【ドル円コンパス】今日の為替相場予想(2026年2月17日)

『ドル円コンパス/USD/JPY COMPASS』、円とドル記号、コンパスのシンボル、ローソク足。右下に指を立てたロボット。左上に2026年2月17日のカレンダー

おはようございます。Trader MTです。週明けのドル円は、先週までの円高・ドル安の流れが一服し、日本のGDP速報の弱さやショートカバーを背景に、152円後半から153円台前半へとじり高となりました。高市首相と植田日銀総裁の会談も「無難な内容」でサプライズはなく、プレジデンツデーで米市場が休場だったこともあって、153円台前半で落ち着いたスタートとなっています。本日は、薄い材料の中で米金融政策への思惑と日本の景気・物価動向をどう織り込むかが焦点になりそうですね😌(公開時刻:08:12/日本時間)

昨日の振り返り

昨日16日のドル円は、東京早朝の152円後半からスタート。先週末に発表された米消費者物価指数(CPI)が市場予想を下回り、米長期金利が低下した流れを引き継いだことで、序盤は152円台後半でやや上値の重いスタートとなりました。

しかし、8時50分に発表された2025年10〜12月期の実質GDP速報値が、市場予想を下回る弱めの結果となったことで「日銀の早期利上げ観測が後退した」と受け止められ、円売り・ドル買いが優勢に転換。実需筋のドル買いも重なり、午前9時台〜仲値にかけては153円ちょうど近辺から15銭前後までじり高となりました。

その後は153円を挟んだもみ合いが続きましたが、午後にかけてはポジション調整とみられるドル買いが優勢となり、欧州早出勢の参入もあって一時153.60円近辺まで上昇。プレジデンツデーで米市場が休場だったこともあり、NY時間の値動きは限定的で、最終的には153.514円でクローズしています。日足ベースでは、前営業日に比べておよそ0.9円のドル高・円安となりました。

日付 始値 高値 安値 終値
2026年2月16日 152.658 153.635 152.580 153.514

※当データはTradingViewの日足チャートに基づいています。

東京時間

16日の東京時間のドル円は、152円50〜60銭台でのスタート後、8時台にかけて152.80円近辺まで切り返し、GDP発表直後の9時過ぎには153円近辺へ上伸しました。弱めのGDPを受けて「日銀の引き締めペースは慎重になる」との見方が広がり、日経平均の高寄りも相まって円売りが優勢に。仲値にかけては輸入企業の実需買いも加わり、153.15円前後までじわじわと上値を伸ばしました。

午後は153円ちょうどを挟んで方向感に欠ける値動きが続いたものの、米CPI後の安値圏(152円台後半)からの押し目買い意欲は根強く、152円台後半では下げ渋る展開に。5分足チャートを見ると、東京時間はおおむね25本・75本移動平均線の上で推移しており、「安値圏からの戻りを試しながら、153円台前半で値固めを進めた一日」という印象です。

欧州・NY時間

ロンドン勢参入後の欧州時間は、東京時間の流れを引き継いで153円台前半での取引が中心。米CPI下振れを受けた「米利下げ前倒し観測」がくすぶる一方で、日本のGDPが予想を下回ったことで、日銀の早期利上げ期待がやや後退し、ドル円は152〜153円台を安値圏とみた買い戻しが散発的に入りました。

NY市場はプレジデンツデーで休場だったため、実際のフローはロンドンタイムが中心。高市首相と植田日銀総裁との会談を控えて様子見ムードも強く、153円台前半を挟んだ狭いレンジ取引が続きました。会談後は「一般的な経済・金融情勢の意見交換」と説明され、金融政策に関する具体的なメッセージは見られず、相場への直接的な影響は限定的でした。

今日の注目材料

✅ 2月17日(火)の重要イベント
時間 通貨 指標・イベント 重要度 前回 予想
26:45 🇺🇸 バーFRB理事の発言 ⚡⚡

本日は目立った経済指標の発表はなく、深夜のバーFRB理事の発言が唯一のイベントです。もっとも、先週の米CPIの下振れや、その前週の雇用統計・賃金動向を受けた「利下げ時期」に関する市場の思惑がすでにかなり織り込まれているため、よほどタカ派・ハト派に振れた内容でない限り、単独で大きなトレンドを生む可能性は高くありません。

むしろ、週明けに発表された日本のGDPや、高市首相と植田総裁の会談内容を踏まえた「日銀の出口ペース」、そして米CPI後の「利下げ前倒し観測」という2つのテーマが、今日もドル円の基調を左右しそうです。米国市場が休場明けとなることから、再び米金利と株式市場の動きが意識され、先週末からの値動きの「再評価」が入るかどうかに注目したいところです。

今日の見通し

今日のドル円は、153円台前半を軸に、152円後半〜153円後半のレンジで「米金利と日銀観測の綱引き」となる展開をメインシナリオと見ています。東京時間は前日のGDPショックをある程度消化しつつも、円売り・ドル買いの戻しが一巡していることから、上値追いの勢いはやや鈍りやすいイメージ。一方で、152円台後半では押し目買いが入りやすく、米市場が本格再開するNY時間まで、方向感は出にくいかもしれません。

ファンダメンタルズ分析

米国サイドでは、1月CPIの伸び鈍化をきっかけに、5〜6月頃の利下げ開始を織り込む動きが進んでいますが、雇用・消費指標の底堅さから「急激な利下げサイクルにはなりにくい」との見方も根強く、米金利・ドルの上値と下値の両方が抑えられやすい環境です。一方、日本側では、GDPの予想比下振れにより成長面の弱さが意識され、「日銀の利上げペースはあくまで緩やか」との見方がやや強まりました。これは中長期的には円売り材料となる一方で、衆院選後の財政運営や、相次ぐ円安けん制発言による介入警戒感が、急激な円安を抑えています。

高市首相と植田総裁の会談では、具体的な政策要請や為替への言及は伝わっておらず、「日銀の独立性を尊重しつつ、経済・金融情勢を共有した」という程度の印象にとどまりました。これは、市場にとっては安心材料ではあるものの、「日銀が一段とタカ派化するシグナル」とまでは受け止められておらず、当面は米金利動向と世界的なリスク選好の強弱が、ドル円のメイントレンドを決める構図が続きそうです。

テクニカル分析

日足チャートを見ると、16日のローソク足は下ヒゲの短い陽線となり、前日の安値圏(152円台前半)から153円台前半へとしっかり切り返した形になっています。ただし、現在のレートは25日・75日移動平均線(いずれも155円台半ば〜後半)を依然として下回っており、中期的には「上昇トレンドの中での調整局面」が継続中といった印象です。200日線(150円台半ば)はまだ上向きを維持しているため、大局トレンドはかろうじて上昇基調を保っている状態と言えます。

一目均衡表では、ローソク足が厚めの雲の中〜下限付近に位置しており、遅行スパンも実線をやや下回るなど、短期的には上値の重さが意識される配置です。雲下限〜152円台後半はサポートゾーンとして意識されやすい一方、154円台半ばには雲上限と25日線が控えており、このエリアを上抜けられるかどうかが「調整一巡」判断の目安になりそうです。

MACDはマイナス圏での推移が続いているものの、直近ではヒストグラムのマイナス幅がやや縮小しつつあり、下落モメンタムのピークアウトを示唆する形にも見えます。短期的には「売られ過ぎ修正の戻り」と「トレンド転換には至らない戻り高値」がぶつかり合うゾーンに入っていると整理できそうです。

5分足ベースでは、東京午前の152円台後半から欧州時間の153円台半ばにかけて、ほぼ一貫して25本・75本移動平均線の上側で推移しており、200本線も徐々に上向きに転じていることから、短期的には「緩やかな上昇トレンド」が形成された一日でした。21時前後の高値153.60円近辺をつけた後は、153円台前半での横ばい推移となっており、現時点では「戻りをつけたあと、次の材料待ちの持ち合い」に移行しているように見えます。

シナリオ分析

↗ 上昇シナリオ(確率45%)
上昇シナリオでは、米株高・米金利の持ち直しが進み、「CPI下振れ後のドル売りが一巡した」との見方が強まるケースを想定します。バーFRB理事の発言が相対的にタカ派と受け止められ、利下げ前倒し観測がやや後退するようであれば、ドルの買い戻しが入りやすく、ドル円は153円台後半〜154円台方向への上値トライとなる可能性があります。また、日本の成長鈍化を背景に「日銀は焦って動かない」との観測が強まることも、じわりと円売りを後押ししそうです。

この場合、まずは154.00円近辺の心理的節目と、日足の雲上限に近い154円台半ばをしっかり上抜けられるかがポイントになります。ここを終値ベースで回復できれば、「152円台前半〜後半への急落は一旦底打ちだった」との評価が広がり、155円ちょうど方向に向けた戻りを試す展開も視野に入ってきます。ただし、155円台に近づくほど為替介入警戒や高市政権への市場の目線が再び厳しくなりやすく、上昇ペースは段階的に鈍りそうです。

↘ 下落シナリオ(確率55%・メインシナリオ)
下落シナリオでは、米金利の反発が限定的なまま、CPI下振れ後の「利下げ前倒し観測」が再び意識されるケースを想定します。バー理事の発言が中立〜ややハト派と受け止められたり、米経済指標・企業決算をきっかけにリスクオフの動きが強まったりすると、ドル売り・円買い圧力が再燃しやすくなります。また、日本側でも「成長は弱いがインフレは高止まり」という状況が続けば、財政・金融政策に対する市場の警戒感がくすぶり、円ショートの巻き戻しが断続的に出る可能性もあります。

この場合、まずは152.80円前後のサポートを割り込むかどうかが焦点です。ここを下抜けると、先週の安値圏である152円台前半を試す展開となり、ストップロスを巻き込みながら152円ちょうど〜151円台後半までの下押しも視野に入ります。特に、米株安・米金利低下・円安けん制発言といった材料が重なると、「リスクオフ+利下げ観測+介入警戒」という三重のドル安・円高圧力となり、ボラティリティが一段と高まるリスクには注意が必要です。

時間帯別の展開予想

🕒 東京時間
東京時間は、前日の153円台前半での引けを引き継ぎ、152.80〜153.50円程度のレンジでのスタートを想定しています。日本勢の実需フロー(輸入のドル買い・輸出のドル売り)が交錯しやすい水準であり、特段の新しい材料がなければ、方向感に乏しい値動きになりやすいでしょう。GDPの弱さはすでにある程度織り込まれているものの、152円台後半にかけては押し目買いが入りやすく、急激な円高進行の可能性はやや抑えられている印象です。

🕔 欧州時間
ロンドン勢参入後は、米株先物や欧州債券市場の動きを横目に、ポジション調整のフローがやや活発化する場面がありそうです。153円台前半〜半ばでは戻り売りと買い戻しが交錯し、NY時間に向けてレンジが徐々に収れんしていくイメージ。もし欧州時間で米金利がじわりと上向くようであれば、153円台後半にかけて上値を試す展開も考えられますが、その場合でも154円手前では一度利益確定の売りが出やすいと見ています。

🕙 NY時間
NY時間は米市場が連休明けとなるため、オープン直後は週末〜前日の値動きを織り込む形でボラティリティが高まりやすい時間帯です。26時45分のバーFRB理事の発言は、直前の相場のポジション状況によって反応の大きさが変わり、タカ派寄りの内容ならドル買い戻し、ハト派寄りならドル売り・円買いが強まりやすくなります。ただし、いずれにしても「FRB全体のスタンス」を大きく変えるほどの材料になる可能性は高くないため、関連市場(米長期金利や株価指数、他通貨)の反応を総合して、トレンドの持続性を見極めることが重要だと思います。

今日の予想レンジ

予想レンジ:152.80円〜154.20円
東京〜欧州時間は153円前後を中心としたレンジ取引を基本シナリオとしつつ、NY時間で米金利やバー理事の発言内容によって、レンジ上限・下限を試す展開をイメージしています。材料が乏しい分、オーダーやストップロスの位置に左右されやすく、テクニカルな節目を意識したトレードが重要になりそうです。

🔼 上値抵抗線:153.90円、154.20円
上方向では、まず153.80〜153.90円近辺が直近高値ゾーンとして意識されます。この水準を明確に上抜ければ、154円ちょうど、および日足の雲上限や25日線が重なる154円台前半が次のターゲットとなりそうです。ここを終値ベースで超えてくるようだと、短期的には「152円台前半からの調整下落はいったん終了」との見方が広がり、155円方向への戻り余地も出てきます。

🔽 下値支持線:152.80円、152.40円
下方向では、まず152.80円近辺が重要なサポートとして意識されます。この水準は、直近の押し目と日足の雲下限が重なりやすいゾーンでもあり、いったんは買い支えが入りやすいと見ています。ここを明確に割り込むと、152.40円前後や先週の安値圏である152円台前半まで下値余地が広がり、151円台後半も視野に入ってきます。その場合、中期的な調整トレンド入りを意識し、戻り売りスタンスが優勢になりやすいでしょう。

⚠️ 注意すべきリスク要因
今日は指標イベントが少ない分、
・米金利急変(債券入札・要人発言・突発ニュース)
・日本政府・日銀要人の円安けん制発言や介入示唆
・地政学リスクや株式市場の大幅なリスクオフ
といった「ヘッドラインリスク」による急変動には注意が必要です。特に、152円台前半や154円台半ばといったオプションやストップが溜まりやすい水準では、一方向に走りやすい地合いになりやすいため、あらかじめ想定レンジと損切り水準を決めておくことをおすすめします。

☑️ 投資判断における留意点
方向感に欠ける局面では、「無理にトレンドを取りに行く」のではなく、レンジの上限・下限を見極めつつ、短期の逆張りやブレイク後のフォローに徹するのも一つの戦略です。あらかじめエントリーとイグジットの水準、許容できる損失額を決めておき、「自分が想定したシナリオから外れたら即撤退する」というルールを守ることで、相場のノイズに振り回されにくくなります。今日も、リスク管理を最優先にしながら、マーケットと冷静に付き合っていきたいですね。

免責事項

本記事は、為替相場の動向に関する一般的な情報提供・分析を目的としたものであり、特定の通貨ペアの売買や投資を推奨するものではありません。投資判断は、読者ご自身の責任と判断において行ってください。本記事の内容に基づいて生じたいかなる損失についても、当サイト運営者は一切の責任を負いません。