京時間に162.20円近辺まで上昇したあと、介入警戒や大口売りで161.70円近辺まで急落。その後は161.80〜161.95円付近でのもみ合いが長く続きました。NY終盤には161.90円台から162円台前半へ上放れし、短期線も上向きに転じています。足もとの形だけを見れば、162.00円台を維持できるかが短期の分岐点です。ここを守れれば162.20円、さらに162.40円方向を試しやすくなります。
シナリオ分析
↗ 上昇シナリオ(確率55%・やや優勢)
上昇シナリオでは、米10年債入札がやや不調となり米長期金利が上昇、さらにFOMC議事録でインフレ警戒や年内利上げを意識させる議論が確認されるケースを想定します。この場合、ドル円はまず昨日高値の162.18円近辺を上抜け、162.40円〜162.60円方向を試す展開になりやすいでしょう。162.60円を明確に超えると、直近高値圏の162.80円台も視野に入ります。ただし、この水準では介入警戒が一段と強まるため、上昇しても荒い値動きになりやすい点には注意が必要です。
↘ 下落シナリオ(確率45%)
下落シナリオでは、米10年債入札が無難に通過して米金利が低下するケースや、FOMC議事録が想定ほどタカ派的ではなく、利上げ観測がさらに後退するケースを想定します。この場合、ドル円は162円台を維持できず、まず161.90円前後、次に昨日安値の161.65円近辺を試す可能性があります。161.65円を明確に割り込むと、25日線が意識される161.30円前後まで調整が広がる可能性もあります。特に、介入を警戒した円買いが重なる場合は、短時間で値幅が出やすいでしょう。
時間帯別の展開予想
東京時間
東京時間は、NY終盤のドル買いを引き継ぎ、162円台前半で底堅く始まる可能性があります。ただし、昨日も162円台では大口売りが出ており、朝方から一気に上値を追う展開にはなりにくいでしょう。まずは162.00円台を維持できるか、そして162.20円近辺を超えられるかが焦点です。162.00円を割り込むと、161.80円台までの押し戻しを想定しておきたいところです。
欧州・NY時間
欧州時間は、深夜の米イベントを控えてポジション調整が中心になりやすく、162円前後での神経質なもみ合いを想定します。NY時間は、米10年債入札とFOMC議事録が通過するタイミングで相場が大きく動きやすくなります。米金利が上昇すれば162.40円〜162.60円方向、金利低下なら161.65円〜161.30円方向が意識されそうです。深夜帯は流動性が薄くなるため、発表直後の上下への振れには注意が必要です。
今日の予想レンジ
↕ 予想レンジ:161.30円〜162.70円
今日は、161.30円〜162.70円のレンジを想定します。基本は162円前後でのもみ合いですが、深夜の米10年債入札とFOMC議事録を受けて、レンジ上限または下限を試す展開になりそうです。日足のトレンドは上向きながら、162円台後半では介入警戒が強まりやすく、上値を追うには米金利上昇という明確な後押しが必要です。
🔁 上値抵抗線:162.20円、162.60円
上方向では、まず昨日高値の162.18円近辺が最初の抵抗帯です。ここを明確に上抜けると、162.40円台、さらに162.60円近辺が次のターゲットになります。162.60円を超えると直近高値圏の162.80円台も意識されますが、同時に介入警戒も強まりやすく、上昇後の急反落には注意が必要です。
🔁 下値支持線:161.65円、161.30円
下方向では、昨日安値の161.65円近辺が最初の重要サポートです。ここを守れるなら、下げても押し目買いが入りやすく、再び162円台を試す展開が残ります。一方、161.65円を明確に割り込むと、25日線が意識される161.30円前後まで調整が広がる可能性があります。161.30円を割る場合は、上昇トレンド内の調整がやや深まったと見たほうがよさそうです。
📉 ブレイクアウト条件
上方向のブレイクアウト条件は、米10年債入札の不調やFOMC議事録のタカ派的な内容を受けて米長期金利が上昇し、162.20円を明確に上抜けることです。この場合は162.40円〜162.60円方向への上昇が想定されます。下方向のブレイクアウト条件は、米金利低下や利上げ観測の後退、または介入警戒を背景とした円買いで161.65円を割り込むことです。この場合は161.30円前後までの下押しを警戒したい局面です。
⚠️ 注意すべきリスク要因
今日の注意点は、米10年債入札後の米金利急変、FOMC議事録による利上げ観測の変化、イラン情勢をめぐる突発的なヘッドライン、原油価格の急変動、そして日本当局による円安けん制です。特に162円台後半に近づくほど介入警戒が強まりやすいため、強いドル買い材料が出ても、一方的に上昇するとは限りません。材料通過後の反転にも注意が必要です。
☑️ 投資判断における留意点
今日は、東京〜欧州時間に無理に方向感を決めつけるよりも、162.00円を維持できるか、162.20円を上抜けるか、あるいは161.65円を割り込むかを確認したい一日です。深夜の米イベントでは、発表直後に上下へ振れてから逆方向に戻る可能性もあります。上昇トレンドは維持されていますが、価格水準としては介入警戒ゾーンに近いため、値動きの速さと急反転リスクを前提に、冷静に相場を見ていきたいですね。
免責事項
本記事は、為替相場の動向に関する一般的な情報提供・分析を目的としたものであり、特定の通貨ペアの売買や投資を推奨するものではありません。投資判断は、読者ご自身の責任と判断において行ってください。本記事の内容に基づいて生じたいかなる損失についても、当サイト運営者は一切の責任を負いません。