FX初心者が失敗しないための心得を【相場の格言】から学ぶ。

FX

2015年8月24日、世界の投資家たちを恐怖に陥れたチャイナショック。たった1日で122円台から116円台へ6円以上も円高になるという、かつて経験したことがない値動きに全く太刀打ちが出来なかった。瞬く間にロスカット注意報が発動され、あれよあれよと特追加証拠金を補填する時間も余力もないままに、約200万諭吉が消え去ってしまった。こづかい稼ぎ程度で生半可にトレードしてはいけないという教訓を胸に、その年を最後にFXから身を引いていた。

あれから約4年、心身ともに完全リフレッシュ。会社依存に終止符を打ち、自分の力で稼ぐ手段の一つとして、再びFXの世界に身を投じようと考えているところ。アイドリングをかける意味で久しぶりに口座に入金し、思わずこんなツイートをした。

久しぶりにFXの口座に入金しポチポチを試みましたが、二度と失敗したくはないという固い決意から、米雇用統計の直前に【ドル円107.50買い、108.00売り】というIFD注文をしましたが、全く逆の値動きとなり、な~んの約定もすることなく手仕舞いとなりまました。「休むも相場」これでいいんです。

大きな失敗を経験しているが故に、チャートの値動きに一喜一憂せず静観できている自分を客観的にみて、少し成長を感じとることができました。

そこで今回は、これからFXにチャレンジしようと思っている方やFX初心者の方が失敗しないための心得として、【相場の格言】をご紹介していきますので、今後のFXトレードライフのお役に立てれば幸いです。

スポンサードサーチ

FX初心者が失敗しないための相場の格言 その①

まず一つ目は、冒頭で触れた相場の格言のご紹介です。

「休むも相場」

FX初心者の頃は、チャートを眺めて値動きを見ていると、なにかしらポジションを持ちたいという気分に陥りがちです。とくにデイトレーダーに多く見られる行動パターンですが、休みなく取引をし続けても勝てるものではありませんし、予想と異なる値動きをしているときには手を出さないことが肝要です。相場には売りと買いの2種類しかないというのは誤った考え方で、休むことも相場のうちと考えることが大切です。

「休むも相場」は、「売るべし、買うべし、休むべし」や「売り買い休みの三筋道」と言われることもあります。

この「休むも相場」の格言について、日本証券業協会のWebサイト基本からきちんと知りたい人のための投資の時間」にとても興味深い記事が掲載されていたので、合わせてご紹介しておきます。

徳川時代の古い格言
不利運(損失勘定)のとき、売り平均買い平均(ナンピンつまり単価をならすこと)せざるものなり。思い入れ違いの節はさっせく仕舞い、四五十日休むべし。(中略)何程利運を得ても、この休むことを忘るるときは、商い仕舞いのときはきわめて損出ずると心得べし。(宗久翁秘録)
年中、商い手の内にあるときは利運遠し。折々仕舞いて休み見合わて申すべきこと第一なり。(同)
売り買いを、せけばせくほど損をする。とんと休んで手をかえてみよ。(三猿金泉秘録)
気の落ち着かぬときの商いは、十度が十度ながら損なりと察すべし。(相庭高下伝)

(ご参照)
宗久翁秘録  
マンガ 相場の神様 本間宗久翁秘録―酒田罫線法の源流
相場秘伝 本間宗久翁秘録を読む―希代の天才相場師に学ぶ必勝の鉄則 

三猿金泉秘録 
三猿金泉秘録-和歌で相場道を極める-
マンガ 三猿金泉秘録~日本相場の聖典

FX初心者が失敗しないための相場の格言 その②

見切り千両

二つ目は、ある意味FXトレードで最も大切とも思える格言のご紹介です。

見切り千両

「見切り千両、損切り万両」といった使われ方もする相場の格言の一つで、含み損を抱えたポジションを損失が少ない段階で「見切りをつけて損切りすることは千両の価値がある。また、ある程度の損を覚悟してでも損切りすることには万両の価値がある」という考え方です。

FX初心者が最も失敗に陥りやすい行動パターンが損切りができないことです。そのうち戻すだろうという期待とは裏腹に保有ポジションの含み損がどんどん膨らんでいく。とうとうロスカット寸前までいって泣く泣く大損はたいて損切りする。こういったことを避けていただくためにも、この「見切り千両」という格言は常に意識しておきたいところです。

今回は2つの格言をご紹介いたしましたが、「相場の格言」はせ長い時を経て言い伝えられてきた投資の本質をついたもので、こういった投資の世界の先人たちが残してくれたものを有難く頂戴しない手はない、そのように思います。