おはようございます。Trader MTです。先週末のドル円は、中東情勢の緊迫化を背景とした「有事のドル買い」が改めて強まり、東京時間から159円台後半を試す場面を挟みながら、最終的にも159円台後半で週を終える堅調な一日になりました。もっとも、159円台後半では政府・日銀の介入警戒感も根強く、NY時間には米PCEのやや落ち着いた結果や原油の上昇一服を受けて上値を抑えられる場面もあり、160円目前ではかなり神経質な値動きが続いていますね😌(公開時刻:08:00/日本時間)
ドル円:先週末の振り返り
週末13日のドル円は、東京早朝の159.30円前後からスタートすると、中東情勢の長期化懸念や原油高を背景に、まずは159円台前半で底堅く推移しました。午前はWTI先物や米長期金利の上昇一服、日経平均の軟調推移を受けて一時159.00円前後まで押し戻される場面もありましたが、実質五・十日に伴う国内輸入企業のドル買いが下支えとなり、仲値通過後は再び159円台前半へと持ち直しました。
午後に入ると、トランプ大統領による「きょう何が起こるか見てみよう」とのSNS投稿が伝わり、イラン情勢の一段の悪化警戒が急速に意識されました。これを受けて「有事のドル買い」が強まり、ドル円は一時159.60円台まで急伸。夕方以降も159円台半ばを軸とした高値圏推移が続き、NY時間には米PCE関連指標の伸びがやや鈍化したことで一時上値が重くなったものの、地政学リスクを背景としたドル需要は根強く、終盤には159.70円前後まで値を戻して引けています。
結果として、始値159.324円、高値159.746円、安値159.007円、終値159.700円と、日足では高値・安値ともに切り上げた陽線でクローズしました。160円目前では介入警戒による押し戻しも見られる一方、原油高・中東リスク・米利下げ後ずれ観測が下支えとなっており、「頭は重いが、押しも浅い」という強い相場つきが続いている印象です。
| 日付 | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 |
|---|---|---|---|---|
| 2026年3月13日 | 159.324 | 159.746 | 159.007 | 159.700 |
※当データはTradingViewの日足チャートに基づいています。
東京時間
13日の東京時間のドル円は、前日の海外市場で159円台前半まで買われた流れを引き継ぎ、159.20〜30円台でスタートしました。序盤は、米財務省によるロシア産原油購入の一時容認報道などを受けて、WTI先物と米長期金利の上昇がいったん一服し、159.00円近辺まで押し戻される場面がありました。ただ、その後は実質五・十日に伴う国内輸入企業のドル買い・円売りが優勢となり、仲値にかけて159.20〜30円台を回復。下値の堅さが改めて意識される展開でした。
昼すぎ以降はじり高基調が続き、159.40円前後まで水準を切り上げたあと、午後1時半すぎにはトランプ大統領のSNS投稿をきっかけに一時159.60円台へ急伸。もっとも、この水準ではレートチェックや実弾介入への警戒感も強く、すぐに159.20〜40円台へ押し戻されました。5分足チャートで見ると、東京時間は「押しても159円ちょうど近辺では買い戻され、上は159.60円台で跳ね返される」高値圏レンジ色の強い時間帯だったと言えそうです。
欧州・NY時間
ロンドン勢参入後の欧州時間は、中東情勢の緊迫化を背景に「有事のドル買い」が通貨全般で意識され、円相場でもドル買いが優勢となりました。とはいえ、週末を控えて新規ポジションを作りにくい向きも多く、159円台半ばを中心としたもみ合いが続く展開。市場では、「円が売られているというより、通貨全般でドルが買われている」との見方が広がり、介入警戒はあるものの、上方向へのバイアス自体は維持されていました。
NY時間序盤には、米1月PCE物価指数が前年同月比で市場予想をやや下回り、インフレ再燃への過度な不安がいったん和らいだことで、米長期金利は低下。原油の上昇もやや一服し、ドル円は159円台前半へ押し戻される場面がありました。ただその後は、イランの新最高指導者による徹底抗戦姿勢やホルムズ海峡封鎖継続の表明、トランプ大統領による対イラン圧力強化示唆などを受けて、紛争長期化・原油高・米利下げ後ずれ観測が改めて意識され、終盤は159円台後半まで持ち直し。午後5時時点では159.67〜77円と、約1年8カ月ぶりの円安水準で週を終えました。
ドル円:今日の注目材料(2026年3月16日)
| 時間 | 通貨 | 指標・要人 | 重要度 | 前回 | 予想 |
|---|---|---|---|---|---|
| ― | ― | 特に重要な経済指標・要人発言はありません | ― | ― | ― |
今日は目立った重要指標や要人発言の予定はありません。そのため、相場の焦点は経済カレンダーよりも、中東情勢をめぐる週末のヘッドライン、原油価格の反応、そして159円台後半〜160円手前での日本当局のスタンスに移りやすい一日です。つまり、材料の中心は「予定されたイベント」ではなく、「地政学リスクとその延長線上にあるドル需要・原油高・介入警戒感」の三つ巴と考えておきたいところです。
特に週明けは、土日に出たヘッドラインを織り込む形で窓を開けたり、短時間で大きく振れたりしやすくなります。地合い自体は引き続きドル買い優勢ですが、159円台後半では介入や口先けん制への警戒もかなり強いため、上値を追う場合も「どこまで走るか」より、「どの水準で急反落しやすいか」を同時に意識しておきたいですね。
ドル円:今日の見通し(2026年3月16日)
今日のドル円は、先週末の流れを引き継いで、まずは159円台後半を維持できるかどうかが焦点になりそうです。スケジュール面では材料難ですが、その分だけ地政学ヘッドラインと原油相場への感応度が高まりやすく、思わぬ値飛びには注意が必要です。上方向では160円が強く意識される一方、159円台後半では当局警戒による利食い売りも出やすく、週明けらしい神経質な高値圏レンジを基本シナリオとして見ています。
ファンダメンタルズ分析
現在のドル円を押し上げている中心材料は、米景気の底堅さ以上に、中東情勢の緊迫化に伴う「有事のドル買い」と原油高です。原油価格の高騰は、インフレ再燃を通じてFRBの利下げ開始時期を後ずれさせやすく、米金利の高止まり観測を支える一方、エネルギー輸入国である日本には円売り圧力として効きやすい構図があります。つまり今のドル円は、「ドルが買われやすく、円が売られやすい」要素が同時進行している地合いだと言えます。
ただ、その分だけ159円台後半〜160円近辺では日本当局の反応も無視できません。実際、先週末も片山財務相が「大きな変動が生じている」と発言し、米当局と通常以上に緊密に連絡を取り合っていることを強調していました。介入の大義名分がすぐに整うかは別として、少なくとも「160円目前でノーガード」という環境ではなくなっており、強気地合いの中にもかなり大きなヘッドラインリスクが内包されている点は忘れたくありません。
テクニカル分析

日足チャートでは、先週末のローソク足は高値・安値ともに切り上げる陽線となり、終値は159.700円と160円目前まで迫る水準を維持しました。これにより、3月入り以降の上昇トレンド継続が改めて確認された形です。160円ちょうどは明確な心理的節目であり、介入警戒の面からも非常に重いゾーンですが、終値ベースで159円台後半を保っている点は、買い方優位の地合いがまだ崩れていないことを示しています。
📈 移動平均線(25日・75日・200日)
25日移動平均線と75日移動平均線はいずれも上向きを維持し、200日移動平均線も緩やかに切り上がっています。現在レートはすべての主要移動平均線を大きく上回っており、中長期トレンドは明確に上方向です。短期的には25日線とのかい離がかなり広がっているため、ヘッドラインひとつで反動安が出た場合の値幅は大きくなりやすいものの、少なくとも移動平均線の並びだけを見れば、「押し目買い優勢」の相場構造に変化はありません。
📈 一目均衡表
一目均衡表では、ローソク足が雲のかなり上側に位置し、雲自体も上向きを維持しています。遅行スパンも実線を大きく上回っており、テクニカル的には強い上昇トレンドの形です。下押しした場合でも、まずは157円台後半〜158円台前半にかけての雲上限や短期線がサポート候補になりやすく、深押しがあってもすぐにトレンド転換とは判断しづらい局面です。ただし、雲からの距離が広いぶん、調整が入るときはスピードが速くなりやすい点には注意したいです。
📈 MACD
MACDはプラス圏でシグナル線を上回り、ヒストグラムもプラスを維持しています。モメンタム面でも上昇基調が継続しており、現状は押し目買いが機能しやすい地合いです。もっとも、すでに高値圏での過熱感も相応に出ているため、ヘッドラインをきっかけに一気にデッドクロス方向へ傾くリスクはあります。強気トレンド継続を軸に置きつつも、突発的な反転への備えは怠れません。

5分足では、159円台前半を中心に上下しつつも、後半にかけては高値・安値をじわじわ切り上げ、NY終盤には159.70円前後まで持ち直す流れとなりました。短期線は途中で何度か揉み合いながらも、押しが入ると159.00円前後で買いが入りやすく、戻りでは159.70円台がひとまずの抵抗帯として機能していました。短期的には「159円ちょうど近辺がサポート、159.70〜160.00円がレジスタンス」という構図が見えやすく、週明けもまずはこのレンジを起点に考えたいところです。
シナリオ分析
↗ 上昇シナリオ(確率55%)
上昇シナリオでは、週末をまたいだ中東情勢の悪化懸念が維持または強まり、原油高と「有事のドル買い」が週明けも継続するケースを想定します。目先は159.70円台を明確に上抜けられるかが焦点で、ここを突破すると、心理的節目の160.00円トライが一気に現実味を帯びてきます。160円台に乗せれば短期筋のストップ買いを巻き込みやすい一方、そのぶん当局けん制も急に強まりやすいため、上昇しても値動きはかなり荒くなりそうです。
↘ 下落シナリオ(確率45%)
下落シナリオでは、週明け早々に原油高が一服する、あるいは中東関連の緊張緩和を示すヘッドラインが出ることで、「有事のドル買い」が巻き戻されるケースを想定します。また、159円台後半〜160円手前での達成感や介入警戒を背景に、材料難のなかで利益確定売りが優勢となる展開も十分あり得ます。この場合、まずは159.30円割れ、次いで159.00円近辺、さらに158.70円前後までの調整が視野に入ります。ただし、今の地合いでは下押ししても押し目買いが入りやすく、急落しても一方向に崩れ続けるシナリオはややメインから外れると見ています。
時間帯別の展開予想
🕒 東京時間
東京時間は、週末のヘッドラインを織り込む形でスタートしやすく、まずは寄り付き直後の値動きに注意したいところです。159円台後半での買い先行スタートもあれば、利食い優勢で159円前半まで押し戻される可能性もあります。東京勢としては、160円を前に積極的に上値を追いづらい一方、押せば実需や短期筋の買いも入りやすく、神経質なレンジ相場を基本シナリオとして見ています。
🕔 欧州時間
欧州時間は、ロンドン勢が週末の流れを再評価しながらポジションを作っていく時間帯です。中東関連の続報や原油の反応次第では、東京時間のレンジを片方向に抜ける可能性もありますが、基本的には160円手前の重さと159円ちょうど近辺の底堅さを確認するような値動きになりやすいでしょう。流動性が戻るぶん、短時間の振れは大きくなりやすいので注意が必要です。
🕙 NY時間
NY時間は特段の大型指標がないため、材料の中心は引き続き原油・米金利・地政学ヘッドラインになります。逆に言えば、予定イベントが少ないぶん、突発的なニュースへの反応が相対的に大きく出やすい時間帯です。159円台後半を維持してNYに入るようなら、160円接近を意識した値動きもあり得ますし、逆に高値警戒が勝てば159円前半〜半ばへ調整する場面も考えられます。今日は「指標待ち」ではなく、「ヘッドライン主導」の一日として構えておきたいですね。
ドル円:今日の予想レンジ(2026年3月16日)
↕ 予想レンジ:159.00円〜160.10円
今日は、159.00円〜160.10円のレンジを想定します。東京〜欧州時間は159円台前半〜後半のレンジ形成が基本になりやすい一方、ヘッドライン次第では上は160円トライ、下は159円割れ寸前までの振れを見込んでおきたいところです。
🔼 上値抵抗線:159.75円、160.00円、160.10円
上方向では、まず先週末高値に近い159.75円前後が最初のレジスタンスとして意識されます。ここを抜けると、いよいよ心理的節目の160.00円が目前です。160.00円を明確に上抜けた場合は短期的なストップ買いも入りやすく、160.10円〜160.30円方向への上振れも視野に入りますが、その局面では当局けん制や介入への警戒感が一段と強まるため、値動きはかなり荒くなりそうです。
🔽 下値支持線:159.30円、159.00円、158.70円
下方向では、まず159.30円前後が目先のサポート候補になります。ここを割ると、次は心理的節目の159.00円ちょうど、さらに先週末の押し目ゾーンである158.70円前後が意識されそうです。158.70円を終値ベースで明確に下抜けるようだと、短期的には高値圏の持ち合いからいったん調整色が強まり、158円台前半方向までの押しも視野に入ってきます。
💥 ブレイクアウト条件
上方向のブレイクアウト条件は、「中東情勢の悪化や原油高継続を背景に、159.75円を明確に突破し、そのまま160円台へ乗せてNY時間でも高値圏を維持すること」です。この場合、短期的には160円台前半までの上振れが視野に入ります。
下方向のブレイクアウト条件は、「緊張緩和や原油安、あるいは当局けん制強化をきっかけに159.30円、159.00円を連続して割り込み、戻りも鈍いこと」です。その場合は158.70円、さらに158円台半ば方向までのスピード調整が起こりやすくなります。
⚠️ 注意すべきリスク要因
今日の相場では、
・中東情勢をめぐる追加ヘッドライン
・原油価格の急変動
・159円台後半〜160円接近による当局の円安けん制
・週明け特有の窓開けや値飛び
に注意したいところです。特に今日は目立った重要指標がないため、通常以上に「ニュース見出し1本」で流れが変わりやすい環境です。テクニカルが効きやすい半面、ヘッドラインが出ると一気に無効化される可能性もあるので、ロットや損切り管理はいつも以上に慎重にしておきたいですね。
☑️ 投資判断における留意点
160円手前の相場では、「まだ上がる」と思った直後に急反落しやすく、逆に「さすがに止まる」と見たところからもう一段伸びることも珍しくありません。今日は、
・159.75円超えを追うのか
・159.00円近辺までの押しを待つのか
・週明けの初動は見送り、方向を確認してから入るのか
を事前に決めておくことが大切です。地合いが強いからこそ、焦って飛び乗るよりも、自分が納得できる形だけを丁寧に狙う姿勢を崩さないようにしたいですね。
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