ドル円コンパス

【ドル円コンパス】今日の為替相場予想(2026年3月24日)

おはようございます。Trader MTです。昨日のドル円は、東京時間に中東情勢の緊迫化と原油高を背景とした「有事のドル買い」で159円台後半まで上昇したものの、NY時間に入ると米国とイランの対話進展期待が一気に広がり、原油価格と米長期金利が急低下。これを受けてドル円も158円ちょうど近辺まで急反落し、最終的には158円台前半で引ける荒い一日になりました。160円手前の重さと、地政学ヘッドライン次第で相場の景色が一変する地合いが改めて意識された印象ですね😌(公開時刻:08:07/日本時間)

ドル円:昨日の振り返り(2026年3月23日)

昨日のドル円は、週明け東京早朝の159.30円前後からスタートすると、中東情勢の悪化懸念を背景にした原油高と「有事のドル買い」が支えとなり、東京時間から欧州序盤にかけてじり高基調をたどりました。三村財務官の円安けん制発言で一時159円ちょうど近辺まで押し戻される場面はあったものの、仲値にかけての実需のドル買いや、時間外の米長期金利の底堅さも追い風となり、午後には159.60円台まで上値を切り上げています。

ただ、159円台後半では160円が強く意識され、政府・日銀による為替介入への警戒感もあって上値追いは限定的でした。ロンドン時間にかけても159円台半ばを中心とした高値圏もみ合いが続き、「有事のドル買い」と「介入警戒による上値抑制」が同時に働く、ややちぐはぐな相場付きになっていた印象です。

NY時間に入ると流れが一変。トランプ米大統領が、イランとの対話が「極めて生産的」だったと発信し、エネルギー関連インフラへの攻撃延期にも言及したことで、中東情勢の緊張緩和期待が一気に強まりました。これを受けて原油相場が急落し、米長期金利も低下。「有事のドル買い」が巻き戻される形でドル円は159円台半ばから158円ちょうど近辺まで急落しました。その後は米金利の下げ渋りとともにやや持ち直したものの、始値159.307円、高値159.657円、安値158.017円、終値158.410円と、上ヒゲを伴う大きめの陰線でクローズ。高値圏での上値の重さが改めて確認された一日だったと言えそうです。

日付 始値 高値 安値 終値
2026年3月23日 159.307 159.657 158.017 158.410

※当データはTradingViewの日足チャートに基づいています。

東京時間

23日の東京時間のドル円は、159.20〜30円台を中心にスタートしたあと、朝方は三村財務官の円安けん制発言を受けて159円付近まで押し戻されました。ただ、その後は仲値にかけて実需のドル買い・円売りが優勢となり、159.50円前後まで反発。午前後半から午後にかけては、中東情勢の悪化懸念や原油先物の上昇が「有事のドル買い」を誘い、159.60円台まで上値を伸ばしました。

とはいえ、159円台後半では介入警戒感が一段と強まり、買い一巡後は159.30円台まで押し戻される場面もありました。午後遅くにはWTI原油先物の上昇加速を支えに再び159.60円近辺まで買われたものの、5分足チャートを見ると東京時間後半は「159.30〜159.65円のレンジを上下に往復する高値圏もみ合い」で、160円方向へ一気に抜けるほどの勢いはありませんでした。

欧州・NY時間

欧州時間は、東京で形成された159円台半ばのレンジを引き継ぐ展開となりました。ロンドン勢参入後も株安やエネルギー高を背景にドル買い地合い自体は維持されたものの、日本当局の介入警戒感が上値を抑え、159円台後半に乗せると失速、159円台前半に押し戻されるという往来相場が続きました。強弱材料が交錯し、方向感は出にくかった印象です。

しかしNY時間序盤、トランプ大統領がイランとの対話進展を示唆し、エネルギー施設への攻撃延期にも言及したことで相場は急変。原油価格が急落し、「有事のドル買い」とインフレ懸念の両方が一気に巻き戻されました。米長期金利も低下に転じたため、ドル円は159円台半ばから158円台前半へ急落。さらに対面会合の可能性や戦闘終結シナリオが伝わると、158.03円近辺まで下げ幅を拡大しました。後半は米金利の持ち直しとともに158円台前半へやや戻したものの、結局は安値圏でのクローズとなっています。

ドル円:今日の注目材料(2026年3月24日)

✅ 3月24日(火)の重要イベント
時間 通貨 指標・要人 重要度 前回 予想
08:30 🇯🇵 全国消費者物価指数(前年同月比) ⚡⚡ 1.5% 1.5%
08:30 🇯🇵 全国消費者物価指数【除く生鮮】(前年同月比) ⚡⚡ 2.0% 1.7%
22:45 🇺🇸 製造業PMI【速報値】 ⚡⚡ 51.6 51.3

今日は朝方の日本CPIで日銀の追加利上げ観測がどの程度維持されるかを確認しつつ、その後は米製造業PMIで米景気の底堅さを測る流れになります。ただ、昨日の値動きを見る限り、目先のドル円は単純な経済指標だけでなく、中東情勢・原油価格・米金利の組み合わせにかなり敏感です。指標そのもの以上に、「その結果が日米金利差やリスク選好/回避の流れをどう変えるか」を意識して見ていきたいですね。

ドル円:今日の見通し(2026年3月24日)

今日のドル円は、昨日の急落後の戻りを試しつつも、159円台前半では戻り売りが出やすく、まずは158円台前半〜後半で地固めできるかが焦点になりそうです。地政学リスク後退で原油高が一服したことはドルの追い風を弱める一方、日米の金利差そのものが急速に縮むわけではないため、下げても一方向に崩れ続ける地合いでもありません。イベント通過後は、昨日の急変動に対するポジション調整をこなしながら、次の方向感を探る一日になると見ています。

ファンダメンタルズ分析

足もとのドル円は、米金利高・中東リスク・原油高という「ドル買い材料」で押し上げられてきましたが、昨日はそのうち地政学要因がいったん巻き戻されることで、大きく値を崩しました。つまり、159円台後半にあったプレミアムの一部がはがれ落ちた格好です。もっとも、FRBの早期利下げ期待が強まっているわけではなく、米景気が大きく崩れているわけでもないため、ドル全面安に一気に傾くほどの材料環境でもありません。

日本側では、きょうのCPI結果が日銀の追加利上げ観測をどこまで支えるかがひとつのチェックポイントです。特にコアCPIが予想を上回るようなら、「日銀はなお正常化スタンスを維持できる」と受け止められやすく、円買いが入りやすい場面もありそうです。ただ、依然としてドル円の絶対水準は高く、当局のけん制余地も残っている一方、米国側の金利優位も簡単には崩れないため、円高も円安も一本調子にはなりにくい相場と言えそうです。

テクニカル分析

日足チャートでは、昨日のローソク足は159円台後半まで上値を伸ばしたあと、158円台前半へ押し戻されて引けた長めの陰線となりました。高値圏での失速感が出た一方、終値ベースではなお25日移動平均線の上、かつ一目均衡表の雲上で推移しており、中期的な上昇トレンドそのものが崩れたわけではありません。形としては「160円手前でいったん上値を抑えられた調整局面」と見るのが自然そうです。

📈 移動平均線(25日・75日・200日)
25日線は156円台後半、75日線は156円台前半、200日線は152円台前半でそれぞれ上向きを維持しており、中長期トレンドは依然として上です。現在値は25日線をまだしっかり上回っているため、短期調整が入っても大きな流れでは押し目買い目線が残りやすい状況です。ただし、25日線とのかい離はやや縮小しており、ここから戻りが鈍いようなら一度高値圏の持ち合いへ移行する可能性も意識したいところです。

📈 一目均衡表
一目均衡表では、ローソク足が雲の上で推移している一方、短期的には転換線付近まで押し戻され、上昇の勢いはやや落ち着いてきました。それでも雲上限はまだかなり下にあり、基準線も下支え候補として機能しやすい位置です。158円割れ方向へ再び大きく崩れない限り、「上昇トレンドの中での一時的な調整」という見方を維持しやすそうです。

📈 MACD
MACDはプラス圏を維持しつつも、ヒストグラムはやや縮小し、短期モメンタムの鈍化を示しています。急騰相場のあとに勢いが一服した格好で、目先は「もう一段上に走る」よりも「いったん戻りを試しながら地固め」の時間帯に入りつつある印象です。ここから再びゴールデンクロスの角度が強まれば上昇再開、逆にプラス圏での失速が続けば高値持ち合いが長引くシナリオを想定したいですね。

5分足では、東京〜欧州時間にかけて159.30〜159.60円のレンジを保っていたものの、NY時間序盤にヘッドラインをきっかけに一気に下放れし、158.10円前後まで急落しました。その後は自律反発が入ったものの、戻りは158.50円前後で抑えられ、終盤は158.30〜40円台での持ち合いへ移行。短期的には25本線と75本線が横ばい化しており、「急落後の安値圏持ち合い」から次の方向感を探っている状態です。

シナリオ分析

↗️ 上昇シナリオ(確率45%)
上昇シナリオでは、朝方の日本CPIが市場予想並みかやや弱めとなり、円買い圧力が限定的にとどまる一方、米製造業PMIも底堅さを示して米景気不安が後退するケースを想定します。この場合、昨日の急落は「地政学プレミアムの剥落による一時的な調整」と整理され、ドル円は158円台後半〜159円台前半への戻りを試しやすくなります。特に158.70〜158.90円ゾーンをしっかり回復できれば、159円ちょうど近辺までの戻り余地が広がりそうです。

↘️ 下落シナリオ(確率55%・メイン)
下落シナリオでは、日本CPIがやや強めとなって日銀の追加利上げ観測を支える一方、米製造業PMIも弱めに出て米金利が低下するケースを想定します。加えて、中東情勢の緊張緩和期待が維持され、原油価格の戻りも鈍いようなら、昨日のドル売り・円買いの流れが継続しやすくなります。この場合は158.30円前後の戻り売りをこなしながら158円割れを再び試し、昨日安値圏である158.00〜157.90円ゾーンが次の攻防ポイントになりそうです。

時間帯別の展開予想

🕒 東京時間
東京時間は、まず8時30分の日本CPIが最初のポイントです。結果が予想に近ければ、昨日の急落後の持ち高調整が中心となり、158円台前半〜半ばでのもみ合いを想定しています。一方、コアCPIが予想を上回るようなら円買いが入りやすく、158円割れを意識する展開もありそうです。

🕔 欧州時間
欧州時間は、東京時間で作ったレンジを引き継ぎながら、米金利先物や原油の戻り方をにらむ展開になりそうです。昨日のような大きなヘッドラインがなければ、158円台前半〜後半を中心とした落ち着いた値動きもあり得ますが、戻り売りが優勢なら徐々に上値を切り下げる形も想定されます。

🕙 NY時間
NY時間は米製造業PMIの結果をきっかけに、米景気の底堅さと金利動向を改めて織り込む流れになりそうです。ただ、昨日の値動きの本質が地政学リスクの巻き戻しだったことを踏まえると、PMI単独でトレンドが決まるというより、原油・米金利・株価と合わせて相場全体の温度感を確認する時間帯と捉えたいところです。

ドル円:今日の予想レンジ(2026年3月24日)

予想レンジ:157.90円〜158.90円
今日は、昨日の急落後の戻り試しと安値圏固めを想定し、157.90円〜158.90円のレンジを見ています。東京〜欧州時間は158円台前半〜半ば中心のもみ合いを基本シナリオとしつつ、指標やヘッドライン次第で上下どちらかに少しレンジが拡張するイメージです。

🔼 上値抵抗線:158.50円、158.70円、158.90円
上方向では、まず昨日NY後半に戻りを抑えられた158.50円近辺が最初のレジスタンスになりそうです。ここを抜けると158.70円、さらに東京時間の高値圏だった158.90円近辺が次の壁。158.90円を明確に上抜けるようなら、159円台回復を視野に入れたショートカバーも出やすくなりそうです。

🔽 下値支持線:158.30円、158.00円、157.90円
下方向では、まず足もとのもみ合い下限である158.30円前後が目先のサポートです。ここを割ると昨日安値圏の158.00円近辺が次の重要ポイントになり、さらに157.90円を明確に下抜けると、短期的な地合い悪化から157円台半ば方向まで調整が深まる可能性もあります。

💥 ブレイクアウト条件
上方向のブレイクアウト条件は、「日本CPIが無難通過となるなかで、米指標も底堅く、158.70円〜158.90円を連続的に上抜けること」です。この場合は159円台回復トライが視野に入ります。
下方向のブレイクアウト条件は、「日本CPIの上振れや米指標の下振れ、または地政学リスク後退継続で158.30円を割り込み、158.00円も明確に下抜けること」です。このケースでは戻り売り優勢の流れが強まりやすいでしょう。

⚠️ 注意すべきリスク要因
今日は、
・中東情勢の緊張緩和/再緊迫のヘッドライン
・原油価格の急反発または続落
・米長期金利の方向感
・160円接近時の当局けん制再燃
が主なリスク要因です。特に昨日のように、ひとつの政治ヘッドラインでドル円が1円以上動く地合いなので、イベント予定表にないニュースにも十分注意しておきたいですね。

☑️ 投資判断における留意点
昨日のような急変動の翌日は、「戻りを追いかけたらまた反落」「下を売ったらすぐ戻す」といった往復ビンタになりやすい局面です。今日は、
・158.00円近辺で下げ止まるのか
・158.50円超えで戻りが加速するのか
・材料が出たときに米金利や原油が同じ方向に反応するのか
を丁寧に見ながら、無理に先回りしすぎないことが大切だと思います。まずは「どこが戻り売りポイントで、どこが押し目買いポイントか」を明確にして臨みたいですね。

免責事項

本記事は、為替相場の動向に関する一般的な情報提供・分析を目的としたものであり、特定の通貨ペアの売買や投資を推奨するものではありません。投資判断は、読者ご自身の責任と判断において行ってください。本記事の内容に基づいて生じたいかなる損失についても、当サイト運営者は一切の責任を負いません。