ドル円コンパス

【ドル円コンパス】今日の為替相場予想(2026年5月8日)

おはようございます。Trader MTです。昨日のドル円は、東京時間は介入警戒を背景に156円台前半で上値の重い展開となりましたが、NY時間にかけては米イラン情勢をめぐる楽観の後退や米金利の持ち直しを受け、156円台後半まで切り返しました。日足では陽線となったものの、157円台では当局警戒が残り、上にも下にも材料待ちの色が強い一日でしたね。今日は米雇用統計を控えますが、数字だけでなく、米金利・原油・介入警戒の組み合わせで見ていきたい局面です😌(公開時刻:08:14/日本時間)

ドル円:昨日の振り返り(2026年5月7日)

5月7日(木)のドル円は、始値156.329円、高値156.955円、安値156.023円、終値156.874円で取引を終えました。日足は陽線となり、始値から終値までは約54.5銭の上昇、日中値幅は約93.2銭でした。連休中に155円台まで急落した流れを考えると、いったん下げ止まりを確認した一日ではありましたが、上値は157円に届かず、戻りの重さも残っています。

背景には、日本当局による円買い・ドル売り介入への警戒感がありました。大型連休中にドル円が複数回急落したことで、市場では追加介入観測が強まり、7日も三村財務官の発言を受けて上値を追いにくいムードが続きました。一方で、155円台では実需筋の買いも意識され、下げた場面では買い戻しが入りやすい地合いでもありました。

海外時間に入ると、米イラン情勢をめぐる見方が再び揺れました。戦闘終結やホルムズ海峡再開への期待が一時的にドルの上値を抑えていたものの、NY時間には米側提案に対するイラン側の慎重姿勢が報じられ、原油価格と米長期金利が持ち直す展開に。これを受けてドル円も156円台前半から156円台後半へ切り返し、日足では連休中の急落後の反発を示す形となりました。

日付 始値 高値 安値 終値
2026年5月7日 156.329 156.955 156.023 156.874

※当データはTradingViewの日足チャートに基づいています。

東京時間

東京時間のドル円は、156円台半ばで始まったあと、朝方に156.50円台まで戻す場面がありました。ただ、連休中の急落について介入観測が強く残るなか、三村財務官が為替市場を引き続き警戒感を持って注視する姿勢を示したことで、上値追いには慎重な雰囲気が広がりました。9時台以降は売りが優勢となり、156円前半まで押し戻されています。

5分足で見ると、東京午前は156.50円近辺から156.10円台まで一度下げ、その後は156.30〜40円台を中心としたもみ合いに移りました。午後も決定打に欠け、156.30円台を中心に狭いレンジで推移。25本線・75本線・200本線が絡み合う時間帯が長く、短期的には方向感よりも「介入警戒で上は買いにくいが、156円近辺では下げ渋る」というバランスが目立ちました。

欧州・NY時間

欧州時間も、序盤は156円台前半での小動きが続きました。日本当局による再介入への警戒感が残る一方で、米イランの戦闘終結に向けた期待もドルの上値を抑える材料となり、積極的な円売り・ドル買いは入りにくい状況でした。ロンドン時間は156.20〜40円台を中心に、方向感を探る展開だったと言えます。

NY時間に入ると、相場の空気が少し変わりました。米イラン和平合意への期待が後退し、ホルムズ海峡をめぐる不透明感が再び意識されたことで、原油価格と米長期金利が持ち直し、ドル円は156円台前半から156.90円台まで上昇しました。5分足では、NY入り後に25本線が75本線・200本線を上回り、短期的な上昇トレンドが明確化。もっとも、157円手前では伸び切れず、介入警戒が上値を抑えた印象です。

ドル円:今日の注目材料(2026年5月8日)

✅ 5月8日(金)の重要度の高い注目材料
時間 通貨 指標 重要度 前回 予想
21:30 🇺🇸 雇用統計:非農業部門雇用者数 ⚡⚡⚡⚡⚡ +17.8万人 +6.2万人
21:30 🇺🇸 失業率 ⚡⚡⚡⚡ 4.3% 4.3%
21:30 🇺🇸 製造業雇用者数 ⚡⚡⚡⚡ +1.5万人 +0.1万人
21:30 🇺🇸 平均時給(前月比) ⚡⚡⚡⚡ +0.2% +0.3%
21:30 🇺🇸 平均時給(前年比) ⚡⚡⚡⚡ +3.5% +3.8%
23:00 🇺🇸 ミシガン大学消費者信頼感指数 ⚡⚡ 49.8 49.5

今日の最大イベントは21:30の米雇用統計です。非農業部門雇用者数は前回+17.8万人から予想+6.2万人へ大きく減速する見通しで、前回の強さが一時要因を含んでいたのか、それとも労働市場の底堅さが続いているのかを確認する一日になります。加えて、平均時給の伸びが予想通り前年比+3.8%へ加速するかどうかも重要です。雇用者数が弱くても賃金が強ければ、FRBの利下げ観測は素直に前倒しされにくく、ドル円の反応も一方向にはなりにくいでしょう。

ただし、今日のドル円を雇用統計だけで説明するのは少し危険です。足もとでは、介入警戒によって157円台から上を買い上がりにくい一方、日米金利差や日本の貿易・財政面の円売り材料から、下値では買いも入りやすい構図が続いています。さらに中東情勢、原油価格、米長期金利の動きが重なれば、指標結果が同じでも反応が変わる可能性があります。今日は「雇用統計の数字」よりも、「その数字を受けて米金利とリスクセンチメントがどう動くか」を重視したいところです。

ドル円:今日の見通し(2026年5月8日)

今日のドル円は、東京〜欧州時間は156円台後半を中心に方向感を探り、NY時間の米雇用統計でレンジを上下どちらかに広げる展開を想定しています。昨日NY時間の上昇で短期的には156.50円台がサポート化しつつありますが、157円台では介入警戒が強まりやすく、上昇しても追随買いが続くかは慎重に見たいところです。一方、雇用統計が弱く米金利が低下すれば、156円台前半への押し戻しも十分にあり得ます。

ファンダメンタルズ分析

ファンダメンタルズ面では、まず日本側の介入警戒が引き続き上値を抑える材料です。連休中の急落を受けて、市場では「当局が160円台だけでなく157円台でも警戒を強めているのではないか」という見方が広がっています。三村財務官も介入の回数を制約するルールはないとの認識を示しており、短期筋にとっては円売りポジションを積み上げにくい環境です。

一方で、ドル円の下値も簡単には崩れていません。米国側では、雇用統計が大きく悪化しない限り、FRBの利下げ観測が一気に前倒しされるとは限らず、米金利の低下余地も限定される可能性があります。また、中東情勢をめぐる不透明感が残るなか、原油価格が再び上振れすれば、インフレ警戒や日本の交易条件悪化を通じて円安圧力が意識されやすくなります。つまり、今日は「介入警戒で上値は重いが、米金利・原油・日米金利差が下値を支える」という、やや綱引きの強い相場になりそうです。

テクニカル分析

日足チャートでは、昨日のローソク足は陽線となり、連休中の急落後にいったん下げ止まりを示しました。安値は156.023円、高値は156.955円で、155円台からの反発力は確認できた一方、157円台には乗せ切れていません。大きな流れでは2025年後半からの上昇トレンドが残るものの、直近は急落後の戻り局面であり、短期的には「上昇再開」よりも「戻りの強さを確認する段階」と見ています。

📈 移動平均線(25日・75日・200日線)
日足では、価格が25日線と75日線を下回る一方、200日線は大きく下に位置しています。短期・中期のモメンタムは明らかに鈍化しており、25日線付近への回復にはまだ距離があります。ただ、200日線を大きく上回っているため、長期トレンドが完全に崩れたというより、上昇相場の中で介入観測をきっかけに深めの調整が入った形です。157円台を回復し、75日線方向へ戻せるかが最初の注目点になります。

📈 一目均衡表(雲・基準線・転換線)
一目均衡表では、価格が雲の近辺まで下げており、直近の急落によって短期的な強気配置はかなり崩れています。雲がサポートとして機能するなら156円台前半〜半ばで下げ渋りやすい一方、雲を明確に割り込むと155円台後半、さらに155円台前半まで調整が広がる可能性があります。昨日の陽線は反発のきっかけにはなりましたが、雲上限をしっかり回復するまでは、戻り売りも意識されやすい局面です。

📈 MACD(シグナル・ヒストグラム)
MACDはシグナルを下回り、ヒストグラムもマイナス圏で推移しています。これは、日足ベースで上昇モメンタムが鈍っていることを示しています。ただし、急落後の戻りで下げの勢いが弱まれば、MACDの下向き傾斜が緩やかになる可能性もあります。今日の雇用統計後に157円台を維持できるなら、短期的な反発継続の余地が出ますが、156円を割り込むようだとMACDの弱気シグナルが再び意識されそうです。

5分足チャートでは、東京〜欧州時間は156.20〜40円台を中心としたレンジ色の強い推移でした。NY時間に入ると156.30円台を上抜け、156.60円台、156.80円台へと段階的に水準を切り上げています。終盤は25本線が75本線と200本線を上回り、短期的には上昇優位の形です。もっとも、156.95円近辺では上値が止められており、157円手前が目先の抵抗線として意識されます。下方向では、156.75円前後、156.50円前後、156.20円前後が短期サポート候補です。

シナリオ分析

上昇シナリオ(確率45%)
上昇シナリオでは、米雇用統計が予想を上回る、または雇用者数が弱くても平均時給が強く、米金利が上昇するケースを想定します。この場合、ドル円はまず157.00円を試し、そこを明確に上抜けると157.30円〜157.50円方向への戻りが視野に入ります。さらに中東情勢の不透明感から原油価格や米金利が上振れすれば、157.80円近辺まで値幅が出る可能性もあります。ただし、157円台では日本当局の警戒感が強まりやすく、上昇しても一気に伸び続けるより、ヘッドラインに振らされながら段階的に試す展開になりやすいでしょう。

下落シナリオ(確率55%・やや優勢)
下落シナリオでは、非農業部門雇用者数が予想を下回り、失業率の悪化や賃金の伸び鈍化が重なるケースを想定します。この場合、米金利低下を通じてドル売りが入りやすく、ドル円は156.50円、156.20円を順に試す流れになりそうです。特に156.20円を明確に割り込むと、昨日安値の156.023円、さらに155.80円台まで下押しが広がる可能性があります。介入警戒によって上値が重いぶん、弱い米指標には素直に下方向へ反応しやすい地合いと見ています。

時間帯別の展開予想

🕘 東京時間
東京時間は、前日NY終盤の上昇を受けて156円台後半での底堅さを確認する展開になりそうです。156.75円前後を維持できれば、157.00円手前まで戻りを試す可能性があります。ただし、157円台では介入警戒が再燃しやすく、東京勢が積極的に上値を追うには材料不足です。基本的には、156.50〜157.00円の範囲で、米雇用統計を前にした様子見姿勢が強まりやすいと見ています。

🕔 欧州時間
欧州時間は、米雇用統計前のポジション調整が中心になりやすい時間帯です。東京時間に157円手前で失速していれば戻り売りが入りやすく、156円台半ばまで押し戻される可能性があります。一方で、米金利が時間外で上昇するようなら、157円台乗せを試す場面もありそうです。ただ、重要指標前に一方向へ大きく傾きすぎると、NY時間に逆方向へ振られるリスクも高まるため、欧州時間は無理に方向を決めつけない方がよさそうです。

🕘 NY時間
NY時間は、21:30の米雇用統計でボラティリティが高まりやすくなります。ヘッドラインの雇用者数だけでなく、失業率、製造業雇用、平均時給の組み合わせが重要です。雇用者数が弱くても賃金が強ければ、米金利が下がり切らず、ドル円は上下に振ってからレンジへ戻る展開もあり得ます。23:00のミシガン大学消費者信頼感指数も、インフレ期待や消費マインドを通じて米金利に影響しやすいため、雇用統計後の値動きが落ち着いたように見えても、再度の振れには注意したいところです。

ドル円:今日の予想レンジ(2026年5月8日)

予想レンジ:155.80円〜157.80円
今日は、米雇用統計を控えているため、通常日よりやや広めのレンジを想定します。東京〜欧州時間は156.50〜157.00円を中心とした様子見、NY時間は雇用統計と米金利の反応次第でレンジ上限または下限を試す展開です。介入警戒があるため上方向は157円台で重くなりやすい一方、米金利が持ち直せば156円台前半では押し目買いも入りやすいと見ています。

🔁 上値抵抗線:157.00円、157.50円、157.80円
上方向では、まず157.00円が最初の心理的抵抗線です。ここは昨日高値156.955円に近く、短期筋の利益確定や介入警戒の売りが出やすいポイントになります。157.00円を明確に上抜けると、157.30〜157.50円が次の抵抗帯です。さらに強い米雇用統計と米金利上昇が重なれば157.80円近辺まで試す余地はありますが、その水準では当局ヘッドラインへの警戒を一段引き上げておきたいところです。

🔁 下値支持線:156.50円、156.20円、155.80円
下方向では、まず5分足で上昇転換後の押し目になりやすい156.50円前後がサポート候補です。ここを割ると、昨日のもみ合い中心だった156.20〜30円台が次の攻防ラインになります。さらに米雇用統計が明確に弱く、米金利低下が進む場合は、昨日安値156.023円を試し、155.80円台まで下げる可能性があります。155円台では実需買いも意識されますが、指標直後は値が飛びやすいため、サポートを過信しすぎない方がよさそうです。

📉 ブレイクアウト条件
上方向のブレイク条件は、米雇用統計が総合的に強く、米長期金利が上昇し、157.00円を明確に上抜けて定着することです。この場合は157.50円方向への戻りが見えます。ただし、157円台では介入警戒が強く、上抜け後にすぐ失速するフェイクにも注意が必要です。下方向のブレイク条件は、雇用者数・失業率・賃金がそろってドル売り材料となり、156.20円を割り込むことです。この場合は156.00円、155.80円方向まで調整が進みやすくなります。

注意点・投資判断の留意事項

⚠️ 注意すべきリスク要因
今日は米雇用統計という大きなイベントがありますが、相場の焦点はそれだけではありません。日本当局の介入警戒、米長期金利の方向感、原油価格、中東情勢、そして週末前のポジション調整が重なります。特に、強い米指標でドル買いになっても157円台では介入警戒が上値を抑える可能性があり、逆に弱い米指標で下げても155円台では実需買いが入りやすい構図です。上下どちらも一方通行とは決めつけにくい一日です。

☑️ 投資判断における留意点
雇用統計の日は、最初の値動きだけを見て飛び乗ると、数分後に逆方向へ振らされることがあります。ヘッドラインの雇用者数、失業率、平均時給の組み合わせを確認し、さらに米金利がどちらに反応しているかを見ることが大切です。全部の値幅を取りに行く必要はありません。157円台では介入警戒、156円割れでは実需買いの可能性を意識しながら、条件がそろわない場面ではノーポジションも選択肢として残しておきたいですね。

免責事項

本記事は、為替相場の動向に関する一般的な情報提供・分析を目的としたものであり、特定の通貨ペアの売買や投資を推奨するものではありません。投資判断は、読者ご自身の責任と判断において行ってください。本記事の内容に基づいて生じたいかなる損失についても、当サイト運営者は一切の責任を負いません。