ドル円コンパス

【ドル円コンパス】今日の為替相場予想(2026年5月7日)

おはようございます。Trader MTです。昨日のドル円は、157円台後半から一時155.02円まで急落し、かなり荒い値動きになりました。米イラン情勢の緊張緩和期待によるドル売り、米長期金利の低下、そして日本当局による為替介入観測が重なった形です。終値は156.329円と安値からは戻したものの、日足では大陰線。今日はまず、155円台を再び試すのか、156円台後半まで戻せるのかを落ち着いて見たい一日ですね😌(公開時刻:07:58/日本時間)

ドル円:昨日の振り返り(2026年5月6日)

5月6日(水)のドル円は、始値157.872円、高値157.935円、安値155.025円、終値156.329円。日足では1.543円の下落となり、前日比で大きく円高・ドル安が進みました。ローソク足は上値の重さと下方向への急変を強く示す大陰線で、直近の上昇局面に対する調整色が一気に濃くなった一日でした。

値動きの背景としては、米国とイランの軍事衝突を巡る緊張緩和期待、原油価格の下落、米長期金利の低下がドル売りを誘いやすい環境を作りました。加えて、157円台後半から155円近辺まで短時間で急落したことで、市場では日本政府・日銀による為替介入観測も広がりました。ただし、介入の有無は公式に確認されたものではなく、薄商いのなかでストップロスを巻き込んだ動きも重なったと見るのが自然です。

日足チャートでは、高値・安値ともに大きく切り下がり、25日線・75日線を下回る形になりました。一方で、200日線はまだ下に控えており、155円割れから154円台前半にかけては中期的なサポート帯として意識されやすい位置です。短期的には上昇トレンドの勢いがいったん崩れ、今日以降は「戻り売りが優勢になるのか」「155円台で下げ渋って再び持ち直すのか」を確認する局面に入ったと見ています。

日付 始値 高値 安値 終値
2026年5月6日 157.872 157.935 155.025 156.329

※当データはTradingViewの日足チャートに基づいています。

東京時間

東京時間のドル円は、157円台後半で取引を開始したあと、朝方から上値の重い展開となりました。米イラン協議の進展期待を受けて原油相場が下落し、これまで相場を支えていた「有事のドル買い」が巻き戻されやすくなったことが背景です。午前中は157.50円台まで下げたあと、157.80円前後まで持ち直す場面もありましたが、157.90円台では戻り売りが優勢でした。

大きく動いたのは東京昼過ぎです。157円台後半で小動きが続いていたところから、13時半前後に一気に156円台前半まで急落し、その後も売りが加速して155.025円まで下げました。5分足では長い陰線が連続し、25本線・75本線・200本線をまとめて下抜けるかなり強い下落トレンドが発生しています。急落後は156円台半ばまで買い戻されたものの、戻りの勢いは限定的で、介入観測と米金利低下をにらんだ神経質な値動きが続きました。

欧州・NY時間

欧州時間は、東京時間の急落後ということもあり、155円台後半〜156円台半ばで荒いもみ合いとなりました。市場では、日本当局による円買い介入があったのではないかとの見方が広がる一方、155円近辺では短期勢の買い戻しも入り、下げが一方向に続く展開にはなりませんでした。米10年債利回りが低下基調となったことでドルの戻りは鈍く、上値は156.50円台で抑えられました。

NY時間では、米イランの戦闘停止に向けた合意期待が引き続き意識され、リスクオンの流れとドル売りが重なりました。米ADP雇用統計は10.9万人増と市場予想を上回り、労働市場の底堅さを示す内容でしたが、ドル円の反応は限定的。むしろ、明日の米雇用統計を控えた様子見姿勢や、当局介入への警戒感の方が上値を抑えた印象です。終盤は156.30円前後で落ち着き、急落後のレンジ内で引けました。

今日の注目材料(2026年5月7日)

✅ 5月7日(木)の重要度の高い注目材料
時間 通貨 指標・要人発言 重要度 前回 予想
21:30 🇺🇸 新規失業保険申請件数 ⚡️⚡️ 18.9万件 20.5万件
26:00 🇺🇸 カシュカリ:ミネアポリス連銀総裁の発言 ⚡️⚡️
27:05 🇺🇸 ハマック:クリーブランド連銀総裁の発言 ⚡️⚡️
28:00 🇺🇸 ウィリアムズ:NY連銀総裁の発言 ⚡️⚡️

今日の米指標では、新規失業保険申請件数がまず注目です。前回18.9万件に対して予想は20.5万件となっており、予想より少なければ「米労働市場はまだ崩れていない」と受け止められ、米金利の下げ止まりを通じてドル円の反発材料になりやすいです。反対に、予想を上回って申請件数が増える場合は、明日の米雇用統計を前に労働市場の減速警戒が強まり、ドルの上値を抑えやすくなります。

ただし、今日のドル円は新規失業保険申請件数だけで決まる相場ではありません。昨日の急落で介入警戒が再び強まり、米イラン情勢の緊張緩和期待、原油価格、米長期金利、米雇用統計前のポジション調整も同時に見ていく必要があります。深夜にはカシュカリ総裁、ハマック総裁、ウィリアムズ総裁の発言も予定されており、インフレ警戒や利下げ・利上げに対するスタンスがどの程度タカ派的かが、米金利経由でドル円に影響しやすいでしょう。

今日の見通し(2026年5月7日)

今日のドル円は、昨日の急落後の整理局面として、まず155円台後半〜156円台後半の攻防を想定しています。下方向では昨日安値の155.025円、上方向では急落後の戻り高値となった156.50〜156.80円付近が目先の分岐点です。大きく下げた直後だけに自律反発は入りやすいものの、157円台に戻すには米金利の持ち直しや、介入警戒を和らげるだけの材料が必要になりそうです。

ファンダメンタルズ分析

ファンダメンタルズ面では、米イラン情勢の緊張緩和期待がドルの重しになっています。これまで中東情勢の不透明感は「有事のドル買い」や原油高を通じてドル円を支える場面がありましたが、停戦・合意に向けた報道が増えると、そのプレミアムが剥がれやすくなります。原油価格の下落は、日本の輸入コスト懸念を和らげる面もあるため、円にとっては相対的に支援材料になりやすいです。

一方で、米国側の経済指標が大きく崩れているわけではありません。昨日のADP雇用統計は市場予想を上回り、労働市場の底堅さを示しました。FRB高官発言でも、インフレへの警戒や政策金利を高く維持する姿勢がにじむようなら、米金利の低下が一服してドル円の下支えになる可能性があります。つまり今日の相場は、「介入警戒と地政学リスク後退による円買い・ドル売り」と、「米労働市場の底堅さによるドル下支え」がぶつかる構図です。

テクニカル分析

日足チャートでは、昨日のローソク足は大きな陰線となり、25日移動平均線・75日移動平均線を下回って引けました。高値は157.935円で伸び切れず、安値は155.025円まで大きく切り下がっており、短期的な上昇モメンタムはいったん崩れた形です。一方で、終値は安値から1円以上戻しており、155円近辺では買い戻しも確認できます。ここからは156円台を維持できるか、それとも155円割れを再び試すかが焦点です。

📈 移動平均線(25日・75日・200日線)
日足の25日線は158.80円台、75日線は157円台前半に位置しており、終値156.329円はその下でのクローズとなりました。これは短期・中期の上昇トレンドがいったん調整に入ったことを示しています。一方、200日線は154円台前半にあり、ここは中期的な下値支持として意識されやすい水準です。今日の値動きでは、まず75日線方向へ戻せるか、反対に200日線方向へ下値を探るかが重要になります。

📈 一目均衡表(雲・基準線・転換線)
一目均衡表では、ローソク足が雲の上部へ差し込む形となり、これまでの強い上昇基調から中立寄りの地合いへ移りつつあります。転換線・基準線を下回っているため、短期的には戻り売りが出やすい配置です。ただ、雲の下限や200日線が控える154円台前半を明確に割り込まない限り、中期的な下落トレンド入りとまでは言い切れません。155円台で下げ止まれるかが、雲の中で踏みとどまれるかどうかのポイントです。

📈 MACD(シグナル・ヒストグラム)
MACDはシグナルを下回り、ヒストグラムもマイナス方向へ拡大しています。3月以降の上昇局面で見られた上向きの勢いは後退しており、テクニカル面では戻り売り優勢のサインが出ています。ただし、昨日のような急落後は短期的な反発も入りやすく、MACDだけで下方向を決め打ちするのは避けたいところです。156円台後半を回復できるか、155円割れを再度試すかで、モメンタムの見方も変わってきます。

5分足チャートでは、東京昼過ぎの急落で157円台後半から155円近辺まで一気に下落したあと、156円台前半〜半ばでのレンジ形成に移っています。急落直後は25本線が75本線・200本線を大きく下抜け、明確な短期下落トレンドでしたが、NY時間以降は値幅が縮小し、156.20〜156.40円台を中心とした横ばいに近い推移です。足もとでは25本線・75本線・200本線が156円台前半〜半ばに密集しており、短期的には方向感よりもレンジ上抜け・下抜けの確認が重要になっています。

シナリオ分析

上昇シナリオ(確率55%・メインシナリオ
上昇シナリオでは、東京時間に155円台後半を維持し、156.50円〜156.80円を上抜けていく展開を想定します。新規失業保険申請件数が予想より少なく、FRB高官発言もインフレ警戒寄りとなれば、米金利が下げ止まり、ドル円は157円台前半まで戻す可能性があります。ただし、157円台後半に近づくほど介入警戒が再燃しやすく、上昇しても一気に158円台へ戻すというよりは、段階的な戻り試しになりやすいと見ています。

下落シナリオ(確率45%)
下落シナリオでは、156円台後半の戻りが重く、再び155円台前半を試す展開を想定します。新規失業保険申請件数が予想より増加し、米労働市場への不安が強まる場合や、米イラン情勢の緊張緩和期待がさらに広がってドル売りが続く場合、昨日安値155.025円の再トライもあり得ます。155円を明確に割り込むと、154.50円前後、さらに日足200日線が位置する154円台前半が次の下値メドになりそうです。

時間帯別の展開予想

🕘 東京時間
東京時間は、昨日の急落後の反応を国内勢がどう受け止めるかが焦点です。まずは156.00円台を維持できるか、そして156.50円付近を上抜けられるかを確認したいところです。日本当局者から円安けん制や介入に関する発言が出れば、上値は重くなりやすいでしょう。一方で、155円台半ばで下げ渋るようなら、短期的な買い戻しで156円台後半を試す展開も考えられます。

🕔 欧州時間
欧州時間は、米指標を前にしたポジション調整が中心になりやすいです。昨日の急落で円売りポジションがある程度整理された一方、まだドル円を押し目買いしたい向きも残っているため、155円台後半〜156円台後半で上下に振れやすい展開を想定しています。原油価格や米長期金利の動き、米イラン情勢に関するヘッドライン次第では、方向感が急に変わる点に注意が必要です。

🕘 NY時間
NY時間は、21:30の米新規失業保険申請件数が最初の山場です。強い結果なら米金利の持ち直しを通じて156.80円〜157.30円方向への反発、弱い結果なら155.00円方向への下押しが意識されます。その後はFRB高官発言が続くため、明日の米雇用統計を前に、金融政策の見方がどちらへ傾くかが重要です。深夜帯は流動性が薄くなるなかで発言ヘッドラインに反応しやすく、無理に値幅を取りに行くよりも、節目の突破を確認する姿勢が合いそうです。

今日の予想レンジ

予想レンジ:155.20円〜157.30円
今日は、155.20円〜157.30円をメインレンジとして見ています。昨日の急落で上値は重くなっていますが、155円近辺では買い戻しも入りやすく、東京〜欧州時間はまず156円前後を中心とした神経質なもみ合いになりそうです。NY時間は新規失業保険申請件数とFRB高官発言を受けて、レンジの上限・下限を試す可能性があります。

🔁 上値抵抗線:156.80円、157.30円、157.90円
上方向では、まず156.80円付近が最初の抵抗帯です。ここを明確に上抜けると、157.30円前後まで戻りを試す余地があります。ただし、157円台後半に入ると昨日の急落前の価格帯に近づくため、戻り売りや介入警戒が強まりやすいです。157.90円をしっかり超えられる場合は、短期的な下落トレンドの修正が進んだと判断しやすくなります。

🔁 下値支持線:155.80円、155.00円、154.40円
下方向では、まず155.80円前後が短期的なサポートです。ここを割り込むと、昨日安値155.025円が再び意識されます。155円を明確に割り込む場合は、ストップロスを巻き込んで154円台半ばまで下げる可能性があり、日足200日線が近い154円台前半も視野に入ります。155円台で踏みとどまれるかどうかが、今日の地合いを大きく左右しそうです。

📉 ブレイクアウト条件
上方向のブレイク条件は、156.80円を上抜けたうえで米金利が持ち直し、157.30円を明確に突破することです。この場合、昨日の急落に対する買い戻しが続き、157円台後半まで戻す可能性があります。下方向のブレイク条件は、155.80円を割り込み、さらに155.00円を明確に下抜けることです。この場合は介入観測だけでは支えきれず、米金利低下やドル売りが再加速する形で154円台へ下値を広げやすくなります。

⚠️ 注意すべきリスク要因
今日の注意点は、第一に介入観測です。公式確認がない以上、材料として決めつけるべきではありませんが、昨日のような急変が再び起きる可能性は意識しておきたいところです。第二に、米イラン情勢や原油価格の急変です。緊張緩和ならドル売り・円買いに傾きやすく、反対に再び緊張が高まればドル買いが戻る可能性もあります。第三に、明日の米雇用統計を控えたポジション調整です。今日の米指標やFRB高官発言への反応が、一時的に大きく振れやすい点には注意が必要です。

☑️ 投資判断における留意点
昨日のように短時間で2円以上動く相場では、「全部取りに行く」よりも、あらかじめ決めた価格帯だけを丁寧に見ることが大切です。156.80円を上抜けてから戻りを確認するのか、155円割れを確認して下方向を見るのか、あるいは米指標通過までノーポジで待つのか。どの選択肢も立派なリスク管理です。今日は値幅が出やすい一方で、だましの動きも増えやすいため、損切り位置と取引量をいつも以上に慎重に設定しておきたいですね。

免責事項

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