【ドル円コンパス】今日の為替相場予想(2026年2月2日)

『ドル円コンパス/USD/JPY COMPASS』、円とドル記号、コンパスのシンボル、ローソク足。右下に指を立てたロボット。左上に2026年2月2日のカレンダー

おはようございます。Trader MTです。先週は日米のレートチェック観測や次期FRB議長人事を巡って、ドル円が乱高下する一週間となりましたが、週末の金曜日は米PPIの強い結果とウォーシュ氏指名を材料に、154円台後半まで大きく持ち直しました。今日は週明けということもあり、まずはこの戻りが一時的なショートカバーにとどまるのか、それとも再び155円台をうかがう上昇トレンドにつながるのかを見極めていきたいところです。それでは、先週末の値動きを整理しつつ、今日のポイントを確認していきましょう😌(公開時刻:07:49/日本時間)

先週末の振り返り

先週金曜日のドル円は、前日までの152円台後半からスタートしたあと、一時152円後半まで押し込まれる場面があったものの、その後は米連邦準備制度理事会(FRB)の次期議長にウォーシュ元理事が指名されるとの観測や、米生産者物価指数(PPI)の強い結果を背景に、終盤にかけて154円台後半まで大きく切り返しました。日足ベースでは、始値153.078円、高値154.794円、安値152.863円、終値154.750円と、2円近い上昇幅を伴う大陽線となっています。

日付 始値 高値 安値 終値
2026年1月30日 153.078 154.794 152.863 154.750

※当データはTradingViewの日足チャートに基づいています。

東京時間

1月30日の東京時間のドル円は、153.07円前後で取引をスタートしました。朝方は、前日の海外市場で152円台後半まで下押ししていた流れを引き継ぎ、実需のドル買いと短期筋の売りが交錯するなかで、一時152.80円台まで弱含む場面も見られました。ただ、152円台後半からは国内輸入企業の月末要因による買いが下支えとなり、5分足ベースでも152.8〜153.0円付近での底固めが続きました。

午前後半からは、FRBの次期議長にウォーシュ元理事が指名されるとの報道が再び意識され、日経平均株価の堅調さも手掛かりにじりじりとドル買い・円売りが優勢に。仲値通過後には153円台半ばを回復し、昼過ぎには153.70円近辺まで水準を切り上げました。市場では「議長候補の中ではタカ派寄り」とされるウォーシュ氏の起用観測から、利下げペースが想定より遅くなるとの思惑が広がり、米長期金利の上昇期待がドル円の支えとなりました。

午後に入ると、時間外の米長期金利がさらにじり高となったこともあって、ドル円は154円ちょうど手前まで上昇。その後は週末要因もあり、154円近辺からは利食い売りも出て、東京クローズにかけては153.80円前後でもみ合う展開となりましたが、152円台後半まで売られていた朝方からみれば、終日を通じて「じり高基調」の東京市場だったと言えます。

欧州・NY時間

欧州時間に入ると、ドル円は153.80円前後で取引を再開。ロンドン勢参入後も、FRBの次期議長人事を巡る思惑を背景に底堅く推移し、154円ちょうど近辺を挟んだレンジ取引が続きました。夕刻にかけては、ユーロドルなど他通貨でのドル買いも強まり、ドル円も連れ高となって154円台前半をしっかりと回復しています。

NY時間序盤、トランプ大統領がウォーシュ氏を次期FRB議長に正式指名すると、利下げペースが抑制されるとの見方から米長期金利が上昇し、ドル円は154円台前半から一段と水準を切り上げました。さらに、同日発表された12月の米PPIコアが前年同月比で予想を上回る伸びとなり、インフレ圧力の根強さが意識されたことで、円売り・ドル買いが加速。ドル円は154.70円台まで上昇し、この日の高値圏でNYクローズを迎えています。

もっとも、155円手前では、ここ数日意識されている「日米協調での為替介入警戒」が上値を重くし、155円ちょうどを試すような勢いには至りませんでした。先週半ばには日米双方のレートチェック観測をきっかけに急速な円高が進んだ経緯もあるため、市場参加者の間では「急激なドル高方向にはいつブレーキがかかってもおかしくない」との警戒感が根強く残っているようです。

今日の注目材料

✅ 2月2日(月)の重要度の高い注目材料
時間 通貨 指標 重要度 前回 予想
24:00 🇺🇸 ISM製造業景況指数 ⚡⚡⚡ 47.9 48.5

今日は経済指標の数自体は少なく、マーケットの注目は日本時間深夜24時に発表される米ISM製造業景況指数に集まりそうです。もっとも、すでにPPIやFRB議長人事といった大きな材料を消化した直後ということもあり、よほど強弱どちらかに大きく振れる結果にならない限り、「単体でトレンドを決める指標」というよりは、足もとの景気認識を微調整する役割にとどまりやすいとみています。

むしろ重要なのは、週末にかけて急速に進んだドル高・円安に対して、当局がどこまで容認するのかという点です。先週は日米双方のレートチェック観測が報じられ、その後の為替介入への警戒感が急激なドル高を抑え込む構図が意識されました。週明けの今日も、155円台に接近する局面では、実需の売りや当局警戒感から上値が重くなりやすく、ISMの結果もそのレンジの中で「方向感を補強する材料」として受け止められる可能性が高そうです。

今日の見通し

今日のドル円は、先週金曜日の上昇を引き継ぎつつも、154円台半ば〜後半を中心とした高値圏レンジでのスタートが想定されます。足もとのメインテーマは、「ウォーシュ次期議長の下でFRBの利下げペースがどう変わるか」と「日米協調介入への警戒感」という二つの要因であり、ISMはそのバランスを微調整する材料、という位置付けになりそうです。基本イメージとしては、東京〜欧州時間は様子見のレンジ相場、NY時間のISMをきっかけに、154円台のレンジ上限か下限を試す展開をメインシナリオとします。

ファンダメンタルズ分析

ファンダメンタルズ面では、ウォーシュ元理事が次期FRB議長に指名されたことで、「利下げはするものの、政治的圧力に流されることなく、物価安定を重視した慎重なペースになるのではないか」という見方が広がっています。これに加えて、12月PPIが予想を上振れしたことで、インフレの鈍化ペースが当初の想定よりも緩やかになる可能性が意識され、米長期金利にはじわりと上方向の圧力がかかっています。こうした流れは、中期的にはドル円の下支え要因と言えそうです。

一方で、ドル円が155円台に近づくにつれて、日米協調での為替介入観測が意識されやすくなっている点には要注意です。先週は、レートチェックの報道をきっかけに一気に7円近い円高が進んだばかりであり、市場参加者の記憶にも鮮明に残っています。そのため、多少のインフレ強め・金利上昇材料が出ても、「155円より上をどこまで追いかけるべきか」については慎重なスタンスが強く、今週前半はこの上値抵抗帯とどう付き合うかがテーマになりそうです。

今日のISM製造業景況指数が予想の48.5をはっきり上回る場合、足もとの「米景気は減速しつつも底堅い」という評価が強まり、米金利上昇→ドル買いの流れを後押しする可能性があります。ただし、その場合でも155円前後では当局警戒感から上値が重くなりやすく、「155円を明確にブレイクしていくかどうか」は明日以降の米雇用関連指標など、よりインパクトの大きい材料待ちになる公算が高いでしょう。逆に、ISMが予想を下回り、再び50割れの水準感が意識されるようなら、週末にかけてのドル高の一部を巻き戻すきっかけとなりそうです。

テクニカル分析

日足チャートを見ると、先週木曜日の急落から一転して金曜日は大陽線を形成し、152円台後半から154円台後半まで約2円の反発となりました。ただ、終値154.75円は依然として25日移動平均線(おおむね155円台前半)をわずかに下回っており、「中期上昇トレンドの中で、いったん25日線の下側に押し込まれてから戻りを試している」という形状です。75日線と200日線は上向きを維持しており、中長期的な上昇トレンド自体はまだ崩れていませんが、155円前後にはテクニカル・心理面双方の抵抗帯が重なっています。

📈 移動平均線(25日・75日・200日線)
移動平均線を見ると、200日線は149円台後半で右肩上がりを維持しており、中長期では依然として上昇トレンドが生きている形です。一方で、直近の急落の影響から25日線と75日線はやや横ばい〜わずかに下向きとなっており、足もとでは「中長期上昇トレンドの中で、短期的な調整局面にある」というイメージです。現在レートは25日線と75日線のやや下側〜同水準近辺に位置しているため、155円前後はテクニカル的に見ても戻り売りが出やすいゾーンとなる一方、153円台後半〜154円台前半は押し目買いが意識されやすい価格帯といえます。

📈 一目均衡表
一目均衡表では、ローソク足は雲の上側をなんとか維持しているものの、先週の急落で転換線を明確に下抜け、その後の反発で再び転換線に接近しているような格好です。基準線は154円台前半〜半ばに位置しているとみられ、このあたりが短期的な攻防のゾーン。遅行スパンは実線付近まで戻ってきており、「ここから上に抜けて強気継続となるか、実線の下に潜り込んで調整継続となるか」の分岐点に差し掛かっているとみることができます。

📈 MACD
MACDはゼロラインのやや下側で推移しており、先週の急落局面でシグナルラインを下抜けたあとの戻りを試している段階です。現時点では依然としてマイナス圏にとどまっており、高値圏でのモメンタムはまだ完全には回復していない印象です。ここからMACDがシグナルラインに向けて収れんし、再度クロスするようなら「調整一巡からの上昇再開」のシグナルとなり得ますが、逆に反落してマイナス圏で拡散するようなら、もう一段の調整に備える必要が出てきます。

こうしたテクニカルとファンダメンタルズを総合すると、目先の下値めどとしては154.00円前後、その下では153.50円近辺が意識される一方、上値については155.20円〜155.50円ゾーンが戻り売りの目安となりやすい局面と言えそうです。

シナリオ分析

↗ 上昇シナリオ(確率60%・メインシナリオ
上昇シナリオでは、ISMが堅調な内容となることに加え、先週のPPI上振れやウォーシュ次期議長のタカ派イメージがあらためて意識され、「インフレと景気の両面から、FRBは急激な利下げには動きにくい」との見方が強まるパターンをメインに想定します。足もとでは米政府閉鎖リスクの後退や、来週にかけて議会での予算協議が前向きに進むとの観測もドルの下支え要因となり得ますし、日銀がマイナス金利解除後も緩和的スタンスを長期化させるとの見方が根強い点も、構造的な円売り圧力として意識されます。レートチェック観測を受けた急落局面でロングを手仕舞った向きが多いだけに、155円手前で上値を試す動きが続けば、ショートカバーと新規の順張り買いが重なり、155.20〜155.50円のレジスタンス帯をトライする展開もあり得ます。

↘ 下落シナリオ(確率40%)
下落シナリオでは、ISMが市場予想を下回って製造業の弱さが再確認されるだけでなく、今後発表される米指標でも「物価はじわじわ落ち着く一方、景気指標はブレやすい」という流れが続き、年内の複数回利下げ観測が息を吹き返すケースを想定します。レートチェック後もドル高水準が続いていることで、米国側が過度なドル高を容認しないのではないかという思惑がくすぶっているほか、中東情勢やイラン情勢をめぐる地政学リスクが再び意識されれば、株安・リスクオフを通じて円買いが入りやすくなります。この場合、154円ちょうどを割り込む局面では、テクニカルな売りと当局警戒感を背景にしたロングの手仕舞いが重なり、153.50円、さらには先週の急落局面で意識された153円台前半まで調整が進むシナリオも視野に入ってきます。

時間帯別の展開予想

🕘 東京時間
東京時間は、154円台半ばを中心としたレンジを想定します。週明けということもあり、実需のドル買いが下値を支えやすい一方、155円を目前に控えた水準では輸出筋の売りや、レートチェック・介入への警戒感から上値が重くなりやすい地合いです。指標や要人発言といった新たな材料が乏しいため、大きなトレンドが出る可能性は高くありませんが、先週の乱高下でポジションが偏っていることもあり、154円ちょうど割れや155円手前といった節目ではストップを巻き込んだヒゲが出やすい点には注意したいところです。

🕔 欧州・NY時間
欧州時間は、東京で形成されたレンジを引き継ぎつつ、ロンドン勢がISMを前にポジションを微調整する時間帯となりそうです。欧州株や米金利先物の動きに連れて一時的に上下する場面はあり得るものの、本格的な方向感はやはりNY時間24時の指標待ちという構図になりやすいでしょう。NY時間では、ISM発表直後にアルゴ主導の一方向の値動きが出やすく、その後10〜30分程度かけて米金利や株価が「結果をどう評価するか」を咀嚼する過程で、為替も逆方向に巻き戻されるパターンには注意が必要です。

今日の予想レンジ

予想レンジ:153.50円〜155.50円
今日は、先週末の上昇分の定着度合いを試しながら、ISMの結果次第でレンジ上限または下限方向を探る一日と想定し、153.50円〜155.50円のレンジをメインシナリオとします。東京〜欧州時間はレンジ中央付近でのもみ合いが中心となりやすく、NY時間の指標後にレンジの端を試すイメージです。真ん中の水準で追いかけるよりも、上下の節目に引きつけてからエントリーを検討したい場面と言えそうです。

🔁 上値抵抗線:155.20円、155.50円
上方向では、まず155.20円近辺が直近のレジスタンスとして意識されます。この水準は25日移動平均線や先週までの戻り高値と重なりやすく、短期筋の利食い売りや当局警戒感からの戻り売りが出やすいゾーンです。その上では155.50円前後が次の上値抵抗として意識され、このゾーンを明確に上抜けるようであれば、「レートチェック後の調整局面が一巡し、高値更新トレンドへ回帰しつつある」との評価が強まりやすくなります。

🔁 下値支持線:154.00円、153.50円
下方向では、まず154.00円ちょうど前後が重要なサポートです。ここは基準線付近とも重なり、金曜日の上昇分の「半値押し水準」としても意識されやすいゾーンです。この水準を割り込むと、短期的なロングの損切りを巻き込みながら153.50円近辺までの下押しが視野に入ります。153.50円近辺は先週の乱高下後にチャート上で意識されているサポート帯であり、ここを明確に割り込むようだと、再び152円台への調整リスクも少しずつ意識されてきます。

📌 ブレイクアウト条件
上方向のブレイクアウト条件としては、ISMの強い結果を受けて155.50円前後のレジスタンス帯を一気に上抜け、日足ベースで155円台後半を維持してクローズできるかどうかが一つの目安になります。この条件が満たされれば、「レートチェック後の急落は一時的なノイズだった」との見方が強まり、156円台〜直近高値方向への上値余地が改めて意識されやすくなります。

下方向では、154.00円と153.50円のサポートを連続して割り込み、そのうえ日足が153円台前半あるいはそれ以下で引けるようであれば、「金曜日の上昇はショートカバー中心で、本格的な戻りトレンドには至っていなかった」との評価が強まりやすくなります。この場合、先週付けた152円台前半〜後半の安値ゾーンを再度試しに行くシナリオにも警戒が必要です。

注意すべきリスク要因
今日は指標イベントこそISMのみですが、レートチェック後の相場ということもあり、当局関係者の発言や為替に関する観測記事には、通常以上にマーケットが敏感に反応しやすい点には注意が必要です。また、次期FRB議長人事に関連した追加報道や、米政府閉鎖を巡るニュースフローなども、金利やリスクセンチメントを通じてドル円に影響を及ぼす可能性があります。指標直後やヘッドライン直後はスプレッドの拡大や約定の滑りが発生しやすいため、逆指値の置き方やロットサイズにはいつも以上に気を配りたいところです。

投資判断における留意点
高値圏かつイベント待ちの局面では、「どちらかに大きく動くかもしれない」という思いから、ついポジションを大きく取りたくなりがちですが、こうした時ほど一度ロットを落としてみる、あるいは自分が得意とする時間帯とパターンに絞ってトレードする、といった工夫が有効です。自分があらかじめ描いたシナリオ(どの水準になったら買う/売るのか、どこを抜けたら損切りするのか)を明文化しておき、その条件が満たされた時だけエントリーするくらいの割り切りが、結果的には資金とメンタルを守ってくれます。

今日のように、指標はあるもののテーマは「先週の乱高下の後始末」という日こそ、「無理に取りに行かない」という選択肢も含めて、自分のルールに沿ったトレードを淡々と続けていきたいですね。

免責事項

本記事は、為替相場の動向に関する一般的な情報提供・分析を目的としたものであり、特定の通貨ペアの売買や投資を推奨するものではありません。投資判断は、読者ご自身の責任と判断において行ってください。本記事の内容に基づいて生じたいかなる損失についても、当サイト運営者は一切の責任を負いません。