ドル円コンパス

【ドル円コンパス】今日の為替相場予想(2026年6月26日)

おはようございます。Trader MTです。昨日のドル円は、米PCE物価指数や新規失業保険申請件数、米GDP確定値といった重要指標を通過しながらも、終わってみれば161円台後半でのこう着感が強い一日となりました。NY市場入り前には一時161.95円近辺まで上昇し、162円台を目前にする場面もありましたが、PCEが市場予想通りにとどまったことで米金利がいったん低下し、ドル円も上値を伸ばし切れませんでした。とはいえ、下値も161.50円台では支えられており、日足ベースでは上昇トレンドを維持しています。今日は材料が少ないぶん、162円手前の介入警戒と米金利の方向感、そして深夜のカシュカリ総裁発言をにらみながら、引き続き高値圏で神経質な展開になりそうです😌(公開時刻:07:34/日本時間)。

ドル円:昨日の振り返り(2026年6月25日)

昨日のドル円は、始値161.777円、高値161.948円、安値161.555円、終値161.781円でクローズしました。日足では始値と終値がほぼ同水準となり、162円手前で上値を抑えられながらも、161円台半ばでは下げ渋る小動きの一日でした。米利上げ観測を背景に下値は堅い一方、政府・日銀による為替介入への警戒感が強く、買い上がりにくい地合いが続いた形です。

東京時間は、米PCE物価指数を夜に控えて様子見ムードが強く、161円台後半を中心としたレンジ推移となりました。午前10時すぎには、まとまったドル売りや田村日銀審議委員のタカ派的な発言が意識され、161.55円近辺まで下押しする場面がありました。ただ、その後は買い戻しが入り、午後には日経平均株価の上昇も支えとなって161.70〜80円台へ持ち直しました。

海外時間に入ると、ロンドン時間は161.80円前後でもみ合いながら、162円を試す手前で上値の重さが意識されました。NY市場入り前には一時161.95円近辺まで上昇し、約40年ぶりの円安水準となる162円台が目前に迫りましたが、米5月PCE物価指数が市場予想通りだったことで、米金利がいったん低下。ドル円も161.60円台まで押し戻されました。その後は原油関連のヘッドラインや米金利の持ち直しを受けて再び買い戻されましたが、終盤まで161円台後半でのこう着が続きました。

日付 始値 高値 安値 終値
2026年6月25日 161.777 161.948 161.555 161.781

※当データはTradingViewの日足チャートに基づいています。

東京時間

25日の東京時間は、161円台後半での小動きからスタートしました。前日の海外時間に米利上げ観測を背景としたドル買いが入り、ドル円は161.80円台まで水準を切り上げていたため、朝方も下値は堅い展開でした。ただ、162円に近づくほど為替介入への警戒感が強まりやすく、積極的に上値を追う動きは限られました。

午前10時すぎには、ドル売りフローや田村日銀審議委員のタカ派的な発言が意識され、ドル円は161.55円近辺まで下落しました。もっとも、下げは長続きせず、すぐに161.60〜70円台へ持ち直しています。午後は日経平均株価の上昇も円売り材料となり、161.80円台まで強含む場面がありましたが、米PCE物価指数を控えていたこともあり、方向感は限定的でした。

欧州・NY時間

欧州時間は、161.80円前後を中心とした高値もみ合いとなりました。米利上げ観測や円売り地合いは残っていたものの、162円手前では介入警戒の売りも出やすく、上昇してもすぐに押し戻される展開です。5分足で見ると、夕方からNY序盤にかけて買いが優勢となり、一時161.90円台まで上値を伸ばしました。

NY時間は、米5月PCE物価指数、新規失業保険申請件数、米1〜3月期GDP確定値が材料となりました。PCEは前年比4.1%と前月から加速したものの市場予想通りで、インフレ再加速への過度な警戒がいったん和らぎ、発表後は債券買い・米金利低下・ドル売りの反応となりました。ドル円も161.60円台まで下押ししましたが、失業保険申請件数の減少やGDP上方修正で米景気の底堅さも確認され、終盤には161円台後半へ戻しています。結果的には、材料を消化しても162円手前の壁を突破できず、介入警戒が上値を抑えた一日だったと言えそうです。

今日の注目材料

✅ 6月26日(金)の重要度の高い注目材料
時間 通貨 指標 重要度 前回 予想
24:30 🇺🇸 カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁の発言 ⚡⚡

本日は、米国の主要経済指標は少なく、注目は日本時間24時30分予定のカシュカリ・ミネアポリス連銀総裁の発言です。昨日のPCEは市場予想通りだったとはいえ、前年比4.1%と高い水準にあり、FRBの利上げ観測が完全に消えたわけではありません。そのため、カシュカリ総裁がインフレ警戒を強める発言をすれば、米金利上昇を通じてドル円の上値試しにつながる可能性があります。

一方で、ドル円はすでに162円手前まで上昇しており、介入警戒が非常に強い水準にあります。したがって、今日のポイントは「ドル買い材料が出るかどうか」だけでなく、「162円台に乗せても市場が追随できるか」「当局警戒で上値が抑えられるか」を見極めることです。材料が少ない金曜日だけに、米金利、原油価格、中東関連ヘッドライン、そして当局者発言への反応がいつも以上に大きくなりやすい点には注意したいところです。

今日の見通し

今日のドル円は、161円台後半を中心に、162円手前の上値抵抗と161円台半ばの下値支持を確認する展開になりそうです。日足では上昇トレンドが続いており、下げても押し目買いが入りやすい地合いです。ただし、162円台は過去の高値や介入警戒が重なる非常に神経質なゾーンであり、強い材料なしに一気に買い上がるには慎重さも必要です。

ファンダメンタルズ分析

ファンダメンタルズ面では、米国のインフレと景気の底堅さがドル円を支える一方、PCEが市場予想通りだったことで、短期的には米利上げ観測がやや落ち着いた点がポイントです。新規失業保険申請件数は予想より少なく、GDPも上方修正されたため、米経済が急速に崩れているわけではありません。ただ、インフレが強すぎるサプライズにならなかったことで、昨日のNY時間はいったんドル売り・米金利低下で反応しました。

日本側では、引き続き為替介入への警戒が最大の上値抑制要因です。161円台後半から162円台は、投機的な円売りが強まりやすい一方、当局のけん制発言や実弾介入への思惑も強まりやすい水準です。そのため、ドル円は基調としては上向きでも、162円台に近づくほど値動きが不安定になりやすい局面です。今日はカシュカリ総裁の発言がタカ派寄りならドル買い、慎重姿勢なら高値圏での利確売りという形で反応が分かれそうです。

テクニカル分析

📈 移動平均線(25日・75日・200日線)
日足では、終値161.781円が25日線、75日線、200日線をすべて上回っており、上昇基調は維持されています。25日線は160.20円台、75日線は159.20円台に位置しており、現在値との距離もまだあります。短期的には高値圏で過熱感が出やすいものの、移動平均線の並びだけを見ると、基調は依然として円安・ドル高方向です。まずは161.50円台を守れるか、下げた場合でも25日線方向まで深い調整にならずに踏みとどまれるかが焦点になります。

📈 一目均衡表(雲・基準線・転換線)
一目均衡表では、ローソク足は雲を大きく上回って推移しており、上昇トレンド優勢の形が続いています。転換線や基準線も下値支持として意識されやすく、日足ベースでは160円台前半〜161円近辺が押し目の候補になりそうです。ただし、直近は高値更新を続けたあとに162円手前で足踏みしており、短期的には上昇スピードの鈍化も見られます。雲の上にいる限り大きな崩れではありませんが、162円手前で何度も跳ね返されるようなら、高値圏のレンジ化にも注意が必要です。

📈 MACD(シグナル・ヒストグラム)
MACDはプラス圏で推移しており、シグナル線も上向き基調を維持しています。ヒストグラムもプラス圏にあるため、日足のモメンタムはまだ上方向です。ただ、価格が162円手前で伸び悩んでいるため、ここからMACDの上昇が再加速するには、162円台への明確な突破が必要になりそうです。逆に、価格が161.50円を割り込んでくると、短期的な利確売りが入り、MACDの勢いも鈍化しやすくなります。

5分足では、東京午前に161.55円近辺まで下げたあと、午後からNY序盤にかけて161.90円台まで買い戻されました。その後、米指標通過後に161.60円台まで急落し、深夜から早朝にかけては161.70〜80円台で方向感の乏しい動きとなっています。短期の移動平均線は収束しており、足もとは上にも下にも振れやすい中立的な形です。161.55円を割り込むか、161.95円を上抜けるかが、短期の方向感を決める分岐点になりそうです。

シナリオ分析

上昇シナリオ(確率45%)
上昇シナリオでは、米金利が再び上昇し、カシュカリ総裁の発言がインフレ警戒・利上げ容認に近いトーンとなるケースを想定します。この場合、ドル円は昨日高値の161.95円近辺を再度試し、162円台への上抜けをうかがう展開になりそうです。162.00円を明確に超えて定着できれば、162.20円、さらに短期的には162.50円方向も視野に入ります。ただし、162円台では介入警戒が一段と高まりやすいため、上昇しても急な反落には注意が必要です。

下落シナリオ(確率55%・メインシナリオ)
下落シナリオでは、PCE通過後の米金利低下が続く、または162円手前の介入警戒から高値圏の利確売りが優勢になるケースを想定します。この場合、まずは昨日安値の161.55円近辺が最初の下値メドです。ここを明確に割り込むと、161.30円前後、さらに161.00円方向まで調整が広がる可能性があります。日足の上昇トレンドは維持されているため急落一本では見ていませんが、材料が少ない金曜日だけに、買いが続かない場合は高値圏のポジション調整が出やすい局面です。

時間帯別の展開予想

東京時間
東京時間は、前日NY終盤の161円台後半でのこう着を引き継ぎ、161.60〜90円台を中心としたもみ合いになりやすいと見ています。実需フローや株価動向によって上下に振れる可能性はありますが、162円手前では介入警戒、161円台半ばでは押し目買いが入りやすく、一方向には走りにくい時間帯になりそうです。

欧州・NY時間
欧州時間は、162円台を試すかどうかを見極める展開になりそうです。米金利が上昇していれば、昨日高値の161.95円近辺を再び試す可能性があります。一方、NY時間はカシュカリ総裁の発言が注目材料です。インフレ警戒が強ければドル買い、慎重姿勢が目立てば利確売りという反応になりやすく、発言前後は161円台後半から162円前後で神経質な値動きが想定されます。

今日の予想レンジ

予想レンジ:161.30円〜161.90円
今日は、161.30円〜161.90円のレンジを想定しています。基調は上向きですが、162円手前の介入警戒が強いため、上値追いには慎重さが必要です。東京〜欧州時間は161円台後半中心、NY時間はカシュカリ総裁発言と米金利の動き次第で、レンジ上限または下限を試す展開になりそうです。

🔁 上値抵抗線:161.85円、162.90円
上方向では、まず昨日高値の161.95円近辺が最初の抵抗線です。ここを超えると心理的節目の162.00円が意識され、さらに上抜けが続けば162.20円前後まで上昇余地が広がります。ただし、162円台では介入警戒が一段と強まりやすく、上抜け後にすぐ押し戻されるリスクもあります。

🔁 下値支持線:161.55円、161.30円
下方向では、昨日安値の161.55円近辺が最初のサポートです。ここを守れる限り、高値圏での押し目買いが入りやすい地合いは続きそうです。一方、161.55円を明確に割り込むと、短期勢の利確売りが強まり、161.30円前後まで調整が進む可能性があります。その下では161.00円が心理的な節目として意識されます。

📉 ブレイクアウト条件
上方向のブレイクアウト条件は、米金利が上昇し、カシュカリ総裁の発言がタカ派的に受け止められ、161.95円〜162.00円を明確に上抜けることです。この場合は162.20円、さらに勢いがあれば162.50円方向も視野に入ります。
下方向のブレイクアウト条件は、米金利低下が続き、介入警戒による高値圏の利確売りが強まり、161.55円を割り込むことです。この場合は161.30円、さらに161.00円方向への調整に注意が必要です。

⚠️ 注意すべきリスク要因
今日の相場では、
・162円手前から162円台にかけての為替介入警戒
・米長期金利の急変動
・カシュカリ総裁の発言内容
・中東情勢や原油価格をめぐる突発ヘッドライン
・週末前のポジション調整
に注意が必要です。とくに、上昇トレンドが続いている一方で、介入警戒が強い水準に入っているため、上にも下にも値動きが荒くなりやすい局面です。

☑️ 投資判断における留意点
今日は重要指標が少ないぶん、値動きのきっかけが米金利や要人発言、ヘッドラインに偏りやすい一日です。162円台を試す場面では上昇の勢いだけで判断せず、介入警戒による急反落リスクもあわせて見ておきたいところです。一方、161円台半ばまで下げても、日足の上昇トレンドが崩れたとは言い切れません。高値圏での無理な追随は避け、161.55円と161.95円のどちらを先に抜けるかを確認しながら、落ち着いて相場を見ていきたいですね。

免責事項

本記事は、為替相場の動向に関する一般的な情報提供・分析を目的としたものであり、特定の通貨ペアの売買や投資を推奨するものではありません。投資判断は、読者ご自身の責任と判断において行ってください。本記事の内容に基づいて生じたいかなる損失についても、当サイト運営者は一切の責任を負いません。