【ドル円コンパス】今日の為替相場予想(2026年1月30日)

『ドル円コンパス/USD/JPY COMPASS』、円とドル記号、コンパスのシンボル、ローソク足。右下に指を立てたロボット。左上に2026年1月30日のカレンダー

おはようございます。Trader MTです。先週末からのボラティリティの大きさを考えれば、昨日29日は153円台を挟んでの落ち着いた動きとなりました。FOMCの余韻と為替介入観測がくすぶるなか、今夜は米生産者物価指数(PPI)が予定されており、インフレ指標としてどこまで意識されるかがポイントになりそうです。それでは、昨日の振り返りと今日の見通しをチェックしていきましょう😌(公開時刻:08:13/日本時間)。

昨日の振り返り

先週末からの急落で152円前半台まで売り込まれた反動もあって下値を探りながらも、153円台前後でのもみ合いが中心の一日となりました。前日にFOMCとパウエル議長会見を受けて大きく値を崩していたこともあり、東京時間はまずそのポジション調整をこなす動きが優勢。一方、NY時間には株安とクロス円の下落に連れ安となる場面もあり、一時152.67円まで押し込まれるなど、引き続き上値の重い展開が続いています。

日付 始値 高値 安値 終値
2026年1月29日 153.400 153.537 152.679 153.078

※当データはTradingViewの日足チャートに基づいています。

東京時間

東京時間のドル円は、153.40円前後と前日NY終値付近でスタートしました。前日のFOMCを受けて、米早期利下げ観測の高まりとドル安・円高進行を一度織り込んだ後とあって、序盤は152円台後半〜153円ちょうど近辺で上下に振れながらも方向感を欠く展開。日経平均株価は寄り付き後こそ戻りを試したものの、為替市場では「前日の急落の余韻」と「介入警戒」の両にらみで積極的な売り買いは手控えられました。

午前中は、前日から続く円買いポジションの調整もあって、152.80円台ではショートカバー気味の買いが入りやすく、じりじりと153円台を回復。仲値前後には実需フローのドル買いも加わり、一時153.20円台まで持ち直しましたが、FOMC後のトレンドを覆すほどの勢いはなく、その後は153円ちょうどを挟んだ値動きに収れんしていきました。

午後に入ると、日経平均先物や米株先物がやや頭打ちとなるなか、ドル円も153.20円近辺で伸び悩み。もっとも、前日のような荒っぽい値動きは見られず、152.90〜153.30円のレンジ内での小刻みな売り買いが続きました。5分足チャートでも、東京後場は25本移動平均線(青)と75本線(黄)の間での往来が目立ち、「前日の大陰線のなかで一度休憩を入れている」という印象の時間帯でした。

欧州・NY時間

欧州時間入り後も、ドル円は153円前後のレンジを引き継いでスタート。ロンドン勢の参入後は、対ユーロなどを中心としたドル買いがやや優勢となり、欧州通貨安・ドル高の流れに支えられるかたちでドル円もじり高に。19時台には153.50円台まで日中高値を更新し、前日の急落からの自律反発が意識される場面もありました。

しかし、NY勢が本格参入すると、米株先物が下落に転じたことをきっかけにリスクオフムードが再燃。クロス円全般に売りが広がると、ドル円にも円買いが波及し、153.50円台から一気に153円割れ方向へと水準を切り下げました。その後も株安基調が強まるなかでリスク回避の円買いが続き、深夜には152.679円と日通し安値を更新する場面も見られています。

一方で、米政府機関の一部閉鎖(シャットダウン)リスクについては、議会でのつなぎ予算協議が進みつつあるとの報道も入っており、「最悪の事態はひとまず回避されそうだ」との安心感も徐々に広がりました。また、次期FRB議長人事が来週にも決定されるとの観測が出たことで、金融政策の先行きに対する不透明感がやや和らいだ面もあります。こうした要因もあって、NY後半では152円後半から153円ちょうど近辺へとじりじりと買い戻され、最終的には153.078円と、日通しでは小幅安にとどまる水準で取引を終えています。

今日の注目材料

✅ 1月30日(金)の重要度の高い注目材料
時間 通貨 指標 重要度 前回 予想
22:30 🇺🇸 生産者物価指数(前月比) ⚡⚡⚡ +0.2% +0.2%
22:30 🇺🇸 生産者物価指数(前年比) ⚡⚡⚡ +3.0% +2.8%
22:30 🇺🇸 生産者物価指数 コア(前月比) ⚡⚡⚡ +0.2% +0.0%
22:30 🇺🇸 生産者物価指数 コア(前年比) ⚡⚡⚡ +2.9% +3.0%

今日の注目材料は、日本時間22時30分に発表される米生産者物価指数(PPI)です。消費者物価指数(CPI)や個人消費支出(PCE)に比べると注目度は一段落ちますが、企業の仕入れコストや価格転嫁の動きを通じて、先行的にインフレの方向性を示す指標として位置付けられています。特にコアPPIが予想を上回る場合には、「インフレ鈍化ペースが想定より遅いのではないか」との見方から、早期利下げ観測の後退を通じてドルが買い戻される可能性もあります。

もっとも、既にFOMCを通過した直後ということもあり、今日のPPIが単独で中長期のトレンドを決定づけるほどのインパクトを持つかどうかは微妙なところです。サプライズの有無によっては短期的に上下へ振れる場面も想定されるものの、基本的には「前日の急落と昨日の持ち合い」を受けて、153円台前後の新しい均衡レンジを探る流れのなかで、PPIの結果が微調整要因として作用するイメージを持っておきたいところです。

今日の見通し

今日のドル円は、前日の急落から一息入れた形となった153円前後のレンジを引き継ぎつつ、FOMC後のドル安トレンドと、政府閉鎖回避への期待や次期FRB議長決定観測による安心感の綱引きのなかで、方向感を探る一日になりそうです。東京〜欧州時間は152円後半〜153円台半ばのレンジ取り、NY時間のPPIをきっかけにレンジの上下どちらかを試す展開をメインシナリオとします。

ファンダメンタルズ分析

FOMCでは、想定よりハト派寄りと受け止められるメッセージが相次ぎ、年内の利下げ回数に関する市場の期待は高まったままです。パウエル議長の会見でも「インフレ鈍化が続けば利下げを検討する」とのスタンスが再確認され、米長期金利は上値の重い状態が継続。一方で、米政府機関の閉鎖リスクについては、議会でのつなぎ予算可決への動きが報じられており、「最悪シナリオは避けられそうだ」という見方も広がっています。

また、次期FRB議長の人事についても、来週にも決定するとの観測が優勢です。具体的な名前は挙がりつつも、いずれにしても「極端なタカ派・ハト派には振れないだろう」というのが市場のコンセンサスで、むしろ不透明感が剥落すること自体がリスクプレミアムの縮小要因として意識されています。こうした要素を踏まえると、「ドル安方向のトレンドは維持しつつも、急激な一方向の動きはやや出にくくなっている」というのが足もとの環境だと言えそうです。

テクニカル分析

日足チャートでは、前日の大陰線で156円台後半から152円台前半まで一気に下落したあと、昨日29日は小さめの陰線で引けており、高値153.537円・安値152.679円と、前日の値幅に比べると明らかにボラティリティが縮小しています。大きなトレンド転換の後に、「その水準が妥当かどうかを市場が探っている」ような持ち合い局面に入っていると見ることができます。

📈 移動平均線(25日・75日・200日線)
25日移動平均線は依然として右肩上がりを維持しているものの、足もとのレートはこの25日線を明確に下回る位置まで急落しており、短期的には「行き過ぎた円安の巻き戻し」が進んだ形です。75日線は155円台前半で緩やかな上向きを保ち、200日線も149円台後半で底堅い動きを続けているため、中長期的な上昇トレンド自体はまだ完全には崩れていませんが、直近では25日線が上値抵抗として意識されやすくなってきました。

📈 一目均衡表(雲・基準線・転換線)
一目均衡表では、ローソク足が雲の上限付近まで急接近しており、ここから雲の中に潜り込むかどうかが注目ポイントです。基準線・転換線はともに上向きから横ばいへと変化しつつあり、152円台後半〜153円ちょうどのゾーンは、これらのラインと重なりやすい「攻防ライン」として意識されます。このゾーンを維持できれば、雲の上での押し目形成というポジティブな解釈も可能ですが、明確に割り込むと中期的なトーンが一段弱まるリスクも出てきます。

📈 MACD(シグナル・ヒストグラム)
MACDはゼロライン上方から急速にシグナル線を割り込みつつあり、モメンタムの転換を示すシグナルが点灯しています。ヒストグラムもマイナス圏で拡大傾向にあり、高値圏からの調整局面入りを示唆する形状です。ただ、前日のような極端なマイナス拡大からはやや落ち着きを取り戻しつつあるため、「急落の第1波は一旦一服、ここからは戻り売りと押し目買いが交錯する第2段階」という位置付けが妥当かもしれません。

シナリオ分析

↗ 上昇シナリオ(確率45%)
PPIが総じて予想通り〜やや強めとなり、特にコアPPIが0.0%予想に対してプラス圏を維持する場合には、「インフレ鈍化ペースは急激ではない」との見方から早期利下げ観測がやや後退し、米長期金利の下げ渋りを通じてドル買いが入りやすくなります。この場合、ドル円は152円後半を下値に、153.50円や154.00円方向への戻りを試す展開が想定されます。

↘ 下落シナリオ(確率55%・メインシナリオ)
一方で、PPIがヘッドライン・コアともに予想を下回り、インフレ鈍化が一段と鮮明になった場合には、利下げ前倒し観測が再燃し、米長期金利低下を通じてドル売り・円買いが再び強まる可能性があります。この場合、152.70円近辺のサポートを割り込み、152円台前半や、場合によっては前日の安値圏152.10円方向まで下押しを試すシナリオも視野に入ります。

今日の予想レンジ

予想レンジ:152.20円〜154.00円
今日は、前日の持ち合いレンジを引き継ぎつつ、PPIをきっかけに上下どちらかへ抜ける可能性も踏まえ、152.20円〜154.00円のレンジを想定します。東京〜欧州時間はこのレンジの内側での取引を前提に、NY時間の指標を見極める展開になりやすいでしょう。

🔁 上値抵抗線:153.50円、154.00円
上方向では、まず昨日の高値圏と重なる153.50円近辺が最初のレジスタンスです。ここは欧州時間で何度か頭を抑えられたゾーンでもあり、戻り売りや短期筋の利益確定売りが出やすい水準とみられます。その上では154.00円ちょうどが次の節目で、25日移動平均線にも近いことから、テクニカル的な売り圧力も集中しやすいポイントとなります。

🔁 下値支持線:152.70円、152.20円
下方向については、まず昨日の安値152.679円近辺が直近のサポートとして重要です。この水準を守れるうちは、「急落後の持ち合い」の範囲内にとどまる格好となりますが、明確に割り込むと、FOMC後の安値圏である152.10円台や、さらには152.00円の大台を視野に入れた下押しリスクも意識されます。

📉 ブレイクアウト条件
上方向のブレイクアウト条件としては、PPIの結果を受けて154.00円のレジスタンス帯を明確に上抜け、日足ベースで154円台前半以上を維持してクローズできるかどうかが一つの目安になります。この条件が満たされれば、25日線を再び上回り、高値圏への回帰シナリオが意識されやすくなります。逆に、152.70円と152.20円のサポートを連続で割り込み、終値でも152円台前半〜割れの水準に沈むようであれば、「調整一服から再度下方向へのトレンド入り」という評価に切り替わるリスクが高まります。

⚠️ 注意すべきリスク要因
今日はPPI以外にも、政府閉鎖回避に向けた議会協議の進展具合や、次期FRB議長人事に関するヘッドラインなど、ドルの方向感を左右し得るニュースが散発的に出る可能性があります。特に、指標やヘッドライン直後はスプレッドの拡大や約定の滑りが起こりやすく、「チャート上の価格」と「実際に約定したレート」がズレることもあるため、逆指値の置き方やロットサイズには普段以上に注意したいところです。

☑️ 投資判断における留意点
急落後の持ち合い局面では、「ここから一気に戻るのでは」「まだまだ下がるのでは」といった感情が揺れやすく、つい短い時間足ばかり見てしまいがちです。こうしたときこそ、まずは日足や4時間足で大きな流れと重要な支持・抵抗を確認し、自分がどの時間軸でトレードしているのかを改めて意識することが大切です。エントリー前に「どこで間違いを認めるか(損切りライン)」「どこまで取れれば十分とするか(利確目標)」をはっきりさせておくことで、感情に振り回されにくいトレードにつながります。

免責事項

本記事は、為替相場の動向に関する一般的な情報提供・分析を目的としたものであり、特定の通貨ペアの売買や投資を推奨するものではありません。投資判断は、読者ご自身の責任と判断において行ってください。本記事の内容に基づいて生じたいかなる損失についても、当サイト運営者は一切の責任を負いません。