おはようございます。Trader MTです。昨日のドル円は、日米金利差を意識したドル買いが下支えとなる一方、162円接近による日本当局の為替介入警戒が上値を抑え、161円台半ばから後半で底堅く推移しました。日銀の「主な意見」では利上げ継続を意識させる内容が確認されたものの、為替市場の反応は限定的。NY時間には米利上げ観測を背景に一時161.83円近辺まで上昇しましたが、今夜の米PCEを前に、終盤は161円台後半で様子見ムードも残りました。日足では陽線を形成し、上昇トレンドは維持。ただし、ここから先は162円台を素直に買い上がれるかというより、米PCEと当局警戒の綱引きを見極める局面になりそうです😌(公開時刻:08:05/日本時間)
ドル円:昨日の振り返り(2026年6月24日)
昨日のドル円は、東京早朝に161円台半ばでスタートしたあと、朝方に一時161.45円まで下押しされる場面がありました。ただ、下値では日米金利差を意識したドル買いが入りやすく、売り一巡後はすぐに161.50円台へ回復。8時50分に公表された6月の日銀金融政策決定会合の「主な意見」では、利上げ路線の継続を示す内容が確認されましたが、ドル円の反応は限定的でした。
東京午前から午後にかけては、161.50円台を中心とした狭いレンジでの推移が続きました。米利上げ観測がドル円の下値を支える一方で、162円に近づくと政府・日銀による為替介入への警戒が強まりやすく、積極的に上値を追う動きは限られました。夕方にかけて欧州勢の参入とともに買いがやや強まり、ドル円は161.70円台へ水準を切り上げています。
NY時間に入っても、年内の米利上げ観測を背景にドル買い・円売りの流れが続きました。米5月新築住宅販売件数は市場予想を下回ったものの、為替への反応は限定的で、ドル円は一時161.83円近辺まで上昇。ただし、翌日に米PCEデフレーターを控えていることや、162円前後での介入警戒が重しとなり、終盤は161円台後半で下げ渋る形となりました。結果として、6月24日(水)の日足は始値161.568円、高値161.839円、安値161.450円、終値161.777円でクローズしています。
| 日付 | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 |
|---|---|---|---|---|
| 2026年6月24日 | 161.568 | 161.839 | 161.450 | 161.777 |
※当データはTradingViewの日足チャートに基づいています。
東京時間
24日の東京時間は、161円台半ばを中心とした小動きで始まりました。朝方には一時161.45円まで下押しされたものの、そこからは買い戻しが入り、仲値前後には161.60円台へ浮上。日銀の「主な意見」では、経済・物価が見通し通りなら利上げを進めるべきとの考えが確認されましたが、すでに市場がある程度織り込んでいたこともあり、為替への影響は限定的でした。
午後に入っても、ドル円は161.50円台から161.60円台でこう着感の強い展開となりました。米利上げ観測を背景に下値は堅い一方、162円が近づくほど為替介入への警戒感が強まり、上方向にも走りにくい状態です。夕方にかけては欧州勢の参入とともに買いフローが入り、一時161.70円台へ水準を切り上げましたが、上値を一気に試すほどの勢いはありませんでした。
欧州・NY時間
欧州時間は、東京終盤の底堅い流れを引き継ぎ、161.70円前後での推移となりました。米金融当局者のタカ派的な発言が意識され、年内の米利上げ観測がドルを支えた一方で、日本当局による円安けん制やレートチェックへの思惑も残り、162円方向では慎重な売買が続きました。
NY時間では、米5月新築住宅販売件数が前月比で減少し、市場予想も下回りました。ただ、ドル円は住宅指標への反応が限られ、むしろFRBの利上げ観測と日米金利差を意識したドル買いが優勢となりました。一時161.83円近辺まで上昇したものの、翌日の米PCEデフレーターを前に積極的なポジションは取りにくく、終盤は161.70円台から161.80円前後での推移となりました。
ドル円:今日の注目材料(2026年6月25日)
| 時間 | 通貨 | 指標・要人 | 重要度 | 前回 | 予想 |
|---|---|---|---|---|---|
| 10:00 | 🇯🇵 | 田村日銀審議委員の発言 | ⚡⚡⚡ | ― | ― |
| 未定 | 🇯🇵 | 田村日銀審議委員の発言(記者会見) | ⚡⚡⚡ | ― | ― |
| 21:30 | 🇺🇸 | 新規失業保険申請件数 | ⚡⚡ | 22.6万件 | 22.5万件 |
| 21:30 | 🇺🇸 | 個人所得 | ⚡⚡⚡ | 0.0% | +0.4% |
| 21:30 | 🇺🇸 | 個人支出 | ⚡⚡⚡ | +0.5% | +0.6% |
| 21:30 | 🇺🇸 | PCEデフレーター | ⚡⚡⚡ | +3.8% | +4.1% |
| 21:30 | 🇺🇸 | PCEコア・デフレーター(前月比) | ⚡⚡⚡ | +0.2% | +0.3% |
| 21:30 | 🇺🇸 | PCEコア・デフレーター(前年比) | ⚡⚡⚡ | +3.3% | +3.4% |
| 21:30 | 🇺🇸 | 第1四半期GDP【確報値】 | ⚡⚡ | +1.6% | +1.6% |
| 21:30 | 🇺🇸 | 個人消費【確報値】 | ⚡⚡ | +1.4% | +1.4% |
| 21:30 | 🇺🇸 | ボウマンFRB副議長の発言 | ⚡⚡ | ― | ― |
| 21:30 | 🇺🇸 | ウィリアムズNY連銀総裁の発言 | ⚡⚡ | ― | ― |
今日の最大の注目材料は、21時30分に集中する米経済指標です。とくにPCEデフレーターはFRBが重視するインフレ指標であり、前年比で前回+3.8%から予想+4.1%へ伸びが強まる見通しです。コアPCEも前年比+3.4%予想となっており、結果が上振れれば、FRBの利上げ観測をさらに補強し、ドル円の上値試しにつながる可能性があります。
一方、日本時間の午前には田村日銀審議委員の発言と記者会見が予定されています。昨日の日銀「主な意見」で利上げ継続への意識が確認された直後だけに、追加利上げの時期や円安・物価への見解に踏み込むかが注目されます。今日のドル円は、東京時間に日銀サイドの発言、NY時間に米PCEという流れになりやすく、1日を通して上下どちらにも振れやすい材料日です。
ドル円:今日の見通し(2026年6月25日)
今日のドル円は、161円台後半を中心に底堅さを維持しつつ、米PCEを受けて162円台を試せるかが焦点になりそうです。日足では上昇基調が続いており、25日線からも十分に上方で推移しています。ただし、162円に近づくほど日本当局による介入警戒が強まりやすく、上昇しても一直線というより、上値では利益確定や警戒売りが出やすい地合いです。今日の相場は「米PCEでドル買いが続くのか」と「162円前後で介入警戒がどこまで上値を抑えるのか」の綱引きになりそうです。
ファンダメンタルズ分析
ファンダメンタルズ面では、米利上げ観測がドル円の中心テーマです。ここ数日はFRB高官のタカ派的な発言が意識され、米金利の先高観がドルを支えています。今日発表されるPCEデフレーターが予想を上回れば、「インフレがまだ高い」という見方が強まり、米利上げ観測を通じてドル買いが入りやすくなります。特に、個人支出も強いままPCEが上振れする場合は、米経済の底堅さとインフレ圧力が同時に意識されやすいでしょう。
ただし、日本側の材料も軽視できません。日銀はすでに利上げ路線を進めており、昨日の「主な意見」でも、物価上昇リスクを踏まえて政策金利の調整を続けるべきとの考えが確認されました。今日の田村委員の発言が想定以上にタカ派的であれば、円買いでドル円が一時的に押し戻される可能性があります。つまり、今日は米国側だけでなく、日本側からも相場を動かす材料が出やすい一日です。
テクニカル分析

日足チャートでは、昨日のローソク足は下ヒゲを伴う陽線となり、161円台半ばでは買いが入りやすいことを示しました。終値は161.777円と高値圏で引けており、短期的な上昇基調は継続しています。一方で、162円手前では上値の重さも確認されており、ここからは勢いだけで上抜けるというより、米PCEや米金利上昇などの追加材料が必要な局面です。
📈 移動平均線(25日・75日・200日線)
25日線、75日線、200日線はいずれも上向きで、価格は25日線を大きく上回っています。これは中期的な上昇トレンドが維持されていることを示します。特に25日線が160円台前半に位置しているため、現値との距離はまだありますが、短期的には上方向への過熱感も出やすい水準です。上昇トレンドは継続しているものの、162円台ではいったん利益確定が入りやすい配置と見ておきたいところです。
📈 一目均衡表(雲・基準線・転換線)
一目均衡表では、ローソク足は雲の上で推移しており、基調は引き続き上方向です。転換線・基準線も価格の下側に位置しており、押し目ではサポート候補として意識されやすい形です。ただし、遅行線も含めて高値圏にあるため、上昇の勢いが鈍ると短期的な調整が入りやすくなります。161.45円付近を割り込むかどうかが、目先の押し目判断のポイントになりそうです。
📈 MACD(シグナル・ヒストグラム)
MACDはプラス圏で推移し、シグナル線を上回る形を維持しています。ヒストグラムもプラス側にあり、日足ベースでは上昇モメンタムが残っています。ただし、すでに高値圏で推移しているため、PCE後に上値を伸ばせない場合は、MACDの伸びが鈍化し、短期的な調整サインにつながる可能性があります。現状は「上昇継続だが、材料待ち」という位置づけです。

5分足チャートでは、東京早朝に161.45円近辺まで下げたあと、午前中に161.60円前後へ戻し、午後から欧州時間にかけてじり高基調となりました。NY時間には161.80円台まで上昇する場面がありましたが、終盤には一時161.70円台前半まで押し戻され、その後は161.77円前後へ持ち直しています。短期的には、161.70円台を維持できるか、あるいは161.85円前後を上抜けられるかが分岐点になりそうです。
シナリオ分析
↗ 上昇シナリオ(確率55%・メインシナリオ)
上昇シナリオでは、米PCEデフレーターやコアPCEが予想を上回り、米利上げ観測がさらに強まるケースを想定します。この場合、ドル円は昨日高値の161.83円近辺を上抜け、心理的節目の162.00円を試す可能性があります。さらに米長期金利が上昇を伴う形になれば、162.20円〜162.30円方向まで上値余地が広がる展開も考えられます。ただし、162円台では介入警戒が一段と強まりやすく、上昇しても急伸後の反落には注意が必要です。
↘ 下落シナリオ(確率45%)
下落シナリオでは、田村日銀審議委員の発言が想定以上にタカ派的となるケースや、米PCEが予想を下回って米金利が低下するケースを想定します。この場合、ドル円はまず161.45円近辺の昨日安値を試し、そこを割り込むと161.20円前後まで下押しする可能性があります。さらに米金利低下と当局警戒が重なる場合は、161.00円方向まで調整が広がる展開もあり得ます。ただ、日足の上昇トレンドが崩れたわけではないため、下げても押し目買いが入りやすい点は意識しておきたいところです。
時間帯別の展開予想
東京時間
東京時間は、田村日銀審議委員の発言が最初の注目材料になります。発言内容が利上げ継続を強く意識させるものになれば、円買いで161円台半ばへ押し戻される可能性があります。一方、発言が想定内にとどまれば、前日からのドル買い地合いを引き継ぎ、161.70円台を中心に底堅く推移しやすいでしょう。東京時間のポイントは、161.45円を守れるか、そして161.80円台へ再び乗せられるかです。
欧州・NY時間
欧州時間は、米PCEを前にしたポジション調整が中心となりやすく、161円台後半での神経質なもみ合いを想定しています。NY時間は21時30分に米指標が集中するため、今日の値動きの本番になりそうです。PCEが強ければ162円方向、弱ければ161円台前半方向へ振れやすくなります。また、同時刻にはFRB高官発言も予定されているため、指標結果だけでなく、その後の米金利とFRB発言への反応まで確認したい一日です。
ドル円:今日の予想レンジ(2026年6月25日)
↕ 予想レンジ:161.20円〜162.30円
今日は、161.20円〜162.30円のレンジを想定しています。東京時間は田村日銀審議委員の発言、NY時間は米PCEデフレーターを受けて、レンジ上限または下限を試す展開になりやすいでしょう。基本は上昇トレンド継続ですが、162円接近後の介入警戒による反落には注意が必要です。
🔁 上値抵抗線:161.85円、162.00円〜162.20円
上方向では、まず昨日高値圏の161.85円前後が最初の抵抗帯です。ここを明確に上抜けると、心理的節目の162.00円が次の焦点になります。さらに米PCE上振れと米金利上昇が重なれば、162.20円〜162.30円方向まで上値余地が広がります。ただし、162円台では日本当局の円安けん制や介入警戒が強まりやすく、上抜け後の失速にも注意が必要です。
🔁 下値支持線:161.45円、161.20円
下方向では、昨日安値の161.45円近辺が最初のサポートです。ここを守れるうちは、上昇トレンド内のもみ合いとして見やすい形です。一方、161.45円を明確に割り込むと、161.20円前後まで調整が広がる可能性があります。さらに161円台前半でも下げ止まれない場合は、心理的節目の161.00円が意識されやすくなります。
📉 ブレイクアウト条件
上方向のブレイクアウト条件は、米PCEデフレーターとコアPCEが予想を上回り、米長期金利が上昇し、161.85円を明確に上抜けることです。この場合、162.00円、さらに162.20円方向への上値試しが視野に入ります。下方向のブレイクアウト条件は、田村日銀審議委員の発言がタカ派的に受け止められる、または米PCEが弱く米金利が低下し、161.45円を割り込むことです。この場合は161.20円〜161.00円方向への調整に注意が必要です。
⚠️ 注意すべきリスク要因
今日のリスク要因は、田村日銀審議委員の発言、米PCEデフレーターの上振れ・下振れ、米長期金利の急変、FRB高官発言、日本当局による円安けん制、そして162円台乗せ後の急な反落です。特にPCE発表直後は、数字そのものだけでなく、米金利がどちらに反応するかが重要になります。強いPCEでも、介入警戒が勝れば上値が伸びない可能性がある点には注意しておきたいところです。
☑️ 投資判断における留意点
今日は材料が非常に多く、21時30分前後は値動きが荒くなりやすい一日です。上昇トレンドが続いているからといって、162円手前を無警戒に追いかけるのではなく、PCE後の米金利、161.85円の上抜け、162円台での値持ちを確認したい局面です。反対に、下方向では161.45円を割り込むまでは、短期的な押し目の範囲にとどまる可能性があります。今日も、材料通過後の初動だけで判断せず、数分から数十分の反応を見てから冷静に整理していきたいですね。
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