おはようございます。Trader MTです。先週末のドル円は、東京時間に160.88円まで買い戻されたものの、日米当局の為替介入警戒が再燃し、NY終盤には157.24円まで急落しました。今朝も157円台前半で推移しており、今日は日米の協調行動をめぐる公式発言と、23時の米ISM製造業景況指数が焦点です。日足は200日線を下回っており、戻りを試しても上値の重い地合いを想定しています😌(公開時刻:08:07/日本時間)
ドル円:先週末の振り返り(2026年7月31日)
先週末のドル円は、前日の急落後の水準となる159円台半ばで取引を開始しました。早朝はベッセント米財務長官による円の過小評価を意識した発言が伝わり、一時159.38円付近まで下落。しかし、前日の大幅な円高に対する反動や実需筋のドル買いが入り、午前中には160円台を回復しました。仲値前後には買い戻しが加速し、160.70円台まで上値を広げています。
正午に発表された日銀金融政策決定会合では、政策金利を1.00%に据え置くことが8対1で決まりました。高田創審議委員は1.25%への利上げを提案しましたが否決され、発表直後のドル円の反応は限定的でした。その後も植田日銀総裁の記者会見を待ちながら買い戻しが続き、日中高値となる160.879円まで上昇しました。
植田総裁が会見で、基調的な物価上昇率が2%に近づくなか、これまで以上に物価の上振れリスクを重視する必要があるとの認識を示すと、ドル円は160円を割り込む場面がありました。さらに海外時間には日米当局による追加の円買い介入への警戒が急速に強まり、相場は数十分単位で1円前後動く極めて不安定な展開となりました。
結果として、7月31日(金)の日足は始値159.497円、高値160.879円、安値157.238円、終値157.469円でクローズ。値幅は3円64銭に達し、日足では長い上ヒゲを伴う大陰線となりました。東京時間の買い戻しをすべて打ち消したうえ、200日移動平均線も終値で下回っており、テクニカル面でも上昇トレンドの修正を意識させる形となっています。
| 日付 | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 |
|---|---|---|---|---|
| 2026年7月31日 | 159.497 | 160.879 | 157.238 | 157.469 |
※当データはTradingViewの日足チャートに基づいています。
東京時間
31日の東京時間は、159円台半ばからスタートしました。早朝には159.78円まで買い戻されたものの、前日の戻り高値付近を超えられず、ベッセント米財務長官の円に関する発言を受けて159.38円付近まで下落しました。ただ、その後は急落に対する反動や輸入企業のドル需要が強まり、午前9時台には160円台を回復。仲値に向けて160.70円台まで上昇しました。
正午の日銀会合では、政策金利1.00%の据え置きが決定されました。結果は事前予想通りだったため初動は小さく、ドル円は160円台半ばで推移しました。午後には160.879円まで上昇しましたが、植田総裁が物価上振れリスクへの警戒を強調すると159円台後半まで反落。その後は160円台前半へ戻したものの、上値を追う動きは次第に鈍くなりました。
欧州・NY時間
欧州時間は、160円台前半で推移したあと、為替介入への警戒を背景に円買いが急速に強まり、一時158.50円台まで約2円下落しました。ただ、160円を下回った水準では実需筋や短期筋のドル買いも入り、再び160円台まで戻すなど、方向感の定まらない乱高下となりました。5分足では急落と急反発が繰り返され、通常のテクニカル水準が機能しにくい状態でした。
NY時間序盤は米長期金利の上昇を背景に160.30円台まで買い戻されましたが、米財務省がニューヨーク連銀を通じて複数の銀行に円市場への介入準備を促したとの報道が伝わると、再び円買いが加速しました。ドル円は159円台、158円台を相次いで割り込み、終盤には157.238円まで急落。安値圏の157.469円で週末の取引を終えました。
ドル円:今日の注目材料(2026年8月3日)
| 時間 | 通貨 | 指標・要人 | 重要度 | 前回 | 予想 |
|---|---|---|---|---|---|
| 23:00 | 🇺🇸 | ISM製造業景況指数 | ⚡⚡⚡ | 53.3 | 53.9 |
今日の最大の注目材料は、先週末から続く日米当局の為替市場への対応です。週末には、日本と米国が円安是正に向けて共同で市場対応を行ったとの報道が広がり、片山財務相が3日午前にも説明する見通しとされています。対応が現在も続いているとの見方もあり、東京時間は経済指標よりも当局者発言や介入に関する速報で大きく動く可能性があります。
また、14時には日銀の7月展望レポート全文が公表される予定です。日銀は先週、物価の上振れリスクが高まっていることや、基調的な物価上昇率が2%に近づいていることを示しました。全文で為替変動や原油高、今後の利上げペースに関する踏み込んだ記述が確認されれば、早期利上げ観測を通じて円買い材料となる可能性があります。
23時には、米国の7月ISM製造業景況指数が発表されます。前回は53.3、今回は53.9への改善が予想されています。予想を上回れば米景気の底堅さが意識され、米長期金利の上昇とともにドル円が反発する可能性があります。一方、弱い結果となれば、当局による円安是正の動きと重なり、157円割れを試す材料になり得ます。
ドル円:今日の見通し(2026年8月3日)
今日のドル円は、先週末の急落を受けた自律反発が入る可能性を残しながらも、日米当局による介入・協調行動への警戒が上値を抑える展開を想定しています。今朝は157円台前半で推移しており、まずは先週末安値の157.24円近辺を維持できるかが焦点です。157.20円を割り込めば156円台へ下値を広げやすく、反対に157.90円前後を回復できれば158円台半ばまでの戻り余地が出てきます。
ファンダメンタルズ分析
ファンダメンタルズ面では、日米の金融政策差や米長期金利の高さが本来はドル円を支える要因です。しかし、現在は通常の金利差取引よりも、日米当局が円安をどこまで抑え込む意思を持っているのかという政策判断が優先される局面です。日本単独ではなく米国も協調姿勢を示した場合、投機的な円売りポジションの巻き戻しが長引く可能性があります。
一方、日銀は政策金利を据え置いたものの、物価上振れリスクを重視し、今後も利上げを続ける方針を明確にしました。今夜のISM製造業景況指数が強ければドルを支える材料になりますが、当局による追加対応への警戒が続く限り、強い米指標だけで160円方向へ急速に戻す展開は想定しにくいでしょう。米金利上昇と当局対応のどちらが相場を支配するかを見極める一日となりそうです。
テクニカル分析

日足チャートでは、7月31日のローソク足は高値160.879円から安値157.238円まで下落する大陰線となりました。終値は157.469円で、25日線・75日線に加えて200日線も下回っています。直近の上昇局面で形成されたサポート帯を一日で割り込んでおり、単なる押し目というより、中期的な上昇トレンドが修正局面へ移行する可能性を意識させる形です。
📈 移動平均線(25日・75日・200日線)
25日移動平均線は162.244円、75日線は160.329円、200日線は157.905円付近です。終値はすべての移動平均線を下回っており、とくに200日線を明確に割り込んだ点が重要です。今後、157.90円前後を早期に回復できなければ、200日線が支持線から抵抗線へ転換し、戻り局面で上値を抑える可能性があります。
📈 一目均衡表(雲・基準線・転換線)
一目均衡表では、ローソク足が転換線と基準線を下回り、雲の下側まで急落しています。これまで下値支持として機能していた雲を一気に割り込んだため、短中期の地合いは弱気方向へ傾いています。上方向では雲下限と200日線が重なる157円台後半から158円台前半が抵抗帯となりやすく、雲の中へ戻れるかが反発継続の条件です。
📈 MACD(シグナル・ヒストグラム)
日足MACDはMACD線がシグナル線を大きく下回り、ヒストグラムもマイナス方向へ急拡大しています。直前までの上昇モメンタムは明確に失われており、短期的には下落圧力が残る形です。ただし、一日で大きく下げた反動から自律反発が入りやすい状態でもあるため、反発がトレンド転換につながるのか、戻りにとどまるのかを確認する必要があります。

5分足では、東京時間に160.80円近辺まで上昇したあと、欧州・NY時間に急落と急反発を繰り返しながら157円台前半まで水準を切り下げました。今朝の価格は157.25円前後で、25本線の157.43円、75本線の158.41円、200本線の159.36円をすべて下回っています。短期MACDは売られ過ぎから反発の兆しを見せていますが、ゼロラインより下にあり、現時点では下落トレンド内の小反発と判断するのが自然です。
シナリオ分析
↗ 上昇シナリオ(確率40%)
上昇シナリオでは、157.20円付近で下げ止まり、当局から新たな介入や強い円安けん制が出ないケースを想定します。先週末の急落に対する買い戻しが入り、157.90円の200日線を回復できれば、158.40〜158.50円付近まで反発する可能性があります。さらにISM製造業景況指数が予想を上回り、米長期金利が上昇すれば、159.00〜159.30円方向まで戻りを広げる余地があります。
↘ 下落シナリオ(確率60%・メインシナリオ)
下落シナリオでは、日米当局の共同対応が正式に説明されるケースや、追加の円買い介入が警戒されるケースを想定します。先週末安値の157.238円を明確に割り込むと、心理的節目の157.00円、その下では156.50円付近まで下値を広げる可能性があります。ISM製造業景況指数が予想を下回り、米金利も低下した場合は、156円前半まで円高が進むリスクにも注意が必要です。
時間帯別の展開予想
東京時間
東京時間は、片山財務相をはじめとする日本当局者の発言や、日米の協調行動に関する報道が中心材料となりそうです。157.20円付近を維持できれば、先週末の急落に対する自律反発から157.90円前後を試す可能性があります。一方、共同介入の継続や追加対応を示唆する発言が出た場合は、短時間で157円を割り込み、156円台まで下落する展開も考えられます。
欧州・NY時間
欧州時間は、東京時間に形成された方向性を引き継ぎつつ、当局の追加対応がなければ買い戻しが入りやすくなります。ただし、158円台では戻り売りと介入警戒が強まりやすいでしょう。NY時間は23時のISM製造業景況指数が焦点となり、強い結果なら158円台半ばから159円台方向、弱い結果なら157円割れから156円台方向への値動きが想定されます。
ドル円:今日の予想レンジ(2026年8月3日)
↕ 予想レンジ:156.50円〜159.30円
今日は157.00〜158.50円を中心とした値動きを想定していますが、当局者発言や介入関連の速報によっては、短時間で通常の予想レンジを大きく移動する可能性があります。先週末安値の157.24円を維持できるかが、東京時間序盤の重要な分岐点です。
🔁 上値抵抗線:157.90円、158.50円
上方向では、日足200日移動平均線が位置する157.90円前後が最初の抵抗帯です。ここを回復すると、5分足の75本線や直近の戻り高値が重なる158.40〜158.50円が次の焦点になります。158.50円を明確に上抜けた場合は、159.00円から159.30円方向まで戻り余地が広がります。
🔁 下値支持線:157.20円、156.50円
下方向では、先週末安値の157.238円と心理的節目の157.00円が最初の支持帯です。157.20円を明確に割り込むと、ストップ注文を巻き込みながら下落が加速する可能性があります。次の下値候補は156.50円で、そこも下回る場合は156.00円付近が意識されそうです。
📉 ブレイクアウト条件
上方向のブレイクアウト条件は、当局による追加対応がなく、米ISM製造業景況指数が予想を上回るなかで158.50円を明確に上抜けることです。この場合は159.00〜159.30円方向への戻りが考えられます。
下方向のブレイクアウト条件は、日米当局の協調行動継続が意識されるなかで157.20円を割り込むことです。この場合は156.50円、さらに156.00円方向へ下値を広げやすくなります。
⚠️ 注意すべきリスク要因
今回の相場では、
・日米当局による共同介入の詳細や追加対応
・片山財務相や財務省幹部による突発的な発言
・14時公表の日銀展望レポート全文
・米ISM製造業景況指数と米長期金利の反応
・急激な円高による円売りポジションの巻き戻し
・中東情勢や原油価格の急変
といった点に注意が必要です。通常のテクニカル分析より、政策関連の速報が値動きを支配しやすい局面です。
☑️ 投資判断における留意点
今日は介入関連の速報によって価格が飛びやすく、数十秒から数分で1円前後動く可能性があります。最初の急変だけで方向性を判断するのではなく、当局発言の内容、米長期金利、157.20円や157.90円といった重要水準を合わせて確認することが重要です。また、経済指標発表時には注文価格と実際の成立価格が大きくずれる場合があるため、通常以上に価格変動リスクを意識する必要があります。
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