【ドル円コンパス】今日の為替相場予想(2026年2月24日)

『ドル円コンパス/USD/JPY COMPASS』、円とドル記号、コンパスのシンボル、ローソク足。右下に指を立てたロボット。左上に2026年2月24日のカレンダー

おはようございます。Trader MTです。週明けのドル円は、日本が祝日で東京市場が休場となるなか、トランプ米大統領による新たな「世界一律関税」方針を巡る不透明感に振り回されつつも、最終的には154円台後半での小動きにとどまりました。朝方には154円ちょうど近辺まで円高が進んだものの、その後は海外勢の買い戻しで値を戻し、上も下も決めきれない「様子見ムード」の強い一日でしたね😌(公開時刻:07:34/日本時間)

昨日の振り返り

23日のドル円は、祝日で東京市場が実質休場となるなか、前週末に米連邦最高裁が「相互関税」を違憲と判断したことを受けて、トランプ政権が通商法122条に基づく世界一律関税(当初10%、のちに15%へ引き上げ表明)に踏み切るとの報道が重しとなりました。アジア時間早朝に155円手前まで持ち上がった後は、米関税政策の先行き不透明感からドル売り・円買いが優勢となり、154円ちょうど付近まで一気に下落。その後は欧州勢の参入とともに買い戻しが入り、ロンドン~NY時間にかけては154円台半ばを中心としたレンジ取引に収れんしました。

結果として、始値154.848円、高値155.044円、安値153.994円、終値154.659円と、日足ベースでは下ヒゲを残した小幅な陰線でクローズ。先週後半からの戻り基調は一服しつつも、154円ちょうど近辺では押し目買い意欲も確認され、「方向感に欠けるが、下値もそれなりに固い」印象の一日だったと言えそうです。

日付 始値 高値 安値 終値
2026年2月23日 154.848 155.044 153.994 154.659

※当データはTradingViewの日足チャートに基づいています。

東京(アジア)時間

23日は日本と中国が祝日で実需フローが細るなか、アジア時間早朝のドル円は154.80~90円台でスタートしました。序盤には155.07円近辺までジリ高となる場面もありましたが、トランプ大統領が「通商法122条」に基づき全世界を対象に新たな一律関税を発動する方針を示したことが伝わると、米通商政策への警戒感からドル売りが優勢に転換。前週末安値を割り込むとストップロスを巻き込み、いったん154.00円ちょうど付近まで下押ししました。薄商いの中での下げだったこともあり、5分足チャート上は「ギャップを埋めながら一気に走った下振れ」といった形です。

午前からお昼にかけては、米中首脳会談を前に中国政府が改めて米国の一方的な関税に反対姿勢を表明したことも重なり、日米株価指数が軟調に推移。為替市場ではリスク回避的な円買いが入りやすく、154円ちょうど割れを試す場面も見られました。一方で、「日本側の財政・為替政策の出方を見極めたい」との思惑も根強く、下値追いに勢いは出切らず、午後にかけては154円前半での揉み合いに移行しています。

欧州・NY時間

ロンドン勢が本格参入してくる欧州時間に入ると、アジア時間に一度154.00円まで売り込まれた反動もあって、ショートカバー中心にじり高の展開となりました。ロンドン午前には154.70円台まで値を戻し、先週末の終値水準にほぼ近づく動きに。もっとも、米関税政策の帰趨が見通しづらいことから、積極的にドルを買い上げる動きは限定的で、「154円台後半のレンジに戻ったものの、上値を追う勢いは弱い」という印象でした。

NY時間に入ると、米長期金利がやや低下基調となる一方、米イラン情勢に関して26日にジュネーブで高官協議が予定されているとの報道が伝わり、市場では「外交的な解決に向けた期待」と「万一交渉が決裂した場合の地政学リスク」が交錯しました。円買い・ドル売りはじわりと優勢となったものの、前週から続く関税絡みのヘッドラインに対するポジション調整中心で、値動きは154円台半ばを挟んだ数十銭の範囲にとどまりました。終盤は154.60円近辺で引けており、方向感よりも「様子見ムード」が強かった印象です。

今日の注目材料

✅ 2月24日(火)の重要イベント
時間 通貨 指標・イベント 重要度 前回 予想
23:15 🇺🇸 ウォラーFRB理事の発言 ⚡⚡
23:30 🇺🇸 クックFRB理事の発言 ⚡⚡
24:00 🇺🇸 消費者信頼感指数 ⚡⚡ 84.5 87.0

本日は、トランプ政権の関税方針を巡る市場の警戒感が続くなかで、FRB高官の発言と米消費者信頼感指数が注目材料となります。ウォラー、クック両FRB理事がインフレや利下げ時期についてどの程度踏み込んだ発言をするか、そして関税ショックが家計マインドにどの程度影響を与えているかを確認したいところです。ただし、為替市場のテーマはこれらイベントだけで完結するものではなく、米通商政策の行方、米長期金利の動き、日本の財政・金融政策への思惑、さらには米イラン情勢など、複数の要因が絡み合う相場つきが続きそうです。

今日の見通し

今日のドル円は、祝日明けの東京市場で前日の海外動向を織り込むスタートとなるなか、154円台前半~155円近辺を中心としたレンジ取引を基本シナリオと見ています。154円ちょうどが一段と意識されたことで短期的には「押し目買い」も入りやすい反面、155円台半ば以降では通商政策の不透明感や米金利低下が上値を抑えやすく、「戻り売りも待ち構えるゾーン」が続くイメージです。NY時間の指標と要人発言をこなしながら、今週後半の材料に向けてポジションを微調整する地合いになりやすいでしょう。

ファンダメンタルズ分析

足元の最大テーマは、やはりトランプ政権が掲げる新たな世界一律関税です。最高裁が従来の「相互関税」を違憲と判断したことで、政権は通商法122条に基づく関税に舵を切りましたが、同条文の発動要件である「大規模かつ深刻な国際収支赤字」を米国が本当に満たしているのかについて、市場参加者や専門家からは疑問の声も聞かれています。こうした法的・政治的な不透明感は米景気への下押し要因として意識されやすく、米金利の上値を抑えることで、ドルの上昇力を削ぐ方向に働きます。

一方で、中国政府は米国の一方的な関税に強く反対しつつも、3月末~4月初旬に予定される米中首脳会談に向けて対話の余地を残しており、「最終的には落としどころを探るのではないか」との期待も根強い状況です。また、米イランを巡る高官協議が近く予定されていることもあり、地政学リスクと外交解決期待が綱引きをしている状態と言えます。日本側では、今後の補正予算や成長戦略の中身を見極めたいとの思惑が強く、財政・金融政策ともに「大きなサプライズは出にくい」とのコンセンサスが形成されつつある印象です。

FRBに関しては、インフレ指標の落ち着きと通商政策の不確実性を前に、市場が早期利下げをある程度織り込んでいる状況にあります。今夜発言が予定されているウォラー、クック両理事が「データ次第では利下げも選択肢」といったニュアンスを強めればドル売りに、逆に粘り強いインフレ警戒感を示せばドル買い戻しにつながる可能性があります。ただし、関税や地政学要因といったマクロイベントも絡むため、「FRB高官の一言だけでトレンドが決まる」というよりは、あくまで材料の一つとして相場に織り込まれていくイメージで見ておきたいところです。

テクニカル分析

日足チャートでは、昨日のローソク足は小さめの実体を持つ陰線で、下ヒゲを154円ちょうど近辺まで伸ばした後、154円台後半で引けています。直近高値圏(157円台後半~158円)からの調整局面の中で、一度152円台をつけた後の戻りが続いているものの、25日移動平均線(おおよそ155円台前半)を明確に上抜け切れず、上値の重さも意識される形です。75日線もほぼ横ばいとなっており、「中長期的な上昇トレンドは維持しつつも、足元はレンジ相場にシフトしつつある」ように見えます。

一目均衡表を見ると、ローソク足は厚めの雲の中~上限付近で推移しており、153円台前半~152円台後半にかけてのゾーンが中期的なサポート帯として意識されやすい配置です。遅行スパンは実線と絡み合いながら推移しており、トレンドレスな相場つきを示唆。MACDは依然としてマイナス圏ながら、ヒストグラムのマイナス幅はピークアウトしつつあり、下落モメンタムの勢いはやや弱まってきた印象です。ここからMACDラインがシグナルにデッドクロスしたままマイナス圏で横ばいとなるのか、それともゼロライン方向へ戻してくるのかが、次のトレンド転換の手掛かりになりそうです。

5分足では、東京(オフショア)時間にかけて急落した後、ヨーロッパ勢参入以降は25本移動平均線(青)を下支えにじり高となり、欧州後半からNY序盤にかけて154.70円台まで戻す「V字回復」に近い動きとなりました。その後は200本線(赤)の下側で上値を抑えられつつも、154.40~70円台でのレンジ取引に移行しており、短期的には「154円割れでは押し目買い、155円手前では戻り売り」といった綱引きの構図が見て取れます。

シナリオ分析

↗ 上昇シナリオ(確率45%)
上昇シナリオでは、米消費者信頼感指数が予想を上回り、家計マインドの底堅さが確認されるとともに、ウォラー/クック両理事が「インフレ目標達成にはまだ時間がかかる」といったタカ派寄りのメッセージを発するケースを想定します。この場合、米長期金利が持ち直し、通商政策を巡る懸念よりも「米景気の底堅さ」が意識されることで、ドル円は155円台をしっかり回復。155.30~50円のレジスタンスを上抜けると、156円台方向への戻り試しも視野に入ってきます。ただし、157円台に迫る場面では、再び円安牽制や通商リスクへの警戒感が強まりやすく、上昇余地は段階的に限定されそうです。

↘ 下落シナリオ(確率55%・メインシナリオ)
下落シナリオでは、消費者信頼感が予想を下回り、関税や物価高への警戒感から家計マインドの悪化が意識されるケースを想定します。あわせて、FRB高官が「通商政策や世界景気の先行き不透明感に注意」といったハト派寄りのトーンを強めれば、米金利は低下方向に反応し、再びドル売り・円買いが優勢に。154円台前半を割り込むと、テクニカルな売りとストップロスを巻き込みながら、153.70円~153.50円付近までの下押しもあり得ます。ここを明確に割り込むと、日足の雲下限や過去の揉み合い帯が重なる153円ちょうど前後が次の焦点となり、中期的な調整トレンド再開を意識する声も増えてきそうです。

時間帯別の展開イメージ

🕒 東京時間
祝日明けの東京時間は、前日の海外市場での動きをキャッチアップしつつ、実需フローと短期筋の取引が交錯する時間帯です。154.40~70円付近を中心としたレンジのなかで、輸入企業の押し目買いと、通商リスクを意識した戻り売りがぶつかる展開をイメージしています。日経平均やアジア株の動き、そして米株先物の方向感が、円のセンチメントを左右しやすい地合いになりそうです。

🕔 欧州時間
ロンドン勢参入後は、欧州株や債券市場の反応を織り込みながらポジション調整が進むとみられます。欧州側も米関税の余波を無視できない立場にあるため、リスクオフに傾けば154円割れを試す動きが強まりやすく、一方で株式市場が落ち着きを取り戻せば155円方向への戻りも視野に入ります。指標の前に大きくポジションを傾けづらい分、ヘッドライン一つで上下に振れやすい点には注意したいところです。

🕙 NY時間
NY時間は、23時台のFRB理事発言と24時の消費者信頼感指数が重なる「イベントタイム」です。特に、指標発表直後の数分間はアルゴリズム取引とストップ注文が交錯し、1円前後のスパイクが生じる可能性もあります。最初の一方向の動きに飛び乗るよりも、関連市場(米金利・株価・他通貨)の反応が落ち着き、5分足ベースで方向性が見えてきてからエントリーする戦略も有効だと思います。

今日の予想レンジ

予想レンジ:154.00円~155.80円
下方向は154.00円ちょうど前後が最初のサポートとして意識されやすく、ここを割り込むと153.70円~153.50円付近までの下押しを警戒。上方向は155.20~30円付近に25日移動平均線や直近高値が位置しており、このゾーンをしっかりと上抜けられるかどうかが、156円台回復に向けた試金石になりそうです。

🔼 上値抵抗線:155.20円、155.50円、155.80円
155.20円近辺は、日足の短期移動平均線や直近戻り高値が重なるポイントで、短期筋の戻り売りが出やすい水準です。ここを超えても、155.50円、さらに155.80円と上値の節目が続いており、一気に上抜けるにはポジティブサプライズが必要になるでしょう。

🔽 下値支持線:154.00円、153.70円
154.00円ちょうど前後は、昨日も一度反発した水準であり、テクニカル的にも心理的にも重要なラインです。ここを明確に割り込むと、ストップロスを巻き込みながら153.70円前後までの下落が視野に入り、その先は日足の雲下限や過去の揉み合いゾーンが重なる153円台前半が中期的なサポート候補として浮上してきます。

⚠️ リスク要因とトレードの留意点
通商政策や地政学リスクは、突発的なヘッドラインで相場が一方向に走りやすいテーマです。特に現在のように、法的枠組みや他国の対抗措置が見通しにくい局面では、「ニュースを見てから動いても十分間に合う」くらいのスタンスで、ポジションサイズと損切りラインをあらかじめ決めておくことが大切だと思います。今日も、値幅を取りに行くよりも、リスク管理を最優先にしたトレードを心がけていきましょう。

免責事項

本記事は、為替相場の動向に関する一般的な情報提供・分析を目的としたものであり、特定の通貨ペアの売買や投資を推奨するものではありません。投資判断は、読者ご自身の責任と判断において行ってください。本記事の内容に基づいて生じたいかなる損失についても、当サイト運営者は一切の責任を負いません。