おはようございます。Trader MTです。昨日のドル円は、160円目前まで進んでいた円安の流れがいったん巻き戻され、日本当局の強いけん制姿勢や米金利・原油の一服感を背景に、159円台前半まで押し戻される一日になりました。もっとも、下げた場面でも159円割れでは押し目買いが入りやすく、結局は159円ちょうど近辺で下げ渋る格好に。週内に日銀会合とFOMCを控えるなか、方向感を出し切れないまま「高値圏での神経質な調整」が続いている印象ですね😌(公開時刻:07:52/日本時間)
ドル円:昨日の振り返り(2026年3月16日)
昨日のドル円は、東京早朝に159.70円近辺まで上値を試したあと、日本政府・日銀による為替介入への警戒感が急速に強まり、午前中には159.20円台まで反落してスタートしました。片山財務相が国会で「最大限の緊張感を持って断固たる措置も含めて対応する」との趣旨を示したことが円安けん制と受け止められ、160円手前で積み上がっていたドルロングの一部が整理された格好です。その後は仲値にかけて実需のドル買いが入り159.50円近辺まで持ち直す場面もありましたが、午後は再び上値の重さが意識されました。
欧州時間からNY時間にかけても、主導材料は引き続き「介入警戒感」と「原油・米金利の動き」の綱引きでした。朝方発表された米ニューヨーク連銀製造業景況指数が市場予想を下回ったことで米金利が低下し、原油価格もいったん伸び悩んだことから、ドル円は159円ちょうど近辺、場面によっては158円台後半まで軟化。ただ、今週に控える日銀会合とFOMCを前に売り一辺倒には傾かず、下げたところでは押し目買いが入りやすい展開となりました。
結果として、始値159.524円、高値159.743円、安値158.849円、終値159.056円と、日足は上ヒゲ・下ヒゲをともなう陰線でクローズしています。160円トライの流れは一服したものの、159円近辺ではなお買い支えも確認されており、「強い上昇トレンドのなかで、一度スピード調整が入った一日」と整理できそうです。
| 日付 | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 |
|---|---|---|---|---|
| 2026年3月16日 | 159.524 | 159.743 | 158.849 | 159.056 |
※当データはTradingViewの日足チャートに基づいています。
東京時間
16日の東京時間のドル円は、前週末に159.70円台まで上昇していた流れを引き継ぎ、朝方は159.50〜70円台でスタートしました。序盤は、中東情勢の長期化懸念を背景に原油高と有事のドル買いが意識され、一時159.70円台まで上値を試す場面がありましたが、160円が近づくにつれて当局警戒感が急速に強まりました。午前9時以降には、片山財務相の円安けん制発言が伝わったことで、ドル円は159.20円台まで反落しています。
もっとも、同水準では実需筋のドル買いが入りやすく、仲値通過後は159.50円前後まで持ち直しました。午後に入ると、原油先物の上昇一服やユーロ円の調整売りも重しとなって再び159円台前半へ軟化。5分足チャートで見ると、東京時間は「159円台後半では売られやすい一方、159円台前半では買い支えも入る」という、高値圏でのレンジ調整色が濃い時間帯だったと言えそうです。
欧州・NY時間
ロンドン勢参入後の欧州時間は、東京で形成された159円台前半の流れを引き継ぎながら、介入警戒感を意識した円買い・ドル売りが優勢となりました。中東リスクを背景に「有事のドル買い」はなお意識されていたものの、159円台後半ではポジション調整の売りが出やすく、ドル円は159.20〜40円前後を中心に方向感を欠く展開に。今週の日銀会合・FOMCを前に、積極的な片張りを避ける動きも目立ちました。
NY時間序盤には、米3月ニューヨーク州製造業景況指数が市場予想を下回り、インフレ再燃への過度な警戒がやや和らいだことで、米長期金利が低下。さらに原油価格も伸び悩んだため、ドル円は159円を割り込む寸前まで下押ししました。ただ、その後はイベント通過待ちの様子見ムードが広がり、158円台後半では売りも続かず、終盤は159円ちょうど前後で下げ渋る格好に。結局は「160円目前の上昇一服」と「159円近辺での押し目買い」が共存したまま、次の材料待ちに移った印象です。
ドル円:今日の注目材料(2026年3月17日)
| 時間 | 通貨 | 指標・要人 | 重要度 | 前回 | 予想 |
|---|---|---|---|---|---|
| ― | ― | 特に重要な経済指標・要人発言はありません | ― | ― | ― |
今日は目立った重要指標や要人発言の予定がありません。そのため、相場の主役は引き続き「今週の日銀会合とFOMCを前にした思惑」「159円台後半〜160円手前での介入警戒感」「中東情勢と原油相場」の三本柱になりそうです。予定された材料が少ない日ほど、ヘッドライン一本で値が走りやすいので、イベント不在を「静かな一日」と決めつけないようにしたいですね。
特に今回は、日米とも金融政策イベントを目前に控えているため、普段以上にポジション調整主導の値動きになりやすい局面です。159円近辺では押し目買いが入りやすい一方、159円台後半では政府・日銀のけん制を意識した利食い売りも出やすく、引き続き「上も下も一気には走りにくいが、短期的な振れ幅は決して小さくない」一日を想定しておきたいところです。
ドル円:今日の見通し(2026年3月17日)
今日のドル円は、昨日の調整を経て159円近辺で下げ渋った流れを維持できるかが焦点になりそうです。上方向では159円台半ば〜後半での戻り売り圧力、下方向では159円割れ近辺での押し目買い需要が意識されやすく、基本シナリオは高値圏でのレンジ継続と見ています。ただし、日銀会合とFOMCを目前に控えていることで、市場参加者がポジションを軽くする動きが強まれば、想定以上に上下どちらにも振れやすい点には注意したいです。
ファンダメンタルズ分析
足もとのドル円は、依然として大きな流れではドル高・円安優位です。背景には、中東情勢の緊迫化に伴う原油高や、それを通じた米インフレ・金利高止まり観測があります。もっとも、昨日は米ニューヨーク連銀景況指数の弱さや原油上昇一服が重なり、そうしたドル高要因がやや巻き戻されました。つまり、現在は「ドル高材料が完全に消えたわけではないが、160円目前では買い上がるだけの勢いもやや鈍っている」という段階に入っています。
一方で、日本側では片山財務相の円安けん制発言を受け、実弾介入こそまだ見えていないものの、「160円接近を無条件に容認しているわけではない」とのメッセージが市場に浸透しました。今週は日銀会合も控えており、円安に対する政策当局のスタンスを試すような一方向の円売りは出にくい環境です。このため、ファンダメンタルズ全体としては「ドル円の基調は強いが、上値追いのハードルはかなり上がっている」と整理しておきたいですね。
テクニカル分析

日足チャートでは、昨日のローソク足は上ヒゲと下ヒゲをともなう陰線となり、160円目前での上値の重さを改めて確認する形となりました。ただし、終値は159円台を維持しており、25日移動平均線や一目均衡表の雲上限を大きく上回る位置にあります。したがって、中期的な上昇トレンドが崩れたというよりは、「急騰後の一服とスピード調整」と考えるのが自然です。
📈 移動平均線(25日・75日・200日)
25日移動平均線と75日移動平均線はともに上向きを維持しており、200日移動平均線も緩やかに切り上がっています。現在値は主要移動平均線を大きく上回る水準にあり、相場の地合い自体はなお強気です。ただし、短期線とのかい離は依然として大きく、上方向に進むほど「押し戻しの値幅」も大きくなりやすい局面です。トレンドフォローは有効でも、エントリーのタイミングは慎重に選びたいですね。
📈 一目均衡表
一目均衡表では、ローソク足が依然として雲のかなり上側に位置し、遅行スパンも実線を上回っています。強い相場構造そのものは変わっていませんが、短期的には転換線付近まで押し戻される場面も増えており、雲からのかい離縮小が進みつつあります。下押しした場合は、158円台前半〜後半にかけてが最初の押し目候補となりやすく、このゾーンを明確に割り込まない限り、大きなトレンド転換までは想定しにくい形です。
📈 MACD
MACDはプラス圏を維持しているものの、ヒストグラムは縮小傾向で、上昇モメンタムはいったん鈍ってきています。つまり、「上昇トレンドの中で勢いがやや落ちている」状態です。ここから再びMACDが拡散していけば上昇再開のシグナルになりますが、逆にデッドクロスが鮮明になれば、159円台での持ち合いから158円台後半〜前半方向への調整が深まる可能性もあります。

5分足では、東京午前に159.70円台から159.20円台まで押し戻されたあと、仲値にかけて一度持ち直し、その後は欧州〜NY時間にかけて159円前後へ水準を切り下げる流れとなりました。短期線は何度も下向きに転じていますが、158.90〜159.00円近辺では下げ渋りも見られ、完全な崩れには至っていません。目先は159.00円近辺の下値維持力と、159.30〜50円ゾーンでの戻りの鈍さを見極める相場と言えそうです。
シナリオ分析
↗ 上昇シナリオ(確率45%)
上昇シナリオでは、159円近辺での押し目買いが優勢となり、原油や米金利が再び持ち直すケースを想定します。また、日銀会合やFOMCを前に「円を積極的に買い持ちしづらい」との思惑が再び強まるようなら、ドル円は159.30円台、159.50円台へとじり高になりやすいでしょう。この場合、最終的には159.70円台を再び試す流れも考えられますが、160円手前では介入警戒が一段と強まるため、上昇してもスムーズに抜け切る展開はやや想定しにくいです。
↘ 下落シナリオ(確率55%・やや優勢)
下落シナリオでは、昨日の流れを引き継いで、159円台後半での戻り売りと介入警戒が引き続き重しになるケースを想定します。米金利・原油の上昇が一服したままなら、短期勢の利食い売りも出やすく、まずは159円割れを再び試す展開が考えられます。159円を明確に割り込むと、158.80円、158.50円近辺までの調整が視野に入りますが、現時点ではトレンド転換というより「高値圏調整」の範囲にとどまりやすいと見ています。
時間帯別の展開予想
🕒 東京時間
東京時間は、前日NY終盤の159円近辺を起点に、まずは159円台を維持できるかが焦点です。日本の重要指標はなく、日銀会合前の様子見も出やすいため、基本は159.00〜159.40円程度のレンジを意識しています。ただし、朝方のニュースや原油先物の動きによっては、159円を挟んで上下に振れやすい点には注意したいです。
🕔 欧州時間
欧州時間は、ロンドン勢の参加で流動性が戻るぶん、東京レンジを一時的に抜ける動きが出る可能性があります。ただ、今週の大イベントを控えて一方向に走るよりは、ポジション調整を中心とした往来相場になりやすそうです。159円台前半では買い戻し、159円台半ばでは戻り売りが出やすく、神経質なもみ合いが続くと見ています。
🕙 NY時間
NY時間も大型指標がないため、米金利・株価・原油の変動やヘッドラインが主な材料になります。とくに、日銀会合とFOMCを前に、海外勢がドルロングを少し軽くするか、それとも押し目買いを優先するかで地合いが変わりやすい時間帯です。159円を明確に割り込むなら調整が深まりやすく、逆に159.40円台をしっかり回復するなら「売り一巡」との見方が強まりやすいでしょう。
今日の予想レンジ
↕ 予想レンジ:158.70円〜159.60円
今日は、158.70円〜159.60円のレンジを想定します。方向感よりも、159円を挟んだ上下の攻防が主役になりやすく、イベント前のポジション調整相場として考えておきたい一日です。
🔼 上値抵抗線:159.30円、159.50円、159.70円
上方向では、まず159.30円近辺が最初の戻り売りポイントとして意識されそうです。ここを超えると159.50円、さらに昨日高値に近い159.70円前後が次のレジスタンスになります。159.70円台を再び明確に上抜くようだと160円接近が再び意識されますが、その局面では当局警戒も一段と強まるため、上昇スピードはかなり不安定になりそうです。
🔽 下値支持線:159.00円、158.80円、158.50円
下方向では、まず心理的節目の159.00円が最初のサポートになります。ここを割り込むと、昨夜の下値圏である158.80円近辺、さらに押し目の目安となる158.50円前後が意識されそうです。158.50円を終値ベースで下抜けるようなら、調整が一段深まり、158円台前半方向まで視野に入ってきます。
💥 ブレイクアウト条件
上方向のブレイクアウト条件は、「159.50円台を明確に回復し、159.70円を再び突破して高値圏を維持すること」です。この場合、160円トライが再び現実味を帯びてきます。
下方向のブレイクアウト条件は、「159.00円を割り込み、158.80円も下抜けたあとに戻りが鈍いこと」です。その場合は、短期的な調整売りが優勢となり、158円台半ば方向までの下押しが視野に入ります。
⚠️ 注意すべきリスク要因
今日の相場では、
・日銀会合とFOMCを前にしたポジション調整
・原油価格の急変動
・中東関連の新たなヘッドライン
・159円台後半での政府・日銀の円安けん制強化
に注意が必要です。特に、イベント前で材料が少ない日は、普段なら流されるようなニュースでも値が飛びやすくなります。「予定表が静か=相場も静か」とは限らないので、その点は強く意識しておきたいですね。
☑️ 投資判断における留意点
今のドル円は基調としては強いものの、160円目前という「どこで急反転してもおかしくない水準」に差しかかっています。今日は、
・159円割れを追いかけるのか
・158円台後半まで引きつけて押し目買いを狙うのか
・159円台半ば超えの戻りを確認してから入るのか
を事前に決めておくことが大切です。イベント前の地合いでは、勝負しない時間帯を自分で決めておくことも、立派なリスク管理だと思います。
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