ドル円コンパス

【ドル円コンパス】今日の為替相場予想(2026年8月5日)

おはようございます。Trader MTです。昨日のドル円は、日米協調介入後の急落に対する買い戻しが続き、東京時間から欧州序盤にかけて157.95円近辺まで上昇しました。ただ、158円手前では追加介入への警戒感が強く、ベセント米財務長官による円相場安定への強い姿勢や、予想を下回った米JOLTS求人件数を受けて、NY序盤には157.20円台まで反落。その後は157円台後半へ戻して取引を終えました。日足では小幅な陽線となったものの、200日線を回復できておらず、介入後の戻り局面と下落トレンド継続の可能性が交錯する状態です😌(公開時刻:08:23/日本時間)

ドル円:昨日の振り返り(2026年8月4日)

昨日のドル円は、前週末の日米協調介入による急落後の買い戻しが優勢となり、157.142円で取引を開始したあと、東京早朝から157円台半ばへ上昇しました。仲値にかけては国内輸入企業による実需のドル買いも入り、欧州序盤には日通し高値となる157.959円まで上値を伸ばしました。ただし、158円台に近づくと追加介入を警戒したドル売りも入り、上昇の勢いは次第に鈍化しました。

NY時間に入ると、ベセント米財務長官が日本の円相場安定策を「あらゆる手段」で支援する姿勢を示したことで円買いが強まり、ドル円は157.20円台まで急反落しました。さらに、米JOLTS求人件数が735.9万件と市場予想を下回り、米労働市場の緩やかな減速が意識されたことや、原油価格の下落に伴う米長期金利の低下もドルの上値を抑えました。もっとも、米国の採用件数は増加しており、労働市場が急速に悪化したとの見方には至らず、終盤は157円台後半まで値を戻しています。

結果として、8月4日(火)の日足は始値157.142円、高値157.959円、安値157.140円、終値157.697円でクローズ。前日比では0.555円のドル高・円安となり、介入後の自律反発を示す陽線となりました。ただし、日足終値は200日移動平均線や一目均衡表の雲を下回ったままであり、現時点では本格的な上昇再開というよりも、急落後の買い戻しの範囲内と見るのが自然でしょう。

日付 始値 高値 安値 終値
2026年8月4日 157.142 157.959 157.140 157.697

※当データはTradingViewの日足チャートに基づいています。

東京時間

4日の東京時間は、協調介入後の急激な円高に対する反動が続き、157円台前半からドルを買い戻す動きが先行しました。午前9時前には157.60円台まで上昇しましたが、その後は追加介入への警戒感から157.20円近辺まで反落。ただ、前週末の163円台から週明けに155円台前半まで急落した反動もあり、安値では値ごろ感を意識したドル買いが入りました。

仲値にかけては国内輸入企業による実需のドル買いが優勢となり、ドル円は再び157.60円台へ上昇しました。午後は157.60〜80円台を中心としたもみ合いとなり、欧州勢の参入後には円売りがやや強まる場面も見られました。もっとも、158円に近づくにつれて上値追いには慎重さが目立ち、介入後の買い戻しと追加介入への警戒感が拮抗する展開となりました。

欧州・NY時間

欧州時間は、東京市場から続くドル買い・円売りの流れを引き継ぎ、ドル円は157円台後半で底堅く推移しました。日米金利差を背景としたドル買いが支えとなり、欧州序盤には157.959円まで上昇。ただし、158円台では協調介入後の戻り売りや当局の追加対応を警戒したドル売りが入りやすく、高値更新後は次第に伸び悩みました。

NY時間では、ベセント米財務長官が円相場の安定に向けて日本を強力に支援する姿勢を示したことから円買いが加速し、ドル円は157.20円台まで下落しました。その後に発表された米JOLTS求人件数も予想を下回り、米長期金利の低下とともにドルの重しとなりました。ただ、採用件数の増加や米株高を背景にリスク回避の円買いは広がらず、終盤には157.70円前後まで回復。全体としては、158円手前で上値を抑えられながらも、157円台前半では下げ渋る一日となりました。

今日の注目材料

✅ 8月5日(水)の重要度の高い注目材料
時間 通貨 指標 重要度 前回 予想
21:15 🇺🇸 ADP雇用統計 ⚡⚡ +9.8万人 +6.5万人
23:00 🇺🇸 ISM非製造業景況指数 ⚡⚡⚡ 54.0 54.5
29:05 🇺🇸 クックFRB理事の発言 ⚡⚡

本日は、21時15分のADP雇用統計と23時のISM非製造業景況指数が中心材料です。前日に発表されたJOLTS求人件数は予想を下回り、米労働需要の緩やかな減速が確認されました。そのため、ADP雇用統計も弱い結果となれば、週末の米雇用統計を前に労働市場への警戒感が強まり、米長期金利の低下を通じてドル円の下押し要因になる可能性があります。

一方、ISM非製造業景況指数は前回の54.0から54.5への上昇が予想されており、米国経済の中心であるサービス業の底堅さが確認されるかが注目されます。予想を上回れば、JOLTSの弱さを補う材料としてドル買いにつながる可能性があります。29時05分にはクックFRB理事が経済見通しについて発言する予定で、今後の政策金利や雇用・インフレに関する認識にも注意が必要です。

今日の見通し

今日のドル円は、協調介入後の買い戻し圧力と、追加介入および日銀の利上げ観測による円買い圧力が綱引きする展開になりそうです。157円台後半では短期的な買い戻しが続いているものの、日足では200日線を下回り、158円近辺には明確な上値抵抗が形成されています。東京から欧州時間は157円台を中心としたもみ合いとなりやすく、NY時間の米指標を受けて158円台を回復するのか、157円台前半を割り込むのかが焦点になります。

ファンダメンタルズ分析

ファンダメンタルズ面では、日米による協調介入が単発の市場介入ではなく、必要に応じて追加対応も辞さない政策姿勢として受け止められている点が重要です。ベセント米財務長官も円の過度な割安を問題視し、日本の相場安定策を支援する姿勢を示しています。このため、ドル円が158円台から上値を伸ばす場面では、介入や当局発言を警戒した円買いが入りやすい状態が続きそうです。

ただし、介入によって日米金利差や日本の財政・金融政策といった構造的な円安要因が解消されたわけではありません。前日のJOLTS求人件数は弱かったものの、採用件数は増加しており、米労働市場が急速に悪化しているとは判断しにくい内容でした。本日のADP雇用統計とISM非製造業景況指数が底堅ければドルの買い戻しが続く一方、両指標がそろって弱ければ、米金利低下と介入警戒が重なり、円高方向へ傾きやすくなるでしょう。

テクニカル分析

📈 移動平均線(25日・75日・200日線)
日足では25日線が161円台後半、75日線が160円台前半、200日線が157.95円前後に位置しています。25日線が75日線を上回る中期的な並びは残っているものの、現在値はすべての移動平均線を下回っており、直近の上昇トレンドは大きく損なわれています。特に200日線と重なる157.95〜158.00円付近は目先の重要な上値抵抗であり、ここを明確に回復できるかが反発継続の分岐点になります。

📈 一目均衡表(雲・基準線・転換線)
一目均衡表では、ローソク足が転換線・基準線だけでなく、雲の下側へ大きく沈み込んでいます。雲は159円台半ばから160円台後半に位置しており、日足ベースでは戻り局面で複数の抵抗帯が控える形です。昨日は安値から反発したものの、現状は下落後の自律反発という位置づけが強く、まずは200日線、その上では159円台前半から雲下限を回復できるかを確認する必要があります。

📈 MACD(シグナル・ヒストグラム)
MACDはゼロラインを大きく下回り、MACD線もシグナル線の下側で推移しています。ヒストグラムもマイナス圏にあり、日足の下落モメンタムは依然として強い状態です。一方、直近の値動きは短期間で大幅に下落した反動も出やすく、157円台前半を維持できれば自律反発が続く可能性があります。MACDの下向きが鈍化するか、さらにマイナス幅を広げるかが次の確認ポイントです。

5分足では、東京早朝の157円台前半から段階的に水準を切り上げ、欧州序盤には157.95円近辺まで上昇しました。その後、NY序盤に157.20円台まで急落したものの、終盤には157.70円台へ回復しています。足もとでは25本・75本・200本移動平均線が157.65〜75円付近に集中し、価格も一目均衡表の雲付近で推移しています。短期的には方向感が乏しく、157.20円と158.00円のどちらを先に抜けるかが重要です。

シナリオ分析

上昇シナリオ(確率45%)
上昇シナリオでは、157.50円前後を維持したまま、ADP雇用統計やISM非製造業景況指数が市場予想を上回り、米長期金利が持ち直すケースを想定します。この場合は158.00円と200日線の回復を試し、明確に上抜ければ158.20〜40円方向へ戻り余地が広がります。ただし、上昇局面では追加介入や当局発言への警戒感が再び強まりやすく、158円台では値動きが不安定になる可能性があります。

下落シナリオ(確率55%・メインシナリオ)
下落シナリオでは、ADP雇用統計とISM非製造業景況指数が弱く、前日のJOLTSに続いて米景気・雇用への懸念が強まるケースを想定します。157.20円を明確に割り込むと、157.00円の節目を経て156.80円前後が次の下値候補となります。さらに、日米当局から追加介入や日銀の利上げを意識させる発言が出た場合は、156円台半ばまで値幅が拡大する可能性にも注意が必要です。

時間帯別の展開予想

東京時間
東京時間は、前日NY終盤の157円台後半を引き継ぎ、157.50〜158.00円を中心とした推移が想定されます。国内の重要指標は予定されていないため、仲値に伴う実需フローや、日米当局者の発言に反応しやすい時間帯です。158円に近づけば介入警戒による上値の重さが意識される一方、157円台前半では急落後の買い戻しも入りやすく、方向感の乏しい展開になりそうです。

欧州・NY時間
欧州時間は米指標を前にしたポジション調整が中心となり、157円台でのもみ合いが続く可能性があります。NY時間は21時15分のADP雇用統計、23時のISM非製造業景況指数を受けて値幅が拡大しやすくなります。強い結果なら158円台回復、弱い結果なら157円割れを試す展開が想定されますが、最初の値動きが米長期金利の方向と一致しているかも確認したいところです。29時05分のクックFRB理事発言は翌朝の相場にも影響する可能性があります。

今日の予想レンジ

予想レンジ:156.80円〜158.40円
東京から欧州時間は157円台を中心としたもみ合い、NY時間は米指標を受けて上下どちらかの節目を試す展開を想定しています。協調介入後で値動きが荒くなっているため、指標結果や当局発言によっては短時間でレンジの上限・下限へ接近する可能性があります。

🔁 上値抵抗線:158.00円、158.40円
最初の上値抵抗は、昨日高値と200日移動平均線が重なる157.95〜158.00円です。ここを終値ベースで回復すると、介入後の戻りが継続し、158.20円から158.40円方向が次の目安となります。ただし、158円台では追加介入への警戒感が高まりやすく、上昇しても値動きが安定しにくい点には注意が必要です。

🔁 下値支持線:157.20円、156.80円
下方向では、ベセント米財務長官の発言後に下げ止まった157.20円前後が最初の支持帯です。ここを明確に割り込むと心理的節目の157.00円、その下では156.80円前後が次のサポート候補となります。156.80円も維持できなければ、介入後の買い戻しが一巡したとの見方が強まりやすくなります。

📉 ブレイクアウト条件
上方向の条件は、米指標が予想を上回って米長期金利が上昇し、157.95〜158.00円を明確に上抜けることです。この場合は158.20円、さらに158.40円方向への戻り余地が広がります。下方向の条件は、米指標の下振れや当局の円安けん制を受け、157.20円を割り込むことです。この場合は157.00円から156.80円方向への下押しが意識されます。

⚠️ 注意すべきリスク要因
・日米通貨当局による追加介入やレートチェック
・ベセント米財務長官や日本政府・日銀関係者の発言
・ADP雇用統計とISM非製造業景況指数の予想外の上下振れ
・米長期金利および原油価格の急変動
・中東情勢をめぐる突発的な報道
・週末の米雇用統計を控えたポジション調整
といった点が挙げられます。特に現在は通常の経済指標に加えて、介入関連のヘッドラインによって瞬間的に大きく動く可能性があります。

☑️ 投資判断における留意点
今日は、157.20円と158.00円の間では方向感が定まりにくく、米指標発表時には上下に振れたあと反転する可能性もあります。指標の数値だけでなく、米長期金利が同じ方向に動いているか、介入警戒によってドル買いが抑えられていないかを合わせて確認することが重要です。協調介入後で通常より値幅が大きくなりやすいため、無理に値動きを追わず、あらかじめ許容できるリスクを明確にしておきたい局面です。

免責事項

本記事は、為替相場の動向に関する一般的な情報提供・分析を目的としたものであり、特定の通貨ペアの売買や投資を推奨するものではありません。投資判断は、読者ご自身の責任と判断において行ってください。本記事の内容に基づいて生じたいかなる損失についても、当サイト運営者は一切の責任を負いません。