【ドル円コンパス】今日の為替相場予想(2026年1月29日)

『ドル円コンパス/USD/JPY COMPASS』、円とドル記号、コンパスのシンボル、ローソク足。右下に指を立てたロボット。左上に2026年1月29日のカレンダー

おはようございます。Trader MTです。昨日のドル円は、前日の急落の流れを引き継ぎつつも、FOMCとパウエル議長会見を前にしたショートカバーや、米財務官のドル円に関する発言をきっかけに、152円台前半から一時154円台まで戻す場面がありました。ただ、上値では戻り売りも厚く、最終的には153円台前半での引けとなっています。今日は昨日の値動きとFOMCのメッセージを整理しつつ、今夜の米新規失業保険申請件数をあくまで「補助材料」としながら、153円台を中心とした攻防をイメージしていきたいところです😌(公開時刻:08:47/日本時間)。

昨日の振り返り

昨日のドル円は、前日に続くドル安・円高ムードのなかでスタートしましたが、東京時間では下げ渋り、その後は欧州・NY時間を通じてじりじりと戻りを試す展開となりました。NY時間には、米財務省ベッセント財務官の「米国は現在、ドル円に絶対に介入していない」との発言や、FOMCとパウエル議長会見を前にしたショートカバーも相まって、154円台ちょうど手前まで一時上昇。ただ、その後は再び上値が重くなり、153円台前半で取引を終えています。

日足ベースでは、始値152.165円、高値154.044円、安値152.141円、終値153.400円と、前日の安値圏からやや戻したものの、依然としてこれまでの上昇トレンドと比べると低めの水準にとどまっています。前日27日の急落によって生じた下方向のギャップを埋め切るには至らず、「急落後の戻りを試すも、まだ本格的な反発とは言い切れない一日だった」といった印象です。

日付 始値 高値 安値 終値
2026年1月28日 152.165 154.044 152.141 153.400

※当データはTradingViewの日足チャートに基づいています。

東京時間

1月28日の東京時間のドル円は、152.20円前後と前日NY終値近辺でスタートしました。前日は米国の財政・政治リスクや中東情勢の緊迫化への警戒感から、一時152円台前半まで急落していただけに、東京勢としては朝方からショートカバー主体の買い戻しが先行。日経平均株価がやや落ち着きを取り戻したこともあり、午前は152.30〜152.60円台へじり高となりました。

もっとも、レートチェック観測や将来的な為替介入への警戒感がなおくすぶっている状況でもあり、「下がれば買いたいが、高くなれば当局の牽制が怖い」という意識から、上値追いは慎重でした。後場に入ると、日経平均がプラス圏をしっかり維持したことや、ドル売り一服感から152.80円台まで水準を切り上げる場面があったものの、153円台乗せでは利益確定売りも出やすく、東京時間の高値はおおむね152円後半〜153円ちょうど近辺にとどまりました。

5分足チャートでも、東京時間はおおむね152.30〜152.80円のレンジ内で推移しており、「前日の急落の反動をこなしつつも、FOMCを控えて新規ポジションは取りづらい」という雰囲気が色濃い時間帯でした。

欧州・NY時間

欧州時間入り後も、ドル円は152.70〜153.00円を中心としたじり高基調を維持しました。欧州株が堅調に推移したことや、一時的に米長期金利が下げ止まったことも支えとなり、ロンドン勢の参入後には153円台前半まで水準を切り上げる場面も見られました。ただし、その時点ではFOMCとパウエル議長会見を控えていたことから、積極的にドルロングを積み増す動きは限定的で、153円半ばより上では上値の重さが意識されました。

NY時間に入ると、日本時間の24時ごろにベッセント米財務官が「米国は現在、ドル円に絶対に介入していない」と発言。このコメントは、先週末からのレートチェック観測や急激な円高を受けて「水面下ではすでに何らかの介入が行われているのでは」との思惑がくすぶっていた市場に対し、「少なくとも現時点での実弾介入はなかった」とのメッセージを与える格好となりました。これを受けて、介入を警戒していたショートポジションの一部が買い戻され、ドル円は一時153.68円近辺まで上昇しています。

その後、28時(日本時間早朝4時)にFOMCの政策金利と声明が発表されました。金利自体は市場予想通りの据え置きでしたが、声明文では「インフレ鈍化の進展を確認しつつも、利下げ開始の時期を特定するにはなお時期尚早」といったスタンスが示され、当初はややタカ派寄りとの受け止めから米長期金利が小幅に上昇。これに連れてドル円も154円台ちょうど付近まで上振れしました。

もっとも、その後のパウエル議長会見では、「利下げを検討する余地は出てきているが、あくまでデータ次第」との姿勢が繰り返され、早期かつ積極的な利下げ開始を強く否定するような発言は控えられました。市場は次第に「サプライズは少なく、従来の慎重スタンスの延長線上」と受け止め直し、米金利も落ち着きを取り戻すなかで、ドル円は154円台から153円台半ばへと上げ幅を縮小。結果として153.400円で引けており、「ベッセント財務官発言とFOMCをきっかけに下げ止まりつつも、依然として戻り売り圧力が残る」という形で一日を終えています。

今日の注目材料

✅ 1月29日(木)の重要度の高い注目材料
時間 通貨 指標 重要度 前回 予想
22:30 🇺🇸 新規失業保険申請件数 ⚡⚡ 20.0万件 20.5万件

今日は、米新規失業保険申請件数が唯一の大きめの経済指標となります。ただし、昨日FOMCとパウエル議長会見を通じて、当面の金融政策スタンスがあらためて確認された直後ということもあり、この週次指標ひとつでドル円相場のトレンドが大きく変わる可能性は高くありません。あくまで「雇用情勢に大きな変化がないかどうか」を確認する位置づけとして捉え、結果が極端にぶれた場合に一時的なボラティリティが高まりうる程度と見ておくのが妥当でしょう。

むしろ、相場の焦点は引き続き、(1) レートチェック後の為替介入への警戒感、(2) 米財政・政治リスクを背景とした米国債への信認低下懸念、(3) イラン情勢など中東リスクによるリスクオフの継続といった、より大きなテーマにあります。新規失業保険申請件数は、これらのテーマを補完する材料のひとつとして位置づけるくらいの距離感で見ておきたいところです。

今日の見通し

今日のドル円は、153円台前半を中心としたもみ合いを基本シナリオとしつつ、昨日のFOMC後の値動きの延長線上で、「戻り売りとショートカバーの綱引き」が続く展開を想定したいところです。レートチェックが行われたとされる先週末からの流れを踏まえると、155円台以上では当局警戒感が意識されやすく、一方で152円ちょうど前後では介入観測を背景とした押し目買いも入りやすいゾーンとなっており、しばらくはこのレンジの中で神経質な値動きが続きそうです。

ファンダメンタルズ分析

ファンダメンタルズ面では、まず日本側でレートチェックが行われたとされることから、市場は「当局が円安是正に本腰を入れ始めたのではないか」というシグナルとして受け止めています。過去の事例を振り返ると、レートチェックのあとに実際の為替介入が行われるケースも少なくなく、特に155円〜160円といった心理的な節目を巡っては、今後も口先介入やオペレーションの可能性を常に意識しながらの取引が続きそうです。その一方で、実弾介入が行われるハードルも決して低くはなく、「どの水準で」「どの程度のスピードで」円安が進行した場合に踏み切るのかは、依然として読みづらい状況と言えます。

米国側では、財政赤字の拡大や政府機関閉鎖(シャットダウン)リスク、FRB次期議長人事を巡る不透明感などを背景に、「米国の信用力」がじわじわと問われる局面に入っています。加えて、中東ではイランを巡る軍事的緊張が高まりつつあり、原油価格の不安定さを通じて世界的なリスクオフを誘発しやすい環境です。これらの要因は、ドルそのものへの信認低下や、リスク回避の円買いフローとしてドル円の上値を抑える方向で作用しやすくなっています。

一方で、FOMCのスタンス自体は大きく変わっておらず、「インフレ圧力の落ち着きを確認しつつも、拙速な利下げは避ける」という慎重姿勢が継続しています。これは、米金利が一気に大きく低下してドルが全面安になるというより、指標やニュースのたびに上下しながら、徐々にバランスの取れた水準を探っていくことを意味します。総じて言えば、今のドル円は「日本側の為替政策&介入警戒」と「米側の信用リスク&金融政策スタンス」という二つの大きな力の間で揺れ動いている状態であり、どちらか一方に大きく振れるには、相応の新しい材料が必要な局面にあるといえます。

テクニカル分析

日足チャートを見ると、27日の大陰線で一気に下押ししたあと、28日は下ヒゲこそ限定的なものの陽線を形成し、やや自律反発した格好になっています。それでもなお、ローソク足は25日移動平均線や75日移動平均線(いずれも155円台半ば付近)を下回った位置にあり、直近の上昇トレンドから一段階「下のゾーン」にシフトしていることがわかります。200日線(おおむね149円台後半)はまだかなり下に位置しているものの、高値圏からのスピード調整色が強い局面といえそうです。

📈 移動平均線(25日・75日・200日線)
25日移動平均線は依然として右肩上がりながら、現在レートがそのすぐ上〜やや下のゾーンに位置しており、「トレンドの分岐点」に差し掛かっている印象です。75日線と200日線は上向きを維持しているものの、25日線との乖離が急速に縮小しており、このまま152円台前半〜151円台方向への下押しが続くと、25日線割れをきっかけに中期トレンドの転換を意識する向きも増えてきそうです。

📈 一目均衡表
一目均衡表では、これまで上抜けしていた雲の上端近辺まで一気に押し戻された形となっており、雲の上で踏みとどまれるかどうかが、今後のトレンド継続の試金石になっています。遅行スパンは実線との距離を縮めつつあり、ここで価格が雲の中まで潜り込むようだと、中期的な上昇トレンド一服感が一段と強まりかねません。152円台前半〜半ばは、雲の上下限や過去の戻り高値・安値も重なりやすいゾーンとなっており、テクニカル上の重要な攻防エリアと言えるでしょう。

📈 MACD
MACDはゼロラインを下抜けたマイナス圏で推移しており、シグナル線との乖離もややマイナス方向に広がっています。27日の急落でモメンタムが一気に下方向へ傾いたことを示しており、28日の陽線だけではまだ十分な反転サインとは言えません。ここからMACDとシグナルの乖離が縮小し、再びゼロライン方向へと向かうか、それともマイナス圏で張り付いたままになるかが、今後数日間の注目ポイントになります。

これらを総合すると、目先の下値メドとしては152.00〜152.20円近辺、その下では前日の安値圏と重なる151.80円前後が意識されます。一方、上値については153.80円〜154.00円近辺、さらにその上では155円ちょうど付近が戻り売りの目安になりやすく、「153円台前半から上下に約1円〜1円半程度」を想定レンジとして意識しておくのが現実的と考えています。

シナリオ分析

↗ 上昇シナリオ(確率40%)
上昇シナリオでは、新規失業保険申請件数が予想の20.5万件を下回る強めの結果となり、米労働市場の底堅さが再確認されるケースを想定します。その場合、昨日のFOMCを受けてやや行き過ぎたドル売り・円買いが巻き戻され、米長期金利の持ち直しとともにドル買いが優勢となりやすくなります。ドル円は153円台前半から153.80円〜154.00円のレジスタンスを試し、このゾーンを明確に上抜けることができれば、155円ちょうど方向への戻り余地も視野に入ります。ただし、155円を超える水準では再び介入警戒が強まりやすく、上値追いには慎重にならざるを得ない点には注意が必要です。

↘ 下落シナリオ(確率60%・メインシナリオ)
下落シナリオでは、新規失業保険申請件数が予想を上回って増加し、米雇用市場の減速懸念が意識されるケースや、イラン情勢など地政学リスクが再燃してリスクオフの円買いが強まるケースを想定します。この場合、ドル円は153円台前半を割り込み、152円台後半〜前半へと再び水準を切り下げる動きになりやすく、152.00〜152.20円のサポートを試す展開も視野に入ってきます。ここを明確に割り込んで日足が151円台で引けるようなことがあれば、「高値圏の調整」から「トレンド転換」への警戒感が一段と強まり、当局のスタンス次第では介入観測と実際の介入リスクが一気に高まる可能性も否定できません。

時間帯別の展開予想

🕒 東京時間
東京時間は、前日のFOMC後の値動きを一巡させる過程として、153円台前半を中心にした小動きになりやすいと見ています。日経平均やアジア株が大きく崩れない限り、152円台後半では実需のドル買いやショートカバーが下値を支えやすい一方、153.80円〜154.00円にかけては欧米勢の戻り売りを警戒したポジション調整が入りやすく、「レンジの真ん中で無理に追いかけない」ことが重要な時間帯になりそうです。

🕕 欧州・NY時間
欧州時間に入ると、ロンドン勢がFOMCとパウエル会見の内容をあらためて咀嚼しつつ、月末要因も絡めながらポジションを調整する展開が想定されます。欧州株の動向やイラン情勢などのヘッドラインによって、一時的にリスクオン・オフのフローが強まる可能性もあり、152円台後半〜153円台半ばのレンジを上下に振らされる場面もありそうです。

NY時間のメインイベントは22時30分の新規失業保険申請件数ですが、先述の通り、単体でトレンドを決めるほどのインパクトは想定しづらく、発表直後のボラティリティに過度な期待をしない方が無難です。むしろ、指標結果を受けて米長期金利や株価指数がどの水準で落ち着くか、そしてそれがドルインデックス全体にどの程度波及するかを確認しながら、ドル円の位置取りを見極めていくスタンスが重要になります。

今日の予想レンジ

予想レンジ:152.00円〜154.50円
今日は、152円ちょうど前後のサポートと、154円台半ば手前のレジスタンスを意識したレンジ相場をメインシナリオとします。東京〜欧州時間はこのレンジの内側での推移が中心となり、NY時間の指標結果やヘッドライン次第で上下どちらかのレンジ端を試す展開を想定します。レートチェックと介入警戒が意識されるなかで、急な値動きに巻き込まれないよう、レンジ中央付近での無理な追いかけエントリーは避けたいところです。

上値抵抗線:153.80円、154.50円
上方向では、まず153.80円〜154.00円近辺がテクニカル・心理面双方での最初のレジスタンス帯となります。ここは昨日の高値圏とも重なり、FOMC後の戻り売りが出やすい価格帯です。その上では154.50円前後が次の抵抗として意識され、この水準まで上昇するには米金利の一段高やリスクオンの強まりなど、何らかのポジティブサプライズが必要になりそうです。

下値支持線:152.20円、152.00円
下方向では、まず152.20円近辺が下値目処として重要です。ここを割り込むと前日安値に近い151円台後半が意識され始め、「介入警戒ゾーン」に再び突入する可能性が高まります。152円ちょうど前後では、当局の警戒感や実需の買いが入りやすく、一度は下げ渋ると想定されますが、この水準を日足終値ベースで明確に割り込んだ場合には、トレンド転換リスクを強く意識せざるを得ません。

🔁 ブレイクアウト条件
上方向のブレイクアウト条件としては、まず153.80円〜154.00円のレジスタンス帯を素直に上抜けたうえで、イベント通過後も154.50円前後をしっかりキープできるかどうかがポイントになります。特に、NYクローズベースで154円台半ばを維持できれば、「152円割れ懸念をいったん後ろに追いやって、高値圏レンジへ戻った」という評価が強まり、155円方向への戻り余地が意識されやすくなります。下方向については、152.20円近辺のサポートを明確に割り込み、日足終値で152円ちょうどを下回るようであれば、再び151円台半ば〜前半を視野に入れた下落トレンドへの移行を警戒したいところです。

注意すべきリスク要因
足もとで最も注意したいのは、レートチェック実施報道を受けて市場全体が「いつ実弾介入が入ってもおかしくない」と身構えている点です。152円台前半〜151円台にかけては、ヘッドライン一つで数十銭〜1円規模の急変動が起こり得るゾーンであり、テクニカルだけでなく当局発言・米財務省関係者のコメントにも細かく目を配る必要があります。また、今晩発表の新規失業保険申請件数そのものは通常それほど大きなイベントではないものの、薄商いの時間帯と重なるとアルゴ取引が一方向に動きを増幅させるリスクがあります。ポジションサイズを抑えること、指値・逆指値を板の薄い時間帯に近づけ過ぎないこと、そして想定レンジを明確に決めたうえで「自分のシナリオから外れたら即撤退する」姿勢を徹底したい局面です。

☑️ 投資判断における留意点
レートチェック後で介入警戒がくすぶる局面では、「一方向にポジションを傾け過ぎないこと」が最優先です。152円割れ・155円乗せといった節目付近では、当局のヘッドラインや実弾介入で一気に数円動かされるリスクもあるため、ロットは通常より抑え、必ずチャート上の水準(支持線・抵抗線)に基づいた損切りラインを事前に決めておくことが重要です。また、指標発表直後や要人発言直後はスプレッド拡大やフラッシュ的な値動きが起こりやすいため、「動き出してから飛び乗る」のではなく、自分のシナリオに合致した水準までひきつけてエントリーすることを心がけたいところです。

免責事項

本記事は、為替相場の動向に関する一般的な情報提供・分析を目的としたものであり、特定の通貨ペアの売買や投資を推奨するものではありません。投資判断は、読者ご自身の責任と判断において行ってください。本記事の内容に基づいて生じたいかなる損失についても、当サイト運営者は一切の責任を負いません。