おはようございます。Trader MTです。週末のドル円は、155円台前半を中心に上下しながらも、米PCEデフレーターやGDP速報値などの材料を一通りこなしたあと、結局は155円ちょうど近辺に収れんする形で取引を終えました。米景気は減速しつつもインフレの粘着性は残っており、「利下げ期待は維持しつつも、急速なドル安にはなりにくい」という現在の相場観が改めて意識された印象です。日本は本日祝日で東京市場が休場となるため、薄商いの中で海外勢のフローに振らされやすい一日になりそうですね😌(公開時刻:07:32/日本時間)
先週末の振り返り(2月20日)
先週金曜日のドル円は、東京時間の序盤こそ155円台前半への買い戻しが先行したものの、その後は米PCEデフレーターやGDP速報値などの発表を控えて様子見ムードが強まり、155円を挟んだ小幅なレンジ取引が続きました。前日の海外市場ですでに米失業保険申請件数や米景気先行指数などを織り込んでいたこともあり、新規の材料には乏しく、東京午前は実需フローと持ち高調整が中心の一日でした。
結果として、20日のドル円は始値154.997円、高値155.641円、安値154.712円、終値155.027円と、日足ベースでは小幅な陽線でクローズ。米長期金利の上昇と、トランプ政権の関税政策を巡る思惑が交錯する中で、155円近辺の居心地の良さが改めて確認された格好です。
| 日付 | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 |
|---|---|---|---|---|
| 2026年2月20日 | 154.997 | 155.641 | 154.712 | 155.027 |
※当データはTradingViewの日足チャートに基づいています。
東京時間(2月20日)
東京時間のドル円は、前日のNY終盤で155円ちょうど前後まで戻した流れを引き継ぎ、朝方から155円台前半へとじり高でスタートしました。8時30分発表の1月全国CPIは前年比+2.0%と市場予想通りで、サプライズはなく相場への影響も限定的。仲値にかけては輸入企業の実需買いが入った一方で、日本の3連休を控えたポジション調整の売りも交錯し、155.30円近辺から154.90円台まで行って来いの値動きとなりました。
その後は、米PCEデフレーターやGDP速報値の発表を控えていることから、積極的な売買は手控えられ、155円前後の狭いレンジで持ち高調整中心の展開に。5分足チャートでも、25本・75本移動平均線周辺で短期の売買が回転しており、「方向感は乏しいが、155円割れでは買い戻しが入る」という底堅いムードがうかがえました。
欧州・NY時間
ロンドン時間に入ると、日本の財政拡張姿勢を背景とした円安地合いが意識される中、大口のドル買いフローが入ったことで、ドル円は一時155.60円近辺まで上昇しました。ただ、その後は地政学リスクや米関税政策を巡るヘッドラインが飛び交う中で、短期筋の利食い売りも出て、155円前半へと押し戻されるなど、上値の重さも意識される展開となりました。
NY時間の序盤では、10~12月期の米GDP速報値が年率+1.4%増と、市場予想+3.0%を大きく下回った一方で、同時に発表された12月PCE物価指数は総合・コアともに伸びが前月から加速。成長は減速しつつもインフレはなお高止まりしているとの評価から、発表直後のドル円は155円台前半でもみ合いとなりました。その後、米連邦最高裁がトランプ政権の相互関税を違法とする判断を示すと、一時的にリスク回避の円買いが強まり154.70円台まで下押しする場面もありましたが、トランプ大統領が別の法的枠組みを用いて関税政策を継続する意向を示したことで、再びドル買いが入り155円近辺まで持ち直しています。
最終的にNYクローズは155円ちょうど前後と、日中の上下動の割には前日比ほぼ横ばい。5分足では、米指標や関税関連のヘッドラインをきっかけとした急な上下こそあったものの、200本移動平均線付近に収れんして終わっており、「材料は多いがトレンドは出づらい」という現在の相場の難しさを象徴する一日でした。
今日の注目材料
| 時間 | 通貨 | 指標・イベント | 重要度 | 前回 | 予想 |
|---|---|---|---|---|---|
| 22:00 | 🇺🇸 | ウォラーFRB理事 発言 | ⚡⚡ | - | - |
本日は日本が祝日で東京市場は休場となるため、経済指標スケジュール自体は比較的落ち着いた一日です。マーケットの焦点は、先週末に発表されたPCEデフレーターやGDP速報値の評価を引き継ぎつつ、今後の利下げペースに対するFRB高官のスタンスがどう変化するか、という点に移っています。今夜のウォラーFRB理事の発言は、タカ派寄りとして知られるだけに、インフレの粘着性や関税政策を踏まえてどこまで慎重な姿勢を示すかがポイントになりそうです。
今日の見通し
今日のドル円は、日本が休場で流動性が細りやすい中、155円ちょうど前後を中心としたレンジ取引がメインシナリオになりそうです。日米金利差の構図自体に大きな変化はなく、先週末のPCE・GDPを受けても「利下げ開始は2026年前半だが、ペースは緩やか」というコンセンサスに大きな修正は入っていません。一方で、トランプ政権の関税政策を巡る不確実性や中東情勢の緊迫など、リスクオフ材料がくすぶっていることから、上値を追いかける動きも限定的になりやすい局面です。
ファンダメンタルズのポイント
米国サイドでは、10~12月期GDPの伸びが期待ほど強くなかった一方で、PCE物価指数は総合・コアともに伸び率が加速しており、「成長鈍化とインフレ粘着」という組み合わせになっています。このため、市場は早期利下げ期待を維持しながらも、FRBが急激な金融緩和には踏み込みにくいとの見方を強めており、金利・為替ともに方向感が出にくい状況です。
日本側では、先週公表されたGDPや首相の施政方針演説を受けて、「財政拡張を続けつつも市場との対話を重視する」という政府スタンスが改めて意識されています。とはいえ、目先は日本が連休に入ることもあり、新たなファンダメンタルズ要因よりも、海外勢による円ショート・円ロングの持ち高調整の方が相場を動かしやすいタイミングです。155円台後半では介入警戒や要人の口先介入リスクも意識されるため、上方向の追撃は慎重になりやすいでしょう。
テクニカル環境(日足・5分足)

日足チャートでは、ローソク足が一目均衡表の雲の中で推移しており、直近の高値圏(157円台後半〜158円台)からの調整局面の中で、「次のトレンド方向を探る持ち合い」の様相を強めています。25日移動平均線と75日移動平均線がともに155円台半ばに位置しており、現在のレートはそのやや下側〜近辺で推移。200日移動平均線は150円台前半で上向きを維持しており、中長期の上昇トレンド自体はまだ崩れていないものの、足元では「上がれば売られ、下がれば買われる」レンジ相場に入りつつあるように見えます。
MACDは依然としてマイナス圏にあるものの、ヒストグラムのマイナス幅は一時より縮小しており、下落モメンタムは徐々に弱まりつつあるようにも見えます。ここからゼロライン方向へと戻していくのか、再びシグナル線から大きく乖離して下方向に拡大するのかは、今週の米指標とFRB高官発言の内容次第と言えそうです。
5分足では、東京時間は155円を挟んだボックス相場、ロンドン時間は一時155.60円付近までの上振れ、その後NY時間で154.70円台までの下押しから再び155円近辺へ戻すという、上下に振れながらも最終的には200本移動平均線付近に収れんする動きとなりました。短期的には、154.70〜155.60円のレンジが意識されやすく、このゾーンをどちらに抜けるかが次のトレンドのヒントになりそうです。
シナリオ別のイメージ
↗ 上昇シナリオ(確率40%)
ウォラー理事がインフレの粘着性に言及し、「早期利下げには慎重」といったタカ派寄りのメッセージを強めた場合、米長期金利の上昇を通じてドル買いが優勢になりやすくなります。この場合、まずは155.50円前後(25日・75日移動平均線が集まるゾーン)を明確に上抜けるかが焦点で、ここを超えるとショートカバーを巻き込みながら156円方向への上値トライも視野に入ってきます。ただし、157円台に近づくにつれて介入警戒感や円安けん制発言が意識されるため、上がるほど慎重に利食いポイントを探りたい局面です。
↘ 下落シナリオ(確率60%・ややメイン)
一方で、ウォラー理事が足元の成長鈍化や関税を巡る不透明感に言及し、「必要なら早めの利下げも選択肢」といったハト派寄りのトーンをにじませた場合、米金利の低下を通じてドル売り・円買いが優勢となる可能性があります。この場合、まず154.70円前後のサポートを割り込むと、テクニカルな売りとストップを巻き込みながら154.30〜154.00円ゾーンまで下押しするシナリオも想定されます。ここをも一気に割り込むようだと、153円台後半までの調整レンジへの移行も視野に入ってきます。
今日の予想レンジと注目水準
↕ 予想レンジ:154.30円〜155.80円
日本が祝日で流動性が低下しやすいことを踏まえ、今日はやや広めに154.30〜155.80円のレンジを想定します。東京時間はオフショア主体で155円前後のもみ合い、欧州〜NY時間にかけてウォラー理事の発言内容次第でレンジ上限・下限を試すイメージです。
🔼 上値抵抗線:155.50円、155.80円、156.20円
155.50円近辺は25日・75日移動平均線が位置するテクニカルな節目であり、ここを明確に上抜けるまでは「戻り売り優勢」のスタンスが意識されやすいポイントです。その上の155.80円近辺は直近の戻り高値ゾーンであり、さらに156.20円周辺まで伸びた場合でも、いったんは利益確定売りが出やすい水準と見ています。
🔻 下値支持線:154.70円、154.30円
下方向では、先週NY時間で何度か下げ止まった154.70円前後が最初のサポートとして意識されます。ここを割り込むと、日足の雲上限〜内部にあたる154.30円近辺までの押しも十分考えられ、このゾーンでは押し目買いとストップ売りが交錯しやすいポイントになりそうです。154.30円を終値ベースで崩すようだと、153円台後半まで調整が伸びるリスクも視野に入れておきたいところです。
⚠️ トレード時の注意点
今日は東京市場が休場のため、普段よりもスプレッドが広がったり、ストップ注文を巻き込んで値が飛びやすい地合いが想定されます。特に、ウォラー理事の発言前後はアルゴリズム取引が主導しやすく、「ヘッドラインに飛びついて逆方向に振られる」パターンには要注意です。どの水準を背にロットを張るのか、どれだけの値幅を狙うのかを事前に決めておき、ポジションサイズを欲張り過ぎないことが生き残りの鍵になりそうですね。
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