【ドル円コンパス】今日の為替相場予想(2026年2月19日)

『ドル円コンパス/USD/JPY COMPASS』、円とドル記号、コンパスのシンボル、ローソク足。右下に指を立てたロボット。左上に2026年2月19日のカレンダー

おはようございます。Trader MTです。昨日のドル円は、前日のFOMC議事録を前に売り買いが交錯した流れから一転、東京時間以降は世界的な株高と米長期金利の上昇を背景に、153円前半から154円後半までじわじわと水準を切り上げる展開となりました。米景気の底堅さが意識される一方で、利下げ時期を巡る思惑はなお定まらず、「ドル買い戻し+様子見」が同居した形です。本日も米新規失業保険申請件数や複数のFRB要人発言を控え、154円台後半を中心に上下どちらにも振れやすい一日になりそうですね😌(公開時刻:07:42/日本時間)

昨日の振り返り

昨日のドル円は、東京早朝の153円前半からスタートした後、午前8時50分に発表された1月貿易統計で赤字額が大きく縮小したことを受けて、一時153.05円近辺までドル売り・円買いが優勢となりました。その後は日経平均株価の大幅高や米長期金利の時間外上昇を背景に徐々に買い戻しが入り、午前中には153円60銭台まで持ち直し。東京終盤にかけても株高と金利高が支援材料となり、153円台半ばで底堅く推移しました。

欧州時間入り後も、ロンドン勢は日本株高や米金利の上昇を意識しつつ、153円後半でのレンジ取引を継続。NY時間に入ると、米耐久財受注や住宅着工件数が市場予想を上回る堅調な結果となり、米景気の底堅さが意識される中で米金利がさらに上昇したことで、ドル円は154円ちょうど近辺まで上昇しました。一方で、FOMC議事録公表を控えて積極的な買い上がりは見送られ、指標後も「タカ寄りだがサプライズなし」との受け止めから、154円台半ば〜後半での高止まりとなりました。

結果として、始値153.252円、高値154.865円、安値153.067円、終値154.763円と、前日の陰線から一転して、下ヒゲのほとんどない「陽線」でクローズしました。152円台後半〜153円ちょうど近辺でいったん下値を固めつつ、米景気・金利指標と株高を材料に、上方向への調整が進んだ一日だったと言えそうです。

日付 始値 高値 安値 終値
2026年2月18日 153.252 154.865 153.067 154.763

※当データはTradingViewの日足チャートに基づいています。

東京時間

18日の東京時間のドル円は、153円20銭前後で取引が始まったあと、1月貿易統計で赤字額の大幅縮小が確認されると、輸出企業のドル売り・円買いが優勢となり、一時153.05円近辺まで水準を切り下げました。その後は、日経平均株価の大幅高や、前日のNY市場で確認された米金利の上昇を背景に、リスク選好ムードが広がる中でドル買い戻しが優勢となり、午前〜昼にかけて153円60〜70銭台へとじり高。午前中の値動きだけを見ると、「指標でいったん円高に振れた後、株高と金利高を材料にドル買いへ切り返した」流れだったと言えます。

午後に入ってからは、日経平均の上げ一服やアジア市場の休場もあって新規材料に乏しく、153円50銭前後を中心としたレンジでもみ合う展開に。ただ、5分足チャートを見ると、25本・75本移動平均線の上側で推移する時間帯が長く、押し目が出るたびに実需と短期勢の買いが入りやすい地合いでした。「日本の貿易赤字縮小→円買い」と「株高・金利高→ドル買い」がせめぎ合いながらも、最終的にはドル買い優勢で東京時間を終えた形です。

欧州・NY時間

ロンドン勢参入後の欧州時間は、日本株高と米金利高を背景としたリスク選好の流れを引き継ぎ、153円後半での推移が続きました。ロンドン午前には米長期金利が再びじり高となったことから、一時153円80銭近辺までドル高が進んだものの、夜にFOMC議事録公表を控えていたこともあり、ポジションを積み増す動きは限定的。ロンドン午前10時時点でも、153円後半で小幅な円高・ドル安にとどまるなど、方向感に欠ける値動きとなりました。

NY時間に入ると、米耐久財受注や住宅着工件数が市場予想を上回る内容となり、米景気の底堅さを好感したドル買い・米金利上昇が優勢に。ドル円は153円後半から154円台に乗せ、NY朝方には154円ちょうど〜前半まで水準を切り上げました。その後公表されたFOMC議事録では、「早期の利下げ開始には慎重」とのトーンが再確認され、既に織り込み済みの範囲内ながらも、金利・ドルを下支え。結局、ドル円は154円台前半〜後半で高止まりしながら引けにかけてじり高となり、終値は154.763円と、前日から約1.5円のドル高・円安で取引を終えています。

今日の注目材料

✅ 2月19日(木)の重要イベント
時間 通貨 指標・イベント 重要度 前回 予想
22:30 🇺🇸 新規失業保険申請件数 ⚡⚡ 22.7万件 22.5万件
22:30 🇺🇸 ボウマンFRB副議長の発言 ⚡⚡ - -
23:00 🇺🇸 カシュカリ:ミネアポリス連銀総裁の発言 ⚡⚡ - -

今夜は、米新規失業保険申請件数と、ボウマンFRB副議長、カシュカリ総裁らタカ派寄りとされるFRBメンバーの発言が焦点になります。ただし、昨日のFOMC議事録で「早期利下げには慎重」とのスタンスがあらためて確認されていることから、よほど強いメッセージでなければサプライズは限定的となる可能性が高そうです。それよりも、米耐久財や住宅指標の底堅さを受けた“ソフトランディング期待”と、“利下げが後ズレするかもしれない”という思惑のせめぎ合いが続くかどうかが、ドル円の方向感を左右しそうです。

また、日本側では先日発表された4Q GDP速報値や、高市首相と植田日銀総裁の会談を受けて、「日銀の正常化ペース」と「高市政権の財政スタンス」が意識される地合いが続いています。直近では、急激な円安局面での口先介入リスクはやや後退しているものの、152円台では実需の買いと投機筋の買い戻しが入りやすく、157円台に近づくと再び円安けん制が強まりやすいという、上下ともに“政治・政策の壁”が存在することは頭に入れておきたいところです。

今日の見通し

今日のドル円は、昨日のドル買い戻しの流れをどこまで引き継げるかを試す一日になりそうです。東京時間は、前日のFOMC議事録を受けた米金利高・株高の余韻から、154円台前半〜半ばで底堅く推移する一方、154円後半〜155円ちょうどにかけては戻り売りや利食いが出やすいと見ています。欧州時間以降は、米新規失業保険申請件数とFRB要人発言を控えたポジション調整が中心となり、NY時間になってようやく方向感が出るイメージです。

ファンダメンタルズ分析

米国では、インフレ指標こそ徐々に落ち着きを見せているものの、雇用や消費、住宅などのマクロ指標が総じて「減速はしているが崩れてはいない」という状態が続いています。これまで、市場は早期利下げをかなり織り込んでいましたが、最近の指標は「そこまで急いで利下げする必要はないのでは」という見方をやや強める内容が多く、FOMC議事録でもその方向性が裏付けられました。その結果、長期金利は底堅く推移し、ドル円にとっては下支え材料となっています。

一方、日本側では、4Q GDPが市場予想を下回る弱めの結果となったことで、「日銀が急ピッチで正常化を進める余地は大きくない」との見方が再び台頭しています。もっとも、高市政権は為替の急変動には敏感で、片山財務相らによる円安けん制発言も継続しているため、ドル円が157円台に向けて一方向に走る局面では、口先介入や実弾介入への警戒感が再燃しやすい状況です。総じて、ファンダメンタルズ面では「米金利高で下支えされつつも、日本側の政策・政治要因が上値を抑えやすい」という構図が続いていると整理できます。

テクニカル分析

日足チャートでは、前日までの陰線から一転して、昨日は実体の大きな陽線が出現し、152円台後半〜153円前半のサポートゾーンからきれいに反発した形になっています。ローソク足は一目均衡表の「雲」上限〜内部に戻りつつあり、短期的には「下方向へのオーバーシュートからの戻り局面」に入った可能性が意識されます。ただし、直上には25日移動平均線および75日移動平均線が位置しており(いずれも155円台半ば〜後半)、ここを明確に上抜けられるかどうかが、上昇トレンド再開のカギになりそうです。

📈 移動平均線(25日・75日・200日)
25日線と75日線は、ともに155円台半ばでやや下向きに転じつつあり、中期トレンドは「上昇一服〜調整局面」という印象です。一方、200日移動平均線は150円台前半で緩やかな上昇を維持しており、長期的な上昇トレンドそのものはまだ崩れていません。現在レートは25日・75日線の下側に位置しているため、テクニカル的には「戻り売りが出やすいゾーンに向かう途中の反発局面」と捉えるのが妥当でしょう。

📈 一目均衡表
一目均衡表では、ローソク足が雲の上限〜内部に位置しており、雲自体はやや上向きながらも厚みを増している状況です。先行スパン1と2のあいだは152円台後半〜154円台前半にかけて広がっており、このゾーンが中期的な「値固めエリア」として意識されやすくなっています。遅行スパンはローソク足と交錯しつつあり、明確なトレンドシグナルは出ていませんが、153円を明確に割り込まない限りは、「上昇トレンドの中での押し目形成」の可能性も残っていると言えます。

📈 MACD
MACDは依然としてゼロラインを下回るマイナス圏で推移しているものの、シグナル線との乖離は徐々に縮小しており、ヒストグラムのマイナス幅もピークアウトしつつあります。ここからさらに上昇が続き、MACDラインがシグナル線を上抜けるようであれば、日足ベースでの「売られ過ぎ解消からの反発継続」を示すサインとなり得ますが、155円台半ばのレジスタンスで押し戻されるようだと、デッドクロスが再び拡大し、中期的な下落トレンドが継続するリスクも意識されます。

5分足ベースでは、東京時間序盤の153円前半からロンドン時間〜NY時間にかけて、ほぼ一貫した右肩上がりのトレンドが確認できます。特に、NY朝方の指標発表以降は25本移動平均線と75本線がそろって上向きとなり、200本線も追随する形で上昇。154円台へのブレイク局面では、MACDもプラス圏で大きく拡大しており、短期的な上昇モメンタムが強かったことが分かります。現在は154円台後半でややモメンタムが鈍化しているものの、152円台後半〜153円前半にかけての押し目ゾーンは、短期筋にとって買い場として意識されやすいポイントになりそうです。

シナリオ分析

↗ 上昇シナリオ(確率55%)
上昇シナリオでは、米新規失業保険申請件数が予想通り〜やや弱めにとどまり、米労働市場は「過熱でも崩壊でもない」という中立的な評価が継続するケースを想定します。そのうえで、ボウマン副議長やカシュカリ総裁が「インフレ進展を確認するまでは利下げを急がない」とのスタンスを繰り返せば、早期利下げ観測はやや後退し、米長期金利は高止まり。株式市場もソフトランディング期待を背景に底堅さを維持すれば、ドル円は154円台後半から155円方向への戻りを試す展開になりそうです。

この場合、まずは155.00円前後の心理的節目と、日足25日移動平均線が位置する155円台半ばを明確に上抜けられるかがポイントになります。ここを越えてくると、75日線が控える155.70〜155.80円ゾーンまで上値余地が広がり、さらに156円台を回復するようであれば、「152円台への下振れは一時的な調整だった」との見方が強まるでしょう。ただし、157円台に接近するにつれて介入警戒と円安けん制が再び意識されやすく、上昇スピードは徐々に鈍っていくと考えられます。

↘ 下落シナリオ(確率45%)
下落シナリオでは、新規失業保険申請件数が大きく増加する、あるいはFRB要人発言で「インフレ鈍化が続けば年内の複数回利下げも視野」といったハト派寄りのメッセージが強まるケースを想定します。この場合、米長期金利は低下方向に反応しやすく、株式市場も「利下げを急がねばならないほど景気が悪いのでは」との懸念からリスクオフに傾く可能性があります。そうなると、ドル売り・円買いのフローが再び優勢となり、154円台前半〜153円台半ばへの反落が視野に入ってきます。

特に、153.80円前後のサポートを割り込むと、短期筋のストップロスを巻き込みながら、153.20〜153.00円近辺まで下押しする展開もあり得ます。このゾーンは直近安値圏と日足雲の上限・内部が重なるエリアであり、一度は押し目買いが入りやすいと見ていますが、ここを終値ベースで割り込んでくるようだと、再び152円台〜151円台方向の調整レンジ入りを警戒する必要が出てきます。

時間帯別の展開予想

🕒 東京時間
東京時間は、前日のNY市場でつけた154円台後半を意識しつつ、154円台前半〜半ばを中心としたレンジ取引がメインになりそうです。日本株が堅調さを維持するようであれば、じりじりとドル買い・円売りが続きやすい一方、海外勢の利食い売りが出ると154円割れを試す場面も考えられます。イベント的な材料は少ないものの、前日のGDPや政権・日銀の政策スタンスを巡る思惑がくすぶっているため、円買い・円売りのフローが交錯しやすい時間帯と言えそうです。

🕔 欧州時間
ロンドン勢参入後は、米指標・FRB要人発言を控えたポジション調整が中心となり、154円台半ば〜後半でのレンジ取引を想定しています。欧州株や米金利先物の動きに連動して小幅に振れる場面はありそうですが、本格的なトレンドはNY時間に持ち越される公算が大きいでしょう。事前観測記事やリーク報道などで一方向に振れた場合は、「行き過ぎた動きの反動」を意識した逆張りも選択肢になりそうです。

🕙 NY時間
NY時間は、22時30分の新規失業保険申請件数と、続くFRB要人発言がメインイベントです。指標直後はアルゴリズム取引やストップ注文を巻き込み、上下どちらにも一気に1円程度振れる可能性がありますが、その初動がそのままトレンドにつながるとは限りません。むしろ、関連市場(米金利・株価・他通貨ペア)が落ち着きを取り戻した後の2波目・3波目の動きこそ、中期トレンドにとって重要になるケースが多いため、指標直後の“ヒゲ”に振り回されないよう、シナリオとロスカット水準をあらかじめ決めておきたいところです。

今日の予想レンジ

予想レンジ:153.20円〜155.50円
今日は、昨日の上昇分を踏まえてやや広めに153.20〜155.50円のレンジを想定します。東京〜欧州時間は154円前半〜155円手前でのもみ合いをメインシナリオとしつつ、NY時間の指標・要人発言次第でレンジ上限または下限を試す展開をイメージしています。

🔼 上値抵抗線:155.00円、155.50円、156.00円
上方向では、まず155.00円ちょうどが心理的節目として意識され、その上の155.30〜155.80円ゾーンには25日・75日移動平均線が控えており、戻り売りが出やすいエリアです。ここを一気に抜けて156.00円台を回復するようであれば、ショートカバーを巻き込みながら157円台方向への再上昇も視野に入りますが、その場合でも157円台後半では介入警戒と円安けん制が強まりやすく、上昇余地は徐々に限定的になっていくと考えられます。

🔽 下値支持線:154.00円、153.50円、153.20円
下方向では、まず154.00円ちょうど前後が短期的なサポートとして意識されます。ここを明確に割り込むと、154円台で積み上がったロングポジションの投げ売りを巻き込みながら、153.50円近辺まで下押しするリスクが高まります。さらに153.20円(昨日の始値・直近の押し目水準)を終値ベースで割り込むようだと、152円台後半〜152円ちょうど方向への再下落も視野に入ってきます。この水準は日足雲の下限や200日移動平均線とも絡んでくるため、中期トレンドの分岐点として重要なゾーンになりそうです。

💥 ブレイクアウト条件
上方向のブレイクアウト条件は、「米指標が総じて堅調で、FRB要人発言もタカ派寄りとなり、NYクローズにかけて155.50円を上回る水準で定着すること」。この場合、翌営業日以降もショートカバーと新規ロングが入りやすく、156円台半ば〜157円方向への続伸が視野に入ります。
下方向のブレイクアウト条件は、「新規失業保険申請件数の大幅増加や、ハト派寄りの発言をきっかけに米金利が急低下し、153.20円を割り込んだままNYクローズを迎えること」。このケースでは、中期的な調整トレンド再開が意識され、戻り売りスタンスが優勢になりやすいでしょう。

⚠️ 注意すべきリスク要因
今日は、
・前週分までの失業保険統計が大きく改定されるケース
・FRB要人が「バランスシート縮小」や「トランプ関税の影響」といったサイドテーマに言及するケース
・米株急落など、指標以外のリスクオフ要因が突発的に出るケース
など、指標そのもの以外の要素で相場が振れるリスクにも注意が必要です。また、日米ともに政治・政策面のヘッドライン(日本の財政・日銀政策、米大統領選関連など)が出た場合、テクニカル水準を一気に飛び越える動きが出る可能性もあるため、ポジションサイズとロスカット水準の管理をいつも以上に意識したいところです。

☑️ 投資判断における留意点
直近のドル円は、152円台後半〜157円台という比較的広いレンジのなかで、ファンダメンタルズとテクニカルの両面から「方向感を探る段階」にあります。こうした局面では、「一方向に張り切る」よりも、
・事前に決めたレンジ内での逆張り・利食いを徹底する
・ブレイクした場合は、ブレイク方向に素直についていくが、必ず撤退ラインも明確にする
といった、シンプルかつ再現性の高い戦略が有効です。今日も、自分なりのシナリオとルールを明確にしたうえで、マーケットと上手に付き合っていきましょう。

免責事項

本記事は、為替相場の動向に関する一般的な情報提供・分析を目的としたものであり、特定の通貨ペアの売買や投資を推奨するものではありません。投資判断は、読者ご自身の責任と判断において行ってください。本記事の内容に基づいて生じたいかなる損失についても、当サイト運営者は一切の責任を負いません。