おはようございます。Trader MTです。昨日のドル円は、日米協調介入への警戒が続くなか、東京午前に155.226円まで急落しましたが、その後は実需のドル買いや急落の反動による買い戻しが入り、NY終盤には157円台前半まで回復しました。日足では200日線と一目均衡表の雲を下回り、中期的には下方向への警戒が必要な形です。一方、5分足では短期・中期・長期の移動平均線を上回っており、足もとでは自律反発の流れも確認できます。今日は157円台で戻りを継続できるか、再び円買い圧力が強まるかが焦点になりそうですね😌(公開時刻:08:25/日本時間)。
ドル円:昨日の振り返り(2026年8月3日)
昨日のドル円は、日米通貨当局による円買い・ドル売りの協調介入が確認されたことで、非常に荒い値動きとなりました。東京午前には追加介入への警戒から155.226円まで急落しましたが、その後は実需のドル買いや急速な円高に対する反動が入り、157円台まで値を戻しました。日足は始値と終値がほぼ同水準となる一方、長い下ヒゲを形成しており、介入による強い円買い圧力と、155円台でのドル買い需要の両方が確認できる一日でした。
| 日付 | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 |
|---|---|---|---|---|
| 2026年8月3日 | 157.114 | 157.887 | 155.226 | 157.142 |
※当データはTradingViewの日足チャートに基づいています。
東京時間
3日の東京時間は、前週末に実施された日米協調介入を受け、157円台を中心に神経質な値動きで始まりました。早朝には157円台後半まで買い戻される場面がありましたが、日米両国が追加の協調介入も辞さない姿勢を示したことから、円売りポジションを手じまう動きが再び強まりました。午前9時半ごろにはドル円が急落し、一時155.226円と約3カ月ぶりの安値水準を付けています。
ただし、155円台前半では輸入企業などの実需とみられるドル買いが入り、仲値公示にかけて156円台半ばまで急速に反発しました。午後に入ると新たな材料が乏しくなり、156.30円から156.80円近辺での持ち合いに移行。追加介入への警戒が上値を抑える一方、155円割れを回避したことで、急落後の買い戻しも入りやすい状態となりました。5分足でも午前の急落後は安値を切り上げ、徐々に下値を固める動きが確認できます。
欧州・NY時間
欧州時間は、日米協調介入の影響を改めて見極める動きが中心となり、156円台後半から157円近辺で推移しました。米国が円買い介入に加わったことで、従来よりも円売りポジションを積み上げにくくなった一方、日米金利差や日本の財政悪化に対する警戒など、構造的な円売り要因に大きな変化はありません。そのため、介入警戒による円買いと、急落後のドル買い戻しが交錯する展開となりました。
NY時間では、米国とイランの緊張緩和期待を背景に原油価格が大幅に下落し、米長期金利も低下したことで、ドル円の上値は一時抑えられました。一方、7月の米ISM製造業景況指数は55.6と市場予想を上回り、米製造業の底堅さを示しました。ただ、相場の関心が協調介入に集中していたため、指標への反応は限定的でした。その後はドルの買い戻しが徐々に優勢となり、NY終盤には157円台前半まで回復して取引を終えています。
今日の注目材料
| 時間 | 通貨 | 指標 | 重要度 | 前回 | 予想 |
|---|---|---|---|---|---|
| 23:00 | 🇺🇸 | JOLTS求人件数 | ⚡⚡ | 759.4万件 | 747.0万件 |
今夜23時には、6月分の米JOLTS求人件数が発表されます。市場予想は747.0万件と、前回の759.4万件から減少する見通しです。JOLTS求人件数は、米企業の労働需要や雇用市場の過熱度を確認する指標であり、結果が予想を大きく下回れば、労働市場の減速観測を通じて米金利とドルの低下につながる可能性があります。反対に予想を上回った場合は、米景気の底堅さが意識され、ドルの買い戻しを後押しする可能性があります。
もっとも、足もとのドル円では、米経済指標以上に日米通貨当局の動向が大きな変動要因となっています。昨日は強いISM製造業景況指数に対する反応も限定的で、通常の金利・景気材料より介入警戒が優先される地合いでした。今日はJOLTSの結果と米長期金利の反応に加え、日米当局者による発言、追加介入に関する報道、原油価格や中東情勢の変化を合わせて確認する必要があります。
今日の見通し
今日のドル円は、昨日安値からの自律反発を継続できるかが焦点です。5分足では価格が移動平均線と一目均衡表の雲を上回り、短期的には戻りを試しやすい形となっています。一方、日足では200日線と雲を下回り、MACDも下方向への勢いを強めているため、中期的な地合いは依然として弱い状態です。まずは157.90円前後を回復できるか、下方向では157.00円を維持できるかが、目先の方向性を判断するポイントになりそうです。
ファンダメンタルズ分析
ファンダメンタルズ面では、日米協調介入によって、ドル円の上昇局面に対する警戒が大幅に強まっています。これまで日本単独の介入では、介入後にドル円が比較的早く値を戻すケースも見られましたが、今回は米国も円買いに参加しており、市場参加者に与えるけん制効果は従来より大きいと考えられます。ドル円が短期間で再び大きく上昇した場合には、追加介入への警戒が強まりやすく、上値を積極的に追いにくい環境が続きそうです。
一方、日米金利差や日本の財政悪化懸念など、介入前までドル円を押し上げてきた要因が消えたわけではありません。昨日の米ISM製造業景況指数も米景気の底堅さを示しており、ドル円が下落した場面では買い戻しが入りやすい状況です。今日はJOLTS求人件数が米金利の方向を左右する可能性がありますが、指標結果だけでなく、原油価格と米長期金利が同じ方向に動くかどうかも重要になります。
テクニカル分析

📈 移動平均線(25日・75日・200日線)
8月3日の終値157.142円は、25日線の162.052円、75日線の160.306円、200日線の157.928円をすべて下回りました。特に、中長期トレンドの分岐点として意識されやすい200日線を明確に下回ったことで、テクニカル面では下方向への警戒が強まっています。まずは200日線と前日高値が重なる157.90円前後を回復できるかが重要で、ここを下回る間は戻り局面でも上値が重くなりやすいでしょう。
📈 一目均衡表(雲・基準線・転換線)
日足のローソク足は、一目均衡表の雲を下抜けています。転換線と基準線も価格より上に位置しており、日足ベースでは売り圧力が強い配置です。今後は、雲下限付近となる158円台後半から159円台が戻り局面での抵抗帯になりやすい一方、下方向では昨日安値の155.226円が重要なサポート候補となります。雲の下で推移する期間が長くなるほど、調整局面が長期化する可能性が高まります。
📈 MACD(シグナル・ヒストグラム)
日足MACDはシグナル線を下回り、ゼロラインの下へ急速に低下しています。ヒストグラムもマイナス方向へ拡大しており、下落モメンタムの強さを示す形です。ただし、短期間で大きく下落したため、昨日のような急反発が発生しやすい点には注意が必要です。MACDが下向きの間は中期的な下落圧力が残りますが、まずは下落スピードが鈍化するかを確認したい局面です。

5分足では、東京午前に155.226円まで急落したあと、安値を切り上げながら157円台まで回復しました。日本時間朝方の価格は、25本線の157.198円、75本線の157.007円、200本線の156.846円を上回り、一目均衡表の雲の上で推移しています。短期的には反発基調が続いていますが、157.90円前後には前日高値と日足200日線が位置しています。この水準を超えられない場合は、短期反発が一巡し、再び157円割れを試す可能性があります。
シナリオ分析
↗ 上昇シナリオ(確率45%)
上昇シナリオでは、157.00円前後を維持しながら短期的な買い戻しが続き、前日高値と日足200日線が位置する157.90円前後を上抜けるケースを想定します。JOLTS求人件数が市場予想を上回り、米長期金利が上昇すれば、158.30円から158.50円方向まで戻りを広げる可能性があります。ただし、急速なドル高・円安が進んだ場合は追加介入への警戒が再燃しやすく、上昇局面でも値動きが不安定になる可能性があります。
↘ 下落シナリオ(確率55%・メインシナリオ)
下落シナリオでは、157.90円前後で上値を抑えられ、157.00円を再び割り込むケースを想定します。JOLTS求人件数が予想を下回って米金利が低下する場合や、追加の協調介入を警戒させる発言・報道が出た場合には、156.30円前後まで下押しする可能性があります。156.30円を明確に割れると155円台後半へ下落し、昨日安値の155.226円を再び試す展開も考えられます。
時間帯別の展開予想
東京時間
東京時間は、昨日の急落からの買い戻しがどこまで続くかが焦点です。5分足では短期的な上昇基調となっているため、まずは157.50円から157.90円方向への戻りを試す可能性があります。一方、日米協調介入の直後であることから、当局者発言や介入観測に反応して急落するリスクも残ります。157.00円から157.90円を中心とした、上下に振れやすい展開を想定しています。
欧州・NY時間
欧州時間は、米JOLTS求人件数を前にしたポジション調整が中心となりやすく、米長期金利や原油価格の動きに反応する展開が考えられます。NY時間は23時のJOLTS発表を受けて値幅が拡大する可能性があります。強い結果と米金利上昇が重なれば158円台を試し、弱い結果と米金利低下が重なれば156円台へ下押しする可能性があります。ただし、指標後も介入関連の材料が最優先される可能性があります。
今日の予想レンジ
↕ 予想レンジ:156.30円〜158.30円
今日は156.30円から158.30円のレンジを想定しています。東京時間は昨日の急落に対する買い戻しと介入警戒が交錯し、157円台を中心に不安定な推移となる可能性があります。NY時間はJOLTS求人件数と米長期金利の反応を受け、レンジ上限または下限を試す展開が考えられます。
🔁 上値抵抗線:157.90円、158.30円
上方向では、前日高値と日足200日線が重なる157.90円前後が最初の重要な抵抗帯です。ここを明確に上抜けると、次は158.30円前後が意識されます。158.30円を超えた場合は158.50円方向への戻り余地が広がりますが、ドル円の上昇速度が速い場合は、追加介入への警戒が強まりやすくなります。
🔁 下値支持線:157.00円、156.30円
下方向では、心理的節目であり、5分足の移動平均線が集まる157.00円前後が最初のサポートです。ここを割り込むと、昨日午後から海外時間にかけて意識された156.30円前後が次の下値候補となります。156.30円を明確に下抜けた場合は155円台後半、さらに昨日安値の155.226円が意識されそうです。
📉 ブレイクアウト条件
上方向のブレイクアウト条件は、157.90円を明確に上抜け、米長期金利の上昇を伴いながら158円台を維持することです。この場合は158.30円から158.50円方向への戻りが考えられます。下方向のブレイクアウト条件は、157.00円を割り込み、156.30円も下抜けることです。この場合は155円台後半から昨日安値155.226円方向への下落リスクが高まります。
⚠️ 注意すべきリスク要因
今回の相場では、
・日米通貨当局による追加の協調介入
・介入実施を警戒させる当局者発言や報道
・米JOLTS求人件数と米長期金利の反応
・中東情勢と原油価格の急変動
・介入後の急速なドル買い戻し
・流動性低下によるスプレッド拡大や瞬間的な価格変動
といった点に注意が必要です。通常の経済指標相場よりも、突発的なヘッドラインによって短時間で値動きが反転しやすい状態が続いています。
☑️ 投資判断における留意点
日足では200日線と一目均衡表の雲を下回っている一方、5分足では移動平均線と雲を上回っており、時間軸によって方向感が異なっています。また、介入局面ではテクニカル上の節目を一時的に大きく通過したあと、急速に元の水準へ戻るケースがあります。価格の動きだけで判断せず、米長期金利、原油価格、当局者発言を同時に確認し、通常以上に急変動を前提とした慎重な判断が必要です。
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