おはようございます。Trader MTです。先週末のドル円は、前日の米雇用統計ショックを引きずりながらも、米国市場が独立記念日の振替休日で薄商いとなったこともあり、最終的には161円台前半で方向感を探る展開となりました。東京時間には片山財務相の円安けん制発言や実需の売りを受けて160.48円近辺まで下押しする場面がありましたが、その後は買い戻しが入り、NY終盤には161.30円台まで持ち直しています。ただし、弱い米雇用統計を受けた米利上げ観測の後退と、政府・日銀による介入警戒感は引き続き上値の重しです。今日は米ISM非製造業景況指数とウォラーFRB理事の発言が控えており、161円台で下げ渋れるか、それとも160円台後半を再び試すかが焦点になりそうです😌(公開時刻:07:49/日本時間)。
ドル円:先週末の振り返り(2026年7月3日)
先週末のドル円は、前日に発表された米6月雇用統計の弱さを受けて、上値の重い展開でスタートしました。非農業部門雇用者数の伸びが市場予想を大きく下回ったことで、米利上げ観測が後退し、前日の海外時間には160円台半ばまで急落。その反動で東京早朝は161円台前半まで持ち直したものの、積極的に上値を追う流れにはなりませんでした。
東京時間では、一時161.50円近辺まで戻す場面がありましたが、実質的な五・十日に伴う実需の売りや、片山財務相による円安けん制発言が重しとなり、160円台後半へ反落しました。午後には米雇用統計後の安値を下抜ける形でストップロスも巻き込み、160.48円近辺まで下落。もっとも、その後は週末要因と米国市場の休場を控えたポジション調整もあり、下げは一方向には続きませんでした。
欧州・NY時間に入ると、米国が独立記念日の振替休日だったことから、株式・債券市場が休場となり、為替市場も手掛かり材料に乏しい展開となりました。ドル円は160円台後半から161円台前半で推移し、NY終盤には161.30円台まで小幅に持ち直してクローズ。結果として、7月3日(金)の日足は始値161.096円、高値161.520円、安値160.478円、終値161.325円となり、下値を試したものの、終値では161円台を維持する形になりました。
| 日付 | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 |
|---|---|---|---|---|
| 2026年7月3日 | 161.096 | 161.520 | 160.478 | 161.325 |
※当データはTradingViewの日足チャートに基づいています。
東京時間
3日の東京時間は、前日の米雇用統計後に急落した流れから、いったん買い戻しが先行しました。朝方には161.50円近辺まで戻す場面もあり、前日からの急落に対する自律反発が入った形です。ただ、161円台半ばでは戻り売りも厚く、弱い米雇用統計を受けた米利上げ観測の後退が、引き続きドルの上値を抑えました。
仲値にかけては、実質的な五・十日要因による輸出企業の売りが意識され、ドル円は161円台前半へ反落しました。さらに片山財務相の円安けん制発言が伝わると、160円台後半まで水準を切り下げる展開に。午後には米雇用統計後の安値を下回ったことで短期筋の売りも入り、160.48円近辺まで下押ししました。5分足で見ると、東京午後は25本線・75本線を下回る時間が長く、戻りの鈍さが目立つ形でした。
欧州・NY時間
欧州時間に入ると、160円台半ばまで下げたあとの買い戻しが入り、ドル円は160円台後半から161円前後へ戻しました。もっとも、米雇用統計の弱さを受けた米金利低下圧力と、日本当局の介入警戒感が残るなかで、上値を積極的に追う動きは限定的でした。市場は、ドルロング・円ショートの巻き戻しがどこまで進むかを見極めるムードになっていた印象です。
NY時間は、米国が独立記念日の振替休日だったため、株式・債券市場が休場となり、為替市場も低調な商いにとどまりました。新規材料が乏しいなか、ドル円は161円台前半を中心に小動きとなり、終盤にかけては161.30円台までじり高。結果的には、東京時間に160.48円近辺まで下げたあと、安値圏からしっかり切り返して引けた一日でした。ただし、戻りはあくまで薄商いのなかでの調整色もあり、上値の重さは残ったまま週明けを迎えています。
今日の注目材料
| 時間 | 通貨 | 指標・要人 | 重要度 | 前回 | 予想 |
|---|---|---|---|---|---|
| 23:00 | 🇺🇸 | ISM非製造業景況指数 | ⚡⚡⚡ | 54.5 | 54.1 |
| 24:00 | 🇺🇸 | ウォラーFRB理事の発言 | ⚡⚡ | ― | ― |
今日は23時に米ISM非製造業景況指数が発表されます。先週の米雇用統計が弱かったことで、マーケットは米景気の減速感にかなり敏感になっています。そのため、今日のISMが予想を下回るようだと、「雇用だけでなくサービス業にも減速感が出ている」という受け止めになりやすく、ドル円には下押し圧力がかかりやすいでしょう。
一方で、ISMが底堅い結果となれば、先週末に後退した米利上げ観測がやや持ち直し、ドル円は161円台後半への戻りを試す可能性があります。また、24時にはウォラーFRB理事の発言も予定されています。雇用統計後だけに、インフレや労働市場、今後の金融政策に関する発言があれば、米金利とドル円が反応しやすい時間帯になりそうです。
今日の見通し
今日のドル円は、161円台前半を中心に、米ISM非製造業景況指数待ちの展開になりそうです。先週末は160.48円近辺まで下落したあと、終値では161.325円まで戻しており、下値では買い戻しも入っています。ただし、米雇用統計の弱さを受けたドル売り圧力と、日本当局による介入警戒感は残っており、上値を追うには新たな材料が必要です。まずは161.00円を維持できるか、上方向では161.50円台を明確に回復できるかが目先の分岐点になりそうです。
ファンダメンタルズ分析
ファンダメンタルズ面では、先週の米雇用統計が大きな転換点になっています。非農業部門雇用者数の伸びが市場予想を大きく下回ったことで、これまでドル円を支えてきた「米利上げ継続・日米金利差拡大」という見方がやや揺らぎました。失業率の改善など一部に底堅さもありましたが、全体としては米労働市場の減速を意識させる内容であり、今日のISM非製造業景況指数にも注目が集まりやすい地合いです。
日本側では、円安水準に対する政府・日銀の警戒感が引き続き相場の上値を抑えています。先週も財務相の円安けん制発言をきっかけにドル円が下押しする場面があり、161円台後半から162円方向では介入警戒が強まりやすい状況です。つまり、今日のドル円は「米ISMが強くてドルが買われるか」と「介入警戒で上値が抑えられるか」の綱引きになりやすい一日です。
テクニカル分析

📈 移動平均線(25日・75日・200日線)
日足チャートでは、終値161.325円が25日線を上回っており、中期的な上昇基調そのものはまだ崩れていません。75日線、200日線も下値側に位置しており、大きな流れでは円安・ドル高トレンドの形を維持しています。ただし、直近高値圏では上ヒゲも目立ち始めており、161円台後半から162円方向では戻り売りと介入警戒が重なりやすい配置です。
📈 一目均衡表(雲・基準線・転換線)
一目均衡表では、ローソク足は雲の上で推移しており、トレンド面ではまだ買い優勢の形です。一方で、先週末は転換線付近で上値を抑えられ、下方向では160円台半ばまで押し込まれました。雲との距離はまだありますが、短期的には161.00円前後を維持できるかが重要です。ここを割り込むと、160.50円近辺、さらに25日線方向への調整が意識されやすくなります。
📈 MACD(シグナル・ヒストグラム)
日足MACDはプラス圏を維持していますが、シグナルを下回り、ヒストグラムもマイナス側に傾いています。これは、上昇トレンドが完全に崩れたというより、短期的な上昇モメンタムがいったん鈍っているサインです。今後、161.50円台を回復してMACDが再び上向くなら上昇再開の形になりますが、160円台半ばを割り込むようなら、調整局面がもう一段深まる可能性があります。

5分足チャートでは、東京時間の戻りが161.50円近辺で止まり、その後160.48円近辺まで急落しました。ただ、欧州時間以降は安値圏からじりじりと買い戻され、NY終盤には161円台前半へ回復しています。週明け早朝も161円台前半から半ばで推移しており、短期的には160.50円近辺を起点にした反発が継続できるかがポイントです。目先は161.50円近辺を上抜けられるか、反対に161.00円を割り込むかで、短期の方向感が変わりやすい形です。
シナリオ分析
↗ 上昇シナリオ(確率45%)
上昇シナリオでは、東京時間に161.00円台を維持し、欧州時間以降も下値の堅さが確認されるケースを想定します。そのうえで、米ISM非製造業景況指数が予想を上回り、ウォラーFRB理事の発言もタカ派寄りに受け止められれば、先週後退した米利上げ観測がやや持ち直し、ドル円は161.50円台を回復する可能性があります。161.50円を明確に上抜けると、161.80円〜162.00円方向への戻りも視野に入ります。ただし、162円に近づくほど介入警戒感が強まりやすく、上昇しても一気に伸びるというより、上値を確認しながらの展開になりそうです。
↘ 下落シナリオ(確率55%・メインシナリオ)
下落シナリオでは、米雇用統計の弱さを受けたドル売り地合いが続き、161.50円近辺で戻り売りに押されるケースを想定します。東京〜欧州時間で161.00円を割り込むと、先週末に下げ渋った160.50円近辺を再び試す可能性があります。さらに、米ISM非製造業景況指数が予想を下回るようなら、米景気減速への警戒が強まり、160.50円割れから160.00円方向への下押しも意識されやすくなります。日足では上昇トレンドを維持しているものの、短期モメンタムはやや鈍っているため、今日はやや下方向への警戒を残して見ておきたい局面です。
時間帯別の展開予想
東京時間
東京時間は、先週末のNY終盤からの流れを引き継ぎ、161円台前半で方向感を探る展開を想定します。週明けのため、まずは先週末の米雇用統計後のポジション調整が一巡しているかを確認する時間帯になりそうです。161.00円を維持できれば、161.50円方向への戻りを試す余地がありますが、161円を割り込むと、再び160円台後半への下押しに注意が必要です。
欧州・NY時間
欧州時間は、NY時間の米ISM非製造業景況指数を前に、ポジション調整が中心となりやすいでしょう。161.00円〜161.50円を中心としたレンジ推移を基本に見ていますが、米金利が時間外で大きく動けば、先に上下へ振れる可能性もあります。NY時間は23時のISM、24時のウォラーFRB理事発言がメイン材料です。強いISMなら161円台後半への戻り、弱いISMなら160円台半ばへの再下落が意識されやすく、今日の値動きの本番はNY時間になりそうです。
今日の予想レンジ
↕ 予想レンジ:160.50円〜161.90円
今日は、160.50円〜161.90円のレンジを想定します。東京〜欧州時間は161円台前半を中心とした様子見、NY時間は米ISM非製造業景況指数とウォラーFRB理事発言を受けて、レンジ上限または下限を試す展開になりそうです。
🔁 上値抵抗線:161.50円、161.90円
上方向では、まず先週末に戻りを抑えられた161.50円近辺が最初の抵抗帯です。ここを明確に上抜けると、161.80円〜161.90円方向への戻りを試しやすくなります。ただし、162円に接近すると介入警戒感が再び強まりやすく、強い米指標が出ても上値追いには慎重さが残りそうです。
🔁 下値支持線:161.00円、160.50円
下方向では、まず161.00円前後が最初のサポートです。ここを割り込むと、先週末安値圏である160.50円近辺が意識されます。160.50円を明確に下回ると、短期的な戻り基調が崩れ、160.00円方向への調整が視野に入りやすくなります。
📉 ブレイクアウト条件
上方向のブレイクアウト条件は、米ISM非製造業景況指数が予想を上回り、米金利が持ち直し、161.50円台を明確に上抜けることです。この場合、161.90円〜162.00円方向への戻りが意識されます。下方向のブレイクアウト条件は、米ISMが弱く、161.00円を割り込んだうえで160.50円近辺を下抜けることです。この場合、米雇用統計後のドル売りが再燃し、160.00円方向への調整が進みやすくなります。
⚠️ 注意すべきリスク要因
今日の注意点は、米ISM非製造業景況指数の結果、ウォラーFRB理事の発言、米長期金利の反応、日本当局による円安けん制発言、そして薄商い明けの週初フローです。特に、先週の米雇用統計後だけに、米景気減速を示す材料にはドル売りで反応しやすくなっています。一方で、指標が強ければドル買い戻しも入りやすく、NY時間は上下に振れやすい展開を想定しておきたいところです。
☑️ 投資判断における留意点
今日は、先週の米雇用統計後の流れが一巡するのか、それとも米ISMをきっかけにドル売りが再燃するのかを見極める一日です。161.50円を上抜けるまでは上値の重さが残りやすく、161.00円を割り込むと160円台半ばへの下押しに注意が必要です。米指標前後は短時間で値幅が広がりやすいため、指標結果だけでなく、米金利とドル円の反応が同じ方向を向いているかを確認しながら、落ち着いて判断したい局面ですね。
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